よく分からない記事(寺坂)

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こんにちは。2期生寺坂です。こんなことここで書くことじゃ無いですが、卒論が全くすすみません。考えれば考えるほど、底なしの沼にはまっていくような感じがしています。でも、進まないからってなにもしてないわけではないんです!!

誠文堂新光社から出版されている「落語家直伝うまい!授業のつくりかた」という本ご存知ですか?(笑)
最初は、時間を持て余していたので読み始めたのですが、いつのまにかのめり込んでしまい、サーっと読んでしまうことができました。授業の大きな流れの作り方はもちろん、導入で意識することなど細かく書かれています。また、教師としての心がまえなどもとても勉強になりました。ここで紹介してしまうと、購入率が下がってしまうかもしれないのであまり触れませんが、、(笑)

現場にたってもいないのに、こんなに感動する授業づくりの本なので現職の先生が読まれたらもっと感動できるんだろうなぁと羨ましくなります。

授業づくりと言えば(笑)、今週末に「授業深掘りセミナー」が開かれます。「教師力アップセミナー」と違って、実際に著名な先生方の授業を受けれるまたと無いチャンスです。子供役をやることによって、教師の言動、立ち回りなどで子供はどう思うのか、学ぶことができます。また、検討会では先生方の熱い熱い授業観を聞くことができます。教師力アップセミナーより、強い刺激をもらうことができます。ぜひ、みなさんのご参加をお待ちしています。特に、玉置ゼミ4期生を希望している2年生の方、いかがですか?玉置ゼミではこんなことが学べるって事前に把握できますよ!

と、まあこんなところで卒業論文の執筆に戻りたいと思います。先生の、「形あるものは直せる」という言葉に頼って形だけはつくりたいなと思いますま
自分の良くないとこは、本を読んだり、話を聞いただけでやった気になっちゃうところなんです。ぜひ、来年から!いや、次のゼミで活かしていきたいと思います。(寺坂)

※この記事は2017年10月27日の記事、つまり「授業深掘りセミナー」前の記事です。アップが遅くなってしまいました。すみません(玉置)

佐藤正寿先生の本を読んで(寺坂)

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こんにちは、2期生寺坂です。12日に教師力アップセミナーで講演していただく佐藤正寿先生の本を読みましたので、学びを書きます。



 今回自分で手にした本は、「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」です。

学んだことは、もちろん社会科の授業作りについてです。特にその中でも、重要語句の取り扱いについてです。

「社会科が嫌い」というセリフを、教採の勉強中に何度聞いたことでしょう。その最たる理由は、覚えられないから。単純明快、至極シンプルですよね。そんな話を聞くたびに、「重要語句を覚えさせると、つまらない社会に成るのか?でも、覚えなければならない。どうしたらいいの???」と疑問を持ち続けていました。佐藤先生は、この本で「重要語句を大切に扱う」という項目を書かれていました。目次を見て、飛びつきましたよね。佐藤先生は、重要語句を覚えるための活動を積極的に行われているそうです。その方法としては、

1教科書を徹底的に使う

2フラッシュカードを使う

3復習ミニテストを行う

という3つがあげられていました。ただ、やるだけではなく行うタイミングなどに工夫をすることで、子供が難しい思いをすることなく知識の定着をしてくれるそうです。



 授業参観の仕方についても学べました。実は、私が初めて参加した教師力アップセミナーが2016年2月の佐藤先生なのです。その時に、「今日は10個の学びを得る」ということをお話しされていました。そこからしばらくのゼミ活動では、10個の学びということを意識していたのですが、いつの日にか頭から抜けていました。佐藤先生でさえ一回に10個もの学びをされていた。もっともっと成長にどん欲になりたいと改めて思いました。本を読ませていただいて、改めて初心に返ることができました。今回のセミナーでは、10個の学びを!!!!!(寺坂)

10月28日 授業深掘りセミナーに参加して(丹羽 嶋藤)

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 10月28日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。今回は理科の授業をして下さった野木森先生と算数の授業をして下さった神戸先生から学んだことを3期生の丹羽と嶋藤でまとめたので紹介させていただきます。

 野木森先生の理科の授業から学んだことは、大きく2つあります。
 まず1つ目は教材との出会いを子どもたちにどうさせるか、これが授業をするにあたってすごく大切なことなのだと実感させられました。全て教科書通りに進めてしまうと教師が子どもたちに教え込むような授業になってしまったり、子ども自身が考える場面というのがすごく少なくなってしまうと思います。また、今回で言えば、ヨウ素液の実験をすること自体が目的となってしまうような授業ではなく、実験が終わった後の考え話し合う時間がより充実する授業をする必要があるのだと学びました。
 
 2つ目は教材研究です。野木森先生の授業を受けて本当に驚きました。「何で実験してみたい?」と子どもたちに聞いた時に、子どもたちが「やりたい!」と思ったものがその場で用意されていることで子どもたちのやる気が何倍にもなる気がします。もともと教師が指示したもので実験するよりも自分自身で調べてみたい!という気持ちを持たせることができると思います。そのためには、教科書の意図を踏まえた教材研究や、子どもたちに合わせた教材研究の時間を惜しんではいけないのだと学びました。

 子ども役として参加させていただいて、理科嫌いのわたしでも前のめりになるような授業でした。本当にありがとうございました。(丹羽)

 

 3期生の嶋藤です。私は神戸先生の算数の授業から学び得たことを書きたいと思います。

 私がこの授業を生徒役として良いなと思ったことは、「ひみつを3つみつけていく」という言い方です。勉強というよりはゲーム感覚でどんなひみつがあるのだろうか考えていけたのでとても楽しかったです。また、先生が最後までずっと答えを言わず、ヒントのみを出して子どもたち主体で考えていく授業だったので、どんな方法でひみつに対しての証明ができるのかをいろんな見方・考え方で考えることができたなと思いました。そして、1年生で既習したことをヒントに出すことで、あの時やったやつを使うことができるのかと思い出すことができるし、今回の証明で使うことでより深い学びになっていたので良かったなと感じました。

