12月22日稲沢市教育委員会主催・玉置先生模擬授業に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。12月22日に稲沢市にて行われた玉置先生の講演会(模擬授業+解説)に参加させていただきました。今回の授業では「17段目の秘密」「平行四辺形」の模擬授業を行い、行われた授業技術について解説をするという講演会でした。その授業での授業技術を講演・資料をもとにして紹介させていただきたいと思います。

○ 導入時は意図的指名を行う
玉置先生は授業の導入時、意図的指名を行う。授業開始時に「わかる人?」と挙手させることによって授業のリズムが崩れることへの対処、思ったことを素直に話せる雰囲気づくりを行うことができる利点がある。また出力を行う場面を多くの子供に設けることで授業に全員が参加できるという想いを子供が感じることができる。17段目の秘密では「このタイトルを見て、思ったこと」といったように感想を尋ねていた。このようにどのような子供でも答えられる発問にすることもコツである。

○ 子供にリベンジする機会を与える
子供に発言を求めた時、子供が「わかりません」ということも考えられる。この際に玉置先生は「あとで、もう一度聞くからね」「みんなの意見を聞いて考えてみて」というように声をかけ、他の児童に意見を聞いていく。その後「わからない」といった子供に対して、もう一度発問をすることで教師が意図的に「リベンジをする機会」を与えるのである。このことにより、周りの意見を聞く姿勢の育成・言語を豊かにすると言うことができる。また隠れたカリキュラムとして「『わからない』だけでは終わらない」という誰一人取りこぼさないという教師の考えを伝えることができる。

○ 「言葉」で価値づけを行う
玉置先生は発達段階的に厳しいのではと思わせる言葉で「価値づけ」を行う。例えば、通常の価値づけを「○と△で何か関係性があるんじゃないかと考え方はいいね」だったとする。玉置流では「いいなぁ。○と△で何か関係性があるんじゃないかという考え方を『仮説』というだ。」というのである。このことによって子供たちは「褒められた」という記憶だけでなく「意味の理解した価値語」も覚えることができる。意味を理解していることで本単元だけの考え方とせず、教科における見方・考え方に変化させていける。また価値語によってインプットされてた考え方は「いい考え方」と子供が捉え、何度も活用していく。このことにより「子供を鍛える」という点につながる。


○ 子供の意見を繋いでいくこと
玉置先生の授業では「子供の意見を繋いでいくこと」は欠かさず、行われている。これは先に述べた通り「授業に全員参加する」ということを意識した内容である。一人の意見に対して「あなたの言葉で説明して…」「これってどういうこと?」と様々な子供の言葉を用いて具体的にしていくことができる。

○ できていない子供がいる時は出力し、ルール化
授業を行う際に、「できない」「わからない」と思う子供も少なくない。この際、「その子供を逃さない」と考え、今わかっていることを子供に出力させる。そこから他の子供にも意見を取り入れながら、学習で行うことをルール化し、わかりやすく取り組めるように行う。

○ 子供に選択肢を与える。
玉置先生の授業の中で「次はどうする?」という発問を行い、子供に選択肢を委ねることがある。これは「主体的・対話的で深い学び」と言われる中で子供の主体性を生む工夫である。この授業技術を使う前提として、発問内容に子供たちが見通しを持てる状況・活動を仕組むことを忘れてはならない。「子供に選択肢を与えつつも、教師の意図がある」ということが大切であると考える。

○ 話し合い後の意図的指名
「隣同士で話し合う活動」と行う時、玉置先生は「子供の会話」はもちろんだが、「話し方」を見ている。話し合いの活動後「このグループは『体を寄せ合って話し合っていたね。』『手を使って話をしていたね。』発表してくれないか」と言って意図的指名を行う。このように挙手上澄み方式の指名ではなく、よさを伝え、意図的指名を行うことで「こういう発表はいいな」という価値を子供が理解し、表現力を豊かにしていくことができる。また、「先生は私たちを見ている」という認識もこの授業技術で行うことができる。

