【20170821講演】三重県教育委員会主催「授業づくり(中高数学)」

画像1
 8月21日午後は三重県の鈴鹿市へ。東名阪が混むことが心配しつつ運転。ナビは鈴鹿ICを案内せず、四日市東ICで降りるように指示。ナビを信じて降りて、一般道を移動。判断は正しく、可児市から三重県鈴鹿庁舎に2時間で移動できた。

 しばし休憩。13時30分から16時15分まで、三重県教育委員会主催の「授業づくり(中高数学)」を担当。リピーターが10名ほどおられ、嬉しいやら展開に気を遣うやら(笑)。そうそうゼミ1期生の小川君の参加もあり。

 「新学習指導要領の数学理解」「思考力・判断力・表現力を育てるために」「課題を通して数学授業を考える」「より良い授業を生み出す技」の4つの展開。発言を求めたり、ペアや4人で考えてもらったりしての工夫をしながら、3時間弱を無事勤める。

 最後に書籍紹介。「この数学ネタ100はとても役立っています」と言っていただいた方も数人いて、嬉しい限り。

 小川君と庁舎近くの喫茶店でしばし話す。ゼミ生とこうした時間が持てるのも幸せなこと。

【20170821講演】可児市立広陵中学校夏期研修

画像1
 早めに家を出て、可児市立広陵中学校へ向かう。あまりにも順調に移動できて、早すぎる時刻に学校付近。喫茶店をようやく探して1時間ばかり休憩。

 9時から10時までの1時間で「若い教師が身につけておくと良い授業の技」と題して、ベテランの方の参加もあって、ちょっと気を遣いながら(笑)講演。こことの縁は本学と可児市がスクール・パートナーシップを提携していることから生まれた。

 徐々に皆さんの笑顔が多くなり、笑いも大きくなって、楽しく授業技術を体験的に学んでいただけた。ベテランの方の頷きも嬉しい。教頭先生からは、「本当に面白くためになりました」とコメント、他校から参加された先生から、「以前に先生のお話を伺い、ぜひまた聞きたいと思ってきました」と嬉しいコメントをもらう。

※三楽の仕事日記より

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(江口・吉田)

画像1
 9月3日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の講演では川上康則先生による「発達につまずきのある子供の輝かせ方〜通常の学級で特別支援教育の視点を生かす〜」をテーマで多くのことを学ばせていただきました。この記事では二期生の江口と吉田が書かせていただきます。


 私が、一番心に残っていることは、「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考える」ということです。机間指導においても勉強を苦手とする子を中心に回るのではなく、まずできている子から回って最後に声掛けをするということを学びました。ついつい、私自身、教育実習においても出来ていない子を中心に回ってしまい、上手く全体を見回ることが出来ていないこともありました。苦手な子どもばかり見ているとその子どもが「やっぱり落ちこぼれなのかな」というようにマイナスの感情をもってしまい、居場所がなくなることに繋がっているということを知りました。

 また、叱る際にまずは、全体に話し、それでも直らない時の個別の対応を学ぶことが出来ました。「なんで、私だけ?」と言われた際に、「見込みがあるから、あなたに言っているのよ」という返しをすることで、自尊感情も生まれ、教室全体がよりよくなるということが分かりました。そして、子どもを叱るのではなく、その行動を叱ることが大切であると分かりました。その子ども自体を叱ってしまうと人格が否定されたように感じてしまい、やる気も薄れてしまうため、何がいけなかったのか、その行動自体を叱るということを意識するのが大切だと分かりました。

 今回の講演を聞いて、子ども一人一人を観察し、その子どもの特徴にあった対応が大切だということを学びました。川上先生、ありがとうございました。(江口)



 私は特に印象に残った2つのことについて書かせていただこうと思います。
 1つ目は気になる子を気にしすぎる子への対応です。
 いつの間にか気になる子ばかりに目が行ってしまうことが教育実習でありました。しかし、その周りの子を見逃してはいけないということを改めて感じました。私はアフタースクールの子供と日々接しているのですが、そこにいるある子を思い出しました。その子は失敗をし、怒りを感じさせようとするのですが、私は「先生はあなたを見ているよ、認めている」と働きがけ、その子が良い方向へ変化したことを覚えています。その時を逃さず、褒めたことでその子は今でも努力がよりできる子になりました。

