我らが二期生メンバー紹介No.9<石川裕真君>(岩田)

 こんにちは。いよいよ6月も終わり7月を迎えようとしています。気がつけば2017年も半分が過ぎてしまいました。教採に気がとられ、時の早さを今頃実感しています。

 本当は今日の記事を書くにあたって、わたしはあまり乗り気ではありませんでした。そんなに今日紹介する2期生が嫌いなのか。そうではありません(笑)。なぜなら、ふとしたときから始めたこの2期生紹介ですが、いよいよ本日で最後の一人になってしまったからです。はじめのころはその人の良さを自分がちゃんと伝えられるのかとても不安でしたが、途中から記事にするのが楽しみになり、最後の方は自分の自己満足のように楽しく書かせていただきました。

 ここまで2期生紹介を読んでくださった方、またモデルとなっていただきました2期生の皆さんありがとうございました。話の流れ的に紹介が終わってしまった感じですが、最後の一人いきたいと思います。最後はやっぱりこの人ですね。



 今日の2期生は、我らがゼミ長教育学部数学専修・石川裕真君です。1期生松井大先輩に続く期待のゼミ長です。なぜ、石川君がゼミ長になったのか。思い出そうと少し考えて見ましたが、出てこなかったのでやめます(笑)。おそらく彼の人間性そのものが「ゼミ長」というリーダーシップを持って先頭でみんなを引っ張っていくことに適したものだったからと考えます。

 リーダーという役職はとても難しいものです。周りの意見を尊重しつつも、的確な自分の意見を持っていなくてはならない。みんなよりも2,3歩先回りして先のことを見通す能力が必要です。しかし、自分だけ先を見すぎてしまっても誰もついてはきません。特に個性的な2期生です。ますます難しい。


 では石川君はどのように今のまとまりのある2期生にしたのでしょうか。もちろん玉置先生のおかげである部分もあります。しかし、わたしは石川君のみんなへの接し方も大きな要因であると考えます。彼はゼミに入った時から何も変わっていません。ここだけ聞くと、それって良いことなのか。と思われる方もいらっしゃると思いますが、良いことです。いい意味で変わっていないのです。人と仲良くなるとよく話すようになる、冗談を言えるようになる、良く笑うようになる、深い話ができるようになる、人によってこの基準は様々で、個人差があるものであると思います。もちろんそれもいいことです。

 しかし、仲良くなるまではどうでしょう。今挙げたことできますか?

 彼はちゃんとやってくれていました。初めの頃なかなか会話がない2期生のみんなの話をつなぎ、他愛もない会話で盛り上げようとしてくれました。もちろん人間関係ができるまえなので、正直驚く部分がなかったとは言えませんが、今となってはみんなのことを気にかけていてくれていたからこその行動であったのかと納得しました。そして大切なのが、変わっていないことです。今も昔も変わっていないことで、話をしているととても落ち着くのです。学校で会ったときも、「ゼミ長〜〜!」と声をかけたくなる安心感があります。


 どんなときでも自分たち2期生のことを考えてくれているゼミ長はわたしたちの誇りです。しかし、以前、その優しさに甘えて、仕事を任せっきりにしてしまいました。

 そしてその時初めて、今までいかに自分たちの知らないところで、ゼミ長が動いてくれていたのかということに気がつきました。わたしたちの前ではそんな素振りを見せないところも彼らしいといえます。今は、彼の働きにしっかりと応えていくことこそがリーダーを支える一番の方法なのかなと感じています。弱さをみせないところが石川君らしいですが、その弱さに気がつけるくらいに、わたしたちは成長していきたいと思います。

 面と向かってはいいませんが、2期生は石川ゼミ長のことをとても頼りにしています。これからもよろしくお願いします。以上2期生岩田から、教育学部数学専修石川裕真君の紹介でした。(岩田)


*ご存じの方も多いと思いますが、石川君料理がとても上手なんです!以前もお手製のハムをゼミに持ってきてくれました。とてもおいしかったです。また、最近は調理専用の温度計も手に入れたそうです。次は何をごちそうしてくれるのでしょうか(笑)。
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6月26日第11回3期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤です。今回のゼミでは小学校高学年向けの自己紹介の練習をしました。自己紹介は短くてインパクトがあるものが良いのは分かりますが、どうしたら良いのか一週間たくさん悩みました。(笑)3期生のみんなの自己紹介を見て、明るく大きな声で話すことはとても大事だなと改めて感じました。また、良いところを見つけたので真似したいなと思いました。

 今回のゼミ発表では、私は前回と同じ著作者、山田洋一先生の『発問・説明・指示を超える 対話術』の本を紹介しました。その中の今回は発言することが苦手な子どもに対しての教師の声がけについて紹介していきました。

 発言することが苦手な子どもにはいろいろなタイプがあります。まとめて話すことができず長くなってしまう子、恥ずかしくて何も話せない子、発言が途切れる子など他にもたくさんいます。そんな子どもたちにどんな声かけをするのが良いのかということがこの本を読んでなるほどなと思いました。その中でもここにはまとめて話すことができず長くなってしまう子への声かけについて詳しく書きたいなと思います。

 私は今までのゼミやセミナーなどで、子どもの発言をそのまま繰り返して言うということを学んできました。しかし、この本には、「つまり」を使って教師が子どもの発言をまとめると良いと書かれていました。はじめこれを読んだとき、「ん?」と思いました。

 この疑問は3期生のみんなも同じで、私が発表をしたときに私と同じ疑問を抱いてくれました(笑)そこで、この本には続きがあって、まだまとめるということができないときには教師が力を貸してあげてまとめると良いとありますが、それを続けていては子どものまとめる力がつかないので、その力をつけさせたいなと思ったら「ひと言で言うと?」と子どもに投げかけてあげると良いと書かれていました。なるほどなと思いました。まずは教師がこういう風にまとめると良いということを示しておいて、その後に自分たちでまとめられるようにすれば良いのだなということを学びました。とても良い方法なので使いたいと思いました。

