小牧市立篠岡中学校での学び合い授業参観とヒアリング

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 1月26日(火)小牧市立篠岡中学校で学び合いの授業を参観、そして授業者である栗木先生へのヒアリングをさせていただいた。

 私は子どもの自己肯定感を高める授業づくりを卒業論文のテーマに掲げている。「学び合い」について着目していたところ「学びの共同体」というキーワードを見つけ、今回のヒアリングを迎える前に以下の3冊の書籍を読み、勉強した。

・学校を改革するー学びの共同体の構想と実践
・教師たちの挑戦ー授業を創る、学びが変わる
・中学校における対話と協働ー「学びの共同体」の実践

 参観させていただいた授業は中学校3年生の漢文。授業が始まると賑やかだった教室が静かになる。先生からの課題に対して、4人のグループで学び合い。書籍にもあったが市松模様の座席のため、男女間でも積極的に意見を交流することができていた。

 また、「どうして? そこは分からない」「どうやったらそう読める?」とお互いに「分からない」ことを伝えることができており、それを解決しようとする生徒の姿が印象的であった。ジャンプの課題に対しても生徒は楽しそうにグループやペアで学んでいる。

 初めて見た「学びの共同体」の授業であったが、書籍で学んだように1人1人の子どもを大切にし、子どもたちで学びを深めている授業を実際に見ることができ、とても驚いた。

 授業後のヒアリングでは栗木先生への質問を通して、「学びの共同体」への理解を深めることができた。また、自己肯定感とのつながりについても考えることができた。子どもの「分からない」を大切にしていく指導や、子どもが「分からない」と言えることは簡単なことではない。それを自然に行なっていた栗木先生、そして3年生の生徒の姿には、これまでの様々な経験や積み重ねがあったことを知ることができた。

 学び合いの中で、ときに「私はまわりの子よりできていない」と感じることもあるはずだ。しかし、そこで課題と向き合える姿勢を大切にすることで子どもの自己肯定感を高められるかもしれない。いかに課題と向き合えるか、自分から分からないことを聞くことができるかを学び合いの中で大切にする。そうすれば自己肯定感は高まっていくはずである という考えに至ったヒアリングであった。

 学校からの帰り道で、すでに篠岡中学校のHPには私たちゼミ生の写真が掲載されていた。非常に嬉しいことである。お忙しい中、貴重な時間を過ごさせていただいことに感謝し、この学びを今後の研究に活かしていきたいと思う。ありがとうございました。(松井)

篠岡中での学び合いの授業 (2)

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 1月26日、小牧市篠岡中学校で行われた栗木先生の学び合いの授業を見させていただきました。

 「学び合いの授業(1)」では「分からない」という言葉がたくさん聞こえてきたことに関することを書きました。

 今回は授業中の先生視線についてです。

 栗木先生は生徒の表情を見て、生徒を当てていらっしゃいました。授業後にお話をお聞きするとグループで話し合っているときにあまり意見を言えていなかったような生徒を最初に当てるということでした。

 机間指導をしていらっしゃるときも、屈みながら、目線を生徒と同じ目線にしながら話を聞いていらっしゃいました。本当に生徒の表情をよく見ていらっしゃるのだと感じました。

 私が教育実習の中で行っていた机間指導は生徒のノートを見ることで精一杯でした。どんなことを書いているのか、それしか考えていませんでした。どんな表情をしていたかなんて全く考えていませんでした。私の頭の中は「どの子を当てたらスムーズに授業が進むか」ということだけでいっぱいでした。

 栗木先生の授業では発言する生徒がいるときも、先生の視線は周りの聞いている生徒たちに向けられいました。黒板の前からだけでなく、扉の近くから、窓の方からと様々な場所から生徒のことを見つめていらっしゃいました。一点からだけでは生徒たちのことを見ることはできないのだということを学びました。様々な場所から見るからこそ、生徒たちの様々な表情に気づくことができ、指名することができるのだと思いました。