 気になる子・それを気にする子はどの学級でも存在すると思います。そんな時に「行動の裏に何を求めているのか」を想像し、「その子が良い変化を見せた瞬間に価値づけしていく」という過程で周りの子も成長し、気になる子のよさやいい部分に焦点が当たるような経営を先生になってしたいと思います。

 2つ目はお試し行動を理解し、教育の軸をぶれないようにすることの大切さです。子供が先生を試すような行動をする「お試し行動」は先生の話を聞くまでは「困った行動」だという見方を私はしていました。しかし、「お試し行動」は「自分の居場所を再確認する」「先生は私のことをどう思ってるのか」という子供にとって大切な行動であるのだと考えが変わりました。行動1つでこれからの先生と児童、先生と保護者の関係が変化すると思うと怖い部分もありますが、堂々と冷静に接することが大切なのだということを学びました。「堂々と、冷静に」という教育的な軸を持つためには意識するだけでなく、「幅広い見方・考え方」「ユーモア」等が必要ではないかと考えられます。

 先生になるまで、先生になってから「自身を磨き続けること」で子供の心理により沿った指導をできるようになりたいです。子供の理解を深めることで教師自身へ信頼はもちろんですが、「子供を本当の意味で大切にできる」という私の目指す先生に一歩近づける学びができました。ありがとうございました。(吉田)

8月31日に尾張旭市立城山小学校の勉強会に参加して(吉田)

画像1
8月31日に尾張旭市立城山小学校で行われた勉強会に参加させていただきました。翌日から二学期というお忙しい中、先生方と一緒に多くの学びをさせていただきました。
大きく2点のことについて書かせていただきたいと思います。

1つ目は玉置先生の授業です。

最近玉置先生の授業を多く拝見させていただいています。その中で「10手先を読んでいるか」のように見えることがあります。プロの棋士などで用いられる表現ですが、玉置先生もその表現に当てはまる方だと感じます。様々な授業技術(表情発言、エレベータートーク、選択の場面を作るなど)や教材観(人は簡単に変われない、わざと疑問を生み出すようになど)をお持ちだということは様々な記事や書籍、講演会などに表れていると思います。
勉強会に参加する度に1つ1つに意図的で明確な目的があること、広いストライクゾーンで子供の意見を大切にされておられることを感じます。自分に足りないことばかりです。
あと半年の中で「玉置先生の授業」たくさん吸収し、学ぼうと思います。

2つ目は素敵な授業ができるようになりたいということです。

講演の中で算数の授業を見せていただきました。「互いに握手をすると全部で何回?」という内容で学習をしているのですが、そこに現れる子供たちの姿がとても素敵でした。映像の中に「見方・考え方」ということで「図を使って」「物を使って」「手を使って」という様々な調べ方を表現し、活動してする姿や答えは違うけれど、習ったことを活用して説明している姿が見られました。授業者である玉置先生はそれらすべての意見を大切に、そして常に褒めていました。

このことから、子供の豊かな発想が生まれる授業は「もっと知りたいと思え、仲間のどんな意見でも取り入れてたいと聞き合い、全体で練り上げていくような授業ではないか」と私は考えました。その中で教師は「授業の中で教材の面白さや狙いを持っている」「授業の中で一番子供の表情や意見を拾うことができる存在として、ファシリテーターになり、子供につなぎ、よさを広める」などをすることにより、子供が輝く場所・ポイントを生み出していくことができるのではないでしょうか。授業は深く考えるほど、子供と考えていくほど面白くなっていくものなのだなと改めて思いました。

今後も勉強し続けようと思います。(吉田)

【20170820講演】愛知教育大学県立学校部女性部(かきつばた会)研修会

画像1
 ルブラ王山へ向かう。今日は愛知教育大学県立学校部女性部(かきつばた会)から講演依頼。温かく迎えていただき、講演準備。

 15時30分から17時まで講演。演題は「玉置流 元気な学校づくり」。プロフィール紹介で落語のことを言っていただいたので、前半は小噺も入れて、僕の学校づくりを紹介。後半は「新学習指導要領」の概要をつかんでもらう、もちろん笑う個所も入れて。持参した書籍27冊完売。なんと有り難いこと!

