11月1日小牧市立味岡小学校での玉置先生飛び込み授業に参加して(吉田)

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 こんにちは、二期生の吉田です。先月は多くの小学校に伺わせていただき、たくさんの気付きをいただきました。今月もお世話になることがあると思います。よろしくお願いいたします。

 11月1日に味岡小学校にて玉置先生による「17段目の秘密」という5年生に向けた飛び込み授業を参観させていただきました。子供達の意見の飛び交いが盛んであり、意欲的な子供の姿が見られる授業で書きたいことが多くあるのですが、3つに絞って書かせていただきます。

 
 1つ目は「価値」を褒め、言葉にしていくことです。
 先生は授業中、子供のよさを見つけ「それは仮説といういい見方だな」「条件を付けて考えるのはすごいぞ」「その考え方は反例というんだ」といったように子供を褒めるということはもちろんですが、「言語化」して意識的に継続的に授業展開される姿が見られました。子供たちにとって難しいのではと思った方もおられるかもしれませんが、子供は「その出来事や言葉を目の前で見ている」ことから無意識にその行動が進むごとに広がっていきました。

 後ほど玉置先生からの話で「見方・考え方を意識した授業」とお話をなさっていました。子供のよさを見つけ、「教科における又教科を横断するような見方・考え方」と子供を価値づけ、言葉として子供に与えることで、子供を鍛えていくことができるのだと気付くことができました。

 2つ目は「意見を束ねて、考えるポイントを焦点化させる」ということです。
 玉置先生の授業はどんな時でも意見が多く飛び交います。意見が言える環境づくり、褒める、意見の拾い方、授業テンポなどの意図的な授業技術があり、子供のどんな意見でも受け止める広いストライクゾーンが生まれているからだとつくづく感じます。そして広がった意見はどんな授業でも焦点化され、学ぶ内容へと展開されます。その工夫を今回1つだけ見つけることができました。

 それは「聞くことに徹する」ということです。先生は始めに必ず発言しやすい雰囲気を作ります。その後子供のつぶやきに対し価値づけていき、すべての子供が考えるように何度も機会を与え、仕向けています。そして多くの子供がつぶやくようになると先生は話さず、聞くのです。この授業展開を実生活で表すなら「補助輪を外して、2輪車に乗る練習をしている親子」のような関係だと思います。聞くことに徹していく中で「この子、言葉を拾う」「つながりそうだな」と思い、意図的指名を行い、話題を焦点化しているのではないかと考えました。今後も「意見を束ねて、焦点化していく」工夫を見つけていこうと思います。

 3つ目は「もしもしコーン」についてです。
 「もしもしコーン」をご存知ですか?これは授業中、子供の意見を拾う際にメガホンを耳に当て、子供たちが先生に自分の考えを伝えに行くという活動です。実際に小笠原豊先生が行われており、私もそこで学びました。この活動の狙いとして「多くの考えによる混乱を避ける」「一人一人が考えを持つようにする」「既習者の発言で他の児童の思考を止めない」といった狙いがあります。今回の授業では、多くの児童の発想が生まれ、最終的にまとめていかなければならない場面で活用されていました。子供たちは意欲的に話に行く姿も見られ、多くの考えで混乱することがなく、授業展開をされておられました。このように学んだことの狙いを理解し、生かすことの大切さも学ばせていただきました。

 将来、このような授業ができるように日々精進していこうと思います。お忙しい中、勉強会に参加させてくださり、ありがとうございました。(吉田)

11月12日佐藤正寿先生の教師力アップセミナーに参加して(寺坂、百瀬、牧野)

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 11月12日に佐藤正寿先生のアクティブな社会科授業づくりの講演に参加しました。ここでは、玉置ゼミ2期生寺坂、百瀬、牧野のそこでの学生の学びを記事にします。

 佐藤先生の講演では10個の学びも得ましたが、1つの濃い学びについて書きます。それは、「まとめ」のことです。

 自分の実習では、担当の先生と話してまとめを模造紙で準備して全員がそこにたどり着くという前提で授業をしました。私の力のなさが原因なのですが。

 佐藤先生は、社会科のまとめは「社会的な見方・考え方」が表現されているかで捉えるということでした。その中で、いくつかの書き方の例を教えていただきました。

・最初は穴埋めから始める

・「◯◯では△△するために」から書き始めさせる

・「キーワードを使ってまとめなさい」

・「課題にある『◯◯と△△の関わり』について、例を入れてまとめなさい」

・「スーパーマーケットでは、お客さんの願いに合わせたくふうをしています。たとえば、ー。わたしは、ー。一般化の後に子供の言葉を書かせる。

 なるほど。何事も経験なのだなと感じました。いきなりやれと言われてもできません。社会科が始まる3年生から少しずつ、経験させて行くことが大切なのだとわかりました。

 そして、まとめた後が大切だということも学べました。「学級全体で社会的な見方・考え方」を共有させて、全員が同じレベルに到達できるような授業をしていきたいと思います。

 また、食事の時に佐藤先生がおっしゃっていた「しないことを考える」ということも、とても印象に残っています。なにをしようと考えたばかりでしたが、全く別の考え方でとても参考になりました。(寺坂)




 教師力アップセミナーに参加し、佐藤正寿先生の講演から、社会科の授業作りについて学びました。正直な話、私は社会科が小学校の頃から好きではありません。これから教壇に立ち教えていくにも、今一番不安に思っている教科です。講演の中でも、社会嫌いの子が多い現状があることを知りました。なので、今回社会の授業づくりについて視点分けがされ、わかりやすく学ぶことができ、嬉しかったです。

 佐藤先生のお話の中で、「あっさりと答えを出しては、子どもの追求心がなくなってしまう」という言葉が印象に残っています。私が社会があまり好きになれなかった理由として、先生が話したことを覚える、覚えることがたくさんあるからということがあります。なので、子どもがアクティブに学べる授業があったら楽しいだろうなと思い話を聞いていました。子どもが主体となって考えることが出来る工夫、「切実感のある課題を考えること」「実社会との関わりを生かすこと」は、社会科ならではの工夫だと感じました。
 