 栗木先生は全体に視線を向けるだけでなく、「◯◯くん、さっきこう言っていたね。」と声を掛けるときにはその生徒のことをしっかりと見つめていらっしゃいました。その生徒が発言していたときの視線は周りへ向けられていたかもしれませんが、発言した生徒のことをしっかりと見て発言の内容について話をしてもらえたらきっとその生徒も「先生はちゃんと聞いていてくれる」と安心することができると思います。

 視線を全体に対する視線と個に対する視線と使い分けていらっしゃるのだと思いました。

 私の卒業論文の中では「子どもをみる」ことについても考えていきたいと思っています。授業の中で子どもたちのことをいかにみるかということについてもとても勉強になりました。(渡部)

篠岡中での学び合いの授業(1)

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 1月26日、小牧市立篠岡中学校で行われた栗木先生の学び合いの授業を見させていただきました。

 授業の中で最初に驚いたことは学び合いの中で生徒たちから「分からない」という言葉がたくさん聞こえてきたことです。私は自分が中学生だった頃、自分の分からないことを表に出すことは恥ずかしいような気がしてしまっていました。しかし、篠岡中学校の生徒たちは「ここが分からない」、「これ何て言うの?」と自分の分からないことを仲間に伝えていました。そして、そこからお互いの考えを話し合っていました。

 その後の先生の言葉は「正直、困っている人?」という言葉でした。私が今まで経験してきた授業では「できた人?分かった人?」という聞き方がほとんどでした。しかし、考えてみると「できた人、分かった人」を当てて授業を進めても結局、一部の分かっている子だけで授業が進んでしまう。考えてみれば分かることだったかもしれません。

 私は今までこのことにさえ気づいていなかったのだと授業を見させていただいて気づくことができました。その後も「よく分からない、困っていることがある人?」と声をかけていらっしゃる場面がありました。そして困っていると手を挙げた生徒たちに対して「いいよ」と伝えていらっしゃいました。

 「分からない」ということを否定しない先生の声のかけ方やクラスの雰囲気が学び合いの授業をつくり上げているのだと思いました。

 分からないことを聞くからこそ教え合う、学び合うことがはじめてできるのだと分かりました。また、その学び合いの授業をつくり上げるためには日々の積み重ねがとても大切だということを学びました。

 私も将来先生になったら子どもたちの「分からない」という気持ちを大切にし、日々積み重ねていくことのできる先生になりたいと思いました。(渡部)

小牧市立篠岡中ホームページにゼミ生登場

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 1月26日(土)に、小牧市立篠岡中学校をゼミ生6名と共に訪問させていただきました。

 その時の様子が、その日にアップされています。このスピード感がホームページでは大切です。

 授業参観やヒアリングでの学びは、「学生の学び」で順次アップします。ぜひお読みください。

20160126小牧市立篠岡中学校訪問

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 1月26日(火)、小牧市立篠岡中学校の栗木教頭先生にお願いをして、3年生国語の「学び合いの授業」を見せていただきました。ありがとうございました。

 ゼミ生の松井君が「学び合いと自己肯定感(仮称)」を研究テーマにしたため、そのための授業参観とヒアリングが目的でした。

 国語専修のゼミ生全員(大澤、中田、牧野、渡部)と小川君が参加しました。実際の授業を見て、かなりの衝撃があったようです。その記録は「学生の学び」でお読みください。(玉置)

「算数・数学科授業 成功の極意」を聞いて

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 1月23日、知多で行われた「算数・数学授業 成功の極意」の講演会に参加させていただきました。

 講演の中で特に注目した点が2つあります。

 1つ目は、「物わかりが悪い教師になれ」です。

 子どもの発言などでその授業をどんどん深めていくことが大切ですが、物わかりの良い教師だと、教師に勝手に解釈され、子どもの発言が減ってしまいます。この、物わかりが悪い教師になれというのは、前々からゼミで言われていたことです。しかし、教育実習を振り返ってみると、自分は物わかりが悪い教師にはなれていなかったなと思います。算数の授業で自分が答えてほしいなと思っているキーワードを子どもが言ったら、あとは自分がそのキーワードから広げていた気がします。子どもの発言を大切にして、子どもたちで深めていくことの大切さを感じました。