 先生はぐっとこらえて、子どもたちにいかに考えさせるようなヒントを出すかがとても大切だなと感じました。とても面白い授業をしてくださった神戸先生ありがとうございました。とても勉強になりました。(嶋藤)

岐阜聖徳学園大学附属小学校公開授業を参観して(江口)

10月22日岐阜聖徳学園大学附属小学校で行われた公開授業に参加した。2時間観たが、1時間目に観た道徳について書いていく。

3年生のクラスだった。
はじめ、玉置先生のように写真を2枚貼っていましたが、表情の読み取りというものはなかった。
朗読は、本当に上手で気持ちが込めてあり真似をしたいなと思った。

ゲームが早く欲しいという思いから、急いでいると男の子とぶつかり、言い合いになる。次の日、スーパーで買い物をしていると、ぶつかってしまったが、相手の男の子が「ごめんね」といって優しい気持ちになるという話だ。


実際にペアになって、役割演技をしていた。みんな楽しそうにやっていて、言い合いや「ごめんね」「僕もごめんね」というやりとりを本文にない表現でも考えられていた。そのため、物語を超えて、自分ならどうするのかということを考えていたと思う。

ただ、深めの発問があったかというと、あまりなかったように感じる。「ごめんね」と言われると本当に優しい、礼儀のある行動を取れるようになるのか。ただ単に、「ごめんね」と言っているだけではないかという風にも感じた。


今回の道徳を観て、やはり道徳の授業をすることは難しいと感じた。様々な道徳の授業を観て吸収していきたい。(江口)
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10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(静谷)

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こんにちは。3期生の静谷です。
10月9日の教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して、学んだことを書いていきます。

まずは、野口先生がおっしゃっていた教育についてまとめます。
・教育というものは、子どもたちをマイナスの気持ちに思わせないこと。
・「常時善導」教育というものは、そのままにしておかず、常に良くすること。
他にもおっしゃっていましたが、私の中でとても印象が深かった2つを挙げました。
子どもたちをマイナスの気持ちに思わせないことは、もちろん大前提であるといえるが、なかなか難しいことでもあると思います。いかに子どもたちにわかりやすく、かつ楽しい授業をするか、いかに子どもたちの信頼を裏切らないか、など、子どもたちをマイナスの気持ちに思わせないために、教師は、常に子どもたちを想い、行動しないといけません。ただ、それを考えながら子どもを想い、行動するのではなく、勝手に身体が動くように当たり前に子どもたちを想い、行動することが良い教育なのではないかと、私は思いました。
「常時善導」この言葉、とても気に入りました。私の教育のモットーにもしたいと思いました。これは、子どもたちをそのままにしておかず、常に良くするという意味です。国語の授業ひとつをとってもそれは言え、もちろん教育にも言えます。カッコいい言葉ですね。

次に、野口先生が「幸福の条件」について模擬授業をしてくださったことについて書いていきます。
幸福の条件とは、観が豊であることがいえます。幸福の条件を式で表すと、
幸福の条件=(健康+金+友人など)×観
という式になります。観というのは、その考えをどう受けるのかという意味です。つまり、その考えをどう受けるのかでその人が幸福であるかないか決まります。「観」がマイナスの受け方では、いくらお金があっても掛け算のため、まったくプラスになりません。観を豊にすることを「観を磨く」といいますが、それをまともに磨くことを道徳の授業でやります。道徳の落ちこぼれは、世の中真っ暗ともおっしゃっていました。私は、この授業にとても納得させられました。私自身の人生もそうだからです。受け方次第で、まったく気持ちが違います。道徳の授業では、子どもたちの観を豊にすることを考えて、授業を構成していきたいと思いました。

野口先生の教師力アップセミナーに参加できて、本当に良かったです。3期生では、私だけが参加したため、他の3期生よりも断然教師力がアップしたと思います。また、このセミナーに参加したかったという友達にセミナーの内容を話したことによって、私自身にもより学んだことが身に付いたと思います。学んだことをこのように記事にしたり、友達に教えてあげることは、より自分のモノになります。まさにインプットよりもアウトプットですね。
これからもどんどんセミナーに参加したいです。(静谷)

教師の可能性(岩田)

 こんにちは。10月もあっというまに過ぎ、11月となりました。気がつけば今年も残り2ヶ月弱となりました。卒論、卒論、卒論、、、はやく書きたいと思います(笑)。


 さて、先日10月23日に祖父江小学校における公開授業に参観させていただきました。祖父江はわたしの地元であり、母校ではないですが祖父江小学校も実家から車で10分もあれば行くことが出来ます。これまで様々な機会をいただき、いろいろな地に行かせていただきましたが、稲沢市は初めてだったので何だか不思議な気分でした。小牧での開催があるときの白井さんはいつもこんな気持ちなのかなとかいろいろ考えていました。


 祖父江の他の小中学校から代表の先生方が集まられる中、なんと中学校時代の数学の先生にお会いすることが出来ました。正直中学時代数学の授業を真面目に受けていたかどうかはあまり記憶していませんし、覚えていることと言えば数学が嫌いであったということだけです。少人数クラスで授業を担当してもらっていたなと少しずつ思い出してきました。中学時代の先生と、同じ授業を参観させていただいているのかと思ったら、不思議な気持ちでした。そして同時に次は教師サイドの視点で行動しなくてはならないということも実感しました。


 どのような形でも何年前の出会いが心に残っているってすごいことなのかもしれないと思い、教師の可能性が広がった気がします。家に帰って両親にそのことを話しました。きっと嬉しかったんだなと思います。(岩田)