 以上のように、「こういう場面の時、教師はどうしたら良いのか?」ということを学べるので、教員採用試験の場面指導にとても役に立つなと感じました。もっともっと学んで、いろんな場面で対応できる教師になりたいと思いました。次回も山田洋一先生の本についてご紹介していきます。(嶋藤)

6月26日第11回3期生ゼミ記録(静谷)

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 こんにちは。最近ふくらはぎを肉離れし、現在松葉杖生活を送っている3期生の静谷です。

 第11回3期生ゼミで、わたしは稲垣佳世子さんと波多野誼余夫さんが書かれた「人はいかに学ぶか」について学んだことを発表しました。

 しかし発表は、とんでもなくわかりにくい発表となってしまっいました。この本自体が少し難しい本でもあり、わたし自身内容を理解するために何回も読み返しました。そんなこともあり、発表では難しい言葉ばかりを並べ、発表を聞いてくれていたほとんどの方が「何を言っているのかわからない」というような表情をしていました。

 わたしは、この本に書かれていたことをそのままみなさんに伝えていただけで、聞き手のことをまったく考えずに話をしてしまっていました。本来であれば、わたしがみなさんにとってわかりやすく内容をまとめ、簡潔に言いたいことを伝えなければなりません。聞き手のことをしっかりと考え、聞き手の立場に立って話をしなければならないことを学びました。

 それでは、ここから本書をわかりやすく簡潔に自分なりにまとめてみたいと思います。
本書は、伝統的学習観による「人間怠け者説」をくつがえし、人というものは、「みずから学ぶ存在」ということを社会的な観点、人という種としての観点、文化的な観点などという様々な観点から新しい学習観にもとづく教育のあり方を提言しています。

 そして本書をまとめると、人は問題を解決する際に、場当たり的に試行錯誤をするのではなく、整合的に理解したいという知的好奇心と他者とのコミュニケーションをうまく利用しながら、教師などから教えられる知識を、自分の知識と照らし合わせつつ、新しい知識へと再構成する、という優れた学習能力を有しているとわたしはまとめました。

 人に自分の言いたいことを伝えるということは、本当に難しいことです。ただ、それを理解しようと話を聞いている聞き手の方が、耳から入ってくる話を理解しないといけないため、その方が難しいです。話し手主体となっては、絶対にいけません。聞き手のことを常に意識し、話をするよう努めていきたいです。とても勉強になった発表でした。(静谷)

6月26日第11回3期生ゼミ記録(林)

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 今回私が紹介した本は、佐藤正寿さん著の『スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意』というものです。

 その中でも、特に真似したいと思った授業テクニック2点を紹介します。

 まず1つ目は、「発問を生かす指示=発問作り」ということです。例えば、「子供達にできるだけ多くの発表をさせたい!」と思っているとします。そのためには、単にノートに書かせるだけではなく、たくさん見やすくノートに書かせる指示が必要になります。そこで、「ノートに意見を書きましょう。箇条書きにします。7分間で5つ以上の分かることを書きなさい」と言うのです。このような指示を出すことにより、子供たちは「どのようにノートに書いたらいいのか」「時間と書く量の目安」を理解することができます。同時に学習の効率化にもつながります。確かに、じっくりとノートに書かせることで、子供たちの幅広い考えが引き出せ、主体的・対話的で深い学びにもつながるのではないかと思いました。

 2つ目は、キーワードを◯色チョークで板書する、というルールをつくるということです。そうすることにより、子供達は「◯色チョークがキーワードだから、それを手掛かりにまとめればいいんだ!」と、板書をヒントに自分でまとめを書くことができます。中には、それでも書けない子もいます。その子のための支援として、例示のまとめを板書するだけではなく、キーワードのしたに◯色チョークで波線を引くのです。少しの工夫ですが、その少しの支援で、子供達が自分で書けるように促しているのだなあと思いました。

 発問と板書の大切さが分かったので、私も子供目線で工夫したいです。(林)

6月24日授業深堀セミナーに参加して(菱川・松田)

 6月24日、「授業深堀セミナー」に生徒役として参加させていただきました。今回はまず佐藤正寿先生による社会の授業、次に和田裕枝先生による算数の授業でした。この記事では3期生菱川、松田が学んだことをまとめて書かせていただきます。

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生徒役という難しい役をやらせていただきありがとうございます。

さてまずは佐藤正寿先生の社会の授業に参加させていただきました。
その中で学び得たことをここに綴らせていただきます。
・何を子どもに授業の中の題目で広げさせていきたいのかをはっきりする。
→広げていくことを意識するので「みんなわかったかな?」と聞いていくことが必要であり、その後に児童に説明をさせる。
・題材は当たり前すぎると道徳にってしまう。
→実材を使うことで児童により親近感を持たし興味を引くことが必要
・教材研究をいかに大切にするか。
→すごく大事なこと。これをするかしないかで授業のスピードや板書の仕方がかなり変わってくるし、研究をしなかったら授業が成り立ちません。
・教科書に書いてあることが他人事にならないようにする。
→自分に置き換える授業を意識するとよい。
・子どもの言葉で授業をまとめることがよい。

このような感じです。他にも色々学び得たことはありました。その中でもこれだ!って思ったことをここに綴らせていただきました。
すごくためになり実習でしっかりと活かしていこうと思います。

次に和田裕枝先生の算数の授業です。
こちらも社会と同様に生徒役をやらせていただきました。
算数の授業ではL字型の面積の求め方から色々な方法で面積が求められるということを学びました。
・答えが正しいときに褒めるよりも、考え方や、過程をすごく大事にすることが大事
→数字を使わずに図形を用いて算数という授業なのですが算数でなくて何かすごい楽しい遊びをしているような授業で子どもたちの興味を引きつけるすごい技だと感じました。
・教科の見方・考え方をはっきりさせる
→どんな教科もこれがすごく大切になってくる。指導案を書くときにこれからは見方考え方を意識して書いていきたい。