 2つ目は「子どもにまとめをさせる」ということです。

 授業の最後のまとめは、教師が行うものだと勝手に思っていました。しかし、まとめができるということは、その1時間の授業を理解し、最も大切な部分が分かっているということです。短くまとめることが大切であるので、「今日やったことを30秒くらいでまとめてみて」などと言って、子どもにまとめをさせることで理解が深まることが分かりました。

 また、今回の講演会で、去年卒業された先輩に会うことができました。現場で働くようになっても、たくさんの講演会に参加して多くのことを学んでいきたいと思いました。(堀江)

「算数・数学科授業 成功の極意」の講演会に参加して

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 1月23日(土)、知多市民体育館で行われた「算数・数学科授業 成功の極意」の講演会に参加させていただきました。

 玉置先生のお話で印象に残ったことは、「子どもの出力場面を増やす」ということです。

 教師の一方的な教授による入力ではなく、子どもが自身の意見を表現したり、活動したりする出力に重きをおくのがよいことを学びました。つまり、アクティブ・ラーニング。いかに、子どもに出力させるのか、教師は発問・助言・説明・指示を工夫していくことが大切だと知りました。

 また、表情発言も大切だと学びました。ある生徒の発言を聞いた後に、ニコっと笑ったり、難しそうな顔をしたりした生徒に「今、ニコっと笑ったけど○○さんはどう思いましたか?」などと問いかけることで、意見のつながりが生まれることが分かりました。

 昨年の教育実習では、自分に余裕がないということもあって、子どもたちの表情までよく見ることができていませんでした。ドンドン当てていくのも一つの方法かもしれませんが、一つの意見を深めていくことで、子どもたちの理解も深まっていくのではないかと思いました。

 そして、今回エレベータートークということを初めて知りました。これまでの学びを相手に30秒で伝えるというもので、学習のまとめや復習に使える学習活動だと思いました。実践してみたいと思いました。

 算数・数学についての講演会ということでしたが、その他の教科についても同じことが言えることが多く、社会専修の私にとってもためになる話ばかりでした。今回、学んだことをこれからに生かしていきたいです。(末松)

おいしいお菓子

 今日はアカデミーが午前中にあり、そのまま大学で勉強していました。

 午後3時、おやつの時間、玉置先生から1通のメール到着。

「お客様からのお菓子があるので、大学にいる人は取りに来てください。」

 おいしいお菓子いただきました。
 ありがとうございました。
 友達もとてもうれしそうです(笑)(中田啓)
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急遽のヘルプに応えて

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 写真は、1月28日の研究室での一コマです。

 日本教育新聞にしばらく連載をさせていただいていた関係で、毎回数部ずつ掲載紙が研究室に届いていました。(ちなみに自宅では年間購読をしています)

 拙稿や教員採用に役立つページを切り抜く作業をしようと思っているうちに、かなり溜まってしまいました。

 ゼミ生に助けてもらおうと思い、リーダーにその旨を伝え、ヘルプ連絡をしてもらったところ、写真のように図書館で勉強中だった4名が駆けつけてくれて作業をしてくれたというわけです。

 私が会議で出かけていた間に作業は完了していました。とても助かりました。(玉置)
 

お土産が届きました

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 1月20日、第2期ゼミ生の吉田君が、成人式出席のため、地元の山口県へ帰った際に、お土産を買ってきてくれ、研究室に届けてくれました。

 お土産は、「夏みかんジュレチョコレート」(山口県産夏みかん果汁使用)です。

 ちょうど研究室にやってきた第1期ゼミ生の松井君と一緒に写真を撮りました。(玉置)

「算数・数学科授業 成功の極意」講演会

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 1月23日(土)、知多市民体育館で行われた、玉置先生による「算数・数学科授業 成功の極意」の講演会に参加させていただきました。 