※写真は1年前の岩田さんです(玉置)
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子どもが教えてくれること(岩田)

 こんにちは。そろそろ紅葉のきれいな季節ですね。地元の祖父江が1年に1回銀杏祭りとして賑わう季節まであと少しです。


 今日は、先日小学校で行った算数の授業について振り返りをしたいと思います。授業内容は小学校5年生の三角形の高さと面積の比例の単元でした。とても素直な子どもたちで授業に真剣に取り組んでくれました。


 先回、ゼミの授業をしてみて「子どもたちの立場に立つ」という大前提がなっていないと感じました。教えたことに満足してしまっている教師主導の授業になってしまっていると思いました。今回は、できるだけ子どもたちが授業を作っていくスタイルを目指したいと思い挑みました。以下に反省をまとめます。


 まず、1つ目の反省点として、ヒントの出し方です。授業後に先生にご指導をいただき、「本当に子どもたちがヒントをほしがっていたのか。」という言葉をいただきました。確かにその通りであると思いました。子どもたちの表情や机間巡視をする中で、考えさせる前にヒントを与えてしまっていました。子どもたちの中には、「どうせ先生が答えを教えてくれる」という意識が生まれ、考えることにつながらなかったのだと思います。考えて考えてそれでも分からなかった時のヒントと、あらかじめ与えられているヒントでは価値が大きく異なってくると感じました。


 2つ目に、子どもの発言の受け止め方です。予期せぬ答えや間違っている答えなど、教師がほしくない答えを子どもたちが発言したとき、わたしは明らかに表情に出てしまいます。さらに、フォローの仕方がいまいちよく分からないでいました。子どもたちは想像以上に教師の表情、行動を見ています。わたしが1回でもそういったことをすると、一気にやる気をそいでしまうことになりかねないと感じました。参加したくなる授業とは、子どもとのやりとりの中で生まれていくものであると実感しました。



 前に立っていると、子どもたちの「分からない」という表情が手に取るように分かります。次第に「もういいや」となっていく様子もとても良く分かります。教室には、様々な子どもたちがおり、学力の差も様々です。上位層、中間層、下位層に区分できる中で、自分はどこに焦点を当てて授業を作っていきたいのか、もう一度しっかり考えて見たいと思います。子どもたちの表情サインから授業の質が読み取れると感じました。授業を受けるプロであり、授業評価者である子どもたちから多くのことを学んだそんな一日でした。授業をさせていただき、ありがとうございました。(岩田)

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10月23日玉置先生の祖父江小学校の指導助言に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
10月23日に愛知県の稲沢市立祖父江小学校へ行かせていただきました。キラキラとした笑顔で「こんにちは」と挨拶をしてくれる1年生の国語授業を見させていただきました。「くらべて読もう」という単元を通して、子供たちが意欲的なっていく姿が心に残っています。
学んだことがたくさんあるのですが2つに絞って、記事にさせていただきます。

1つ目は「一言も二言も言いたくなる」先生の姿です。
この授業において授業者の先生は「子供を意欲的にしたい」という点を意識されており、その工夫が授業のあらゆる場面に表れていました。
・教材の出し方 (既習したものから既習していないものへ)
・「詳しく言うと」と言って子供の意見を広げる場面
・「この言葉、もらうね!」という子供の表現を生かす場面
・具体的に演じる中で子供自身が違いに気付く。
ここに挙げたこと以上に多くのことを取り組まれていました。実際に子供達は授業の開始から益々意欲的になっていき、挙手も発言も盛んになっていきました。まさに「自ら学ぶ」といった研究テーマの姿だったのではないかと感じます。
授業検討会の際には「子供を主体としたい」ということもお話されており、先生が意識して、「子供の言葉を一言も二言も引き出そう」とする姿勢をされていることを知り、教師として大切な心構えを教えていただきました。

2つ目は学習規律を身に付けさせる過程です。
小学校1年生であるということを感じさせないほどの学習規律がこの教室には広がっていました。「机の上の整理」「話を聞く態度」「交流時の反応」「静かに待つ」といった1つ1つの姿がどの子にも備わっていたと思います。なかなか難しいことだと感じます。
子供達がその力をどこで身に付けたのだろうかと、授業を振り返ってみると「先生の意図的な努力」が隠されていることに気が付きました。
先生は授業中に「机の準備はできてる?」「これは机の中にしまってね」といった的確な指示をしていたり、「○○さん、姿勢がいいな」「静かに待てるのはいいですね」といった価値づける言葉をどの場面にも登場させています。そして4月の学級開きに「このときは△と言ったら、いいよ」と教え、それを褒める、意識させるといった方法を用いて継続することでここまで鍛えたのだということもわかりました。緻密で気の長い指導があることで子供が変化していくのだと教えていただきました。
お忙しい中、授業参観及び研究会に参加させてくださり、ありがとうございました。(吉田)

10月23日玉置先生の祖父江小学校での指導助言に参加して(岩田)

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 こんにちは。10月23日(月)本日13時30分より祖父江小学校での玉置先生の授業助言に参加させていただきました。今回は小学校1年生の国語の授業で、自動車の「しごと」と「つくり」を資料から読み取り、自動車図鑑を完成させるという次回の授業につなげる部分の単元でした。以下にその学びをまとめます。


 今回は講評会において、良かったところ3点、改善すべきところ1点という形で話し合いが行われました。今回は、わたしもその様式で記事のまとめにしていきます。

 まず良かった点1つ目は、指示の明確さです。低学年の授業を参観させていただくのはもしかしたら初めてだったかもしれないと思うほど、今まで経験したことはありません。1年生ってどのような感じなのだろうか?と思い、子どもたちの様子を観察していましたが、自分が予想していた以上に出来ないことが多かったような気がします。そんな中で先生は、指示がとても明確でした。「今から○○をします。」「前をむきます。」「めあてを書きます。」といったように指示は1つだけに焦点化されていました。このことは子どもたちにもとてもわかりやすく、戸惑う表情も見受けられませんでした。