 17時20分から2時間ほどの懇親会。これまでつながりがなかった方ばかりだが、親しく話していただけた。お心遣いに感激。

 会長さんに講演を私に依頼された理由をお聞きする。会長さんが2年前に豊田で私の講演を聞かれて、迷いが吹っ切れ、とても元気が出たので、今回もぜひ!となったとのこと。実に有り難い話。

※三楽の仕事日記より

人生初!?(百瀬)

人生で初めて、海外に行ってきました!!
友達と6人で香港に行き、初めてのことが多く、何もかもが思い出となりました。

なぜ、香港に決まったかというと、、、「香港ディズニーランドに行きたい!」という友達との会話からです。香港ディズニーランドは、待ち時間0でアトラクションを楽しめ、ミッキーやミニーその他のキャラクターとたくさん会うことが出来、写真も撮れると聞いていて行きたいなと思いました。行ってみたらほんとにその通りですごく穴場です、おすすめです(笑)ミッキーミニーと3ショットで自撮りも出来て、ディズニー好きの私にとってはほんとに幸せな時間でした。

ディズニー以外にも、100万ドルの夜景、観光、夜店、ショッピング、マッサージ、食べ歩きと存分に満喫しました。

初めての海外旅行で思ったことは、日本人の暖かさです。
エレベーターに乗ろうとしても、乗ってる人が乗ろうとしてる人のために避けてくれないこと、
お店の人と接しても笑顔がないこと、
飲食店で商品を日本でいう「お待たせしました」の一言も無しにただテーブルにおくこと、

など、日本にいたら当たり前のことが、日本ってすごいのだと、比較することでよく分かりました。日本が好きになりました(笑)


何事も経験してみないと分からないことは多いと改めて実感しました。残りの学生生活も、学生だから出来ることをたくさんしていけたらいいなと思います。(百瀬)

※写真は100万ドルの夜景とディズニーランドの入り口です

画像1
画像2

【20170817-18】授業と学び研究所合宿

画像1
 8月17日、直島にある美術館とホテルが一体となったベネッセハウスのパークで二日間の合宿開始。初日の会議内容は、私の提案で、ここのところ試みている「事例研修」からの知見報告と悩みどころを話題に。さらに「これは深い学びとなっているか」をテーマに、去年の飛び込み授業映像を見せながら提案。いずれも鋭い意見がいただけた。

 続いて神戸フェローから「スクールネット」についての提案。新学習指導要領に書かれた「ICTの日常的活用」に注目し、いくつかの論議。

 二日目の会議の1点目は、「スマートスクール」。校務系と学習系データをリンクさせることによって、「今できていない教育ができるのではないか」という視点で協議。

 2点目は来年の「教育と笑いの会」の日程について。検討の結果、2018年6月30日は久留米で、12月1日は名古屋で開催することにまずは決定。レギュラー出演者の野口芳宏先生、桂雀太さんへ日程確認開始。(夕方までには連絡がとれ、日程確定)

 3点目は「授業深掘りセミナー」について。和田フェローからの提案。新たなアイデアを中心に学校現場の実態に、より対応した授業提案を考える。濃厚な3時間の会議終了。

※三楽の仕事日記より(少し改変)
画像2

【20170816講演】四日市市教育委員会教頭研修

画像1
 12時ごろ家を出て、いつものルートで四日市市総合会館へ向かう。13時30分頃、教育支援課訪問。簡単な打合せをして、会場で準備。

 14時から1時間、「新学習指導要領を踏まえた教頭の在り方」と題して講演。午前にも研修があったとのことで、若干お疲れの方もあり。時々質問をしながら解説。

 15時15分から90分間の「事例研修」。いわゆるワークショップ。こちらから事例を提示し、予想される問題点を出し、その解決策を考える流れ。個人で考える時間、グループで考える時間をきっちり決めての展開。熱心に協議される教頭先生方にこちらも安心。ただし発表の部分で難あり。こちらのアイデア不足を知る。何かしら考えなくてはいけない。終了は予定通り17時。今日も持参した書籍完売。有り難い。

※三楽の仕事日記より

2期生合宿(岩田)

 こんにちは。毎日、バイトに遊びに忙しい日を送っています。岩田です。3期生の皆さんは、教育実習も終盤に近づいてきていることと思います。あと少し、悔いの無いように頑張ってください。毎日、予定を入れながらも卒論の方も進めなくてはいけません。今日は、玉置先生のところへ、卒論の相談に伺いました。ゼミに入ってからのことを振り返り、いろいろお話を聞いていただきました。ということで、今日は吉田君も少し記事にしていましたが、先日行われた2期生合宿について書いていきます。