 特に印象に残ったことは、表情発言についてです。1つの子どもの発言に対して、「他にありませんか?」と聞くのではなく、頷きや困った顔などの表情につっこみを入れることも繋ぎのテクニックの1つと知りました。

 実習での授業を思い返すと、数学の授業で1つの考え方が出た後、「他の考え方をした人はいませんか?」と聞いてしまっていました。よく見渡せば、頷いている子や首を傾げている子、他のもあるよと訴えてくる子など様々だったと思います。いきなり流れを変えるのではなく、子どもの表情から深め、繋げていくこともできたなと後悔すると共に、今後実践していきたいと思いました。

 脳のパフォーマンスは「入力<出力」であるそうです。表情も出力の1つであることも学びました。子どもが出力する場面を授業内で多くつくることも、教師としてすべきことであると思います。少しの工夫や発問、指示で変わってくるものだと思いました。

 また、私は数学専修に所属しているため、算数・数学らしい指示ができるようにならなければいけないなと思いました。そのためには、定義をしっかりと理解することが必要であると実感しました。もう一度定義を見直し、当たり前のことを当たり前のように言えるよう、頭に入れていこうと思います。(浦)

【20160118参加】文部科学省・小中一貫教育に関する調査研究協力者会議(第1回)

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 1月18日(月)、文部科学省に出向き、小中一貫教育に関する調査研究協力者会議(第1回)に委員として参加しました。

 今回は、会議設立の目的と今後の流れを聞き、意見交換をしました。(玉置)

算数・数学講演会に参加させていただいて

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 1月23日、知多で行われた算数・数学講演会に参加させていただきました。

 玉置先生のお話の中で「数学的な用語をきちんと使うこと。(例えば線を引くではなく、直線を引くなど。)当たり前のことをしっかり行うことが大切。」というお話がありました。

 私は国語専修なので、国語の当たり前とは何かを考えました。私の中で一番最初に思い浮かんだことは漢字の書き順です。黒板に漢字を書くときに、正しい書き順で書くことは言われてみれば当たり前のことかもしれません。しかし、実習前に漢字の書き順テストがあり、漢字の書き順を確認してみると、思っていた以上に書き順を間違えていたものがあったことを思い出します。「当たり前のこと」と言葉で言うことは簡単ですが実行するためには日々の積み重ねが大切だと思います。「当たり前のことを、馬鹿にしないで、ちゃんとやれる人」を目指して頑張ります。

 また、玉置先生の「もの分かりの悪い教師になれ」、「子どもたちの表情に注目する」というお話では中学校実習での授業を思い出します。

 国語の授業で首をかしげながら、言葉を詰まらせながら一生懸命話してくれた生徒がいました。そして、その生徒が発言したことは授業の中でキーワードとなる内容でした。それなのに私はその生徒が話してくれたことを「待ってました」と言わんばかりに私の言葉で補足をしてしまいました。もの分かりの悪い教師になれていたら、生徒の表情に注目できていたら、もっと違う声を掛けることができたはずです。生徒の言葉で学びを深められたはずです。

 実習に行く前に学んでおきたかったと思う反面、実習に行った後だからこそ、あのときもっとこうすれば良かった、こういう場面でこんな声掛けができていたら…と自分の中で具体的な場面と結びつけて学ぶことができてると思います。

 私が経験してきたことは本当に少しのことですが、時にはその経験と結びつけて学びを深められるように頑張っていきたいと思いました。(渡部)

【20160123講演】知教研算数・数学研究部「授業力アップセミナー」

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 1月23日(土)午前中は、知多市民体育館大会議室で開催された知教研算数・数学研究部「授業力アップセミナー」で講演をさせていただきました。

 11回目となる授業力アップセミナーですが、これまでの中で一番多くの方々が参加されたとのこと。有り難いことです。小学校の先生方が多いとのこと、また参加されておられる方を見ると、若い方が多いので、予定してきた内容を少し変更し、授業力全般の話と算数の話題を入れ込んで話をさせていただきました。

