11月2日尾張旭市立城山小学校の研修会に参加して(白井)

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11月2日(木)、尾張旭市立城山小学校の研修会に参加させていただきました。6年生の授業参観、そして研究協議会に参加させていただき、そこで学んだことをまとめいきます。
多く学んだことがありますが、その中から2つに絞って書きます。

1つ目は、「オープンカンニング」です。教師が子どもたちが書いた答えを見て、良いところなどを全体に向けて、口に出して言うことです。今回の授業では、机間指導の時に、行われていました。なかなか考えが思いつかずにいた子も、教師がオープンカンニングした考えを生かして、鉛筆を動かし始めている場面を見ることができました。授業をしていく上で、子どもたちに、他の人の意見を聞き、自分なりに生かしていくことのできる力も、つけていけることを学びました。このように、オープンカンニングをすることで、自分なりに聞いた考えを、生かしていく力もつけることにつながり、また、考えを持つことが苦手な子なども、ヒントとして役立ち、次のグループや全体交流に参加する自信にもなると思いました。

2つ目は、「子どもたちを夢中にさせる教師の語り」です。教材についての説明をされていた時、子どもたちは、教師や、目の前にある電子黒板を真っ直ぐに見ていて、集中している印象をとても強く感じました。私も、このような子どもたちを、夢中にさせる語りができる教師になりたいと思いました。また、ICT機器を効果的に使われていて、より教師の語りが伝わりやすいようにされているのを見て、そういった知識や技術も、これから磨いていきたいと感じました。

最後に、今日学んだことを受けて、これからも教員になるために自分の力を鍛えていきたいと、改めて思いました。
今回は、授業参観、そして授業検討会にも参加させていただきました。参加させていただいた城山小学校の先生方、玉置先生、ありがとうございました。この学びを生かして、これからも学んでいきたいと思います。

※写真は先生方による「3+1」方式による授業検討会でのまとめ(一部)です。

11月10日 一宮教育フォーラム「新学習指導要領と授業づくり」に参加して(吉田)

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 11月10日に一宮市で行われた勉強会に参加させていただきました。学校終わりに来られた先生が熱心に勉強されており、「学び続けるとは」ということのだと感じる勉強会になりました。また、この勉強会の会長の方は「玉置先生の教育実習生」であり、つながりの深さを感じました。

 本記事では学んだことを2つに絞って書かせていただきます。

 1つ目は物わかりの悪い先生は子供に期待し待つ先生であるという考えです。玉置先生の授業の原則の中の一つに「物わかり悪い先生であれ」という内容があります。この授業技術は教師が子供の言ったことを都合よく言い換え、子供の思考を止めることを防ぐための心構えです。私は「『狙いを明確に持つ』『子供の意見をつなぐ』という意識が必要だ」と前回の記事では書かせていただきましたが、もう1つ必要な心があると思います。

 それはよく大西先生や和田先生も言われていることです。「『この子の意見、聞いてみたい』と誰よりも教師が思い、素直に受け取る」という姿勢です。授業をしている中で流ればかり意識し、子供の一言にこだわって聞くということを忘れてしまいます。それでは子供が変わりません。

 物わかりの悪い先生は「教師自身が内容を分かっていても、子どもの考えや意見を信じて待つ」という心を持ち合わせた先生になるということではないでしょうか。

 2つ目は子供から現れるものを逃さない大切さです。玉置先生は「表情発言」や「感想」「意見」あらゆる子供から出てきた表現を逃さず、見られているということが実際の授業でも見られます。私達大人でもそうだと思いますが、「気付いてくれる」「わかってくれる」「受け止めてくれる」人や場所を好みます。先生はそんな子供の姿を目指し、「発言者以外に目線を配る」「聞くことが9割」といった授業技術を活用されているのだと改めて気付くことができました。

 私にとって多くの授業を見ていく上で「自分だったら」や「玉置先生なら」といった見方をより深めるためとなる時間となりました。ありがとうございました。(吉田)

最近気になったこと(江口)

私は、朝ごはんを食べるときに新聞をパラパラ読むのが中学生からの習慣です。そんな中、読んだ人も多くいるかもしれませんが、11月10日にとても悲しく感動したコラムがありました。

世界では、一年間におよそ八十万人が自ら命を絶っているという。四十秒に一人、世界のどこかで誰かが自死していることになる。その中には、死にたくないのに、自殺を強いられた子どもたちもいる。ナイジェリア北東部に住むハディザさん(16)は、かの地でテロを繰り返すイスラム過激派組織ボコ・ハラムに誘拐された。幹部に「最も幸福な所に行かせてやる」と言われて、彼女は帰宅できるのかと喜んだが、違った。
爆弾が付いたベルトを腰にきつく巻かれ、人混みの中で自爆するように命じられた。そうすれば、多くの人の命を奪うことになる。一緒に自爆を命じられた十二歳の少女に「どうするの?」と聞いたら、こう答えたそうだ。「どこかでひとりきりになって、自分を吹き飛ばす」

国連などによると、ボコ・ハラムによる子どもを使った自爆テロは今年になって急増し、既に百人以上の子が「自殺」させられ、数百人もの犠牲を出しているという。自らの機転と周囲の助けで自爆をまぬがれたハディザさんらの貴重な証言を集めた米紙ニューヨーク・タイムズの報道によれば、人混みを避け、自爆しようとする子も少なくないそうだ。
自爆テロで何十人もが犠牲になれば、ニュースになって、世界中で報じられる。しかし、他人を巻き込まぬため、たったひとりでの死を選んだ少女たちのことは、まず報じられぬ。


これを読んで、自らの命を大切にしなくてはならないと改めて感じました。そして、この世の中から絶対に戦争というものをなくし、全人類が幸せに暮らせる日が来るようにしなくてはならないと思いました。
そして、これほどまでに子どもたちが、周りの人々のことを考え、孤独に死んでいく悲しい世の中であるのかと感じさせられました。
この子どもたちの思いが、全人類に伝わり、自らの命を大切にする人が増えるといいです。 (江口)
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12月14日一宮市立浅井中学校で講演&口演