 9月13日、14日と岐阜の白川町に行ってきました。現地までは、石川君、寺坂君、吉田君の3人が運転手をしてくれました。寺坂君が作ってくれた、旅のしおりを持ってうきうきしながら、石川君が準備してくれている配車のくじを引いて車に乗り込みました。途中で、買い出しをして夜のBBQの食材調達をしました。ここでは会計の佐久間君がしっかりと役を果たしてくれました。車内は楽しくて、あっという間に到着しました。前日の雨の影響で、川の流れは強くがっつりと川遊びをすることは出来ませんでしたが、水は冷たく、川辺でピチャピチャしてるだけで楽しかったです。しゃぼんだまをしたり、ボール遊びをしたり、若返りました。笑 それからコテージに行って、BBQ準備です。男子勢は炭をおこし、女子勢は野菜を準備しました。準備が整ったところで、お酒を片手に、ゆっくりとBBQを楽しみました。何を話していたかは良く覚えていませんが、みんなでわいわいできてとても良かったです。笑 それから、花火もして、ゲームもして、夜更かしして、散歩して、一気に夏を満喫できた気がします。(事細かに書きたいですが、日がっくれそうなのでやめます。詳細は2期生まで。)


 そんな感じで、一日目が終わりました。二日目は、朝からみんなで朝ご飯を食べてチェックアウトまで遊びました。みんな思い思いに楽しみました。それから、ほうば味噌のお昼ご飯を食べて、多治見モザイクタイルミュージアムに向かいました。運がよいのか悪いのか、その日はまこさまが来られていて入館はあきらめました。次回いつか再チャレンジしたいと思います。ということで、ここまでが2日間の合宿の記録です。いつもだらだらと文章にしてしまう、私にしてはなかなかコンパクトにまとめた方だと思います。
本当はもっとたくさん書きたいですが、言葉では伝わらなさそうなのでやめます(笑)。


 小学生の作文のような感じになってしまいましたが、久しぶりにゆっくり自然にふれあうことが出来たと思います。こうやって楽しむことができたのは、楽しませてくれる側がちゃんといたからであると思います。どんな時も、影なる努力や支えがあることを忘れてはならないと感じた2日間でした。また、2日間ドライバーをしてくださった、石川君、寺坂君、吉田君安全運転ありがとうございました。そして、2期生の皆さんありがとう。これからもよろしくおねがいします。(岩田)
画像1

岐阜を全力で伝えます宣言 第6弾 「食欲の秋の前に…」(吉田)

こんにちは、二期生の吉田です。
暑かった夏も終わり、朝夕の涼しさを感じる季節になりました。「食欲の秋」が到来する前に岐阜の郷土料理を紹介しようと思います。

この料理は「朴葉味噌」という料理です。この料理は岐阜県北部の飛騨地方で有名な料理です。「朴葉」は、熱に強い葉で器のような役割をします。その枯れた葉の上でキノコやネギなどを味噌と絡めながら食べていきます。飛騨牛も一緒に絡めることもあり、味噌の香りも楽しみながら食べられる一品です。

実は先日、二期生で「卒論頑張ろう会」と題して、旅行を行ったのですが、2日目の昼食は「朴葉味噌」を食べました。おいしいのはもちろんですが、私が岐阜に来れたこと、玉置ゼミ仲間になれたことを噛みしめながらの食事は格別でした。思い出の味です(笑)
2期生おすすめな1品を是非食べに来てください!(吉田)

画像1
画像2

【20170815講演】教職員支援機構教職員等中央研修

画像1
 地元駅から名古屋、東京、秋葉原、つくばへ。そこからはタクシーで移動。12時40分ごろに四月から役割が変わり、名称変更となった「独立行政法人教職員支援機構」に到着。

 係の方と打合せ。全国各地から派遣された中堅教員(主に中学校勤務)が180名ほどおられるとのこと。グループ分けを聞いて、講演準備。

 8月7日から始まった研修。今日で7日目。10年ほど前に自分もここで研修したことを思い出し、連日の研修でお疲れもあるだろうと思い、リラックスして聞いていただけるように笑いを入れて、1時間30分の「玉置流・ミドルリーダー論」。大人数であることもあって、ドッカンドッカン受けて、気持ちよく話すことができた。