 休日、身銭を切っての参加の皆さんです。意欲的に参加していただいている皆さんですので、実によく聞いていただき、反応をしていただけます。「算数・数学授業 成功の極意」と題しての1時間50分は、皆さんのおかげで気持ちよく話をすることができました。

 なお、今回はゼミ生8名が参加。拙著を参加者に積極的に勧めてくれたことも助かりました。(玉置)

玉置先生の講演を聞いて思ったこと

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 1月23日、知多市民体育館で、玉置先生による「算数・数学授業 成功の極意」の講演会に参加させていただきました。

 講演を聞いていて、今回のキーワードの一つは「出力」であると考えました。「出力」とは、主に子供が学んだこと、発見したこと、考えたことなどを、ノートに書いたり、相手に話し、伝えることなどを言います。

 そして、今回玉置先生のお話自体が、先生の学びと経験の賜物による大きな「出力」であると感じました。玉置先生は講演中に、オリジナルの話に加え、先生が実際に本や先生方から、学ばれたことを、私たちに話してくださいました。これも「出力」であると思います。

 これがただの「出力」でないのは、先生の経験談とともに話されているからです。今回のお話は、先生が、学ばれたことを実践され、経験をもとにさらに推敲されたことを、講演してくださったので、より深い「出力」だったと思います。

 あまり、上手く説明できなかったですが(笑)、私はそんなことを少し考えながら、今回の講演を聞いていました。

 そして今、記事を書きながら、私が今していることも「出力」の一つだなあと感じています。(牧野)

書くという行為

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 書くという行為がなければ、多くの感動や発見はそのまま通り過ぎ、やがて消えてしまいがちです。

 提出するためではなく、肩肘を張らず、自分のために書くこと。
 自然に文字を綴る習慣を身につけること。
 それは体験を風化させず、自分自身を育てる肥料へと変えてくれるのです。(野口芳宏)

「算数・数学授業 成功の極意」を聞いて

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 1月23日に玉置先生による算数・数学講演会が行われました。

 講演会の内容は、以前に話していただいたこともあり、改めて教師のしかけしだいで授業が学び深いものになるということを噛み締めました。

 1番大切なことを教師が言う講義に対し、授業は1番大切なことを子どもが言う(1番大切なことを子どもが言うように教師がしかけていく)。授業をするために、教師がするべきこととして印象に残っている話の1つに、「子どもの出力場面を増やす」という話がありました。

 例えば、挙手指名方式をやめて1つの意見に対して賛成なら○、反対なら×を書くというような○×方式をとりいれたり、賛成なら笑って、反対なら嫌そうな顔をしてというような表情発言から意図的指名をしたりと、いずれの方法も挙手した子だけで行われる授業ではなく、全員が授業に参加できるという魅力があります。

 また、出力場面を増やすことの1つにエレベータトークをすることもあげられました。エレベータトークとは、別名30秒トークとも言うそうで、その日の授業で学んだことをノートを見ずに隣の人に伝えるというものです。このエレベータトークはその授業のまとめを子どもたちが自身の言葉で隣の人に伝えたり、友だちのまとめを聞いたりすることで教師がまとめるより記憶に残ります。

 子どもたちの出力場面を増やすことによって授業内容の定着をはかるのです。

 全員参加型授業はわたしの理想の授業であり、目指すところの授業です。今日学んだことをぜひ実践にうつしていきたいと思います。(大澤)

紙切り芸修行の始め

 私は、春日井市にある「いきいきデイサービス」で年4回行われる寄席の顔付(番組作り)をさせていただいています。

 1月24日(日)は、第42回となる「いきいき寄席」でした。顔付担当となり、すでに10年が経ったことになります。

 今回は、落語家は春風亭朝也さん、NHKで新人落語大賞をとるなどの若手実力派です。色物は、紙切り芸の林家楽一さんです。二度目の出演となりました。

 楽屋では、一緒に昼食をとりながら、芸論をお聞きすることが多いのですが、今回は紙切り芸でお聞きしたことを紹介します。

 「師匠のところへ入門すると、紙切り芸人となるためにどのような稽古をされるのでしょうか」とお聞きしたところ、「初めてのことですから、丸とか四角を切ると思われるでしょうが、そうではありません。いきなり疾走する馬を切るのです。疾走する馬には、紙切り芸の基礎・基本となる技術を全部使わなければならないのです」と教えていただきました。