 実社会で見たことある、実社会で見ることが出来る、だからこそ、子ども自身が自ら答えを見つけることができるのは社会科ならではの特徴です。その発見をより意欲的に行ったり、より考えを深めるために、課題提示の仕方の工夫を凝らしたいと思いました。そのためにも、まずは自ら社会のことに目を向けていきたいと思いました。そして、社会科を学んだからには授業内で終わりではなく、実社会に生かしていける学びになればもっと社会科を意欲的に学べるようになるのではないかと考えます。社会嫌いの子を増やさないように、そして私自身が社会科を教えることが楽しくなるように、今日学んだことを意識していきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)




 今回の講演ではアクティブな社会科の授業づくりについて学びました。今回はその中で2つの事柄をとりあげ、まとめたいと思います。

 1つ目は、切実感のある課題を提示することです。子どもたちが、え?なんで?と感じるような課題を用意し、本時で学ぶことの意義をもたせる導入をします。今回の講演で例としてあげられていた課題はどれも興味をひくもので、私自信今から調べてみたいという気持ちになりました。検討会で、佐藤先生はどのように資料を集めていますか?という問いに対し先生は、その単元につき最低3冊は本を読むと答えていらっしゃいました。関連しているものから関連してなさそうなものまで読むとその中から提示したら興味をひくであろう資料を見つけやすいそうです。私は、自分の教科に関係なくその教科の授業をするなら専門家でなければならないと感じました。先生のように研究を続けていけば、より深い社会科の知識を私自信もみにつけることができると考えます。

 2つ目は、社会科は実社会と一番関わっている教科ということです。学んだことが実社会で生きる工夫をしなければなりません。私はここから普段の生活を注意深く見る必要があると感じました。自分があたりまえに生活している中には子どもたちが気付いていないこと、わかっていないことがたくさんあります。このことは教育実習を行った際にも感じました。それを課題として取り上げ、子どもたちが授業の最後から普段の生活を変えていけたら社会科の授業が成功したということだと私は捉えました。たった45分の授業だけではなく、その後の子どもたちの様子まで見据えた授業づくりができるようになりたいと感じます。(牧野)

 社会科の授業の工夫によっていかに子どもたちを社会科好きにするか考えるヒントを与えていただきました。ありがとうございました。

11月12日佐藤正寿先生の教師力アップセミナーに参加して(佐久間、古川、江口)

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今回は、2期生の佐久間、古川、江口が書かせていただきます。

今回のセミナーは佐藤正寿先生による「アクティブな社会科授業づくり」について学ぶことができました。
私は専門が社会科なので、もちろん社会科は好きな教科なのですが、社会科を嫌いな子どもが多いということを大学に入ってから知りました。なので、今回の佐藤先生の講演から社会科を子どもたちが好きになる授業づくりを教えていただきました。

佐藤先生の講演から、特に印象的だった「切実感のある課題を」について記事にしたいと思います。

・切実感のある課題を
これは授業の課題に対して子どもたちが「どうして?」「知りたい!」という声が出るような課題に出会わせることで、子どもたちに追究心を持たせる工夫をすることです。
資料の中にキャベツをトラクターでつぶしている写真がありました。私は、専門が社会科ですが、答えがわからずなんでだろうと考えてしまいました。(採れすぎて売れないので潰して廃棄するしかない、ということだそうです)資料を見て、知りたい!と思えたように、子どもたちにも「どうして?知りたい!」と追究心をもたせる、追究を楽しませる工夫のある教材を作る必要があると感じました。

追究を楽しむ子どもを育てれば、きっと社会科好きな子どもが多くなると思います。
今回の講演で教えていただいた社会科授業づくりの基礎・基本を生かして、社会科好きの子どもを増やせるような授業を目指していきたいです。
佐藤先生、ありがとうございました。今回、佐藤先生の講演を聞き教師としての役割が再確認出来ました。(佐久間)



今回のセミナーで1番印象に残ったのは資料提示の際の声かけです。
資料を見せるだけではなく、見せる際の声かけの工夫が大事だと感じました。
また、たくさんの資料を事前に目を通し厳選し教師自身が多くの知識をもっておかないといけないことがわかりました。
授業終わりのまとめでは、焦点化したまとめをこどもたちに書かせるようにスモールステップでやらせていくことが大事だとわかり、教師になったら実践してみたいと思いました。
社会の授業の奥深さが学べる機会となりました。 (古川)



今回、佐藤先生の授業を聞いて、教師の役割について学ぶことが出来ました。

とても印象的だったことは、答えを言わないということです。子どもたちが自分自身で答えを見つけ出せるように好奇心を煽る発問や資料の提示を行なっていらっしゃいました。
私は、「教えなければいけない」という意識から授業内で全てを言ってしまっていました。しかし、それでは子どもたちの興味や勉強したいという意欲が薄れてしまうと分かりました。子どもたちが自ら学びたいと思えるように発問や資料提示の工夫を行なっていきたいと思います。

また、社会科の先生ということで社会の模擬授業を聞きました。私は社会が苦手なのですが、自分で考えるところ、ペアで意見交換する場面が多々あり、とても楽しく受けることができました。暗記という印象が強かったのですが、話し合うことによってその印象が残って楽しく勉強できると思いました。


今回の講演で、学んだことを活かしていきたいです。ありがとうございました。(江口)

11月12日 佐藤正寿先生の教師力UPセミナーに参加して(石川、岩田、丹羽)

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 こんにちは。11月12日(土)本日、教師力UPセミナーに参加し、佐藤正寿先生のお話を聞かせていただきました。以下にその学びをまとめます。今回は2期生石川、岩田、3期生丹羽でまとめさせていただきます。



 こんにちは。2期生岩田です。今回のテーマは「アクティブな社会科授業づくり〜社会科好きの子どもを育てるためのコツ〜」ということで、どうしても知識を教えるだけの授業になってしまいがちな社会科の授業技術を学ばさせていただきました。私は専門が社会科ということで、本日の講演は個人的にとても楽しみにしていました。先生のお話の中にあったように、社会科が嫌いという子どもたちは、現実とても多いように思います。大学生になった今でさえ、私の周りには社会科嫌いの友人が多いです。さて、今回はあまり社会科に良い印象を持っていない子でも、社会科を好きになれるそんな技術を学んで来ました。

 アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本ということで佐藤先生は6つのポイントを教えてくださいました。私はその中から特に印象的であった、2点について述べていきたいと思います。