 2つ目は、子どもたちの発言の生かし方です。子どもたちは授業中もとても活発でにぎやかに授業が進んでいきました。その中には当然発問に適した答えを述べる子いれば、全く違う発言をする子もいます。そのようなとき、「違います。」とただ否定するだけでなく、その子の意見を尊重しながら、「○○さんはそう思ったんだね。でももう一度他の人の意見も聞いてみようか。」という声かけが見られました。そうすることで、間違えてしまった子どもも、間違えてもいいんだという気持ちになると思います。また、正解がでた時にも「○○さん分かったかな?」と確認をする姿があり、即時フォローの重要性に気付きました。さらに、めあてやまとめについても子どもたちの発言を取り入れ、子どもたちと一緒に作る課題というのは授業への参加意欲をかき立てる工夫であると感じました。


 3つ目は、教師の演技力です。導入のはじめの段階から、週末のまとめの部分まで授業を通して先生は「物わかりの悪い教師」を演じられていました。これを子どもたちの前で行うことで、学びに向かう意欲は一層高まり、子どもたちの主体性を引き出す鍵となると思います。特に小学校1年生において、興味関心の分野は授業をする上で書かせない要素であると感じます。今日も、少しリアクションを大きくするだけで、子どもたちが一気に授業に引き込まれていくのが分かりました。わざと教師が間違えることで「違うよ、違うよ。」と前のめりになって授業に参加する子どもたちの様子がありました。物わかりの悪い教師を演じながらも、押さえるところはしっかりと押さえ支援をしていく、その切り替えの仕方が非常に勉強になりました。


 改善点としてあげるならば、交流方法であると思います。授業内でペアで交流し、自分にない意見を書き直すという場面がありました。わたしも本日実際に小学校1年生を見させていただいて感じたことなのですが、想像以上に出来ないということに気がつきました。どんな時でも出力することは大切なことですが、1年生にどこまで求めるべきなのかと考えたとき、玉置先生が「ここは同じ、ここは違う」という点に気がつくことが出来たのなら、それで上出来だとおっしゃられていたことを聞いて、求めすぎることで活動が作業化してしまっていたのだと感じました。


 久しぶりに授業を参観させていただきましたが、やはり学ぶことばかりであると実感しました。そしてこのような機会をいただいているからには、できるだけ多くのことを吸収していきたいと思います。わたしもいつか授業において、子どもたちの気持ちを変えられるような授業がしたいと強く思いました。本日はありがとうございました。(岩田)

1カ月の幼稚園実習を終えて(白井)

私は、1カ月間幼稚園実習に行ってきました。実習前に記事に載せていただいたトトロの名札は、1カ月でボロボロになってしまいましたが、その分、子どもたちと関わる中で、学ぶことばかりの充実した毎日でした。

学んだことの1つとして、保育者が子どもたちに呼びかける時の工夫を知りました。私は、最初、子どもたちに対して、「〜してはダメだよ。」「〜してはいけません。」といった否定的な言葉で呼びかけていました。それに対し、子どもたちは一時的にはやめるが、時間が経つと忘れてしまうことがありました。そこで保育者の方の呼びかけをする様子に注目してみると、出来ていない子に呼びかけるのでなく、出来ている子を全体の前で褒めることによって、他の子も意識をするように促していました。また、あえて受け入れて、子どもたちの「お兄さん、お姉さんになりたい。」という気持ちに訴えかけるようにされていました。それを教えていただき、実践してみると、まだまだ力不足ですが、子どもたちが変わってく場面に出会えるようになりました。1つのことを呼びかけるにしても、子どもたち1人ひとりによって、方法も変わっていくと感じました。

他にも、遊びの中で子どもたちが成長をしていくために環境作りをする大切さや、子どもを危険から守るために意識することなど、たくさんのことを学ばせていただきました。

最後に、1カ月の幼稚園実習は、大変なこともたくさんありましたが、学んだことをこれからに必ず、生かしていきたいと思います。実習をさせていただけたことに感謝をして、これからも子どもたちに負けずに学んでいきたいと思います。ありがとうございました。


下の写真は、部分実習の中で作った「紙コップロケット」です!!意外にも高く飛ぶので、ぜひ作ってみて下さい!
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人生二度目の。(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。

10月22日といえば。そうもちろん、衆議院議員選挙の投票日です。写真を見れば分かるように、投票に行ってきました。


投票へ行く前の期日前投票期間中には、自分の一票をどの人・党に票を入れたとしても、大きく結果が変わることはないし、選挙行くのはやめようと思っていました。にも関わらずなぜ投票することに決めたのかというと、ネットニュースである記事を見たからです。


その内容をざっと説明すると、「10,20代が他年代よりも投票率において比較的高い結果が出ていることを受け、各政党が若者向けの公約を打ち出すようになった」というものです。もちろんその記事はそのライターが個人的に感じたことを書いただけなのかもしれないので信憑性は定かではありません。

それでも、私はその記事を見て、「どうせ投票したって変わらないから」という理由で国民に平等に与えられている選挙権を放棄しようとしていた自分に納得がいかなくなり、結局22日に投票をしました。同時に最高裁判所の裁判官の国民審査もしっかり行いました。


投票をしていないくせに、国政に対して文句ばかりいうのも無責任な話だと思っています。日本の動きを知らない世界観の狭い先生にならないためにも、世の中の動きによく目を向けなければならないなと感じました。(早川)

10月6日 味岡小学校の飛び込み道徳授業に参加して(嶋藤)

