最新更新日:2016/03/31 | |
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図書だより1 再
文字ベースの図書だより。第1号を載せていなかったので。
新年明けましておめでとうございます。今年は図書室にある本をかたっぱしから読んで紹介しまくろうと考えています。目指せ週刊!!無理かな・・・それでは、 今回のテーマ 冬休みに読んだ本その1です。 『白銀ジャック』東野圭吾著 新月高原スキー場でリフトやゴンドラの運行を行う索道事業部で働く倉田玲司。スキーヤーが気持ちよく滑走できるよう、トラブルの回避やスキー場整備に常に心を配る毎日だったが… 一通のメールで平穏な日々が一転してしまう。何者かが、スキー場に爆薬をしかけたというのだ。3日以内に3000万用意しなければ、取引中止とみなし、タイマーを作動するのだと脅迫文を送りつけた犯人。 警察に届けようと提案する倉田に、スキー場の収益のことを考え、犯人の要求に従おうとする上層部。パトロール隊員の根津が、身代金の運び屋として名乗り出たが…。 東野圭吾は本により出来不出来が大きいような・・・。はずれではないけど大当たりではないって感じの本でした。年明けると百万部突破ってなってびっくりです。 『六とん2』 蘇部 健一著 ○最後の事件 いきなり壮大にバカな作品で笑えます。 ○三色パンの秘密 ミステリ分が強くていまいち。バカ要素もあるにはあるのだけれども。 ○甘い罠 この本では絵でオチをつけているものがいくらかあるのだけれども、この作品は途中のカラー写真を見てもまったくオチがわからなかった。 ○行列のできるパン屋さん オチが読める作品ではあったけれども、なかなかいい話でした。が納得がいかないかな。 ○読めない局面 面白かった。自分もコレを「ヒカルの碁」で知りました。 ○誓いのホームラン これはひどい。病気の少年のためにホームランを打つ約束をする話・・・よくある話なのだが、とにかくひどいとしか。 その他・・・ひどいのもあります。ひどいばっかりだなぁ。が、面白いのもあります。 『ソウルケイジ』 誉田 哲也著 ドラマになったストロベリーナイトの主人公姫川玲子シリーズ第2弾。多摩川土手に乗り捨てられたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された!姫川たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで捜査にあたる。しかし、手首の持ち主と思しき男の周辺を調べていくうちに、つぎつぎと意外な事実が浮かび上がって・・・。 ドラマを見たのでストロベリーナイトは読んでませんが、なかなかのストーリー展開。ネタは途中で分ってしまいますが、人物造形は秀逸。さすがです。 『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』マイケル・サンデル著 例えば、あなたは時速百kmのスピードで路面電車の運転しているとする。その走行中に、ブレーキ故障に気が付く。直進すると前方の工事作業5人をひき殺すことになるが、横の待避線入れば1人の作業員を巻き添えにするだけで済む。どうすべきか? やむを得ないのであれ1人の方へハンドルを切るという答えもあるだろう。では、第2問。前方5人は変わらずだが待避線はない。あなたは運転手ではなく線路を見下ろす橋にいる。そしてデブ男の後ろいる。デブ男を待避線上に突き落とせば、デブ男1人の死体で電車は止まり、5人が救える。あなたは電車を止められるほどデブではない。どうすべきか?が一番この本で有名な話ですね。あとは難しい。ハリケーンのあと、物の値段が軒並み上がるって話。どこに正義があるのか・・・考えてみましょう。 『往復書簡』 湊 かなえ著 『告白』でブレイクした作者なのでかなり期待して読みました。3編からなる物語。手紙のやり取りだけで話が進んでいきます。『告白』も基本そうかな、手紙ではないけど一人称物語。きっと得意なんでしょうね、この形式。ちょっとだけ最後に驚きがあります。期待して読むと期待はずれなので、あまり期待せずに読みましょう。そうすると素直に「へぇ〜」って言えると思います。 |
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