 1つ目は、「実社会との関わりを生かす」ということです。社会科は一番実社会と関わっている教科であるというお話を今日聞いて、とても納得しました。また同時にそれは社会科を学ぶ意義にもつながるのではないかと感じました。学んだことが生きていく上で活用できるということはとても素晴しいことであり、子どもたちにもしっかりと自覚させなくてはならないことであると思います。子どもたちも自分の得た知識が社会に生きてくると、自然に社会科が好きになると私は思います。

 2つ目は、「思考を促す発問をする」ことです。本日、佐藤先生は講演途中や、模擬授業内でこちらが発言すると、「それはいつ?」「だれが?」「どうして?」など答えた側が、答えを言うだけでなく、もう一度考えさせるそんな質問を多くなされていました。こちらも答えを言ったものの、自分の答えに根拠がなかったり、なぜそう考えたのか実は曖昧だったりとても考えさせられました。5W1Hを意識したり、発問を選択にしてみたり、考えさせたい内容に絞ってみたり、子どもたちの社会的な見方・考え方を育てるためにどれもとても大切な授業技術だと感じました。


 他にも、こうしたら社会科好きの子どもたちが増えるのかと感じるポイントをたくさん教えていただきました。今回学んだことを生かして、社会科好きがあふれるクラスを作ることができたらいいなと思います。ありがとうございました。(岩田)


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 私は、第一部「アクティブな社会科授業づくりの基礎・基本」での「視点4 思考を促す発問を」について書きたいと思います。

 佐藤先生は、1単元・1単位時間を貫くねらいに迫る中心的な問いである「キー発問」を授業に組み入れることで、社会的なものの見方・考え方を育てることができると話されました。「キー発問」は主に以下の3つの例が示されました。

例1.5W1H発問
例2.選択発問
例3.焦点化発問

 5W1H発問は「いつ」「どこ」「だれ」「なに」を、選択発問は「賛成か反対か」「もし・・したら」を、焦点化発問は「・・は何か」「・・と言えるか」を問う発問です。

 この中で私が気になったのは、どの発問も「答えが分かれる」ということです。佐藤先生は、子どもの答えに違いが生まれることで話し合う価値があると話されていました。キー発問によって、子どもが自らの考えをもった状態で話し合いを始める。そうすることで、一人の意見や一つの考えで完結することがなく、全員が参加した話し合いを行うことができると学ばせていただきました。

 また、子どもの答えに違いが生まれることで話し合いに価値が生まれることについて、玉置先生の飛び込み授業でも同じことを聞きました。このことから、社会や算数だけではなく、他の教科でも同様に価値を生み出すことができるのではないか?と思いました。

 今回の第一部では、合計6つの視点を分かりやすく教えていただきました。また、第二部ではこの6つの視点を用いた模擬授業を行っていただきました。第一部だけでも分かりやすく話してくださいましたが、第二部で例を示してくださったことで、明確なイメージを持つことが出来ました。少しずつでもものにしていきたいと思います。佐藤先生ありがとうございました。(石川)


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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。
 今回は佐藤正寿先生からアクティブな社会科授業づくりとして社会科好きの子どもを育てるためのコツを学ばせていただきました。私が1番印象に残った内容は「子どもの追究心を育てるためには教師は教えたいことは教えない」ということです。以前に有田先生の「人を育てる」という本でも似たようなことを読んだことがあるのですが、今回佐藤先生のお話を聞いて自分自身の中に落とし込むことができました。子どもたちの追究心をくすぐる授業をするためにも提示する資料にしかけをするなど工夫して子どもたちが主体的に学べるような授業作りができるようになりたいと感じました。教育実習の授業作りにも生かしていきたいです。ありがとうございました。(丹羽)

20171119第1回人間共育道場開催(ゲスト 城下英行先生)

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 玉置研究室が協力している「人間共育道場」の第1回が、11月19日に開催されました。順次、記事にして報告していきます。まずは概要です。

1.道場主のごあいさつ
2.ゲストの人生をインタビューによりえぐる。
3.自分と対話しながら、自分の意見を考える。
4.グループの皆さんと意見交流する。
5.グループごとに、どんな意見交流をしたかを発表する。
6.ゲストと副道場主による本日の学びのまとめをする。

 写真のようにたくさんの方が集まっていただけました。ゼミ生も3名参加しました。(玉置)

10月30日落語家とプロ教師直伝「うまい授業の作り方」に参加して(白井・吉田)

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 10月30日に行われた「落語家とプロ教師直伝 うまい授業の作り方」に参加させていただきました。

 「落語と教育って関係あるのか?」と思われる読者の皆さん!必見です!!
 講演会が進むにつれて、立川談慶師匠の話から何度も「なるほど」という言葉がこぼれていました。そんな学びの多かった講演会について、本記事では2期生の白井と吉田で書かせていただきたいと思います。

 終始笑ってばかりの時間で、とても楽しく、多くのことを学ばせていただきました。落語と授業には、通ずるところがたくさんあると感じ、立川談慶師匠と、玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。学んだことのうち、主に2つのことについて、書きます。

 1つ目は、ゴールを決めるのは聞いてる人たちということです。落語は、聞いているお客さんが、話の内容から想像して、笑いが起こるものだとおっしゃっていました。今回、落語を聞く中でも、「あー、なるほど!面白い!!」という気持ちに何度もなりました。落語を聞いて、一旦自分の中で考えることで、面白さをより深く感じられました。

 半歩先を行く想像力で楽しむものが、落語であるとお話があり、授業の中でも、子どもたちの想像力を鍛えながら、楽しませたいと感じました。「あー、なるほど!」と感じることによって、もっと知りたいという気持ちを引き出せるようになっていきたいと思います。

 2つ目は、「間」のとり方について学びました。落語では、2人の登場人物を表現する時の左右の首振りで起こる「間」や、お客さんが笑い始めてから笑い終わるまで待つという「間」の中で、お客さんを魅了されるそうです。絶妙な「間」によって、笑いが生まれていくことを学びました。

 また、学校でも、その「間」は大切であると感じました。騒がしいクラスに「静かにしなさい。」ということも大切だが、子どもたちの顔を全部見て待つくらいの「間」をとることで、何をすべきかを考えるように促していくことも大切だと学びました。授業中にもこの「間」は大切なものになると学び、これから子どもたちを「間」を作ることによって、魅了できる教師を目指したいと思います(白井)