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 12月14日に一宮市立浅井中学校で、山田校長先生のご理解もあって、保護者対象に「新学習指導要領の話」や「落語」をさせていただくことになりました。学校RRの教育漫才もあります。先生方の教育コントもあるようです。「やってみなけりゃわからない」といった感じですが、三楽ファンを一人でも増やしたいと思っています(笑)。

【20171020講演】島根県公立小中学校教頭会研究大会

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 益田泊の朝。8時20分、大会委員長の豊田先生に迎えをいただいて教頭会研究大会会場へ。聞くところによると、各地区持ち回りで2年ごとに行われているとのこと。大きな会での講演機会にいつも以上に緊張。

 さっそくプレゼンと映像チェック。完了後は、講演までの1時間30分ほど控室で仕事。ゼミ加入に関するメールがいくつか届き、その対応。

 10時40分から12時20分までの100分間、「新学習指導要領を踏まえた教頭の在り方」と題して講演。プロフィール紹介で落語を趣味にしているとあったので、講演冒頭に「教頭が知っておくと良い小噺」紹介から。始めは笑っていいのかしら雰囲気があったが、徐々に温まり、しっかり笑っていただけるようになった。もちろん、新学習指導要領のとらえ方や教頭としての学校改革のヒントをしっかり伝える。

 役員の皆さんと昼食。気づいたら、列車発車時刻が近づいていて、慌てて会場から駅まで送っていただく。

※ 三楽の仕事日記より

【20171016指導】尾張旭市立渋川小学校

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 早朝から原稿書き。時間が来たので、尾張旭市立渋川小学校へ向かう。10時30分、ゼミ生の石川君、牧野さん、丹羽さんと合流。校長室で今日の流れ確認。

 3時限、4時限目は、3年生の算数授業、4年生の国語授業、3年生の道徳授業参観。いくつかの助言メモ。

 久しぶりの給食。うまいカレーライス!ゼミ生と午前3本の授業について振り返り。授業のポイント伝授。そして、次の授業参観ポイントを確認。グループの話し合いをきっちり記録してくれるようにゼミ生へ依頼。

 5時限目は研究授業。4年生の学級指導の時間。4月からの指導の成果が子どもたちの姿からよくわかる、他の先生方に大いに参考となる授業。いくつかのポイントショットが撮れた。

 校長室でさっそく作業。教師の出場、意図的指名と感じられた写真を数枚使ってプレゼン完成。

 全体会冒頭で、授業研究法「3+1」を伝えて、さっそく実践していただく。同僚性がしっかり感じられるとても明るい職員集団。安心して聞いていられるグループ授業論議。ゼミ生も各グループで活躍。彼の意見を聞いて、「本当に学生さんですか!」と驚かれる石川君。

 20分間で、写真を使って授業総括。ある子どもの最終場面での発言は、実は水面下での教師が意図的な声かけが功を奏している写真を見せて、その教師から子どもへの指導について話してもらった。また、ゼミ生3人から、各グループでの話し合いの実際を報告してもらい、個のとらえをもとに学級経営をより充実させていくことが次の課題と提示。

 校長室では、授業を見せていただいた4名の先生が来られたので、個々に良いところと改善点を示す。教材研究の重要さ、明日から使える授業技術などについて話す。

 学校を出て、ゼミ生とともに振り返り。ゼミ生と一緒なので、パフェが注文できる(笑)。ゼミ生の話から授業を見る目が高まってきていることが実感できて嬉しい振り返り時間。

※ 三楽の仕事日記より

参観への臨み方(寺坂)

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こんばんは。2期生寺坂です。佐藤先生の本を読んだ記事に10個の学びをする!と書きました。読んでいただけましたか?(笑)そんなことに関する記事です。

佐藤先生のセミナーでは10個の学びを得るために必死で聞きました。しかし、満遍なく聞こうとしすぎて本当に先生は自分の理解していることと同じことが言いたいのかなぁと、聴きながら思っていました。そんな時に、ふと自分の今までのことを思い出しました。

玉置ゼミに入って、たくさんの授業を見る機会をいただいています。最初は、先生を見て子供を見て、発問や資料など全部見ようとしていましたが、これは無理だと気付きました。そこで、今日は子供を見る!今日は先生を見る!といったように、焦点を絞って見ることを意識し始めたことを思い出しました。見るポイントを知ることで、自然と意識することなく全体が見えるようになっていっていることを感じました。まだまだ見る目が足りていないのはわかっていますが。

僕たちみたいな経験のない学生は、そうやって焦点を絞った方が濃い学びができるのではないかと思います。(寺坂)

後輩の試合の応援(寺坂)

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みなさんこんにちは。2期生寺坂です。

5日に、岐阜県大学バレーボール選手権の応援に行って来ました。僕も佐久間くんも引退していて、3期生の菱川くんも引退しているので、みなさんが知っている方はいませんが、、、

岐阜聖徳学園大学は、一部リーグに所属しています。しかし、毎回4チーム中4位というのが定位置でした。僕たちが現役の時の目標は、3位の岐阜大学に勝つということでした。しかし、僕が現役の時には達成することができませんでした。1セットは取ることはありましたが、地力の差を見せつけられるということがありました。

しかし、今年の彼らはやってくれました。岐阜大学に勝って、4チーム中3位ということをしてくれました。一点一点手に汗握る試合で、体育館の二階から声をかけ続けました。僕たちができなかったことを後輩がやってくれました。後から聞いたのですが、彼らの目標も岐阜大学に勝つということだったみたいです。後輩が想いを引き継いでくれました。それだけでも嬉しかったですし、勝ってくれてありがとうという気持ちです。

これで今季の試合は終わりました。次は、来年の5月。もし興味のある方は、一緒に応援に行きましょう!!(寺坂)