今回和田裕枝先生と佐藤正寿先生の貴重な授業を受けさせていただき本当にありがとうございました。自分のこれから先の指導案作りや教育実習の際先生方から学んだ技術をできることはやっていきたいと思います。(菱川)

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どちらの授業も生徒役で参加させていただき、授業技術を間近で感じることができました。佐藤正寿先生は生徒が言ったことを「それどういうこと?」ともう一度聞き返し、詳しく説明することや、反応をしない生徒には隣に座っている生徒に頼んで、その子にも分かるような働きかけをしていました。

和田裕枝先生は生徒のどんな言葉も拾って、大きくうなずいたり、時には笑いに変えたり、言葉の返し方がすごいと思いました。

セミナーを終えて、「見方・考え方」という言葉について学ぶことができました。社会では発問に対して、様々な立場から考えること、算数では答えを求めるだけでなく、そこから共通点や相違点を見つけ、考えを深めていくことを学びました。

教育実習を控える今、有名な先生方の授業を受けさせていただき、吸収することが本当にたくさんありました。(松田)

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たくさんのことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
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6月24日授業深掘りセミナーに参加して(佐久間、岡田)

 6月24日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。この記事は2期生佐久間と3期生岡田の学びです。

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 今回、初めて深堀りセミナーに参加させていただきました。どのように進んでいくのか、どのように振る舞うのが良いのか分からず臨みましたが、終わった頃には多くのことを学ばせていただくことができました。

 前半は佐藤正寿先生による社会の授業、後半は和田裕枝先生による算数の授業でした。どちらの先生の授業も、私たちがやらなくてはならないことや目指さなくてはならないことが盛りだくさんな内容でした。

 その中で私は、ハッとさせられたことについて書きたいと思います。それは、私たちは見方・考え方を考える教育を受けて来なかったのだということです。

 佐藤先生の授業で資料を提示された時、そして和田先生の授業で3つの求め方を提示された時、どちらも気付いたことを問われました。その時の私たちの反応はあまり活発ではなく、「相違点はどこだろう?」と言われて比較するようになりました。

 先生方の担当する子どもたちは、「何か気付いたことある?」と聞かれるだけで自ら相違点を挙げていくそうです。ただ気付くだけではなく、学習の上での気付きというのは、そのような違いを見る目が何よりも大切なのだと感じました。

 子どもたちにそのような目を身に付けてほしい、と思う前に、まず自分が身に付いていないといけないと思います。これから意識的にいろいろな物事を比較して見る目、本質を見極められる目を養っていきます。(岡田)

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 今回は、佐藤正寿先生の社会の授業と和田裕枝先生の算数の授業を児童役として参加しました。2つの授業から共通して学ぶことがありました。

 それは、答えを発言することよりも「なぜそう考えたか?」という見方・考え方を子どもたちに考えさせる、発言させることを大事にさせることです。

 佐藤先生の授業では「なぜ〜になるのか?」や「この後どうなるのか?」という発問がいくつかありました。また、和田先生の授業では「共通しているところと違っているところはなんですか?」という発問がありました。どちらの授業も発問に対する答えを言うと、どうしてそう思ったのかを私や他の児童役の人にすぐに聞き返してくることが多々あったのが印象的でした。いざ「説明して?」と言われると、なかなか素早く対応できないもので、整理しながら先生に説明していましたが、そこに大きな学びがあると思いました。

 答えを考える、理解することはもちろん大切なことですが、その答えの裏付けをハッキリさせてこそ深い学びになるのではないかと感じました。おそらく私は今まで、答えだけを求めてきた授業を受けてきたので、今回児童役をしていましたが、かなり頭を使って考えていました…。

 各教科に様々な見方・考え方があるのでそれをいかに子どもに気づかせるのか、また、その気づきや思考を言語化する習慣を付けさせることが重要だと学びました。

 私は考えているつもりだけだったのかもしれないと不安になったので、思考言語化できるような人間になれるように今からでも意識していきたいと思います!(佐久間)

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 今回のセミナーでとても良い学びができました、ありがとうございました。
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6月24日授業深堀セミナーに参加して(石川・山下)

 6月24日(土)今年度初めての授業深堀セミナーに参加させて頂きました。この記事は、2期生石川、3期生山下の学びです。

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 私は、1時間目の佐藤先生による社会の授業について書きたいと思います。1時間目は「若手教師向け」模擬授業です。若手以前の私は、児童役として参加しました。

 佐藤先生の授業は、鳥取中部地震の風評被害報道の例からメディアの報道のあり方を考えるというものでした。本気で考えさせられる発問や、資料などに隠された仕組みの数々...。授業技術を1つでも盗もうと思っていた私ですが、すっかり忘れて授業にのめり込んでしまいました。

 授業の中で、「なぜ地震の被害が無い地域でもキャンセルが相次ぐのか」という問いに対して「同じ県だから」という答えが出る場面がありました。佐藤先生はすかさず「詳しく教えて?」と追質問をしました。

 この場面について深堀の時間に佐藤先生は、「子どもに何を広めたいのか?」と話されました。「答え」なのか「過程や考え」なのか...。もちろん「過程や考え」を広めたいのですが、その難しさは実習で経験をしました。自分の描いたシナリオから外れるのを恐れてつい「答え」を求めてしまいます。深い授業にするための勇気の要る一言。教員になる上で身につけたい授業技術の1つです。

 深堀の時間では他にも、教材研究の意義や、単元を他人事にしないポイントなど、とても濃い時間となりました。(このことについては下の記事で山下さんが書いているので割愛します。)

 最後に、今回児童として授業を受けたのですが、佐藤先生が昨年度2月末に行われた「愛される学校づくりフォーラム」で児童役をした頃の私と比較をして「今日は元気がないね」と声をかけて下さりました。思いもよらぬ嬉しい一言でした。些細な変化に気付くことが出来るそんな教師に私もなりたいと強く思いました。

 この喜びを噛み締めながら次の模擬授業では、元気に取り組んだのは言うまでもありません(笑)。(石川)