 後半の1時間30分はワークショップ。5人ほどで1グループになって、20グループで課題発見、その対策を検討。どのグループも勢いがあり、活気あるグループ討議が続く。全体発表は必要ないほど十分な話し合いがされていたが、他のグループの状況を知っていただくことも必要と思い、7グループの発表。最後に発表に関連づけて、僕が体験から学んだことを話して、研修を閉める。

 休憩中に何人もの方が名刺を持って挨拶に来ていただけた。また、「この本を書いておられる先生にお会いできるのを楽しみにしていました」と、拙著(数学本)を何冊も持ってこられた方があった。このためだけに持参されたこと、何度も何度も拙著を見ていただいていることが一目でわかる本の状況、さらにサインまで依頼を受けて、大感激。帰宅すると、僕の講演に感激しましたというメールも届いて、明日からの元気がどれほど出たことか!今年もつくばでとても良い経験をさせていただけた。皆様に感謝。

※三楽の仕事日記より

8月30日尾張旭市立渋川小学校の勉強会に参加して(吉田)

画像1
8月30日に渋川小学校の勉強会に参加させていただきました。
今回の講演では玉置先生が新学習指導要領に関する内容とそれに基づく授業改善・授業技術の二本立ての話をされていました。

この記事ではそれぞれの内容で考えたことを述べさせていただこうと思います。

まず「主体的・対話的で深い学び」についてです。
「主体的・対話的で深い学び」という言葉は耳にタコができるくらい聞く内容だと思います。しかし、実際「どうすれば主体的?」「この場面はどの学びになっているの?」などと問いたくなる内容でもないでしょうか。今回玉置先生から次のような見方考え方を学びました。

主体的=指示されてやる学習ではない。
対話的=自分一人で完結する学習ではない。
深い学び=「見方・考え方」を道具として使う学習

この言葉を見た時、2点のことを思いました。1つ目は意識した授業技術を考える大切さです。

常に授業でこのことをやっていくのは、困難かもしれませんが1つでも授業の中にそんな場面をつくれないかと考えていく、学んだことを実践し、子供たちと私自身になじむものにしていく姿勢が求められるのだと感じました。

2つ目は私自身がこの学習を確立していることの重要性です。
子供に対して「主体的・対話的で深い学び」をすると言っていて、教師になった私自身がそれをしていないのでは「主体的・対話的で深い学び」の核心に迫れないのではないかという思いを抱いたからです。この思いに対する私なりの論をうまく展開することはできないのですが、自分も取り組むことも1つの要素になっているのではと考えました。

次に「教師理解」を含めた授業技術です。
玉置先生は本題を始める前に「教師理解」という言葉を紹介されました。「教師理解」とは、「子供が教師のことをどのように理解しているか」という視点です。私は授業をしていく上で「教師理解」という視点は重要だと考えました。

「○付け法」や「エレベータートーク」など様々な授業技術は、それらすべてに目的があるから使われます。その目的の中に「教師理解」という内容も入ってくるのではないでしょうか。

例えば「表情発言」という点では「子供の表情から意見をつなぐ」「子供の変化から授業を展開していく」という授業を成立させるための工夫が挙げられます。ここに「教師理解」という視点を加えると「この先生は私たちを見ている」「授業中に表現することっていいことなんだ」という内容も挙げることができると思います。いわゆる隠れたカリキュラムです。

このように授業技術は授業を成立させるためにあるだけでなく、「先生ってこんな人なんだ」ということを暗に伝えているものであると感じ、熟考しながら授業を構成していくことが大切だと感じました。

2学期が始まるという大変な時期にも関わらず、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(吉田)

【20170810講義】教員免許更新講習

画像1
 7時過ぎに家を出て、8時前に研究室に着。今日は初めて「教員免許更新講習」の担当をする。用意してきた配付資料を印刷。研究室で最後のチェック。

 僕が掲げた選択講習タイトルは「優れた教育者の実践から学ぶ」。8時50分から10分間のオリエンテーション。参加者は18名。ペアで話し合えるように席決め。

 9時から開始。最初の1時間30分は、「優れた算数授業から学ぶ」。2本の映像を見せ、気づきを共有化。僕が時折解説。参加者の表情はとても良く、こういう展開なら受け入れていただけるなという手応えあり。