 私の中で心に残った言葉を2つ挙げ、記事にさせていただきます。
 1つ目は「聴くが9割」という言葉です
 コミュニケーションをとる時に私はついつい「話すこと」に重きを置くことがあります。特に落語はよく話すので「話すが9割」と思っていましたが、そうではありませんでした。「聞くことを9割」にするということでお客さんの様子をしっかり見ているそうです。授業でもこの意識を持つと「子供の反応を見て授業をできる」「1つ1つの言葉にこだわれる」といった授業展開において子供が話したい、聞きたいと思える雰囲気を作ることができると思います。このようにするためには落語で言えば「型を身に付ける」ということになると思います。授業では教材研究をして、何度もシミュレーションをし、息をするように行うという以前玉置先生が私の模擬授業の際に教えていただいた意識に近いものがあると感じました。聞く姿勢を省みて、努力を重ねていきたいです。
 
 2つ目は「『感情』は『勘定』」という言葉です。
 感情を露わにする場面は生きていれば、何度もあると思います。私もその一人です。そんな時「『感情』は『勘定』」という言葉が人として大切な心構えであると感じました。私は「踏み止まる」という意識を持って、人と接するようにしています。今回の講演で「勘定する」=「カウントを行い、気持ちを整理する」という考えをいただき、その感情を止めるのではなく、そのカウント内に分析する、考えることでより良い人との接し方ができる気がしました。学校現場に行っても、社会生活の中でも「感情」とどう共に生きていくかということを再確認することができました。(吉田)

 新たな視点を多く吸収し、今後に生かしていきたいと思います。(白井 吉田)

10月28日授業深堀セミナーに参加して(吉田・佐久間)

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 こんにちは、
 10月28日に行われた授業深堀セミナーに参加させていただきました。今回のセミナーでは生徒役として、野木森先生の理科と神戸先生の算数を受けさせていただきました。「こんな授業を自分もしてみたい」と思えることばかりで多く学ばせていただきました。
今回は2期生の中でも「ほのぼのとしている」吉田と佐久間で記事を書かせていただきます。

○ 野木森先生の授業 (吉田)
 野木森先生から学ぶことは多いですが、その中から3つに絞って書かせていただきます。

 1つ目は教材研究のきめ細かさについてです。
 先生の授業で大事にされたこととして「ヨウ素液との出会い」と話されました。実際に教科書では、「ヨウ素液はでんぷんに反応して青紫色になる」という説明で終わっていました。より主体的に参加できる授業を行うには、子供がアッと驚く場面が必要だと思います。そのような子供の変化を起こさせるためには、教材研究において「どんなことを学ばせるか」「教科書にこの内容を書いている意図」「より反応がわかりやすいようにするには」といった多くの視点から教材を深めていく工夫が必要なのだと改めて感じました。今度模擬授業する際にも心掛けていこうと思います。

 2つ目は子供たちから意見を生み、つないでいくことで考察に面白さを感じられるようにということです。

 理科の授業について児童に尋ねると「実験は好き」という児童がいます。教育実習時にもこのようなことがあり、考察の時間で「結果から考える楽しさ」を感じさせるにはどうしたらよいのかということは私自身の課題でもありました。本授業の中で先生は子供の意見を引き出すため「意図的に構造化した板書」や「子供の意見を聞きながら、周りの反応を確認し、つなげる」といった工夫をされていました。子供たちが一人一人意見を把握できることを目的とした丁寧な教師の動き、自由に言葉が出てくるような雰囲気づくりをされる中で事象を焦点化させていくことで活発な話し合いになるのだと体感しました。また、この際に笑顔や価値づけを繰り返し行うことも忘れてはいけないと改めて感じました。

 3つ目は子供に選択させる場面があると主体的になるという点です。
 よく玉置先生の講演会で「授業の中で選択させる場面を作ってください」という内容を話されます。それは指示されてやる学習からの脱却という意味合いがあると思うのですが、野木森先生の授業の場面でも多くのこのような場面が存在しました。「今度はどんな実験をしよう」「何を調べたい」といった選択する場面を子供たちに与えることで「こんなにも発想が広がるのか」ということを生徒役として感じました。まさに主体的になっていたのだと思います。どんな授業でも原理原則があるのだということに気付くことができました。理科は面白い教科だと感じ、子供がイキイキとする授業の大切さを学びました。ありがとうございました。


○ 神戸先生の授業(佐久間)
 神戸先生の算数の模擬授業では、算数科の学習における「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を子どもたちに行わせるための工夫がいくつもあると感じた授業でした。児童役をやらせていただきましたが、児童役ということを忘れ、恥ずかしながらも必死で問題を解こうとしていました。

 授業を受けていて気づいたことは、子ども自身が考えた問題を、子ども自身が解き、子ども自身でなぜその答えになったのかを考え、子ども自身で説明する、といった授業の流れどの場面をとっても子どもが主体になっていたことです。その中でも特に「なぜその答えになったのか」を「説明することができる」ことがこの授業で最も重要な場面であったと感じました。もちろん子どもだけで考えることができる訳ではないので、神戸先生は、答えは言わず、本当に全員が問題に詰まり始めた時にヒントを与えていました。受けている側としては、「問題の答えはわかっているのに、説明できない!」という状況になるので、何を考えればよいか必死で考えていました。これが「数学的な見方・考え方」を自然と子どもたちに働かせようとしていた工夫の一つだったと思います。説明するための方法や根拠を子どもたち自身で導き出せるような授業を自分もしてみたいと思いました。
グループ討議の時間では、分かった子どもの言葉を拾って全体に確認をしていて、みんなで同じことを考えさせる授業の広げ方をしている点が挙げられました。他にも、自分で考えてわかったときの感動がある授業だったという意見もありました。

 「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を実現するとは何かを、神戸先生の模擬授業を受け、理解することができました。本当に面白い授業で勉強になりました。神戸先生、ありがとうございました。

 半年後は先生として働くうえで、大切なことを多く学ばせていただきました。ありがとうございました。(吉田 佐久間)

10月30日落語家とプロ教師直伝「うまい授業のつくり方」に参加して(岩田・牧野)

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 こんにちは。10月30日、一宮市立大和西小学校で行われた、「落語家直伝 うまい授業のつくりかた」に参加させていただきました。今回は、ゼミ生6人の参加でしたので、2人ずつ分けてここでは、2期生岩田と牧野の学びをまとめたいと思います。