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 今回初めて授業深掘りセミナーに参加させていただきました。これまでの教師力アップセミナーとは違い生徒役として参加するということで緊張しましたが、ただ聞いているだけでは気づかなかった教師の工夫を実際に体感することができてとてもいい経験になりました。

 しかし、私が今回のセミナーで1番心に残ったことは模擬授業とは別のことでした。何かというと野木森先生のおっしゃられた必然性があるから子どもたちは学ぶということです。こんな例を紹介してくださいました。

 大きな水槽にオスメス一緒にメダカをたくさん入れます。一人一人ペットボトルでマイ水槽を作り、そこに「2匹入れていいよ。赤ちゃんが生まれたら全部あげる。」というと適当に2匹選ぶ子どもはいない。という例です。

 子どもたちは、赤ちゃんを産むにはオスメス1匹ずつじゃないといけないと考え、自主的に教科書でオスメスの見分け方を調べます。教師が教科書に載っている通り「オスは背びれに切り込みがあって尻びれの幅が広いんだよ。」なんて言っても「なんでこんなこと覚えなきゃいけないの?」となり、学習意欲はわきません。かつて私が思っていた違和感はそこにあったのです。こんなこと覚えて何になるんだろうと思いながら勉強していたのでやる気が出なかったのだと今になって気づきました。「あなたたちが聞いてないから分からないんだ」などと言ってきた教師もいましたが分からなくても授業を聞きたいと思ってもらえるようなわくわくする教材研究ができるようになりたいと思いました。(山下)

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 長い記事を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今回の授業深堀セミナーでは、まだ書き足りないくらい多く学ぶことができました。次回も是非参加したいと思います。

ありがとうございました。
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6月24日授業深堀セミナーに参加して(嶋藤・寺坂)

 6月24日の、授業深堀セミナーに参加して得た学びを2期生寺坂と、3期生嶋藤でまとめます。

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 今回、はじめて深掘りセミナーに参加して、佐藤正寿先生の社会の授業と和田裕枝先生の算数の授業の生徒役を務めさせていただきました。

 私が今回のセミナーで一番学んだことは、学びの深まりには各教科の特質に応じた「見方・考え方」がいかに重要かということです。

 佐藤正寿先生の社会の授業では、鳥取中部地震について「かわいそう」などの他人事でしか考えてなかった私たちが、観光客だったら行くかどうか?という問いや旅館のキャンセルが相次いだという報道をすることでさらにキャンセルが増えるのになぜ報道をするのか?という問い、どのような報道なら「風評被害」を防げるか?という問いによって、観光客や被害者になりきる、つまり自分事で考えられるように自然となっていたのがとても驚きました。このように他人事で話を進めていては、社会は暗記教科で終わってしまうので、自分事で考えさせることが大切だと学びました。そこで「風評被害」をとりあげてくるところが素晴らしいなと思いました。

 和田裕枝先生の算数の授業では、L字型の面積を求める問題で、3通りの出し方があるということを学ばせるだけではなく、その3通りの中の共通点と相違点を考えさせることによって、考え方を身につけさせていて、なるほどなと思いました。また、数字を入れず、図だけ表示することで、数字ではなく言葉で説明ができる子どもに育てようとしているところがとても素晴らしいなと感じました。生徒役として授業を受けている時は、数字がないので説明できないと思っていましたが、なくても説明できるようになることが大切だと学びました。

 他にも、各教科での「見方・考え方」のお話を聞き、とても勉強になりました。小学校のうちにしっかりと各教科の「見方・考え方」ができるようになれば、中学校ではとても楽になると思うので、私が教師になったら小学校のうちにしっかりと子ども達に身につけさせたいと思いました。(嶋藤)

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 嶋藤さんが、セミナーの流れに沿って丁寧にまとめてくれたので、何を書こうかとても迷いましたが、私は思ったことを書きます。今日の一番のテーマは「見方・考え方」であったと思います。

 「見方・考え方」は、各教科等の学習の中で活用されるだけはでなく、大人になって生活していくにあたっても重要な働きをするものである。

 私は、学校の教育は教科の知識を与えることが一番の目的ではなく、学び方を学ぶことが一番の目的だと思っています。指導要領で、学力の最低規準が示されていますが、学び方を教えるということは、学校の大きな使命だと思います。将来自分の学びたいことがでてきても、学び方がわからないとそれを深めることができません。そして、その興味・関心という面で私は、見方・考え方が生きてくると思います。そのものの本質を見抜いて初めて知的好奇心が生まれると思うからです。そんな授業ができる教師になります。(寺坂)

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 この写真、2期生にめちゃめちゃ笑われました。「若い子と写真を撮ってデレデレするおじさんみたい」だそうです。
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6月24日授業深堀セミナーに参加して…(丹羽・吉田)

 6月24日に行われた授業深堀セミナーに参加させていただきました。この記事では三期生丹羽と二期生吉田の学びを記事にしたいと思います。

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。今回初めて授業深掘りセミナーに参加しました。佐藤先生、和田先生の授業を受けて学んだことを書かせていただきます。

 まず、佐藤先生の社会の授業では、都道府県当てクイズから始まり、地震を受けた県の風評被害について考えました。初めは「かわいそう」などの同情的な意見ばかりでしたが、佐藤先生のゆさぶり発問を受けて実際に被害があった県の人たちの立場になって考えるだけでなく、自分が情報の受取り手であることを理解し、適切な情報を見抜くことの大切さを学びました。佐藤先生の切り返しのすごさや、教材研究の力の入れ具合がすごく伝わってくる授業になっており、授業を作ることの大変さがよくわかりました。

 次に和田先生の算数の授業ではL字型の面積の求め方から色々な方法で面積が求められるということを学びました。和田先生の授業を受けてみて、先生は答えが正しいときに褒めるよりも、考え方や、過程をすごく大切にしている先生だと感じました。あえて、数字を出さずに考えさせることで計算が苦手な子どもでも意見が出せるような工夫をされているな、ととても勉強になりました。