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今回私は、玉置先生の飛び込みの道徳の授業を初めて見させていただきました。授業が始まってすぐ、児童たちに「先生、みんなのことよく分からないから、先生の言ったことや友達が言ったことに対して表情で表現してほしいんだ。納得いくなら納得いっている顔、納得いっていなかったらそういう顔をしてほしいんだ。先生はそういった気持ちを顔を見て読み取っていくからな。」というようなことを玉置先生はおっしゃっていました。なるほど。飛び込みで授業をするということになっても、こういう風に児童たちにお願いすることで、たとえ児童たちが発言をしようとしなくても、児童たちの顔から気持ちを読み取ることができるんだなと思いました。玉置先生さすがだなと思いました。児童たちの表情を見て、この子はどんなことを思っているのだろうか読み取ったり、この子うなづいたななど児童のことをしっかり見るということがとても大切だと感じました。

道徳の授業のスタイルとしては、中心発問をして、意見を聞き、そこで揺さぶりをして深い学びにしていくというものでした。私が小学校でやった道徳とはやり方が全く違っていました。私は発問を4つぐらいするという形でしたが、玉置先生がやっていたように中心発問をしっかりやった方が良いなと感じました。また、真っ白な紙を用意して、そこに中心発問に対しての考えと揺さぶられた後の考えを書くというやり方がとても良いと思ったので、中学校実習で実践したいと思いました。

そして、やはり揺さぶりをかける発問はとても大切だと感じました。「え?だってそれって、、」と児童たちに思わせることで、他人事から一気に自分事に変わると思うし、深い学びをすることができるなと感じました。

自分が道徳の授業をするときは、「中心発問」からの「揺さぶり」を大切にしていきたいと思いました。(嶋藤)

星の王子様(丹羽)

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こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。
最近は大学も実習もないため、退屈した日々を送っています。勉強しなくてはならないと分かってはいるのですが(泣)
今日は前から気になってないたけれどずっと読めなかった「星の王子様」のワンフレーズから考えさせられたことを書こうと思います。


「いちばんたいせつなことは、目に見えない。」


このフレーズを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
大人はなんでも外見で判断して中身を見ようとしないということを小さい王子様が教えてくれます。
子どもはたくさん想像力を働かせたり考えたりしようとするのに対して、大人は外見ばかりを気にして生活していることから、私はこう考えました。これは教師にも通じるものがあるのではないかと。
子どもたちに対して外見や表面上の態度や会話からその子がどういう子どもなのかを判断するのではなく、
その子の生活している背景や子どもの気持ちといった目には入らないところまでしっかりと配慮していくことが教師には求められるのではないかとこの本を読んで感じました。

中学校実習まであと1週間となりましたが、実習を通して関わる子どもたちに対しても表面上の関わりにならないように、目で見ある部分だけで判断せずに関わっていきたいと思います。(丹羽)

人との出会い(山下)

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 こんにちは。3期生の山下です。

 3週間ほど前に小学校実習が終わりました。実習が始まる前は私なんかに授業ができるのか、先生とうまくやっていけるだろうか、子どもたちに受け入れてもらえるだろうかと不安ばかりで早く終われと思っていました。最初は先生になるかどうか迷っていたし、他にやりたいこともないからとりあえず昔からの夢だった先生を目指そうという感じでした。

 しかし、いざ実習が始まってみると毎日なにをやっても勉強になるし、子どもたちもかわいいのでいつしか学校へ行くのが楽しみになっていました。授業で失敗しても「分かりやすかったよ。」「先生の授業楽しみ。」と言ってくれる子どもたちや、夜遅くまで残って一緒に頑張った他の実習生たちのおかげでまた頑張ろうと思うことができました。実は担当の先生がとても忙しい方で指導案の指導などをあまり受けられなかったので一人でやるしかないんだと心が折れそうになっていました。同じ学年を担当していた実習生やその担任の先生に助けられ最後までやり遂げることができましたが、もしも最後まで一人でやろうとしていたらきっと先生になることを諦めていたと思います。ですが私はクラスの子どもたちと実習メンバーに恵まれ、先生の大変さや面白さを知ることができたので最終日には心から先生になりたいと思うようになりました。今でもお別れ会でもらった手紙を読み返すと涙が出そうになるほどたくさんの思い出ができた教育実習でした。

 また、日々親睦を深め、実習が終わってから休みの日に実習メンバーで郡上へ遊びに出かけました。冬にはスノーボードに行く約束もしました。たまたまその学校に行くことになって出会った5人が今後も関わり続けていけることをとても嬉しく感じます。

 小学校実習では先生になりたいと思わせてくれた子どもたちとの出会い、実習中助け合い今後も関わっていける仲間との出会い、実習校の先生方との出会い、たくさんの出会いと学びがありました。明日からの中学校実習ではどんな出会いと学びがあるのか楽しみにして早く寝たいと思います。(山下)

10月17日2期生ゼミ記録〜古川さん〜(百瀬)

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10月17日3限に行われた模擬授業の中で、古川さんが行った数学の授業の記録を書きます。内容は中学校1年生の反比例のグラフです。

○授業
1,導入
・前回行った比例グラフの特徴の確認。
・グラフは点を繋いだら線になった。点が無数に繋がってグラフとなっている。
2,展開
・グラフの点をとる
・「点と点の間ってどうなる?」という発問→ペア交流
・全体交流→当てた子にグラフを書いてもらう、なぜそのようなグラフになると思ったのか説明をさせる
・表埋めを全体でする、指名制
・比例のグラフがどのようなものになるのか、ソフトを使って点を増やしながら見せる


○討議
・古川さんの温かい眼差し、自然と出る肯定的な言葉が、生徒が意見を言いやすい環境を作っていて、子ども主体の授業であった。
・支持が明確であった。 具体的には、1つの質問に対して追加に言葉を加えたりしないこと。