 「落語家直伝 うまい授業のつくりかた」という本は、アマゾンで評価が4以上を獲得しているとても人気のある本です。落語家の立川談慶さんと玉置先生との共著であり、もちろんわたしも持っています。きっとゼミ生ならみんな持っています。本日は、そんな落語家から見た、教育にいかせるとてもためになるお話を聞くことが出来ました。以下にその学びをまとめます。


 談慶さんのお話は初めから最後まで面白くあっという間に時間がたってしまいました。驚いたのは、教育と結びつく部分が非常に多いと言うことです。本を読んだときも感じましたが、落語家も教師も一人で何人もの人を相手にする職業です。自分の力量次第で全く異なる結果に結びつくことも多々あると思います。
 今日はそのような共通点の多い2つの職業のお話の中から、教師としても、一人の人間としても意識して生活していきたいと感じたことをまとめていきます。


 それは、「言葉にならないものを学ぶ」ということです。言葉にださないと分からないということも言われることも多々ありますが、その先を読んで感じ取ると言うことがこれからの自分にとってとても大切なことなのかと思いました。顔色、行動、癖、考え方など人によって様々な相違点がありますが、それら全てを読み取ることでどんなところでも生きていけるそんな人になれるというお話がありました。4月から教壇に立つわけですが、教えてもらっていないでは済まされないと思います。先生も、「全ては教えられない」とおっしゃられていました。教えられたことや感じ取れることから、自分の視野を拡大し最終的に自分らしい人生にしていくことが、最も望ましいことであると感じました。そうすることで、自分のフィールドも広がり自分の可能性を伸ばせるかもしれないと思いました。


 ここまで達するのはまだまだ時間がかかりそうですが、日々の生活の中でも意識的に人と人との空間を読み取ることの出来る人になりたいと思いました。教師になってもそうですが、教えてもらわなくとも行動できるそんな人になれるように、今からスキルを身につけていきたいです。まずは日頃の行動から!頑張ります。本日はありがとうございました。(岩田)



私はこの講演で特に印象に残った言葉が二つあります。


 一つ目は、「個性は迷惑」です。私は教員採用試験の勉強中「個性の伸長を目指し...」という言葉をよく目にしました。しかし、この講演ではその個性が「迷惑」となっていてとても驚きました。落語の型を体に染み込ませるために個性はいらないというものでした。個性とは、つけようと思ってつくものではなく、型にはめようとするがそれでもでてくるものが個性であるとおっしゃっていました。私は、個性の伸長という言葉を誤ってとらえていたことにこの講演で気がつき、学校現場にある規則などの型の中にあてはめてもそれでもでてくるものが個性で、その溢れ出た個性を教師がキャッチして伸ばすことだと改めて思い直しました。


 二つ目は、「独演会名人」という言葉です。自分の居心地の良いフィールドで落語をすることを指すそうです。この場面は学校現場でも置き換えることができると考え、自分の好きな子どもを中心に授業をする光景が浮かびました。ここで言う好きとは都合が良いという意味です。これでは、授業の流れがきれいになるだけで誰のための授業なのかわからないなと思いました。子どもが教師を評価する場面をもうけるなどして、独演会名人にならないように気をつけたいなと思いました。(牧野)
 

【20171009授業】教師力アップセミナー(野口芳宏先生)で道徳授業

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 今日は教師力アップセミナー野口芳宏先生の中で、僕が道徳授業提案をする役目。昼食時に野口先生に斬っていただく道徳模擬授業の段取り。13時から模擬授業開始。始めに野口先生著「道徳授業の教科書」から野口先生のお考えを紹介。それに対して、僕が考える道徳授業のつくりかたを紹介して、生徒役のゼミ生に登場してもらい授業開始。「二通の手紙」を読めば読むほど、今日の授業は社会人となったゼミ生対象にした授業にしてもよいと考え、授業開始。

 野口先生には80点いただいたが(ちなみに小樽での数学授業では100点満点(笑))、随分と気を遣っていただいた点数。最後まで自分自身がしっくりいかずの授業となった。会場の野木森先生の意見を聞いて、まったくその通りで「参りました」という言葉が素直に出た。浅い教材研究を反省。野口先生より野木森先生にバッサリ斬られたという状況。その後、つい「二通の手紙」について考えている自分(笑)。

 意識したことは授業検討会の面白さを伝えようとしたこと。授業に正解はない。論議することはこんなに面白いとぜひとも分かっていただきたいと意見に対してかなりキツい応答。オチはこんなことをしている「授業深掘りセミナー」へどうぞ(笑)。

※ 三楽の仕事日記より

【20171006授業】小牧市立味岡小学校にて

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 今日(10月6日)はこちらからお願いをして味岡小学校で飛び込み授業2本。それというのも、この夏、先生方相手に何度か道徳模擬授業をして手応えを感じ、やはり子どもを前にして授業をしてみたいという気持ちが抑えられなくなったため(笑)。

 このような話をしたら授業と学び研究所フェロー・授業名人の和田先生が、僕の授業分析をしますよ!と言っていただき、即お願い。ついでに和田先生も飛び込み授業をしてくださいと依頼をして、小学校にも了解を得て実現。

 こんなに学ぶことができるイベントは多くのゼミ生に参加させたい。2期生・3期生に声をかけて9名が参加。

 授業開始前に、ゼミ生は和田先生から授業の記録の仕方を学ぶ。「私も記録するので、私の授業記録とどれほど違うのか、何が記録できていないかを学んで下さい」という指示。

 1時間目は4年生で道徳「ドッジボール」。揺さぶりに対して、同意してくれる子どもがいて、俄然面白くなる。グループの話し合いで4者4様のところがあって、それを再現させて全体の話し合いにつなげる。

 2時間目は6年生で道徳「ある夏の日のこと」。全く初めての教材。「すがすがしいとは体がきれいになったこと?心がきれいになったこと?」という疑問を拾うことができて、この授業も俄然面白くなる。「シャワーをさせてもらったからすがすがしくなったのでしょ」という僕の挑発に一気に手が挙がる。

 2つの授業を僕がここのところ考えている道徳授業作りでやってみた。確かな手応え。和田先生にも大いに認めていただけた。

3時間目は和田先生、3年生算数飛び込み授業。見方・考え方を育てる授業を徹底的に。全員をしっかり巻き込みながら、級友との考えの違いをもとにさらに全体を高見にもっていく授業。大いに学ばせていただいた。