【20171015進行】未来をつくる教育フォーラム2017 マルチステークホルダー パネルディスカッション

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 早朝に起きて少し仕事。7時過ぎに家を出て、味岡→名古屋→東京→御茶ノ水へ移動。ソラシティカンファレンスセンターで開催される「未来をつくる教育フォーラム2017」 へ。

 会場下見、昼食(パネリストの藤井先生とは「学びの共同体」の話題で盛り上がる)、パネリストの皆さんと簡単な打合せ。

 開会の挨拶では、自立学習、協同学習、クリエイティブラーニングの重要さが語られる。

 その後、最初のセミナー。「協同教育を土台としたアクティブラーニングの授業」と題した和歌山県有田市立宮原小学校前校長、藤井英之さん、現校長の下田喜久恵さんによる精力的な授業改革報告。キーワードは、「子どもと子どもをつなぐ教えない授業」。多くの子どもの写真が実践の確かさをしっかり物語る。なるほど!

 第2のセミナーは、「クリエイティブラーニングとしてのプログラミング学習」と題してMITメディアラボ博士研究員の村井さんによる発表。「プログラミング学習」はまさに旬の話題。「プログラミング学習」をクリエイティブラーニングにしていくまでの重要性が語られる。失敗している実例にインパクトあり。

 続いて第2回子ども白熱会議。6名の子どもが登壇したが、いやあ凄い!視点の豊かさ、語彙の豊富さ、主張の明確さなど、唸ることばかり。モデレーターの下向さん、この人、うまい授業も出来る人。授業技術が光る進行。

 そして、「マルチステークホルダー パネルディスカッション」。僕がモデレーター。パネリスト5人。テーマは「2030年の社会を生き抜く子どもたちにどんな能力が必要になってくるか、それに伴い、日本の教育はどのように変化させるべきか」。

 さすが選ばれたパネリスト。主張が明確で進行がしやすい。時々ツッコミ。塾経営の稲葉さんには、「結局、塾は点数を上げないといけないでしょ」、フィンランド出身のミッラさんには「日本はフィンランドの教育に学べという時期がありましたが、フィンランドの実態は?」、協同学習の藤井先生には「子どもの力を抑えているのは教師と言われましたが、協同学習はそれを解決するのですか」など。二人の高校生からは、「だれもが主体的になるのは難しい」といった主張もあり。笑いをとりながらディスカッションを盛り上げる必要がなく、きっちりした話し合いができた。手元PCに送られてくる会場参加者のつぶやきも加味しながらの進行は初めて。進行の疲れはいつもの2倍(笑)。

 移動してホテルで懇親会。乾杯の音頭。登壇いただいた皆さんをはじめ、多くの皆さんと交流。

※ 三楽の仕事日記より

【20171013会議】第1回文部科学省・校務におけるICT活用促進事業検討委員会

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 文部科学省・校務におけるICT活用促進事業検討委員会の第1回目に出席。場所は事務局のアビームコンサルティングの本社ビル。

 座長を仰せつかり、2時間進行。時々意見も述べる。

11月1日小牧市立味岡小学校での玉置先生飛び込み授業に参加して(白井)

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 11月1日(水)小牧市立味岡小学校にて、玉置先生による飛び込み授業を参観させていただきました。授業は、小学校5年生のへの「17段目の秘密」という算数授業でした。私自身も、子どもたちと一緒に答えを探しながら、夢中になっていました。子どもたちの学びへ向かう姿勢の素晴らしさや、玉置先生の1つ1つの言葉などから、深い学びが生まれた授業で、学ぶことがたくさんありました。そのうち、2つについて書きたいと思います。


 1つ目は、子どもたちの言葉、1つ1つを見逃さないということです。今回の授業が始まる前に、玉置先生が「17段目の秘密」と板書した時に、「かけ算がかくれている。」と言った子がいました。先生は、その意見を黒板の隅にメモしていました。その男の子は、なんとなくつぶやいた言葉でしたが、最終的には、本当に「7×2段目の数=17段目の数」というかけ算の言葉の式が成り立つことが分かり、先生は、その子を「すごいな!」と価値付けされていました。子どもたちからも驚きの表情が見られ、その子は少し照れながらも嬉しそうにしていました。他にも、「えー。」「やだー。」といった言葉まで、メモをしていて、その様子を見た子どもたちは、自然に感じたことをつぶやく子が多くなっていきました。

 2つ目は、グループ活動の活かし方です。今回は、いくつか出た仮説が成り立つというためには、何パターンかの数字を当てはめて、グループで確認する時に、自分たちで作業の分担をしていました。先生も、分担してやることを指示しており、グループが終わった後に、どのように分担したかの工夫をあるグループに再現するように促されていました。グループ活動といえば、話し合いをイメージしますが、こういった「分担」するグループ活動も、子どもたち自らで問題を解決する力を養う大切な要素だと感じました。


 この授業の中で、友達と話し合いにがら、試行錯誤している子どもたちや、「わかった!」と笑顔になる子どもたちの様子を見ることができました。時には、子どもたちの発言に「なるほど!」と感じる場面も多くあり、どの子も学びに向き合っていている姿でした。私も、今日学んだことを生かして、子どもたちが、自然と学びに向かいたくなるような授業を目指したいと思いました。そのために、これからも学んでいきたいと思います。

 最後に味岡小学校の先生方や玉置先生、たくさんの学びを得る機会をいただき、ありがとうございました。(白井)



11月1日小牧市立味岡小学校での玉置先生飛び込み授業に参加して(吉田)

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 こんにちは、二期生の吉田です。先月は多くの小学校に伺わせていただき、たくさんの気付きをいただきました。今月もお世話になることがあると思います。よろしくお願いいたします。