 故・桂米朝師匠が落語の「つる」には、落語の基礎・基本のすべてが入っている、つるがちゃんとできることがプロとしての第一歩、と言われていたのを思い出しました。

 何事も基礎・基本はあるものです。授業の基礎・基本は何かと考えさせられた林家楽一さんのお話でした。

 楽屋での話を意識されてのことか、本日の最初の紙切りは、写真のように「疾走する馬」でした。(玉置)
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久しぶりの玉置先生の講義

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 知多市で行われた算数・数学の講演会に参加させていただきました。玉置先生による講演会は私自身久しぶりのことでとても楽しみでした。大学の講義でも玉置先生に多くのことを学ばさせていただいていますが、こうしてたくさんの人の前で講演する玉置先生はきらきらしていてかっこよかったです。

 さて、今回の講演で授業づくりについて多くことをお話くださり、その中でも印象的だったことは生徒の出力場面を増やすことについてです。
 
 私は教育実習で、生徒の発言に対して「ハンドサインは?」や、「どうですか?」などと全体に向けてばかり切り返していました。それでは生徒は黙り込んでしまって当然です。

 そこで、生徒一人一人の出力場面を増やしてあげる方法として、生徒が発言したことや黒板に書いたことは他の子に説明させる。「次に先生はなんて言うと思う?」と問うことで数の広がりを考えさせることができる。「ノートに写しなさい」から「ノートに再現しなさい」と写すときの問いかけ次第で考えながらノートに書くことを促せるなどの多くのテクニックを学びました。

 また、生徒が「えー」と発言したり、ニコニコ笑ったりと気持ちを言うのも出力です。このときの生徒の様子を見逃さず、「今何か考えた?」と切り返してやれば授業が深まっていくのだと学びました。玉置先生の経験を踏まえながら様々な授業のテクニックを学ばさせていただいたのでわかりやすく、とても楽しい講演でした。(小川)

新聞の切り抜き

 私は新聞の気になる記事を切り抜きしてまとめています。その整理整頓をしていたところ、偶然面白い記事を見つけました。それは、中日新聞の「教育」というページで、各学校の取り組みが掲載されている欄に、何と玉置先生が校長時代の小牧中学校が紹介されていたのです。

 「子どもを輝かせる場づくり」の実践と題して、3週に渡って掲載されていました。

 第1週目では、生徒が命のテーマの本を読み、その内容を校長室に行って話すという取り組みです。校長室に訪問した生徒には文房具のプレゼントもあり、多くの生徒が来ていたようです。校長室に行くのは勇気がいるかもしれませんが、普段と違う生徒の一面が見られるのは良いことですし、本を通して『いのち』について考えられる機会があるのは大変貴重だと思いました。

 第2週目では、「教室ICTトラブル対応部隊」という、ICT機器に詳しい生徒にパソコンの調整やデジタル教科書の準備をさせるという取り組みです。得意分野を生かすことができ、知識が増えれば後輩にも引き継いでいくことができるので、ICT利活用が進むこれからの教育現場には、必要になってくると感じました。

 第3週目では、商店街のイベントで生徒たちがボランティアをするという取り組みです。「役に立っている」ということに楽しさを覚え、やりがいを感じられることは、生徒にとって今後働く楽しさにつながっていくと思いました。

 当時は、まさか記事に載っている玉置先生がゼミの先生になるとは思ってもいませんでしたが、記事にある通り素晴らしい取り組みをされていた玉置先生と出会えて良かったと改めて実感しました。この記事は特に大切に保管しておきます。(佐藤)

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