・比例のすぐあとの授業内容なので、直線という発想になりがちであるが、ソフトを使って視覚的にわかりやすく子どもに曲線のグラフになることを理解させていていた。
・一方で、子どもが自分で多くの点を取ることで曲線のグラフになることを見いだせたら良いのではないかという意見も出た。
・しかし、古川さんは子どもに全てを計算させることは大変である、今回の課題は『反比例のグラフの特徴を考えよう』であり、『反比例のグラフを書くことが出来る』ではないという考えを主張していた。

⇒ソフトで点を取り、視覚的に見せることはわかりやすい。また、大変な計算も自動で出来、無数の点を取ることで点が集まって曲線になっていることのイメージが持ちやすくなった。ソフトを使う時に、「困ったら点を取るといいね」「点を取ってみたらわかったね」などの教師の発言を加えると良い。

・ペア交流をしたことを全体交流で発言したことに対して、「同じことを書いた人?」と一言あるとよかった。


古川さんの卒業研究はICTを使った数学の授業というテーマであり、それにちなんだ視覚的に分かりやすい授業でした。グラフとして捉えてほしいが捉えにくい、「無数の点が繋がることで線になっている」ということがよく理解できる授業で、視覚的に分かることの良さを実感しました。

古川さんおつかれさまでした。(百瀬)

授業力&学級経営力11月号(松井先輩の原稿)を読んで(寺坂)

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 こんにちは。2期生寺坂です。台風が過ぎてから、寒さが強くなってきました。週末にはまた新しい台風が来ているそうで、復旧作業がままならないまま、台風を迎える地域の方々の心細さを感じます。なんともないといいですが。

 先日、先生の仕事日記にも紹介が出ていましたが、授業力&学級経営力11月号の松井さんの仕事術を読みました。先生には、コピーをいただいたのですが、たまたま図書館に寄って本を手に取りました。

 目次をサーっと読んでいると、「玉置崇」と名前が(笑)先生の、コラムも読ませていただきました。

 でも?(笑)今回は松井さんの記事を読んで少し思ったことを書きます。

 それは、「教師になってからがスタート」ということです。松井さんが、四苦八苦、手探りでやられている学校現場。それでも、自分でルールを作って、こなされていて本当にすごいと思いました。

 教員採用試験が終わり、勝手にゴールしたつもりでいました。しかし、今はスタートラインに立つ権利を得ただけ。面接で、「学び続ける教師でありたい」と大きな声で言っていた自分をもう一度思い出し、今できることに取り組んでいきたいと思います。(寺坂)

松井先輩の記事を読んで(岩田)

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 こんにちは。このところ毎日雨が降り続いています。さすがにここまで毎日雨だと気が滅入ってきてしまいます。笑 雨女といえどもやっぱり雨は好きになれないなと思います。

 今日、10月になって初めて学習チューターとして小学校に行ってきました。こんな雨の中でも「あ、先生、久しぶり!」と元気に声をかけてくれる子どもたち。彼らに会うと自然に笑顔になれて、子どものパワーの無限さを実感します。また、今日は堀江先輩とも学校内で少しお話しすることが出来ました。いいことは重なるのかもしれませんね。


 さて、今日のメインの記事は、朝学校に着くと酒井先生よりいただいた3枚の印刷物についてです。それは、以前ブログの中で玉置先生もかいてみえた教育雑誌「授業力&学級経営力」11月号についてです。酒井先生が、一期生松井先輩の欄を印刷してわたしに渡してくださいました。それにしても、偉大な先輩がゼミにはたくさんいらっしゃり、学ぶことがたくさんで一期生はあこがれの存在です。


 松井先輩の「キャリア別 私の時間術」の記事を読んで、4月から現場に出るにあたって、2つのことを意識し参考にすることが出来ればと思いました。
 
 1つ目は、「2週間の予定をを把握する」ことである。何事も見通しを持って進めるべきであることはよく言われることであるが、はじめこの記事を読んで「なぜ1週間でも、1ヶ月でもない2週間なんだろう。」という疑問が生じました。しかし、考えて見れば初任です。1年目で全てが初めての状況、1ヶ月先の予定を見通すことは不可能に近いということに気付きました。またやることが多くあっという間に1週間が過ぎてしまうと考えると、1週間先の見通しは見通しとは言えないのかと解釈しました。「2週間なら続けられる」と松井先輩はおっしゃっていましたが、続けられることを自分のペースで、自分のルーティンに組み込んでいくことの大切さを感じました。


 2つ目は、一日の振り返りを記録することです。それは、先輩が4月から欠かさず続けていることとして書いてありました。文章にすることの大切さは、わたしもゼミで身をもって実感してきました。しかし、現場で子どもと全力で向き合いながらも記録をし続けるということは本当にすごいと思いました。先輩は文章にすることのメリットとして、「目標が自然に生まれる」と書いており、その通りだと思いました。書くことで振り返ることももちろんですが、内容の多くは「〜していきたい。」「〜に気をつけたい。」など未来形な文章が多い気がします。この考えは自分にはないものであったため、こっそり盗みたいと思います(笑)。 


 雑誌に記載された先輩の一日のスケジュールをみて、平日はもちろん休日も教材研究などやることだらけの毎日であるなあと感じました。そんな中でも、計画的に毎日を過ごして勉強会や学習会に時間を割いている先輩はすごいなと思いました。向上心を持ち続け、挑戦する心を忘れないことが、自分のスキルアップにつながり、さらに自分のエネルギー源までになるということはとても理想であると思います。雑誌より多くのことを学んで、自分も実践してみたいと感じました。初任にもかかわらず、現場でこんなにも立派に教師をしてみえる先輩がいることは誇りだと思います。これからもセミナーでお会いした際に、たくさんのことを吸収していきたいと思います。ありがとうございました。(岩田)