 4時間目は授業検討会。ゼミ生のみならず、何人かの先生方も参加していただいて、自分で言うのもなんだが実に質の高い協議会。僕は道徳授業作りのあり方、和田先生は見方・考え方を育てる授業のあり方、そして二人に共通している授業テンポの作り方について話す。

 給食は、お誘いを受けて授業をした4年3組の教室で子どもたちとともに。久しぶりにいっぱい子どもたちと話すことができた。

 校長室で和田先生からゼミ生へ、僕の授業分析をもとにした授業力量を高めるための数々の視点提示。超豪華な半日。

 14時から小牧市役所で某会議。審査をして15時30分頃終了。再び味岡小学校へ行き、お礼を届ける。

※ 三楽の仕事日記より

大人のための「いのちの授業」を贈る

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 2期生はあと4ヶ月あまりで卒業。余裕がある今こそ、教師人生を送る上で、大切な「いのち」のことを考えてほしいと思い、鈴木中人さんがこのたび上梓されました「大人のための『いのちの授業』」をプレゼントしました。

 以下はこの本の紹介です。出版元の致知出版社サイトから転載しました。

 小児がんで六歳の長女を亡くした著者。その悲しみを経て語られる「いのちの授業」は、これまで25万人を超える聴衆に感動を与えてきました。

「いのちに思いをはせて、自分の生き方・働き方をみつめてほしい」

 その思いから編まれた本書では、著者の体験中心に、命や人生について考えさせられる41の実話を収録しています。
 最愛の娘が送った最後の誕生日にまつわる話では、「将来の夢はお嫁さん」と語る娘に著者の妻がウェディングドレスをプレゼント。涙でカメラのピントが合わず、何枚も何枚も幼い花嫁姿を撮る著者の姿に自然と涙が溢れ、“いのち“の儚さや夢を抱く意義を学びます。
 これまでの活動の中で出逢った、子供の病や障碍と向き合いながら幸せに生きる人々の感動実話も収録。
 人生を振り返りながら読むことで、本当に大切なもの、幸せに生きるヒントを得ることができるでしょう。

10月28日 授業深堀セミナー(野木森先生・神戸先生)に参加して(寺坂・江口)

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 10月28日に開かれた授業深堀セミナーに参加しましたので、2期生寺坂、江口で学びをまとめます。

 私は、野木森先生の理科の授業について書かせていただきます。

 ヨウ素液は、私自身小学校や中学校において使用してきましたが、今回の実験において「すごい」と感じることばかりでした。

 まず、ごはんとスポンジでヨウ素液の実験をした後、「この後何がしたい?」という先生の発問が印象的です。吉田くんが「たくさん調べてみたい」と言ったように子どもたちの好奇心を奮い立たせていました。その後、実験につかう物の多さに驚きました。かつての実験において、あれほどまで物が出てきたことはないのではないかと思うほどありました。実験は、とても楽しく、異なる種類の食べ物や物があって一つ一つの反応に「次はどうなるかな?」と予想しながらやることができました。

 理科の実験は、楽しいことばかりですが、その後の考察も楽しくなければならないということも印象に残っています。教師が、分類してまとめを書くのではなく、子どもたちが実験をもとに考え、分類をし、働きについて知るという授業づくりを行うことが大切であると学びました。

 また、教科書通りに授業を進めていくだけでは、子どもが授業に参加しないということをお話を聞いて感じました。そのために、教材研究を行い、順序を変えながら、何に焦点を置いていくのかを自分で考えることが大切であると学びました。そして、発言者だけの意見ではなく、一人一人のつぶやきを大切にしながら、授業を行っていきたいと改めて感じました。

 今回参加できてとてもよかったです。ありがとうございました。 (江口)


 神戸先生の、算数の模擬授業を受けて事前にお話が合った後藤先生の「算数科の学習における数学的な見方考え方」の説明通りに進んでいたなと感じました。事象に対して、数という概念に着目して、今回の場合は図という根拠をもとに筋道を立てて、1年生の既習事項と関連付けながら統合的に・発展的に考えさせられていました。授業をしていて、こんな風に進むと気持ちいいんだろうなあと思います(笑)

 授業の最中でも、子供役の表情を見てテンポよく指名が進んでいました。その中でも、神戸先生が指名するときの「何か言いたそうやなあ」という言葉は、子供側からするととても言いやすい雰囲気を作っているなと感じました。「どう?」とただ聞くだけでなく、子供の言いやすさも言葉一つで作れるんだと学ぶことができました。また私の、「恥ずかしいから言いにくい」という言葉も見逃さず、「なんでそう思ったの?」と周りに聞き直すことで、佐久間君から「すごいことだと思う」という言葉を引き出し、自己肯定感を高めてくれました。気持ちの話は、子供が素直に思ったことなのでそのままにするのではなく、良い方へ転換させてあげることをしなければいけないと感じました。

 グループ討議で出た意見を箇条書きでまとめておきます。
・人に説明していくうちに、子供が理解を深めていっていた。
 → 説明するということは、手立てや根拠を考えるとこにつながる
・どうしてそうなるのかなあ?という発問をするタイミングが45分の中に確保されていた。
・他のグループに自由に行けるオープンな学びであったから、より深い対話ができた。また、それが自由な発想へと繋がっていった。

 深堀セミナーは、参加するたびに違う学びを得ることができます。特に、学生には難しい「見方・考え方」についてより深い理解をすることができます。次回はどんな学びを得ることができるのか楽しみです。(寺坂)

10月28日授業深掘りセミナー(野木森先生・神戸先生)に参加して(静谷・早川)

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10月28日に行われた授業深掘りセミナーに参加させていただきました。
この記事では、野木森先生の理科の授業を静谷が。神戸先生の算数の授業を早川がそれぞれ担当して、書かせていただきます。

野木森先生の理科の授業について。

まずはじめに、本時の課題は、ヨウ素液がどんなものに反応するか調べて説明しよう。という課題でしたが、これは子どもたちが追究したいと導入で思ったことをそのまま課題にされていました。子どもの追究したいと思うことをそのまま課題に持っていき、課題までの流れがとてもスムーズで、興味が湧く導入であると実際に授業を受けて思いました。うまく野木森先生に操られて、授業が展開されていたなと思いました。