 色々な発想を1つ1つ子どもたちの言葉で受け止めていらっしゃったので授業を受けている側もきちんと見てくれているんだ、という自信につながりました。

 これからの授業では教科の見方・考え方をはっきりさせて、何をどう教えてできるようになるかを教師がきちんと持つことが求められると感じたので、指導案を書く際も意識していきたいと思います。佐藤先生と和田先生の授業を受けることができてとても勉強になりました。本当にありがとうございました。(丹羽)

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 今回、私が学んだことは大きく2つのことです。

 1つ目は「なにを身に付けさせるのか」ということです。教材を用いて指導をする中で、教科書に載っている内容だけを教えることが本当に授業なのかということを考えさせられました。授業の中で「こんな見方ができる」「こんなことに気付かせる」といった子供の姿を先生は明確に抱いていなければならず、それに基づいて学習活動を組織していくことが授業を深める上で重要なことです。例えば「曖昧な表現をつつくことで根拠を説明させ、考えさせたい」「共通点・相違点を見つけるという力をつける」「論理的に説明するために図形に数値を入れない」などたくさんの工夫が和田先生・佐藤先生の授業に詰まっていました。先生の緻密な考え・行動が子供の力を伸ばすことにつながり、行動の根底には、明確な理由が常にある、授業の中に無駄がないのだと痛感しました。

 2つ目は「繰り返していくことで教科における見方・考え方などを育てる」ということです。意図的に見方を仕組むこと、よい見方・考え方を価値づけしていくこと、そして培うための安心した環境づくりことなどが挙げられます。この繰り返しが子供にとって「こう考えよう」という考えの道筋になっていき、発展的な思考につなげていくことができるのだと気付きました。また、教科ごとの特質に基づいて「○○として」の見方を意識して取り入れていくことで子供の教科理解・教科への意欲につながると言えます。そのためにも教師として広く、多角的な見方を誰よりも持つこと、教師が主体的・対話的・深い学びを率先して取り組むからこそ子供がより育つ授業が成り立つのだと感じました。(吉田)

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今回のセミナーでも多くのことが学べました。ありがとうございました。

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6月23日2期生ゼミ記録(寺坂)

 みなさんこんにちは。2期生寺坂です。昨日で、愛知・岐阜の教採まで1か月を切りました。同時に、百瀬さんの長野県まで2週間。吉田君の山口県まで3週間となりました。正直、試験日が近づくにつれて、ゼミの雰囲気はピリピリしてくるのかなー、と不安でしたが、近づくにつれてより仲良くなってきています。今日も、指導要領からどこが出る、出ないということを話したり、先週は卒業旅行をどこに行くか話したりしています。暢気すぎますかね。でも、いい雰囲気で臨めそうです。

 今日のゼミも、いつものように過去問を解いていきます。今日はなんと、10枚!!いつもより3枚多いですが、設定時間はいつもと同じ。時間内に終わる人と、少し越してしまう人が出てきますが、丸を付けるペンの音は日に日に大きくなっていっています。

 その後、いつもは面接の練習をするのですが今日は、菊池省三先生の「プロフェッショナル−仕事の流儀−」を見ました。子供みたいな感想ですが、とてもいいビデオでした。たくさんのことを学びましたが、一つだけ挙げてみます。それは、「子供の成長を支えるのは子供」だということです。

 「今、A君は昔の自分から変わろうとしているんだ。頑張っているんだ。」
A君の変わろうとする姿を、教師だけが見るのではなく学級全体で見守る。見る目が多いほど、A君の変化に気づける。変わった姿が、A君にも伝わりやすくなる。A君は成長を実感できる。

 これは、僕の予想です。菊池先生の意図とは全く異なるかもしれません。しかし、成長を実感させるって大切だと思います。まして、教師からではなく、クラスの友達から言われたら嬉しいですよね。だから、「子供の成長を支えるのは子供」だと思いました。

 実は、このビデオを見るときに玉置先生から「価値語」を見つけろ。という指示が出ていました。考え方や行動をプラスの方向へ導く言葉ですが、2期生は果たして見つけることができたのでしょうか。(寺坂)

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他人への影響力(早川)

こんにちは!!!!!!
3期生の早川です。
今回は、先日あった出来事を少し書いてみようと思います。(^O^)

最近の日課となっているトレーニングを終えて、いつものように総合体育館を出ようとした時、ある女の子から「玉置先生のゼミの方ですよね?」と声をかけられました。

話を聞いてみると、その子は国語専修の1年生で、僕と一緒に教師論(初等)を受けているそう。(正確には、僕が無理やり一緒に受けているだけです笑)
「玉置先生の授業とても良くて〜…(以下省略)」などと言われ、なぜか僕も嬉しい気分になりました!

まだ1年生とはいえ、一応ゼミの話もさせていただきました。「もし、興味があれば玉置ゼミ来てね!」と宣伝をさらっと。
また、その子は「少し検索していたら、玉置研究室のHPみつけて読みました!」とも言っていて、このHPを見たことがあるそうです。
1年制の頃からHPを閲覧するなんて、ゼミ生の自分よりも学ぶ意識が高いんじゃないかと思いました。笑

ふと思い返すと自分が玉置先生のことを知ったのも、1年生の前期。初等算数の講義で、先生と講義そのものに惹かれたのを鮮明に覚えています。

先生のどのような言葉や行動が僕の心を動かしたのかはわかりません。ただ、このことを自分に置き換えて考えてみると、「自分が何気なく発した言葉も誰かにとって大きな影響力をもつ言葉なのかもしれないし、逆にしっかり考えた発言でも相手には何も響かないかもしれないということ」かと思いました。
考えてみると、人との関わりって簡単そうで本当に難しいなと感じている今日この頃です。

6月も終わって7月に入ろうとしています。早くも2017年の半分が終わります。教育実習もある2017年後半に向け、まずは目の前の課題を淡々と終わらせていきたいと思います!!さ、頑張ろ。(早川)

※声をかけてくれた子に「先輩の写真、HPで見ました!」って言葉をかけられたことが、この記事を書く原動力になったということは隠させてください。(笑)
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6月19日2期生ゼミ記録(佐久間)

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6月19日(月)2期生ゼミ記録です。
愛知県の教員採用試験まで約1ヶ月になりました。不安一杯ですが、頑張るしかないと割り切れるようになってきました。

この日も教職教養の問題を解きました。始めの頃に比べれば正答率も解くスピードも良くなってきたと感じました。ただ、他のゼミ生より正答率が低いと思ってしまいました。なぜなら、みんな全問正解してるんじゃないかと思うくらい赤ペンが丸をつけるいい音がしていたからです!本当にすごい…
あと1ヶ月、少しでも自信を持って試験に臨めるように勉強します…!!