10月22日 日本個性化教育学会に参加して(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。
21日(一日目)に引き続き、22日(二日目)の分科会E「学習指導の在り方と、個に応じた指導の充実をめざして」での先生方の発表を聞き、感じたことを正直に書きます。二日目の分科会も一日目同様、先生方の研究の成果の発表から始まりました。3人の先生方それぞれの発表に対して書きます。

◯誰でもどこでもできる自由進度学習(竹内淑子先生)
発表の冒頭から、一斉授業に対して「児童の前でずっと先生が前に立って話すのは疲れる」「児童たちがなにか真剣に取り組んでいる姿をぼんやりと眺めるのが好き」「前で一斉授業をし続けるのに飽きました」などとなかなかインパクトのあることをおっしゃっていたので、第一印象的に受け入れることが出来ませんでした。しかし肝心の内容はというと、児童が興味関心を持つような学習環境を先生側が予め仕組んでおくことで、何から何まで先生が指示を出していかなくても児童は自ら学んでいくようになるということでした。たしかにその場面の児童の写真を見ると、児童はいきいきとした表情で、作業に取り組んでいました。自由進度と聞くと、進度が自由であるがゆえに児童がサボってしまい授業に取り組まなくなるのではないかと考えていましたが、そのような状況の中に人間の弱さがあることを知ることでさえもそのパッケージの中に含まれているそうで、聞けば聞くほど、中学生の頃に一度そのような学習をしてみたかったなという思いが募りました。


◯やってみようそう思ったときこそチャンス(竹内学先生)
竹内学先生の自由進度学習の導入として、体育と保健の分野の融合をなさっていました。体育館の隅に机を運び込みその中で保健の学習を進める生徒がいる一方で、マット運動の技の完成度を高めていくというものでした。1つの授業の中で、体育の実技と保健の二分やを同時進行するなど、当然僕の頭にはありませんでしたが、これも発表を聞けば聞くほど面白いものだなと感じました。何より面白いと思ったのは体育館の中にPC環境が整えられていて、いつでもマット運動の模範演技の映像が見られるということ。そして演技後10秒後にモニターに自分の演技が写り模範映像とどこが違うのか視覚的に自分自身で実感できる環境づくりがなされていたことです。生徒たちはその環境の中で自分で試行錯誤を繰り返し、チェックしてもらおうという自信が持てたものから先生に技を見せにいくようでした。一方でたいていの体育の授業というと、先生がマットの横にいて、「お前、今どこどこがこうなってるかあらこうしてみ」などと生徒にアドバイスをし、また生徒が列に並び直して練習を繰り返すというものだと思いますが、これでは結局自分の動作の何がどうなっているからうまくいかないのか第三者を通してでしか理解をしていないことになってしまっています。子どもたち自らが進んで学べる環境作りというものは、本当に子ども自身の学ぶ側の立場になれる先生でないとできないなと感じました。


◯個が生きるコミュニケーションタイム(小野三夫先生)
今日の発表された先生方の中で一番自分に落ちたのは小野先生の発表でした。どのような授業をしようにもまずはその土台が大事であること、つまり児童生徒にとって学級という場が安心できる場でなければならないということを熱弁されていました。そのような学級を作るには、まず児童生徒と先生が信頼し合える関係を作り上げることを挙げられていました。具体的な方法はと言うと、生活作文を書かせ、その朱書きに「受容」「共感」「賞賛」を欠かさないことだそうです。また、生活作文をスラスラと書くことのできる子ほど自己肯定感が高い子だともおっしゃっていました。その理由として、「これを書いたら、読んだ子はどう思うんだろう・・・」などと周りの目を気にして生活している子ほど自分の考えや思いを書くことが出来ないからだそうです。そこで、習慣的にコミュニケーションタイムを取り入れ、ある話の題材(テーマ)について議論する経験をさせ、ひとりひとり考え方が違って、それこそが良いことなんだということを子どもたちに落としていくことを通して、それぞれに学級への所属意識から来る安心感や存在感が生まれてくる。こお一連の説明を聞いて、自分が目指す学級のお手本の話が聞けたようで、本当に嬉しく思いました。ただ、小野先生は生活作文の朱書きを学級内の全員にするのに数時間をかけていると伺って、これが自分のやり方だという信念がないととても気軽に真似できるようなものではないなと感じました。


◯さいごに・・・
二日間、個性化教育に関していろいろ考えましたが、分科会Eの最後に宮川先生が「学習させる手段がどうであろうと、どの先生方も子どもたちへの願いとねらいは共通している」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりだと感じました。自由進度学習がなかなか普及しないのも、一斉授業しか体験したことのない先生が、極端に食わず嫌いのような状態になっているだけだとも思いました。竹内淑子先生は、学年主任になったときに「パッケージ学習をやります」と半ば強引に取り入れたそうですが、一度それくらいの勢いのある先生に影響されてやってみるのもありなのだろうなと聞いていて思いました。変に毛嫌いすることなく、パッケージ学習と一斉授業のいいとこ取りを単元ごとに織り交ぜながらするのが最善の案のように感じました。どちらが・・・という優劣は二日間とも参加してもわかりませんでしたが、とてもいい学びができた二日間だなと感じています。今後も積極的にこのような学会には参加していきたいと思いました。(早川)

10月21日 日本個性化教育学会に参加して(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。
大きな教育関連の大会が自分の大学で行われるということで、積極的に参加しようと思い、実際に本日参加しましたので、まず1日目の感想をその日のうちに綴ります。それぞれの参加項目ごとに分けて書きます。