○ わざと悪い状態にしておく
17段目の秘密の授業にて「規則性」に気付いた子供たちの発言を玉置先生はわかりにくくても「そのまま」、わざと板書していた。「わざと」という部分が重要である。子供たちに「気付かせたい」ことを教師自身が認識しておき、「わざと」書いておくことにより、子供に気付くきっかけを設けることができる。その気づきにより考え方の定着につながると話されていた。

○ 活動中に「思考を見える化」する。
玉置先生の授業では「だんだん先生が話すことが減らしていく分、子供同士が話し合う」といった構造がよく見られる。その要因は先に述べた授業技術にあることは言うまでもない。「子供同士が活動している時」ほど玉置先生は見える化を図る。例えば、子供の些細なつぶやき・感想を板書していくこと、わざと先生から要点を話さず、子供の言葉を引き出すといったような工夫が本授業では見られた。この授業技術の用いることで「子供が振り返る」「子供の思考の支援になる」といった利点が生まれ、子供自身が学習しやすい環境を整えることができる。

○ なんでも発表したくなる子への声掛け
「なんでもみんなの前で発言したい」と考える子供に対して、玉置先生は「活躍しすぎたら損をするよ、大切なときは先生が目線を送るからね」とその子に伝えると言う。その子の気持ちを大切にしつつ、クラスの中で大切と思われるような仕組みを作ることを狙いとしていると話されていた。

○ もしもしコーンの活用
17段目の秘密の核心に迫っていく中で「子供たち一人一人が見つけ、話したくなる」状況が生まれる。その際に玉置先生はメガホンを使い、子供が一人一人言いに来るという授業技術を用いた。これは中部大学の小笠原豊先生が提唱されている「もしもしコーン」という手法である。クイズ番組等で見られるような方法であるが、授業では「一人の意見で周りの子供たちの思考を止めない」「子供が主体的に考えたいと思える」といった意図がある。

○ 見方・考え方のヒントを伝えていく
玉置先生は先に述べたように価値語で褒めることもあるが、「見方・考え方のヒントを与える場面」もある。これは今回の講演では、「平行四辺形を何倍で分割できる」ということに気付かせるときに「2倍のラインがあるんだ…」とつぶやいていた。これは「ラインがある」という見方・考え方を与えると共に「○倍ラインもあるんじゃないか」という子供の思考のヒントになっているのである。また、その考えを価値づけすることで「使おう」「やってみよう」という主体性を生む工夫にもつながると言える。

○ 今までの意見と異なる意見が出た時ほど、周りが肝心
授業において、今までの意見と異なる意見が出てくる場面ほど、周りの子供への意識を忘れてはいけない。「表情」「仕草」と周りの子供の反応を見て、今までと異なる意見に関して、どんな思いを抱いたのかということを捉える必要があるからだ。その姿を見ているからこそ教師の次の行動を決定づけることができる。例えば、大切な考えを述べてくれたが、周りの子供たちが首をかしげていたら、その考えを深めるために「頷いている子に話してもらう」「もう一度ゆっくり確認を入れる」といった活動を選択することができるのだ。このように周りの子供たちの反応を大切にすることで、全員で授業に臨むという意識も育むことができ、よい授業の1歩になっていると思われる。

○ 子供とのコミュニケーション時にユーモアを入れていく。
玉置先生は子供のとの関係性を気付くために「笑い」を大切にしている。そのルーツは落語にあるのは、知る人ぞ知る内容である。子供とのコミュニケーションでユーモアを入れていくことで「この先生、いいな」「ちょっと話聞いてみようかな」といった動機付けにもなること、そして最も重要である「子供との信頼関係」を構築できると考えることができる。「ユーモアのある切り返し」と言えば、池田修先生も講演会で話されている。子供との関係づくりは授業に欠かせないと改めて感じることができた。

○ 即時評価
玉置先生は常にその場で、子供に価値づけを行う。1つ1つの行為をしっかりと捉え、すぐに褒めることによって、褒める回数を多くすることで子供は学びたいと思える。このように小さなことであっても、積み重ねていくことで「参加したい授業」を形成することができるのだと思う。

今回このように記事を書かせていただき、授業とは細部まで目的をもって行うからこそ、子供の学びたい授業になるのだと再度考えさせていただきました。(吉田)