その後、教育時事について知っていることをみんなで共有しました。夏休みなどの長期休暇を分散させるニュース、過疎地の外国語活動についてのニュース、体罰のニュースなど様々な教育時事について自分の考えも出しながら共有することができました。
また、知らないニュースが多かったので自分の勉強不足を痛感させられました。
※私、勉強不足で発表できませんでした。ごめんなさい

この日のゼミではあと1ヶ月何をしなければいけないのかをもう1度考え直す必要があると感じた日になりました。
ラストスパート頑張ります!(佐久間)

6月19日第10回3期生ゼミ記録(静谷)

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 こんにちは。今週から教職インターンシップが始まり、子どもたちとたくさん勉強したり、遊んだりさせていただき、より一層教師への道を歩んでいる3期生の静谷です。

 今回は、岡田さんが発表した赤坂先生の「授業力&学級経営力 6月号」より勇気付けの学級づくりから学んだことについて書いていきたいと思います。

 今回この6月号には、「勇気づけの学級づくり」4つのポイントに書かれている。一つ目は、「相互尊敬」の雰囲気をつくろうです。まず、教師から子どもを尊敬することが前提となります。教師は、子どもとの関係で上下ではなく共に協力し合う仲間であり、対等であるという意識が大切である。

 二つ目は、「原因」ではなく「目的」に着目しようです。原因からを探るということは、解説するということで、解決はできない。目的を考えるということは、解決策を見つけるということになります。

 三つ目は、「ほめる」ではなく「勇気づけ」をしようです。「ほめる」ということは、ご褒美を与えるということ。逆に「勇気づける」とは、困難を乗り越える活力を与えるということです。ほめるだけでは、子どもたちはほめられるためだけに良いことをしようとする。そうではなく、「〇〇さんのおかげで、先生助かったよ」というように、〇〇さんがしてくれたことによって、どうなったのかを説明することでその行動がどのように良かったのかわかり、価値付けができる。

 四つ目は「共同体感覚」を育成しようです。共同体感覚とは、つながり感覚。つまり、所属感、貢献感、信頼感、自己受容といったことである。これらの共同体感覚を養うアクティビティとして三つ挙げられている。福の紙、一日十善、きらりハンターです。内容は省略します。このようなアクティビティを取り入れ、自然な流れで子どもたちの共同体感覚を養うことができるように教師はサポートしていくのです。

 このような教育本を読み、知識が増えた状態でインターンシップで実際の小学校の学級に行くと、色々と教師が実践していることがわかり、このような学級に繋がったのかというような結果も見えてきてとても勉強になっています。やっぱり実際の現場に行くと、感じることや勉強になることがとても多いため、とても良い経験となっています。よりインターンシップを良いものとするために、これからもたくさん教育本を読み、引き出しを増やしていきたいと思います。(静谷)

我らが二期生メンバーNo.8<百瀬暖佳さん>(岩田)

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 こんにちは。今日でとうとう試験前一ヶ月記念日になってしまいました。泣いても笑っても残り一ヶ月。気を引き締めてみんなで頑張って行きたいです。

 さて、今日テレビで、沖縄が梅雨明けしたというニュースを見ました。いち早くこのじめじめした季節から解放される沖縄県がうらやましい限りです。沖縄をうらやましく思いつつも、小さな国の中で短期間に様々な気候が入り乱れるこの季節も、梅雨ならではだなとテレビの前でぼんやり考えていました。こうなるといろんなところに行って、気候や町や文化や人や、たくさんのものに出会い、たくさんのことを知りたくなってきます。自分の知らなかったことや当たり前だと思っていたことが覆されるとますます興味がわいてきますよね。
  

 しかし、全てのことを自分の目で見て感じることは不可能です。そんな時、大學ってとても便利だなと思います。なんせ全国の様々な地方から人が集まってくるからです。その土地の文化や環境は、そこで実際に育った方に聞くことが一番ですね。実は、2期生の中にも地元(東海地方)出身でないお友達が2人いるのです。一人目は記念すべきトップバッターで紹介させていただきました山口県出身吉田君。さて、もう一人が今日の2期生紹介の主役です。誰でしょう?




 今日の2期生は、教育学部数学専修百瀬暖佳さんです。2期生には「はるちゃん」の愛称で親しまれています。百瀬さんの出身は長野県。そうです、教育県の長野県です。また、私事ですが、大学に入って長野県出身者のお友達が増えましたが、みんな本当に人当たりが良く優しい人ばかりで、長野の豊かな文化が人間形成に大きな影響を与えているのだと確信しました(笑)。ゼミに入って百瀬さんの出身が長野だと知ったときも、「やっぱりな。」という思いでした。 


 そんな百瀬さんですが、彼女はわたしにとってのいのちの恩人的な存在です。ゼミに入った当初、席の右隣が百瀬さんでした。以前も言ったようにわたしはみんなに出遅れてゼミに参加しました。不安で不安で仕方がなかった時に、彼女は初対面だったわたしに話しかけてくれました。彼女の人柄の良さは、話した瞬間に感じることができました。これはわたしが優れているからではなく、彼女がオーラとしてまとっているものがにじみ出ているからです。ゼミが行われる度に彼女と話す回数も増え、心を閉ざしていたゼミでも自然に笑顔が出るようになりました。