◯岐聖大附属小学校 第2学年算数科「かけ算」
この授業を参観し、自分の中に強烈なインパクトを残したのは授業内容自体ではなく、児童が発表するときの教室全体の状態でした。挙手をし、先生に指名されて発表をしようとした子は、周りの子が全員自分の方を向いて話を聞いてくれる姿勢づくりができるまで決して話し始めようとはしませんでした。発表を聞く側の子も同様に、発表をする子の方に体を向け、しっかりと考えを受け止める姿勢を作ることが出来ていました。何より、その状態を作るために先生が何も助言をしていないことに驚きました。
また、ブロックを使って掛け算の式を説明しようとする際に、ただただ同じ色のブロックを並べるのではなく、1つ分にあたる部分(かけられる数)だけ異なる色のブロックを使用し、他の子に説明しようとする場面も印象に残った。先生が一方的に説明する授業ではなく、児童が周りに考えを共有していくことで授業を作っていくという言葉が体現されたものを目の前で見ることが出来てとても満足できた。小学校2年生にして自分の考えを相手にわかるように論理立てて説明する技術を身に着けていることに本当に驚かされた。


◯岐聖大附属中学校 第2学年数学科「確率」
「1」が一つ、「2」が二つ「3」が三つの目をしたサイコロを2回振った時の出目の和は2〜6で何が多いのかという問題が主で、その答えを求めるためには試行回数が多ければ多いほど良いということでペアを組ませ、後に集計すると言う流れでした。その集計作業にExcelを使用して画面をホワイトボードへ投影することで、リアルタイムに各ペアからの集計結果を集約することができていた。デジタル教科書や実物投影以外でのICT機器のこのような使い方はみたことがなかったので、是非実習や将来教壇で使用できたらと思いました。


◯基調講演「新学習指導要領の精神と個性化教育」
今年の6月の教育フォーラムに続き、奈須先生の講演は2回目でしたが、ものすごい情報調が一気に飛んで来るので、今回も受け止めるのに必死でした。中でも特に印象に残ったのは、オーセンティックな学習についてです。学習した時の状況に学びが張り付いていて、他の場面において考え方を活用することが出来ないというものでしたが、振り返れば自分が受けてきた授業で解いてきた問全てにあてはまるなと実感しました。数学でいえば、問題を解くのに必要な情報以外の情報も文章題に含めることが大事だと言われていました。実生活には必要な情報だけではなく、不必要な情報も溢れているという状況を文章題に反映させるということに意味があるそうです。ただ文章に現れる数字を使って正しい式を作らせるのではなく、文章中のどの数字を使って、どのような式を立てるのかを考えさせるところが大事だと学びました。


◯分科会E「学習指導の在り方と、個に応じた指導の充実をめざして」
岐聖大附属小・中学校の先生方が学校で実践されている個性化教育の実践例を紹介されていた。しかし、自分自身の考え方がまだまだ未熟なせいなのか、なかなか素直に頷いて聞くことができなかった。理由としては、あくまで岐阜聖徳の教育環境だからこそできていることであって、その方法が一般の効率小中学校に対応しているところが想像できなかったからである。自分のやりたいようにやって、最終的に提出してほしいものだけ提出してもらうという形でやることで、とことん一分野に対して興味関心の深い児童生徒は取り組むことができると思うが、何かに対して特に飛び抜けた興味関心をもてる分野がない児童生徒にとってその教育方法は苦ではないのかと思いました。少なくとも、僕自身は図工などで「テーマは自由です。なんでも好きなように書いていいですよ」などと言われると、全く何も書けなくなってしまう人なので、それを全教科にパッケージ学習として取り入れられるのは非常に厳しいと感じるだろうなと想像してしまいました。児童生徒が自らの学習に躓いたときに先生のもとへアドバイスをもらいにいき、再度学習を進めていくというのは、日本の学校教育全体が個別指導を売りにした塾になってしまうようで・・・
明日22日に今日の議論の続きが行われるということなので、再度個別化教育のお話しを聞いて、自分の中にない新しい教育の概念を取り入れていくことができればと思います。(早川)

先生は見られてます(吉田)

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こんにちは、岐阜での生活が短くなってきた吉田です。
今日は教員にこれからなる方、教員になっている方にも読んでいただきたいと思い、書かせていただきます。
 
私はあるアミューズメント施設の接客業をアルバイトとしてしています。最近は、その付近の場所にも行きつつ、多くの学校団体様がお見えになります。私にとってそれはとても嬉しいことです。業務が楽になるからではありません。むしろ、忙しくなります。「私の好きな場所に来てくれて、笑顔になってもらえる」と思えるからです。
そんな中、暗い顔をして休憩室に入ってくる仲間がいました。

「先生…。」深いため息と一緒に話しかけてきました。

学校の先生についての話でした。時間を守らず、次の準備の妨げになったようです。
私はうーんと悩みました。どちらの気持ちもわかるからです。
「先生が30から40人を引率するのは大変である・安全に気を付け、よい遠足にしたい」
「従業員として、すべてのお客様に楽しんでいただきたい・安全によりよくしていきたい」
皆さんなら、ここでどう考えますか?

先生方に限って言えば、どちらも「子供にとってよいものを」と思っているのに、それに気づいていない・気付けていても余裕がない先生方が少数いるように私は思えます。遠足を成功させようと思っている人は先生だけではありません。子供も保護者もその施設の人も。その人たちの努力を感じ取ることは学校の先生にとって大切なことではないでしょうか。

「ありがとう」と率先的に言う子供の姿を見てるのに、なぜ先生がその言葉を言えないのか。
時間を守ってといつも言ってて、実際に先生がやっていないのはどうして。
私が正直に感じていることです。

学校の先生は見られているとはこういうことなのだと感じました。(吉田)

*個人情報等の関係で伏せて記載していますが、ご了承ください。
*これ以上の情報提供は致しかねます。ご理解ください。

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