 11月1日に味岡小学校にて玉置先生による「17段目の秘密」という5年生に向けた飛び込み授業を参観させていただきました。子供達の意見の飛び交いが盛んであり、意欲的な子供の姿が見られる授業で書きたいことが多くあるのですが、3つに絞って書かせていただきます。

 
 1つ目は「価値」を褒め、言葉にしていくことです。
 先生は授業中、子供のよさを見つけ「それは仮説といういい見方だな」「条件を付けて考えるのはすごいぞ」「その考え方は反例というんだ」といったように子供を褒めるということはもちろんですが、「言語化」して意識的に継続的に授業展開される姿が見られました。子供たちにとって難しいのではと思った方もおられるかもしれませんが、子供は「その出来事や言葉を目の前で見ている」ことから無意識にその行動が進むごとに広がっていきました。

 後ほど玉置先生からの話で「見方・考え方を意識した授業」とお話をなさっていました。子供のよさを見つけ、「教科における又教科を横断するような見方・考え方」と子供を価値づけ、言葉として子供に与えることで、子供を鍛えていくことができるのだと気付くことができました。

 2つ目は「意見を束ねて、考えるポイントを焦点化させる」ということです。
 玉置先生の授業はどんな時でも意見が多く飛び交います。意見が言える環境づくり、褒める、意見の拾い方、授業テンポなどの意図的な授業技術があり、子供のどんな意見でも受け止める広いストライクゾーンが生まれているからだとつくづく感じます。そして広がった意見はどんな授業でも焦点化され、学ぶ内容へと展開されます。その工夫を今回1つだけ見つけることができました。

 それは「聞くことに徹する」ということです。先生は始めに必ず発言しやすい雰囲気を作ります。その後子供のつぶやきに対し価値づけていき、すべての子供が考えるように何度も機会を与え、仕向けています。そして多くの子供がつぶやくようになると先生は話さず、聞くのです。この授業展開を実生活で表すなら「補助輪を外して、2輪車に乗る練習をしている親子」のような関係だと思います。聞くことに徹していく中で「この子、言葉を拾う」「つながりそうだな」と思い、意図的指名を行い、話題を焦点化しているのではないかと考えました。今後も「意見を束ねて、焦点化していく」工夫を見つけていこうと思います。

 3つ目は「もしもしコーン」についてです。
 「もしもしコーン」をご存知ですか?これは授業中、子供の意見を拾う際にメガホンを耳に当て、子供たちが先生に自分の考えを伝えに行くという活動です。実際に小笠原豊先生が行われており、私もそこで学びました。この活動の狙いとして「多くの考えによる混乱を避ける」「一人一人が考えを持つようにする」「既習者の発言で他の児童の思考を止めない」といった狙いがあります。今回の授業では、多くの児童の発想が生まれ、最終的にまとめていかなければならない場面で活用されていました。子供たちは意欲的に話に行く姿も見られ、多くの考えで混乱することがなく、授業展開をされておられました。このように学んだことの狙いを理解し、生かすことの大切さも学ばせていただきました。

 将来、このような授業ができるように日々精進していこうと思います。お忙しい中、勉強会に参加させてくださり、ありがとうございました。(吉田)

11月12日佐藤正寿先生の教師力アップセミナーに参加して(寺坂、百瀬、牧野)

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 11月12日に佐藤正寿先生のアクティブな社会科授業づくりの講演に参加しました。ここでは、玉置ゼミ2期生寺坂、百瀬、牧野のそこでの学生の学びを記事にします。

 佐藤先生の講演では10個の学びも得ましたが、1つの濃い学びについて書きます。それは、「まとめ」のことです。

 自分の実習では、担当の先生と話してまとめを模造紙で準備して全員がそこにたどり着くという前提で授業をしました。私の力のなさが原因なのですが。

 佐藤先生は、社会科のまとめは「社会的な見方・考え方」が表現されているかで捉えるということでした。その中で、いくつかの書き方の例を教えていただきました。

・最初は穴埋めから始める

・「◯◯では△△するために」から書き始めさせる

・「キーワードを使ってまとめなさい」

・「課題にある『◯◯と△△の関わり』について、例を入れてまとめなさい」

・「スーパーマーケットでは、お客さんの願いに合わせたくふうをしています。たとえば、ー。わたしは、ー。一般化の後に子供の言葉を書かせる。

 なるほど。何事も経験なのだなと感じました。いきなりやれと言われてもできません。社会科が始まる3年生から少しずつ、経験させて行くことが大切なのだとわかりました。

 そして、まとめた後が大切だということも学べました。「学級全体で社会的な見方・考え方」を共有させて、全員が同じレベルに到達できるような授業をしていきたいと思います。

 また、食事の時に佐藤先生がおっしゃっていた「しないことを考える」ということも、とても印象に残っています。なにをしようと考えたばかりでしたが、全く別の考え方でとても参考になりました。(寺坂)




 教師力アップセミナーに参加し、佐藤正寿先生の講演から、社会科の授業作りについて学びました。正直な話、私は社会科が小学校の頃から好きではありません。これから教壇に立ち教えていくにも、今一番不安に思っている教科です。講演の中でも、社会嫌いの子が多い現状があることを知りました。なので、今回社会の授業づくりについて視点分けがされ、わかりやすく学ぶことができ、嬉しかったです。

 佐藤先生のお話の中で、「あっさりと答えを出しては、子どもの追求心がなくなってしまう」という言葉が印象に残っています。私が社会があまり好きになれなかった理由として、先生が話したことを覚える、覚えることがたくさんあるからということがあります。なので、子どもがアクティブに学べる授業があったら楽しいだろうなと思い話を聞いていました。子どもが主体となって考えることが出来る工夫、「切実感のある課題を考えること」「実社会との関わりを生かすこと」は、社会科ならではの工夫だと感じました。
 