 穏やかで、温厚な百瀬さんですが、彼女もまたギャップの持ち主です。2期生のお友達はどうやらギャップを持ち合わせている方が多いような気がします(笑)。「人に厳しく自分に甘く。」この言葉、きっと聞いたことがある方多いのではないでしょうか?また、ひょっとすると、そうあってはいけないといわれてきた方もいるのではないですか?しかし、実際に人には求めてしまうのに、自分はできていなかったりという経験ありませんか。少なくともわたしは自分に甘くなってしまう時が多いですね。


 さて、なんでこんな話をしたのかというと、百瀬さんが「自分に厳しく人に優しく(甘く)」の人であるからです。自分で決めたことは最後までやり通し、決して妥協はしません。それでいて、人に強要するのではなく、一緒に寄り添ってやる気を引き出してくれます。彼女を見ていると、その姿から「わたしも!」と思わされます。もしかしたら、彼女の見えないカリキュラムに操られているのかもしれませんね。


 百瀬さんのことを知れば知るほど、間接的に彼女を育てた長野県に興味がわいてきます。笑 全てのことが落ち着いたら彼女から長野の良さをたくさん紹介してもらおうと思います。恩人である百瀬さんに恩返しができるようにわたしも頑張ります。以上2期生岩田から、教育学部数学専修百瀬暖佳さんの紹介でした。(岩田)


*普段「ゆかさん」と呼ばれることが多いわたしですが、百瀬さんは出会った当初からわたしのことを「ゆかちゃん」と呼んでくれます。実はそれ、結構嬉しかったりします。

6月19日第10回3期生ゼミ記録(山下)

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こんにちは。最近おじさまウケのいい山下です(笑)。

今回は、私の紹介した桂聖先生の国語授業のユニバーサルデザインという本について書きたいと思います。ごんぎつねを例にとって文学作品の論理的な読み方について紹介します。

まず1つ目は作品の設定を捉えて読むということです。「いつ(時)」「どこで(場所)」「誰が(中心人物)」「何をした(事件)」を考えながら読みます。ごんぎつねでは秋に2.3日雨が降り続いてその雨が上がった時 村の小川の川下で ごんが 兵十のとった魚やうなぎにいたずらをした。という一文で場面の設定を捉えることができます。他の各場面でも同じように設定を捉えていくと作品の概要をつかむことができます。

2つ目は視点を捉えて読むということです。文学作品のほとんどは語り手が誰かの目と心から語っています。ごんの視点では償いをしているつもりなのに兵十の視点ではごんを殺したいほど恨んでいると言うように視点の転換が起こることで人物の心情や作者の巧妙な工夫を深く味わうことができます。本当はあと3つあるのですが他に書きたいことがあるので省略します。まとめると【中心人物は何がきっかけでどう変化したのか授業を焦点化し、心情の変化を図や寸劇で「見える化」する。学習課題に対する答えを「ペア」で話し合い、全員が理解(共有化)したことを自分の言葉で表現する。】となります。

他に書きたいことというのは話し方のことです。以前の記事にも書いたように私は人前で話すことが苦手です。前回からステップアップしようと思い、原稿を書くのはやめました。目を離してもパッと目につくように大事なことだけをメモしてできるだけ前を見て話すようにしましたが話し方が一定すぎるので強弱をつけて話しなさいとご指導いただきました。聞き手のことなど考えずキーワードも一定の調子でスラスラと読んでしまっていたので次回は強弱とプリントをスッキリ見やすくかつ分かりやすくすることを心がけたいと思います。(山下)

6月19日第10回3期生ゼミ記録(嶋藤)

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こんにちは。三期生の嶋藤です。
今日は、第10回のゼミでの山下さんの発表を紹介します。
内容は、『国語授業のユニバーサルデザイン(桂 聖)』の本の中の”文学作品の論理的な読み方”についてです。

文学作品の論理的な読み方で5点注意するところがあるそうです。それは、「作品の設定をとらえて読む」「視点をとらえて読む」「表現技法をとらえて読む」「中心人物の変化をとらえて読む」「主題をとらえて読む」だそうです。私ははじめ、この5つの”読む”という部分は、本を読むという意味の読むだと勘違いしていました(笑)この読むは”読解”という意味の読むだったんですね。そこで、はじめから児童だけで読み解いていくことはできないので、教師がとらえていかなければならないところを発問していくことで、なにをとらえることが大切なのかを教えていくそうです。そうすれば、児童たちは何をとらえながら読んでいけば良いのかが分かるため、次の文学作品を読むときに論理的な読み方ができるようになるそうです。私も小学校の時から、こんな風に論理的な読み方を教わっておきたかったなと思いました。

私は数学を専攻しており、国語の授業はどのようにやれば良い授業になるのか分からなかったので、今回の山下さんの発表を聞いて、こういう風に教えていけば分かりやすいなということが分かって、とても勉強になりました。他の教科についても授業の仕方を勉強していかなければならないなと思いました。(嶋藤)

6月19日第10回3期生ゼミ記録(丹羽)

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 こんにちは。最近占いに興味を持ってる3期生の丹羽亜由美です。菱川くんの影響で最初に一言添えさせていただきました(笑)

 今回、私が紹介するのは「授業力&学級経営力」の2016年4月号で紹介された野中信行先生の『3・7・30の法則』を紹介したいと思います。

 ところで、『3・7・30』と聞いて何を思い浮かべますか?何かの番号でしょうか、それとも合言葉?実はこれらは日数なのです。3日と1週間と1ヶ月という意味です。それぞれ詳しく説明します。

 まず、3は出会いの3日間であり、この3日間でこの先生なら1年間楽しそうだという印象を与えることが大切です。そのためには、自己紹介が大きなポイントを占めています。いかに「コンパクトでインパクト」のある自己紹介をして、子どもたちの印象に残るようにします。さらに、事前に子どもたちのいいところを調べておいて、出席を取る際に一人一言ずつ褒め言葉をいうようにします。こうすることで教師から認められた喜びが生まれ、意欲的な活動をするためのサイクルを作ることができます。