次に、1時間という短い授業時間で、実験もやり、考察する時間もありと、とても密度の濃い1時間となっていました。普通では、1時間で実験を終わらせ、次の授業で考察をするという授業になってしまいます。ですが、野木森先生は、結果を集約する時間を短くすることによって、考察に時間をかけるようにうまく授業を進められていました。考察に時間をかけられるということは、深い学びができることに繋がります。この1時間の授業でどこに1番時間をかけたいのか、そのためにどこを省くことができるのかという、授業をつくる上で、考える大切なことがまた増えました。(静谷)

神戸先生の算数の授業について。

まず生徒役として授業に参加した感想は、とても楽しかったです。ただの数遊びかと思いきや。内容には少しずつ発展があり、最後にしっかりとしたまとめで締めくくられれ、1つの授業として完璧に成立しているものだなと感じました。何より、一人でじっくりと考え続けるのではなく、グループでの考えの共有、そして教室全体としての考えの共有がなされていたのがとても授業に参加しているなと感じることのできる授業だと感じました。

次に、生徒役ではなく授業づくりの観点でいくつか自分なりに気づいたことを書きます。まず、授業開始直後から生徒の表情をいじったり、つぶやきを拾っていたりしていたこと、発言を求める際に生徒に挙手をさせずに淡々とリズムよく発言させていったことの2点が生徒が授業に参加していると実感できた大きな要因だと考えました。生徒の誰かが発言したことに対し困った顔をしている生徒がいれば、改めて誰かに説明させてみたりとわからない子がだめということではなく、その悩む過程をとても大事になさっているように感じました。

10月末から中学校での教育実習が始まりますが、先生である自分が喋りすぎることなく生徒に何もかもおまかせできるくらいの、生徒主体な授業づくりを目指して頑張りたいと思います。実習直前にとてもためになる授業をみることができて良かったです。改めてこのゼミの良さを感じました。(早川)

研究発表を終えて(牧野紘)

ご無沙汰しています。一期生の牧野です。
先日、学校で研究発表会がありましたので、熱が冷めないうちに文字に起こそう!と思い、今回記事を書かせていただきます。

今の正直な感想は「時間を巻き戻したい」です。時間を巻き戻してもう一度授業をしたとしても、納得のいく授業なんてできるわけはないのですが、それでももう一度やりたいなと思う後悔のある授業でした。欲を言えば、今日から巻き戻すのではなく、単元構想を練るあたりから巻き戻したいです(笑)
働き始めのころは、まず日々の生活にやっとで、研究発表については、「まだ先のことだから」と言い聞かせ、分からないままにしていました。ほかの先生方が、「今年は研究発表があるから忙しいよ、一年目から大変だね」と声をかけてくださったのですが、もちろん研究発表がない一年を経験しているわけではないので、その言葉の意味もあまり分かっていませんでした。
夏休みに入り、指導案作りを始め、10月に研究発表がありました。
いざ研究発表を終えてみると、いかに自分が研究発表に向けて日々の授業をしていたのかがよく分かりました。今思えば、子どもにこの力をつけたいから、とか、こうなってほしいから、ということよりも、研究発表当日にこの授業をしたいから、ということを念頭において日々の授業を行ってしまっていた自分がいました。自分本位の授業です。子どもたちに申し訳なかったなと感じました。申し訳ないと思うからこそ、これからを大切にしなければいけないと思っています。研究発表を通して学んだことを、子どもたちに還元していきたいです。発表して終わり、になってはいけないです。
また、研究発表当日はもちろんのこと、それまでの過程はとても勉強になりました。引き出しをいっぱい持っている先生方と一緒に、授業をお互いに考えたり、見合ったりしたことは、すべてが新鮮で、新しい学びで、自分の財産になりました。
一年目でこのような経験をさせていただいて、本当にありがたいです。
気づいたらもう11月です。後悔のないように過ごしたい、と言いたいところですが、日々後悔ばかりしています。けれど後悔のまま立ち止まっていられないのが先生という仕事だなあとつくづく思います。大変で弱音も吐きたくなるけれど、それぐらい夢中になれるこの仕事が好きです。(牧野紘)

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【20171005講演】小牧市立味岡小学校現職教育

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 徒歩で味岡小学校へ。2限目は高学年の授業参観。3限目は低学年の授業参観。4限目は1年生の算数特設授業参観。給食後、5限目は6年生の算数特設授業参観。分科会参観、そして1時間の講演。

 今日はゼミ生の吉田君が参加。2限の授業参観を終えて、感想を聞くと、「先生、この学校は教室に入ったときの空気が違います」と言う。学生でも分かるのだ。この言葉に感激して、僕の講演冒頭で、彼にここの学校の授業を見た感想を先生方に伝えさせることを決意。

 講演タイトルは「味岡小学校の文化価値と さらなる文化創造のために」とする。凄く大仰な感じがするかもしれないが、ごく自然に生まれたフレーズ。吉田君の感想「子どもたちが自然に級友の話を聴く姿、わからないという言葉が聞こえる学級、子どもたちの言葉が学年が上がるにつれてバージョンアップ」そのものが、この小学校の文化価値。

 「この文化価値があるからこそ、さらなる文化創造のためには教材研究なのです」というのが一番伝えたかったこと。参観したクラスへ一言コメント。意欲的で挑戦的な二つの特設授業には、授業者が書いた指導の力点に対応して、教材論をしっかり述べる。最後は明日、無理を聞いていただきやらせていただく道徳授業について紹介。

 校長室でお二人の授業者に再度思いを伝達。明日の道徳授業クラス担任から学級の様子を簡単にお聞きする。

※ 三楽の仕事日記より

【20171002講演】東海市立緑陽小学校現職教育

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 東海市立緑陽小学校へ向かう。途中のコンビニで食料を買い込んで、軽く昼食。13時ごろ到着。僕への依頼事項を確認して講演準備。

 13時40分から案内をしていただいて授業観察。ぜひとも共有化しておきたい授業場面(例 数学的活動、アルゴリズムの徹底)がいくつかありメモ。本学を卒業した新任教師の頑張りも嬉しい。

 講演前に写真を取り込んでプレゼン完成。14時50分から「新学習指導要領を踏まえたこれからの授業」と題して1時間の講演。聴き上手の皆さんのおかげで、伝える喜びを大いに感じさせていただけた。後半は明日からの授業に役立つ技術を紹介。明日、皆さんがなるほど!これはいい!と言っていただけることを願う。持参した本もたくさん買っていただき、サインまで求められて、さらに喜び増幅。