 10時40分からは、「優れた国語授業、学校づくりから学ぶ」。1限と同様な展開。12時に終了。

 13時からは、「実践者の名言・映像から学ぶ」と題して、短い映像とコメントで学んでいただく。

 14時10分からは、「新学習指導要領とこれからの授業」と題して、僕の話を中心に進める。

 15時10分から評価テスト。たっぷり1時間。

 「評価テストの隅でよいので、講習の感想を何でもいいのでお書きください。成績にはまったく関係しません」と依頼。「この講習を選択して本当に良かった」といった嬉しいコメント、「これまでの教師人生を振り返り、新たなスタートをしようという気持ちが高まった」など、免許更新講習がねらいとしていることに合致している感想もあり。わざわざ口頭で「とても良い講習でした」と言っていただいた方もあった。準備にかなりの時間をかけ、初めてでいささか緊張した講習だったが、嬉しい限り。個別に授業展開について質問していただけた方もあった。

 研究室に戻り、さっそく評価テスト採点。幾度か確認して、評価一覧表を教務課へ提出。18時前に無事終了。大学を出る。

【20170809講演】三重県度会郡教職員研修会

画像1
 9時頃に家を出て、久しぶりに名古屋バスセンターへ。10時40分発の三重交通バスに乗り、滝原宮前まで乗車。運行表では2時間。ある程度の遅れは覚悟していたが、30分も到着が遅れ、主催者に電話連絡。幸い、バス停から講演会場まで車で5分。予定到着時刻から講演開始まで50分もあったことが幸い。無事、会場の大紀町立大宮中学校に到着して講演開始。ツアー相談役の松本先生のご助言(バスは避けた方がいい)に従うべきだったと深く反省。

 13時30分から30分間は、地元の七保小学校の実践発表。10分休憩後、僕の講演「学力向上のための様々な授業方策ー深い学びを意識して授業を創る−」を16時25分まで。とても立派な講演幕や横幕にびっくり。

 3部で構成。1部は「新学習指導要領のとらえ方」。2部は「学力を高める授業技術」。3部は「模擬授業2本」。4年前の僕の講演への自主参加者と比較すると、今回は2倍の100名近くになったとのこと。この情報をプラスにとって、いつも以上に熱をいれて話す(笑)。気持ちよく話すことができた。

 帰りは最寄り駅の三瀬谷に送っていただく。16時59分発、多気駅行き乗車。これに乗り遅れると次の列車は2時間後(泣)。多気駅で名古屋駅を30分ほど待つ。名古屋駅着は19時30分。そこから地元駅へ。帰宅したのは、20時30分頃。

※三楽の仕事日記より

8月30日飛鳥学園小中一貫教育校の勉強会に参加して(白井)

画像1
 8月30日飛鳥学園小中一貫教育校において勉強会に参加させていただきました。玉置先生による道徳の模擬授業と指導方法についての勉強会でした。

 今回の中で、特に印象に残ったことが2つあります。

1つ目は、「ゆさぶる」ということです。「子どもたちの心にゆさぶりをかける」と、先生はおっしゃっていました。授業の中で当たり前に過ぎていくのではなく、「本当にそうなるのか?」「それだけで本当に変わると思うか?」と問いかけていました。私自身、道徳ではよい子になろうとしてしまっていた記憶があります。しかし、「本当にそうだと思うか?」と問われると、簡単に「はい」とは言えません。今回の教材の中でも、「約束破ったくらいで、本当に人間は泣くと思うか?」というゆさぶりに対して、考えることでより深く主人公の気持ちを考えることができたと思います。私も、子どもの心にゆさぶりをかけられるような深い質問を、道徳の授業の中で行えるように、努力したいと思いました。

 2つ目は、「全員で」ということです。道徳的価値や主人公の気持ちの葛藤を、学級全体で捉えていくということを学びました。例えば「思いやりとは何か」という発問に対して、教師側から当てていくことで全員が自分のこととして、考えるようになるということです。学級で1つになって道徳をする中でも、全員の心にせまる大切さを学びました。また、範読の時にも難しい部分を繰り返し読んだり、質問をしたりすることで、文章を読むのが苦手な子どもも理解ができ、全員で考えていけることも学びました。

 最後に、勉強会の後にも、先生方が学校内を案内してくださり、小中一貫校の校舎や教室内掲示などを見させていただきました。目が点になってしまうものばかりで、とても勉強になりました。2学期直前でお忙しい中、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(白井)

【20170808講演】東海市立教員研修センターにて

画像1
 13時30分頃、東海市立教員研修センターへ到着。所長の林先生に迎えていただき、講演の冒頭に「新学習指導要領」のことを話題にしてよいかと相談。快諾をいただき、すぐに配付資料追加。90名近い希望参加者がおられるとのこと。

