聴く力
4/26日付け天声人語氏、茨木のり子さんの詩「聴く力」から〈舌ばかりほの赤くくるくると空転し/どう言いくるめようか/どう圧倒してやろうか〉を引用していた。全文は
聴く力
ひとのこころの湖水
その深浅(しんせん)に
立ちどまり耳澄ます
ということがない
風の音に驚いたり
鳥の声に惚(ほう)けたり
ひとり耳そばだてる
そんなしぐさからも遠ざかるばかり
小鳥の会話がわかったせいで
古い樹木の難儀(なんぎ)を救い
きれいな娘の病気まで直した民話
「聴耳頭巾」を持っていた うからやから
その末裔(すえ)は我がことのみに無我夢中
舌ばかりほの赤くくるくると空転し
どう言いくるめようか
どう圧倒してやろうか
だが
どうして言葉たり得よう
他のものを じっと
受けとめる力がなければ
という詩(ポケット詩集 童話屋より引用)。
とても深い詩だ。
【校長室から】 2011-04-27 10:15 up!
大王松
学校の門扉を入るとすぐの右手に、大きな松の木がある。その松、なんと松ぼっくりが15センチほどもある。本校の職員に聞くと大王松(ダイオウマツ、ダイオウショウ)というそうだ。北米産らしい。樹の高さも相当高いから、たぶん開校当初に植えたものだろう。学校に入るとき一度見上げて下さい。松ぼっくりの大きさにびっくりします。
【校長室から】 2011-04-20 12:41 up!
君たちはどう生きるか
1年生の担任が校長室に入ってきて、入学式式辞で話した本の題は何だったでしょう?と尋ねてきた。1年生のある生徒が題を知りたいと申し出てきたのだという。紙に「君たちはどう生きるか。岩波文庫 吉野源三郎」と書いて渡した。読んでくれたらうれしい。
【校長室から】 2011-04-19 09:08 up!
挨拶
本格的に学校が始まり、朝学校の周りの赤く舗装された外周をゴミ拾いに回った。西の外周コーナー付近に、かつて大変お世話になっていたI校長先生が朝の声かけ、見回り活動で立って下さっていた。久しぶりに先生の変わらぬ元気なお顔を拝見した。先生は「見知らぬ私にも紀見東中学校の生徒はみんな挨拶をしてくれます」とおっしゃって下さった。先生のその一言でホッと温かい気持ちになり、よい一日の始まりになった。
【校長室から】 2011-04-18 14:46 up!