最新更新日:2024/06/06
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熱中症に注意しよう。今後の行事予定は、中間テスト2は6月27・28日、個人懇談は7月9〜11日、夏季休業は20日〜です。

第26回卒業証書授与式 (3月10日)

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 3月10日 暖かな春の日差しいっぱいの中、第26回卒業証書授与式がたくさんの保護者、ご来賓の参列の下盛大に挙行されました。
 136名の卒業生は希望を胸一杯に高野口中学校を巣立って行きました。
 卒業生全員のご多幸をお祈りいたしますとともにご活躍を期待します。
 ご卒業おめでとう!!
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 平成21年3月卒業式式辞 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 

 三カ年の蛍雪の功を積み、今ここに卒業証書を授与された136名の皆さん、卒業おめでとう。こころからお祝いいたします。
 また、本日の卒業式にご臨席賜りご光彩を添えていただきました橋本市教育委員会 赤井正憲様はじめ、ご来賓の皆様方に高いところからではございますが厚く御礼申し上げます。
 保護者の皆様方、お子様のご卒業おめでとうございます。「這えば立て 立てば歩め の親心 わが身につもる 老いを忘れて」とよく申します。3年の間には、成長の喜びとともに、時に悩み、苦しみながらの子育てだったと思います。皆様方のご労苦に深い敬意を表します。
 卒業生の皆さん、私は君達とは2年間の学校生活でした。昨年の3月君達に話したことを覚えていますか?一生懸命に卒業式の会場準備をしてくれていた姿に感激し「皆さん、3年生のためにありがとう。こんなに一生懸命になり、心を込めて準備をして送り出してくれる君達は本当に素晴らしい。きっと君達も心を込めて送り出してもらえます」いよいよその日がやってきました。
 3年生になったとき、先生方の間には、ある心配事がありました。
「今年の3年生はとても素直で話をよく聞く素晴らしい生徒達だが、学校の顔の3年生になったときに高中祭や体育祭など、リーダーとしてやっていけるだろうか」と。私自身は内心「そんなことはない。この子ども達は立派にやれるし、高野口中学校の新しい雰囲気を作り出す力がある」と思っていました。実際そのとおり。高中祭も体育際も、部活動でも、生徒会でも下級生の手本として立派にやり遂げた。体育祭が終わったときにある地域の方から「高野口中学校の雰囲気が変わってきましたね。みんなとても一生懸命で、すがすがしいですね」との言葉を耳にしました。その時私は本当に「素晴らしい生徒達と一緒に学校生活を送れて幸せだ」と実感しました。後ろに座っている在校生の皆さん、よき手本をしっかり受け継いでくれることを期待しています。
 さて、私はこの2年間で君達に折々いろいろな話をしてきました。最後の機会に、どうしても話しておかなければ何か忘れ物をしたような気がするので、話します。
 命を繋ぎ、受け継いだバトンを次の世代に渡すことです。相田みつをさんが「自分の番 命のバトン」という詩を書いています。父と母で二人、その両親で四人、そのまた両親で八人…二十代前では百万人を越える。過去無量の人たちから命のバトンを受け継ぎ、今自分の番を生きているという詩です。
 二十代前は何時代でしょうか。だいたい30歳くらいで子どもを生むと仮定して、30*20=600年ほど前です。歴史で習った足利氏の室町時代くらいですか。その時代に生きていた幾百万の人のうちひとりでもいなければ、今ここにあなたという人は存在しません。それからも戦の歴史もありました。それらをくぐり抜け、過去から営々と受け継がれてきた幾多の命を、あなたが今預かって生きている。ひとりでも欠けていたら、今のあなたはいない。あなたがいるということは全くの奇跡です。これだけ繋いできたバトンを放り出さないで下さい。君たちには、同級生だった亡き薮本大吾君、そして無念の思いを抱くご両親のためにも、引き継いだバトンを持って、自分の番を命を輝かせながら力一杯走り、次に繋げる義務があります。
 次に、自分の番をしっかり生きるためには、自立に向かって歩まなければなりません。君たちは、今はまだお父さんやお母さんに頼って生活していまする。しかし、いつまでも親に頼って生活するわけにはいきません。自分でできることは自分でやり、しっかりと学業を修め、仕事に就く。そして、もうだいじょうぶだ、家庭を持ってもやっていけるという自信と責任感が持てれば、父となり母となって、また家族を養っていくのです。こうして新しい命にバトンを繋いでいく。このことをしっかりと心に刻んでおいてほしい。
 また、自立するということは一人で何もかもすることではない。自立を孤立と誤解してはいけません。自分のことだけを考えて生きる自分勝手は孤立になります。大勢の人々と手を繋いで生きる。周りの人々の喜びや願い、痛みや辛さを共感できる心を持って生きる。これを共に生きると書いて共生といいます。森口知美さんが県人権作文優秀賞を受賞しましたが、そのタイトルが「共に生きる」このことでありました。
 世界には我々が命のバトンを繋いでいく上で、解決しなければならない大きな問題がたくさんあります。戦争と平和のことや地球温暖化に象徴される環境問題のこと、少子化、高齢化社会のこと、最近では経済が不況になり仕事がなくなっている人も大勢います。大変難しいことだけれど、大勢の人々と助け合い励まし合いながら、困難な問題を解決しようとする夢と志を持ってほしい。感性豊かな君達に期待します。
 もちろん、これからの長い人生は、順風満帆なことばかりとは限らない。幾多の困難が待ち受けています。最後に私は君たちにパンドラの壺の話をしておこう。昔、全能の力をもった神様ゼウスのもとから、プロメテウスが火を盗んでしまった。怒ったゼウスは、パンドラという美しい女性にある壺を持たせた。あるとき、弟エピメテウスが、開けてはならぬ壺の蓋をパンドラに開けさせてしまった。すると中から、けむりがたちのぼり、辺り一面にひろがってしまう。このけむりの中には、いじめ、ねたみ、病気、けが、争い、戦争などあらゆる人間にとって不幸なことが入っていた。パンドラはびっくりして慌てて蓋を閉めたが遅かった。不幸は一瞬にして世界中にばらまかれてしまう。だが、壺の中に1つだけ残ったものがあった。それは希望である。人々は苦しいことや辛いことがあっても、この希望が残っているから生きることができる。私たちの明日には希望があるというお話だ。心に留めておいてほしい。
 いよいよお別れの時が来た。天国にいる大吾君、新しい世界に旅立つ仲間達を見守ってやって下さい。君たちの前途に幸多かれとお祈りするとともに、今日まで本校教育をご支援いただいた全ての方々に感謝申し上げ、式辞といたします。

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 ※ 2ndホームページに卒業式当日のスライドショーを掲載しますのでご覧ください。
      http://heartland.geocities.jp/koucyu01/home.html
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