 14時から15時30分まで「時間に押し潰されない教師のための時間術」と題して講演。冒頭25分間は新学習指導要領を話題に。あとの1時間余は、拙著をもとに様々な時間術を紹介。聞いていただくばかりではいけないと思い、時折、ペアで話し合ってもらったり、余談を入れたり。余談入れ込みすぎで、2分延長。恥ずかしい。持参した時間術本完売。

 応接室で所長さんらとしばし懇談。自宅へ向かう途中のPAで休憩。初の時間術講演を振り返る。なんとか及第点をいただけたかなと甘い自己評価。

※三楽の仕事日記より

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(丹羽、山下、百瀬)

画像1
 8月26日愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。この記事は生徒役として参加した、2期生百瀬、3期生丹羽、山下の3人で書かせていただきます。


 先日、愛される学校づくり研究会に生徒役として参加させていただいて学んだことや感じたことを記したいと思います。

 まず、二期生の吉田さん、授業本当にお疲れ様でした。実習に行く前の身として、あんなに素敵な道徳の授業ができたらいいなと心から思いました。子ども一人一人の考えを大切にする姿勢や、子どもの発言に対するつなぎ言葉の大切さ、揺さぶり発問を取り入れることで深い学びが生まれるのだということを改めて実感することができました。

 次に検討会では、様々な先生方から吉田さんの授業の中には、主体的、対話的、深い学びがたくさん入っていることを教えていただきました。特に和田先生がおっしゃった道徳の価値観を言葉で見える化することや、教師が発問の幅を狭めてはいけないのだということがとても印象に残り、ぜひとも取り入れられたらいいなと感じました。

 こんな有意義な道徳の授業を受けることができてとてもいい勉強になりました。ありがとうございます。授業のあとのBBQも美味しかったし、2期生の先輩や、3期生、玉置先生に久しぶりに会えてよかったです。ありがとうございました!(丹羽)



今 回、2期生の吉田さんの授業に児童役として参加させてもらいました。文章は最初から順に読んでいくのが普通だと思っていましたが最初と最後を先に提示し、変わったきっかけを考えさせるという方法は斬新で強く印象に残ったので是非参考にしたいなと思いました。

 模擬授業のあとの検討会では片方が黙っていても対話的になりうるのだということを学びました。これまではペア学習やグループ学習など人と人との間に会話や話し合いがあるときに対話的と言えるのだと思っていたので対話的という言葉に対して考え方が広がりました。また、アドバイスツールを使って主体的、対話的、深い学びが目に見える形で分析できたので分かりやすくとても勉強になりました。

 素晴らしい先生方がたくさんいる前で授業するのは相当緊張されたと思います。私はあがり症なので子供たちの前でもまだうまく授業ができないけれど1年後には吉田さんのような授業ができるようになりたいと思いました。吉田さん、授業お疲れ様でした。(山下)


 今回はゼミ生の吉田くんの道徳の授業に、生徒役とし て参加させて頂きました。1つの授業の中に、ペア交流や全員指名、列ごと指名などさまざまな方法で自分の意見を言える場面があり、生徒役として自然と考える場面が多い授業だと感じました。特に、吉田くんも「ゆさぶり」と言っていた場面では、漠然と楽しいと主人公の気持ちを考えていたものが、主人公の気持ちになり、なぜそのような気持ちになるのか考えさせられ、生徒役としてゆさぶられました。吉田くんが発問をするのに、「何を考えさせたいのか」がはっきりとしていたからこそだと思います。

 検討会では、主体的、対話的、深い学びの観点をもって授業を振り返りました。3つの観点は互いに関わり合っていて、3つがあってこそ、子どもが考え価値を見出す授業になるのだと思いました。

 意図的に指名をすることで、全員が発言することになり、自然と考える状況になります。しかし、検討会では「挙手をすることの方が主体である」という意見がありました。私は人前で手を挙げて意見を言うことが苦手です。しかし、当てられると思うと意見を一生懸命に考える、そんな児童でした。挙手が出来る子に取っては、挙手をさせることが主体的になるし、私みたいな児童の場合は発言出来る機会を作ることで自分を表出できるし、、、と教師の指導方法がさまざまにある分子どもに合わせた指導が必要であることを感じました。