 実社会で見たことある、実社会で見ることが出来る、だからこそ、子ども自身が自ら答えを見つけることができるのは社会科ならではの特徴です。その発見をより意欲的に行ったり、より考えを深めるために、課題提示の仕方の工夫を凝らしたいと思いました。そのためにも、まずは自ら社会のことに目を向けていきたいと思いました。そして、社会科を学んだからには授業内で終わりではなく、実社会に生かしていける学びになればもっと社会科を意欲的に学べるようになるのではないかと考えます。社会嫌いの子を増やさないように、そして私自身が社会科を教えることが楽しくなるように、今日学んだことを意識していきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)




 今回の講演ではアクティブな社会科の授業づくりについて学びました。今回はその中で2つの事柄をとりあげ、まとめたいと思います。

 1つ目は、切実感のある課題を提示することです。子どもたちが、え?なんで?と感じるような課題を用意し、本時で学ぶことの意義をもたせる導入をします。今回の講演で例としてあげられていた課題はどれも興味をひくもので、私自信今から調べてみたいという気持ちになりました。検討会で、佐藤先生はどのように資料を集めていますか?という問いに対し先生は、その単元につき最低3冊は本を読むと答えていらっしゃいました。関連しているものから関連してなさそうなものまで読むとその中から提示したら興味をひくであろう資料を見つけやすいそうです。私は、自分の教科に関係なくその教科の授業をするなら専門家でなければならないと感じました。先生のように研究を続けていけば、より深い社会科の知識を私自信もみにつけることができると考えます。

 2つ目は、社会科は実社会と一番関わっている教科ということです。学んだことが実社会で生きる工夫をしなければなりません。私はここから普段の生活を注意深く見る必要があると感じました。自分があたりまえに生活している中には子どもたちが気付いていないこと、わかっていないことがたくさんあります。このことは教育実習を行った際にも感じました。それを課題として取り上げ、子どもたちが授業の最後から普段の生活を変えていけたら社会科の授業が成功したということだと私は捉えました。たった45分の授業だけではなく、その後の子どもたちの様子まで見据えた授業づくりができるようになりたいと感じます。(牧野)

 社会科の授業の工夫によっていかに子どもたちを社会科好きにするか考えるヒントを与えていただきました。ありがとうございました。

11月12日佐藤正寿先生の教師力アップセミナーに参加して(佐久間、古川、江口)

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今回は、2期生の佐久間、古川、江口が書かせていただきます。

今回のセミナーは佐藤正寿先生による「アクティブな社会科授業づくり」について学ぶことができました。
私は専門が社会科なので、もちろん社会科は好きな教科なのですが、社会科を嫌いな子どもが多いということを大学に入ってから知りました。なので、今回の佐藤先生の講演から社会科を子どもたちが好きになる授業づくりを教えていただきました。

佐藤先生の講演から、特に印象的だった「切実感のある課題を」について記事にしたいと思います。

・切実感のある課題を
これは授業の課題に対して子どもたちが「どうして?」「知りたい!」という声が出るような課題に出会わせることで、子どもたちに追究心を持たせる工夫をすることです。
資料の中にキャベツをトラクターでつぶしている写真がありました。私は、専門が社会科ですが、答えがわからずなんでだろうと考えてしまいました。(採れすぎて売れないので潰して廃棄するしかない、ということだそうです)資料を見て、知りたい!と思えたように、子どもたちにも「どうして?知りたい!」と追究心をもたせる、追究を楽しませる工夫のある教材を作る必要があると感じました。

追究を楽しむ子どもを育てれば、きっと社会科好きな子どもが多くなると思います。
今回の講演で教えていただいた社会科授業づくりの基礎・基本を生かして、社会科好きの子どもを増やせるような授業を目指していきたいです。
佐藤先生、ありがとうございました。今回、佐藤先生の講演を聞き教師としての役割が再確認出来ました。(佐久間)



今回のセミナーで1番印象に残ったのは資料提示の際の声かけです。
資料を見せるだけではなく、見せる際の声かけの工夫が大事だと感じました。
また、たくさんの資料を事前に目を通し厳選し教師自身が多くの知識をもっておかないといけないことがわかりました。
授業終わりのまとめでは、焦点化したまとめをこどもたちに書かせるようにスモールステップでやらせていくことが大事だとわかり、教師になったら実践してみたいと思いました。
社会の授業の奥深さが学べる機会となりました。 (古川)



今回、佐藤先生の授業を聞いて、教師の役割について学ぶことが出来ました。

とても印象的だったことは、答えを言わないということです。子どもたちが自分自身で答えを見つけ出せるように好奇心を煽る発問や資料の提示を行なっていらっしゃいました。
私は、「教えなければいけない」という意識から授業内で全てを言ってしまっていました。しかし、それでは子どもたちの興味や勉強したいという意欲が薄れてしまうと分かりました。子どもたちが自ら学びたいと思えるように発問や資料提示の工夫を行なっていきたいと思います。

また、社会科の先生ということで社会の模擬授業を聞きました。私は社会が苦手なのですが、自分で考えるところ、ペアで意見交換する場面が多々あり、とても楽しく受けることができました。暗記という印象が強かったのですが、話し合うことによってその印象が残って楽しく勉強できると思いました。


今回の講演で、学んだことを活かしていきたいです。ありがとうございました。(江口)

11月12日 佐藤正寿先生の教師力UPセミナーに参加して(石川、岩田、丹羽)

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 こんにちは。11月12日(土)本日、教師力UPセミナーに参加し、佐藤正寿先生のお話を聞かせていただきました。以下にその学びをまとめます。今回は2期生石川、岩田、3期生丹羽でまとめさせていただきます。



 こんにちは。2期生岩田です。今回のテーマは「アクティブな社会科授業づくり〜社会科好きの子どもを育てるためのコツ〜」ということで、どうしても知識を教えるだけの授業になってしまいがちな社会科の授業技術を学ばさせていただきました。私は専門が社会科ということで、本日の講演は個人的にとても楽しみにしていました。先生のお話の中にあったように、社会科が嫌いという子どもたちは、現実とても多いように思います。大学生になった今でさえ、私の周りには社会科嫌いの友人が多いです。さて、今回はあまり社会科に良い印象を持っていない子でも、社会科を好きになれるそんな技術を学んで来ました。

 アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本ということで佐藤先生は6つのポイントを教えてくださいました。私はその中から特に印象的であった、2点について述べていきたいと思います。

 1つ目は、「実社会との関わりを生かす」ということです。社会科は一番実社会と関わっている教科であるというお話を今日聞いて、とても納得しました。また同時にそれは社会科を学ぶ意義にもつながるのではないかと感じました。学んだことが生きていく上で活用できるということはとても素晴しいことであり、子どもたちにもしっかりと自覚させなくてはならないことであると思います。子どもたちも自分の得た知識が社会に生きてくると、自然に社会科が好きになると私は思います。

 2つ目は、「思考を促す発問をする」ことです。本日、佐藤先生は講演途中や、模擬授業内でこちらが発言すると、「それはいつ?」「だれが?」「どうして?」など答えた側が、答えを言うだけでなく、もう一度考えさせるそんな質問を多くなされていました。こちらも答えを言ったものの、自分の答えに根拠がなかったり、なぜそう考えたのか実は曖昧だったりとても考えさせられました。5W1Hを意識したり、発問を選択にしてみたり、考えさせたい内容に絞ってみたり、子どもたちの社会的な見方・考え方を育てるためにどれもとても大切な授業技術だと感じました。


 他にも、こうしたら社会科好きの子どもたちが増えるのかと感じるポイントをたくさん教えていただきました。今回学んだことを生かして、社会科好きがあふれるクラスを作ることができたらいいなと思います。ありがとうございました。(岩田)


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 私は、第一部「アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本」での「視点4 思考を促す発問を」について書きたいと思います。

 佐藤先生は、1単元・1単位時間を貫くねらいに迫る中心的な問いである「キー発問」を授業に組み入れることで、社会的なものの見方・考え方を育てることができると話されました。「キー発問」は主に以下の3つの例が示されました。

例1.5W1H発問
例2.選択発問
例3.焦点化発問

 5W1H発問は「いつ」「どこ」「だれ」「なに」を、選択発問は「賛成か反対か」「もし・・したら」を、焦点化発問は「・・は何か」「・・と言えるか」を問う発問です。

 この中で私が気になったのは、どの発問も「答えが分かれる」ということです。佐藤先生は、子どもの答えに違いが生まれることで話し合う価値があると話されていました。キー発問によって、子どもが自らの考えをもった状態で話し合いを始める。そうすることで、一人の意見や一つの考えで完結することがなく、全員が参加した話し合いを行うことができると学ばせていただきました。

 また、子どもの答えに違いが生まれることで話し合いに価値が生まれることについて、玉置先生の飛び込み授業でも同じことを聞きました。このことから、社会や算数だけではなく、他の教科でも同様に価値を生み出すことができるのではないか?と思いました。

 今回の第一部では、合計6つの視点を分かりやすく教えていただきました。また、第二部ではこの6つの視点を用いた模擬授業を行っていただきました。第一部だけでも分かりやすく話してくださいましたが、第二部で例を示してくださったことで、明確なイメージを持つことが出来ました。少しずつでもものにしていきたいと思います。佐藤先生ありがとうございました。(石川)


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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。
 今回は佐藤正寿先生からアクティブな社会科授業づくりとして社会科好きの子どもを育てるためのコツを学ばせていただきました。私が1番印象に残った内容は「子どもの追究心を育てるためには教師は教えたいことは教えない」ということです。以前に有田先生の「人を育てる」という本でも似たようなことを読んだことがあるのですが、今回佐藤先生のお話を聞いて自分自身の中に落とし込むことができました。子どもたちの追究心をくすぐる授業をするためにも提示する資料にしかけをするなど工夫して子どもたちが主体的に学べるような授業作りができるようになりたいと感じました。教育実習の授業作りにも生かしていきたいです。ありがとうございました。(丹羽)

20171119第1回人間共育道場開催(ゲスト 城下英行先生)

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 玉置研究室が協力している「人間共育道場」の第1回が、11月19日に開催されました。順次、記事にして報告していきます。まずは概要です。

1.道場主のごあいさつ
2.ゲストの人生をインタビューによりえぐる。
3.自分と対話しながら、自分の意見を考える。
4.グループの皆さんと意見交流する。
5.グループごとに、どんな意見交流をしたかを発表する。
6.ゲストと副道場主による本日の学びのまとめをする。

 写真のようにたくさんの方が集まっていただけました。ゼミ生も3名参加しました。(玉置)

10月30日落語家とプロ教師直伝「うまい授業の作り方」に参加して(白井・吉田)

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 10月30日に行われた「落語家とプロ教師直伝 うまい授業の作り方」に参加させていただきました。

 「落語と教育って関係あるのか?」と思われる読者の皆さん!必見です!!
 講演会が進むにつれて、立川談慶師匠の話から何度も「なるほど」という言葉がこぼれていました。そんな学びの多かった講演会について、本記事では2期生の白井と吉田で書かせていただきたいと思います。

 終始笑ってばかりの時間で、とても楽しく、多くのことを学ばせていただきました。落語と授業には、通ずるところがたくさんあると感じ、立川談慶師匠と、玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。学んだことのうち、主に2つのことについて、書きます。

 1つ目は、ゴールを決めるのは聞いてる人たちということです。落語は、聞いているお客さんが、話の内容から想像して、笑いが起こるものだとおっしゃっていました。今回、落語を聞く中でも、「あー、なるほど!面白い!!」という気持ちに何度もなりました。落語を聞いて、一旦自分の中で考えることで、面白さをより深く感じられました。

 半歩先を行く想像力で楽しむものが、落語であるとお話があり、授業の中でも、子どもたちの想像力を鍛えながら、楽しませたいと感じました。「あー、なるほど!」と感じることによって、もっと知りたいという気持ちを引き出せるようになっていきたいと思います。