 本学にご子息がおられる方がお二人、弟が在籍しているという方もおられ、講演のお礼の言葉は本学卒の新任だったりとつながりを強く感じた1日。

※ 三楽の仕事日記より

【20170929講演】鳥取県三朝中学校区

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 9月29日、7時過ぎに家を出て、名古屋、姫路、倉吉へ。到着は12時30分。新幹線、スーパーはくと号の中では仕事。駅ではいつものように岡本先生に迎えをいただき、昨年から通算5度目の三朝中学校へ。今日は三朝町教育研究会第3回全員研修会なので、校区小学校の先生方も参加。

 1時間ほど余裕があるとのことで仕事をやらせていただく。13時40分から公開授業三つを参観。1年数学、2年社会、3年理科。いずれも若い教師の精力的な授業。

 15時10分から全体会で、僕が講演。演題は岡本先生のリクエストもあって「考え議論する道徳へ−模擬授業を体験しながら子育てについて考える−」。とはいえ、冒頭は笑いに必要性、新学習指導要領で注目すべきことを話す。そして、「特別の教科 道徳」の概要を伝え、模擬授業を3本。急ぎの模擬授業で反省点多い。講演+模擬授業で心掛けたのは日常授業の改善に生きる授業技術の伝達。月曜日からの授業にさっそく実践していただくことを願う。

 参観した三人の授業について、校長室で全体コメントと教材論も踏まえた個別指導。ほんのちょっと意識を変えることで、子どもを大いに生かすことができる三人の教師。次回の訪問が楽しみ。

 持参した書籍完売とのこと。ああ、嬉しい。荷物がどれほど軽くなることか(笑)。

 教育委員会の方に旅館渓泉閣に送っていただき、チェックイン後、すぐに三朝温泉へ。さすが人気温泉。肌ざわりのよさ、言うことなし。

 18時30分から21時まで、校長先生、教頭先生ら6人で懇親会。何と楽しく話が弾む時間だったことか。皆さんの温かいおもてなしに感謝するばかり。

※三楽の仕事日記より

【20170919講義】龍谷大学教職実践演習

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 9月19日、7時前に家を出て、味岡、名古屋、京都、くいな橋へ。龍谷大学深草校舎に到着が9時30分。
 
 10時から教職実践演習の1回目として「教員生活を豊かに生きるために」と題した講義。300名ほどの学生さんが熱心に聞き、よく考え、話し合い、意見を述べてくれた。質問もいくつかあって、90分間あっという間。

※三楽の仕事日記より

よく分からない記事(寺坂)

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こんにちは。2期生寺坂です。こんなことここで書くことじゃ無いですが、卒論が全くすすみません。考えれば考えるほど、底なしの沼にはまっていくような感じがしています。でも、進まないからってなにもしてないわけではないんです!!

誠文堂新光社から出版されている「落語家直伝うまい!授業のつくりかた」という本ご存知ですか?(笑)
最初は、時間を持て余していたので読み始めたのですが、いつのまにかのめり込んでしまい、サーっと読んでしまうことができました。授業の大きな流れの作り方はもちろん、導入で意識することなど細かく書かれています。また、教師としての心がまえなどもとても勉強になりました。ここで紹介してしまうと、購入率が下がってしまうかもしれないのであまり触れませんが、、(笑)

現場にたってもいないのに、こんなに感動する授業づくりの本なので現職の先生が読まれたらもっと感動できるんだろうなぁと羨ましくなります。

授業づくりと言えば(笑)、今週末に「授業深掘りセミナー」が開かれます。「教師力アップセミナー」と違って、実際に著名な先生方の授業を受けれるまたと無いチャンスです。子供役をやることによって、教師の言動、立ち回りなどで子供はどう思うのか、学ぶことができます。また、検討会では先生方の熱い熱い授業観を聞くことができます。教師力アップセミナーより、強い刺激をもらうことができます。ぜひ、みなさんのご参加をお待ちしています。特に、玉置ゼミ4期生を希望している2年生の方、いかがですか?玉置ゼミではこんなことが学べるって事前に把握できますよ!

と、まあこんなところで卒業論文の執筆に戻りたいと思います。先生の、「形あるものは直せる」という言葉に頼って形だけはつくりたいなと思いますま
自分の良くないとこは、本を読んだり、話を聞いただけでやった気になっちゃうところなんです。ぜひ、来年から!いや、次のゼミで活かしていきたいと思います。(寺坂)

※この記事は2017年10月27日の記事、つまり「授業深掘りセミナー」前の記事です。アップが遅くなってしまいました。すみません(玉置)

佐藤正寿先生の本を読んで(寺坂)

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こんにちは、2期生寺坂です。12日に教師力アップセミナーで講演していただく佐藤正寿先生の本を読みましたので、学びを書きます。



 今回自分で手にした本は、「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」です。

学んだことは、もちろん社会科の授業作りについてです。特にその中でも、重要語句の取り扱いについてです。

「社会科が嫌い」というセリフを、教採の勉強中に何度聞いたことでしょう。その最たる理由は、覚えられないから。単純明快、至極シンプルですよね。そんな話を聞くたびに、「重要語句を覚えさせると、つまらない社会に成るのか?でも、覚えなければならない。どうしたらいいの???」と疑問を持ち続けていました。佐藤先生は、この本で「重要語句を大切に扱う」という項目を書かれていました。目次を見て、飛びつきましたよね。佐藤先生は、重要語句を覚えるための活動を積極的に行われているそうです。その方法としては、

1教科書を徹底的に使う

2フラッシュカードを使う

3復習ミニテストを行う

という3つがあげられていました。ただ、やるだけではなく行うタイミングなどに工夫をすることで、子供が難しい思いをすることなく知識の定着をしてくれるそうです。



 授業参観の仕方についても学べました。実は、私が初めて参加した教師力アップセミナーが2016年2月の佐藤先生なのです。その時に、「今日は10個の学びを得る」ということをお話しされていました。そこからしばらくのゼミ活動では、10個の学びということを意識していたのですが、いつの日にか頭から抜けていました。佐藤先生でさえ一回に10個もの学びをされていた。もっともっと成長にどん欲になりたいと改めて思いました。本を読ませていただいて、改めて初心に返ることができました。今回のセミナーでは、10個の学びを!!!!!(寺坂)

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