 次に7は仕組みづくりの1週間です。子どもたちに学校に来てから帰るまでのサイクルを指導します。子どもたちが安心して1日を過ごせる仕組みとして教師の願いや思いを明確に宣言してそこから教室のルールや動きを決めていきます。また、学習に向かうルーチンとして、必要性をきちんと伝えながら学習準備や学習道具の使い方を指導します。教師が良さや価値の共有を繰り返しすることで子どもたちに身につけさせます。

 最後に最も大切な30です。これは繰り返し徹底する1ヶ月であり、これは学級を崩さないためだけではなく、高めていくために必要な1ヶ月です。ここでは、30日かけて徹底することを紹介します。1つは教師の願いや意図を繰り返し伝えること、2つ目は子どもたちのフィードバックを得て、子どもたちに思ってることを言ってもらいます。3つ目は子どもたちの取り組みの質を考え、やらされてるようにならないようにします。4つ目は分かっていない子や、間違ってしまった子には叱らず、繰り返し指導することで習慣が身につきます。

 このように1ヶ月ちょっとで学級を作り上げてしまうことで、子どもたちだけでなく、教師も楽になります。実際にこれを使うのはまだまだ先のことかもしれませんが、ぜひ担任をもったら実践したいと思います。(丹羽)

6月19日第10回3期生ゼミ記録(林)

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 今回丹羽さんは「授業力&学級経営力」という2016年4月号の雑誌を紹介してくれました。

 その中で「3・7・30の法則」を取り上げてくれました。この意味については丹羽さんが紹介してくれると思うので、割愛させていただきます。

 私は、この法則の中でも特に、「最初の3日間で、子供達に良いイメージを与える」ということが印象に残っています。そのためのアイデアとして、学級開き1日目で既に、その子の良いところを見つけるのだそうです。「なんで出会った日にみんなの良いところが分かるの?」と思いましたが、これには、前もってその子の前の担任の先生に、事前調査をするのだそうです。

 私にはこのようなアイデアがなかったので、とても参考になりました。また、新しい考え方を学べました。協力すること、そして人の第一印象は大切なのだと、改めて感じさせられました。

 あと少しで実習です。まずは、第一印象から。今回丹羽さんが紹介してくれた、「コンパクト&インパクト」な自己紹介で、実習の良いスタートを切りたいです。(林)

6月12日第9回3期生ゼミ記録(菱川)

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 こんにちは。最近リアルな夢を見た菱川です。なんだか夢がリアルだと怖いですね笑

 今回は宮本博樹さんの『算数学び合いスタートブック』と言う本を読ませていただきました。この本は「子どもたち同士が学び合う場面のある算数の授業をぜひやってみたい」と願う先生方の思いに応えたいと言う気持ちでまとめたものです。
その中でも僕が前半の章の中で印象に残ったものをここに綴ります。

子どもの姿を丹念に見とる
→子どものつぶやきや算数言葉に目を向ける、素直さを大切にする、話し合いの意義を学年に応じてはっきりさせる、教える行為が得だと伝えてあげる
『あっ』や『えっ』の後に続く言葉に着目すること。
『例えば、だって、でも、だったら』という算数言葉に目を向ける。→子どもの思考を活性化する言葉

教材研究にこだわる。
→子どもにとっては授業は最初で最期であることを忘れずに。面白い問題ではなく本質を捉えた問題を考えることが必要。

子供を引きつける5つの手法。
→ブラインド効果、比較提示法、ゲーム化、計算問題の中に仕掛けを作る、NO.1競争
この5つの手法をうまく問題に取り入れることが必要。

問題と真剣に向き合う時間を確保する。
→短い時間でええから静かに自力で問題を解かせる。
できない子への支援として、『困った時は隣の人と相談していいよ』
出来る子への支援として、『図や表、言葉を用いて友達にどうしたらわかりやすく教えてあげることができるのか考えてみよう』

 今回は学びがかなり多く学ぶばかりで自分でどうだったということが少なかったです。
伝えたい子が多すぎて話がまとまらずうまく発表することもできませんでした。今回玉置先生にご指摘された点を次回はしっかり直していきたいと思います。(菱川)

6月12日第9回3期生ゼミ記録(山下)

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 こんにちは。3期生の山下です。

 今回は松田さんが紹介してくれた佐藤正寿先生の『プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座-0からプロになる秘訣23箇条-』という本の中から2つ書きたいと思います。

 1つ目は限られた時間を生かす「朝の会」「帰りの会」です。朝の会には管理的機能、指導的機能、自主活動的機能という3つの機能があるそうです。私の子供時代は今考えてみると指導的機能と自主的活動機能で朝の会が行われていたように感じますが実は管理的機能が1番大切なような気がします。管理的機能とは健康観察であったり、「◯◯くん、いい返事」と言うように一声かけたりすることだそうです。いくら伸ばしたい力があってそのための活動をしたとしても教師との距離が遠ければあまり意味がないと思うからです。読書の時間は連絡ノートの点検の時間に当てているなんていう先生が多かったように感じますがそれでは子どもたちはサボったり喋ったりしてしまうしそれを放置することで先生は私たちを見てくれていないんだと思い余計に距離が離れてしまうこともあると思います。なので私は管理的機能を大切にしていきたいと思いました。

 2つ目は叱ること、注意することも大切ということです。最近は丸付け法の部分肯定の精神やほめ言葉のシャワーなどほめることがよく取り上げられているような気がします。確かに褒めることは子どもを伸ばす上でとても大切だと思うけれど叱ることを忘れてはいけないと思います。叱るというのは怒るとは違い子どものためを思って叱ります。叱る目的は子どもたちの行動改善でありどうして守らなければならないのか、守らないことでどのような影響があるのかをしっかりと教え、適切な行動を判断できるようにすることです。叱ることがないのが理想ですがそんなことは難しいので褒めることと叱ることのバランス、または基準を自分の中でしっかりと持ちたいなと思いました。(山下)
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