 2つ目は、「間」のとり方について学びました。落語では、2人の登場人物を表現する時の左右の首振りで起こる「間」や、お客さんが笑い始めてから笑い終わるまで待つという「間」の中で、お客さんを魅了されるそうです。絶妙な「間」によって、笑いが生まれていくことを学びました。

 また、学校でも、その「間」は大切であると感じました。騒がしいクラスに「静かにしなさい。」ということも大切だが、子どもたちの顔を全部見て待つくらいの「間」をとることで、何をすべきかを考えるように促していくことも大切だと学びました。授業中にもこの「間」は大切なものになると学び、これから子どもたちを「間」を作ることによって、魅了できる教師を目指したいと思います(白井)


 私の中で心に残った言葉を2つ挙げ、記事にさせていただきます。
 1つ目は「聴くが9割」という言葉です
 コミュニケーションをとる時に私はついつい「話すこと」に重きを置くことがあります。特に落語はよく話すので「話すが9割」と思っていましたが、そうではありませんでした。「聞くことを9割」にするということでお客さんの様子をしっかり見ているそうです。授業でもこの意識を持つと「子供の反応を見て授業をできる」「1つ1つの言葉にこだわれる」といった授業展開において子供が話したい、聞きたいと思える雰囲気を作ることができると思います。このようにするためには落語で言えば「型を身に付ける」ということになると思います。授業では教材研究をして、何度もシミュレーションをし、息をするように行うという以前玉置先生が私の模擬授業の際に教えていただいた意識に近いものがあると感じました。聞く姿勢を省みて、努力を重ねていきたいです。
 
 2つ目は「『感情』は『勘定』」という言葉です。
 感情を露わにする場面は生きていれば、何度もあると思います。私もその一人です。そんな時「『感情』は『勘定』」という言葉が人として大切な心構えであると感じました。私は「踏み止まる」という意識を持って、人と接するようにしています。今回の講演で「勘定する」=「カウントを行い、気持ちを整理する」という考えをいただき、その感情を止めるのではなく、そのカウント内に分析する、考えることでより良い人との接し方ができる気がしました。学校現場に行っても、社会生活の中でも「感情」とどう共に生きていくかということを再確認することができました。(吉田)

 新たな視点を多く吸収し、今後に生かしていきたいと思います。(白井 吉田)

10月28日授業深堀セミナーに参加して(吉田・佐久間)

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 こんにちは、
 10月28日に行われた授業深堀セミナーに参加させていただきました。今回のセミナーでは生徒役として、野木森先生の理科と神戸先生の算数を受けさせていただきました。「こんな授業を自分もしてみたい」と思えることばかりで多く学ばせていただきました。
今回は2期生の中でも「ほのぼのとしている」吉田と佐久間で記事を書かせていただきます。

○ 野木森先生の授業 (吉田)
 野木森先生から学ぶことは多いですが、その中から3つに絞って書かせていただきます。

 1つ目は教材研究のきめ細かさについてです。
 先生の授業で大事にされたこととして「ヨウ素液との出会い」と話されました。実際に教科書では、「ヨウ素液はでんぷんに反応して青紫色になる」という説明で終わっていました。より主体的に参加できる授業を行うには、子供がアッと驚く場面が必要だと思います。そのような子供の変化を起こさせるためには、教材研究において「どんなことを学ばせるか」「教科書にこの内容を書いている意図」「より反応がわかりやすいようにするには」といった多くの視点から教材を深めていく工夫が必要なのだと改めて感じました。今度模擬授業する際にも心掛けていこうと思います。

 2つ目は子供たちから意見を生み、つないでいくことで考察に面白さを感じられるようにということです。

 理科の授業について児童に尋ねると「実験は好き」という児童がいます。教育実習時にもこのようなことがあり、考察の時間で「結果から考える楽しさ」を感じさせるにはどうしたらよいのかということは私自身の課題でもありました。本授業の中で先生は子供の意見を引き出すため「意図的に構造化した板書」や「子供の意見を聞きながら、周りの反応を確認し、つなげる」といった工夫をされていました。子供たちが一人一人意見を把握できることを目的とした丁寧な教師の動き、自由に言葉が出てくるような雰囲気づくりをされる中で事象を焦点化させていくことで活発な話し合いになるのだと体感しました。また、この際に笑顔や価値づけを繰り返し行うことも忘れてはいけないと改めて感じました。

 3つ目は子供に選択させる場面があると主体的になるという点です。
 よく玉置先生の講演会で「授業の中で選択させる場面を作ってください」という内容を話されます。それは指示されてやる学習からの脱却という意味合いがあると思うのですが、野木森先生の授業の場面でも多くのこのような場面が存在しました。「今度はどんな実験をしよう」「何を調べたい」といった選択する場面を子供たちに与えることで「こんなにも発想が広がるのか」ということを生徒役として感じました。まさに主体的になっていたのだと思います。どんな授業でも原理原則があるのだということに気付くことができました。理科は面白い教科だと感じ、子供がイキイキとする授業の大切さを学びました。ありがとうございました。


○ 神戸先生の授業(佐久間)
 神戸先生の算数の模擬授業では、算数科の学習における「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を子どもたちに行わせるための工夫がいくつもあると感じた授業でした。児童役をやらせていただきましたが、児童役ということを忘れ、恥ずかしながらも必死で問題を解こうとしていました。