 教師になるまでに学ぶべきことは多くあることを実感したセミナーでした。これからも1つ1つ学びを増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)


 吉田くんおつかれさまでした。EDUCOMのみなさん、先生方ありがとうございました。

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(杉野・池戸・千種・土屋)

画像1
 土屋は2回目、池戸・杉野・千種は今回初めて教師力アップセミナーに参加させていただきました。

 川上先生のお話は困り感を抱えている子どもたちへのアプローチの仕方などで、自分たちが興味を持っているテーマで大変為になるお話でした。また、改めて特別支援教育について考える機会にもなりました。

 印象に残っているのは「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考えよう。」という話です。このことは通常学級での支援で忘れがちな事であり、気にかけていかなければならない事だと感じました。対象児を支援していくだけではなく、周りの子どもたちも気にかけていくことで、学級全体の雰囲気が良くなり、過ごしやすい居場所に学級がなっていくということが分かりました。

 特別支援教育は特定の子どもが対象なのではなく、すべての子どもたちが対象であるということを常に頭に置いて、子どもたちと向き合っていけるようにしたいと思いました。
会場準備等で玉置ゼミの方たちに大変お世話になりました。参加させていただきありがとうございました。(松本ゼミ 杉野・池戸・千種、安田ゼミ 土屋)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(國枝・中出)

画像1
 今日は東京都立矢口特別支援学校の川上康則先生の講演を聞きました。

 講演では、はじめにクラスで居場所がない子の感じ方や、その対策についての話がありました。しかし、対象児よりも、その子を気にする子を優先的に考えるべきであるという話がありました。気にしすぎる子どもは、対象児を取り上げようとして、支援しようとするとクラスが落ち着かなくなるという問題があり、早めな対応が必要となるのです。

 私達は、特別支援教育を専門とするため、どうしても対象児に目を向けそちらの対応を優先させてしまいます。将来、学級経営をする上で、気にしすぎる子の存在を見落とすことがないように頭においておきたいです。(2年生 國枝・中出)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(牧野・中田昂)

画像1
 私は久しぶりに参加することができた教師力アップセミナーでした。参加することができて良かった、本当にいい機会をいただいていると実感しました。

 せっかく現場で働いているのだから、学生のころとは違う聴き方が少しでもできればと思い、すぐに自分が気をつけて取り組めそうだと思った内容に、☆印をつけながら聴いていました。☆印がついた箇所は6箇所です。
 
 その中でも特に明日から気をつけていきたいと感じたのは、「机間巡視は学習ができる子を放置しない」ことです。私は1学期を終えて思った課題の1つに、早く終わった子対策、をあげていました。だから余計このことが身に沁みました。

 どの子も大切、心ではそう思っていても、机間巡視にかける時間やその子を構う時間には、1人1人差ができてしまっています。特にできる子はできるから大丈夫、と自分の中で勝手に考えていたと思います。

 2学期からは、机間巡視もまずは全体を見て、できている子を褒めて次の指示を出し、それが他の子にもいい影響となるようにしていきたいです。その後につまずいている子に寄り添う時間も取りたいと考えています。

 大変だなあと思う子ばかりを気にかけるのではなく、広い視野をもてるように、心がけていこうと思います。ありがとうございました。(牧野)



 ついに2学期の幕開けだ。
 楽しい夏休みの思い出にずっと浸っていてはいけない。そう思いながらも、体はなかなか言うことを聞いてくれない。

 セミナーで川上康則先生のお話を聞いた。テーマは「発達につまずきのある子どもの輝かせ方」だ。

 4月から現場で働かせて頂いて、感じたことがある。それは、姿勢の良い子ほど、学力が高いと言うことだ。一概には言えないかもしれないが、そう感じていた。

 今日の川上先生のお話の中で、「固有感覚」の低反応(低緊張)の話が挙げられていた。

 固有感覚とは、筋肉の張り具合や関節の角度についての情報を脳に伝えること、だと言われていた。それが低いことで、授業中の姿勢が崩れてしまったり、脳が活発に動かなかったりしてしまうようだ。

 今までは、ただ姿勢が悪い、やる気がないなどと思っていた児童の見方も、実は発達につまづいていたのではないかと考えることができるようになった。

 体の幹から鍛えることで、案外学力は伸びるのかもしれないと思った。川上先生の著書にいくつか、体育関係があったのにも、頷くことができる。

 明日からの指導に活かせそうだ。(中田昂)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30