 授業を受けていて気づいたことは、子ども自身が考えた問題を、子ども自身が解き、子ども自身でなぜその答えになったのかを考え、子ども自身で説明する、といった授業の流れどの場面をとっても子どもが主体になっていたことです。その中でも特に「なぜその答えになったのか」を「説明することができる」ことがこの授業で最も重要な場面であったと感じました。もちろん子どもだけで考えることができる訳ではないので、神戸先生は、答えは言わず、本当に全員が問題に詰まり始めた時にヒントを与えていました。受けている側としては、「問題の答えはわかっているのに、説明できない!」という状況になるので、何を考えればよいか必死で考えていました。これが「数学的な見方・考え方」を自然と子どもたちに働かせようとしていた工夫の一つだったと思います。説明するための方法や根拠を子どもたち自身で導き出せるような授業を自分もしてみたいと思いました。
グループ討議の時間では、分かった子どもの言葉を拾って全体に確認をしていて、みんなで同じことを考えさせる授業の広げ方をしている点が挙げられました。他にも、自分で考えてわかったときの感動がある授業だったという意見もありました。

 「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を実現するとは何かを、神戸先生の模擬授業を受け、理解することができました。本当に面白い授業で勉強になりました。神戸先生、ありがとうございました。

 半年後は先生として働くうえで、大切なことを多く学ばせていただきました。ありがとうございました。(吉田 佐久間)

10月30日落語家とプロ教師直伝「うまい授業のつくり方」に参加して(岩田・牧野)

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 こんにちは。10月30日、一宮市立大和西小学校で行われた、「落語家直伝 うまい授業のつくりかた」に参加させていただきました。今回は、ゼミ生6人の参加でしたので、2人ずつ分けてここでは、2期生岩田と牧野の学びをまとめたいと思います。



 「落語家直伝 うまい授業のつくりかた」という本は、アマゾンで評価が4以上を獲得しているとても人気のある本です。落語家の立川談慶さんと玉置先生との共著であり、もちろんわたしも持っています。きっとゼミ生ならみんな持っています。本日は、そんな落語家から見た、教育にいかせるとてもためになるお話を聞くことが出来ました。以下にその学びをまとめます。


 談慶さんのお話は初めから最後まで面白くあっという間に時間がたってしまいました。驚いたのは、教育と結びつく部分が非常に多いと言うことです。本を読んだときも感じましたが、落語家も教師も一人で何人もの人を相手にする職業です。自分の力量次第で全く異なる結果に結びつくことも多々あると思います。
 今日はそのような共通点の多い2つの職業のお話の中から、教師としても、一人の人間としても意識して生活していきたいと感じたことをまとめていきます。


 それは、「言葉にならないものを学ぶ」ということです。言葉にださないと分からないということも言われることも多々ありますが、その先を読んで感じ取ると言うことがこれからの自分にとってとても大切なことなのかと思いました。顔色、行動、癖、考え方など人によって様々な相違点がありますが、それら全てを読み取ることでどんなところでも生きていけるそんな人になれるというお話がありました。4月から教壇に立つわけですが、教えてもらっていないでは済まされないと思います。先生も、「全ては教えられない」とおっしゃられていました。教えられたことや感じ取れることから、自分の視野を拡大し最終的に自分らしい人生にしていくことが、最も望ましいことであると感じました。そうすることで、自分のフィールドも広がり自分の可能性を伸ばせるかもしれないと思いました。


 ここまで達するのはまだまだ時間がかかりそうですが、日々の生活の中でも意識的に人と人との空間を読み取ることの出来る人になりたいと思いました。教師になってもそうですが、教えてもらわなくとも行動できるそんな人になれるように、今からスキルを身につけていきたいです。まずは日頃の行動から!頑張ります。本日はありがとうございました。(岩田)



私はこの講演で特に印象に残った言葉が二つあります。


 一つ目は、「個性は迷惑」です。私は教員採用試験の勉強中「個性の伸長を目指し...」という言葉をよく目にしました。しかし、この講演ではその個性が「迷惑」となっていてとても驚きました。落語の型を体に染み込ませるために個性はいらないというものでした。個性とは、つけようと思ってつくものではなく、型にはめようとするがそれでもでてくるものが個性であるとおっしゃっていました。私は、個性の伸長という言葉を誤ってとらえていたことにこの講演で気がつき、学校現場にある規則などの型の中にあてはめてもそれでもでてくるものが個性で、その溢れ出た個性を教師がキャッチして伸ばすことだと改めて思い直しました。


 二つ目は、「独演会名人」という言葉です。自分の居心地の良いフィールドで落語をすることを指すそうです。この場面は学校現場でも置き換えることができると考え、自分の好きな子どもを中心に授業をする光景が浮かびました。ここで言う好きとは都合が良いという意味です。これでは、授業の流れがきれいになるだけで誰のための授業なのかわからないなと思いました。子どもが教師を評価する場面をもうけるなどして、独演会名人にならないように気をつけたいなと思いました。(牧野)
 

【20171009授業】教師力アップセミナー(野口芳宏先生)で道徳授業

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 今日は教師力アップセミナー野口芳宏先生の中で、僕が道徳授業提案をする役目。昼食時に野口先生に斬っていただく道徳模擬授業の段取り。13時から模擬授業開始。始めに野口先生著「道徳授業の教科書」から野口先生のお考えを紹介。それに対して、僕が考える道徳授業のつくりかたを紹介して、生徒役のゼミ生に登場してもらい授業開始。「二通の手紙」を読めば読むほど、今日の授業は社会人となったゼミ生対象にした授業にしてもよいと考え、授業開始。

 野口先生には80点いただいたが(ちなみに小樽での数学授業では100点満点(笑))、随分と気を遣っていただいた点数。最後まで自分自身がしっくりいかずの授業となった。会場の野木森先生の意見を聞いて、まったくその通りで「参りました」という言葉が素直に出た。浅い教材研究を反省。野口先生より野木森先生にバッサリ斬られたという状況。その後、つい「二通の手紙」について考えている自分(笑)。

 意識したことは授業検討会の面白さを伝えようとしたこと。授業に正解はない。論議することはこんなに面白いとぜひとも分かっていただきたいと意見に対してかなりキツい応答。オチはこんなことをしている「授業深掘りセミナー」へどうぞ(笑)。

※ 三楽の仕事日記より
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