「学級づくりカレンダーをもとに創る わくわく算数授業」(志水廣 編著・和田裕枝 著)から(嶋藤)

○ P15 10行目より
納得したときに自然に出てくるうなずきを習慣化したいものです。といってもこれは、教えなくてもほとんど日常生活で行っている行動です。「授業でうなずくというのは挙手と同じ価値がある」と言ってあげるだけでよいのです。

● 以上のことから
挙手させるだけが発言の仕方ではなく、うなずきという表現の仕方もあるということに気づいた。全員挙手を目指すよりも、納得したときやわからないときには、うなずいたり、首を傾けたりする子どもを育てることが大事であると考える。また、そういった子どもたちを育てるには、うなずいた子どもを価値づけてあげることが大切であると考える。(嶋藤)

「小学校発!一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー」(菊池省三著)から(松田)

〇 27ページに次の記述がある。
 「「ほめ言葉のシャワー」には、実践記録の一つ一つが示すような、子どもと学級に、「自信」と「安心」を生み出す力があるのです。」

● このことから子どもは友達に良いところをほめられることで嬉しい、認められたと感じ、自信を持つことができるようになると考える。自分に自信の持てない子どもには、この「友達に認められた」という気持ちが大切であると考える。(松田)

稲沢市立稲沢中学校の向さんとの道徳授業に参加して(菱川、嶋藤)

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 こんにちは。3期生の菱川です。稲沢市立稲沢中学校で開催された向宇希さんと玉置先生の命の授業に参加させていただきました。

 さて、まず玉置先生の語りがほんといつも思うのですが素晴らしかったです。見事生徒の心を掴み興味を抱かせていました。そして入力より出力の方が良いということを改めて感じることができました。そして今回は小児がんを経験した向宇希さんの道徳の授業を聞かせていただきました。まず驚いたのが日本人の2人に1人の大人がガンになるということです。すごく驚きました。自分はかからないと思っていたらダメなのだなと感じさせられました。

 そして、子ども達の主体的に発言する姿に対して実際に向さんの実体験を聞いたからこそなんだなと感じました。今日は生徒達は普段生活するだけでは考えることがほとんどないようなことを自分に置き換えてたくさん考えていて良い経験をしていていいなと思いました。そして向さんの最後におっしゃっていた好きなことを続けることを僕も忘れないようにしたいです。今日はありがとうございました。(菱川)


 こんにちは。3期生の嶋藤です。12月20日に私は稲沢市立稲沢中学校で中学1年・2年対象に行われた、向宇希さん(小児がん経験者)と玉置先生の道徳の授業を見てきました。

 まず、「その道徳の授業を始める前に中学生を和ませたいからアイスブレーキングをやってくれ」と中学校に行ってから玉置先生にいきなり頼まれ、「えええええ、聞いてないよ〜(汗)」と思ったのが始まりでした。(笑)しかし、私はレクリエーション研究会というサークルに入っていたので、その経験を生かし、5分でできるアイスブレーキングを考えることができました。サークルでいろいろレクリエーションを学んでいて本当に良かったなと思った瞬間でした。

 というのはさておき、今回の道徳の授業で学んだことを記事に書きたいと思います。道徳の授業を始める前に玉置先生が入力より出力した方が脳のパフォーマンスは良いという話をされていて、こういう話をすることで生徒たちがたくさん発言してくれるのだと感じ、とても勉強になりました。

 今回の道徳の授業は、小児がんを経験している向宇希(むかいひろき)さんにお越しいただいて、実体験に基づいた命の授業でした。現在、大人では2人に1人は発病するという「がん」について取り上げることで、他人事ではなく、自分たちにも起こりうるものだと捉えることができ、より深く考えることができたと思いました。病気になったことで学校に行けるようになってもいじめられたという過去を語ってくださった向さんの気持ちについて考えたり、いじめられてもなぜ学校は休まなかったのか考えたりし、主体的に生徒たちは考えることができていたと思いました。玉置先生の脳の話の効果もばっちりで、たくさん発言していて、対話的でもあると感じました。

 最後の向さんの「好きなこと、楽しいこと、生きることを続ける」という言葉が生徒たちの心に刺さったと思います。好きなこととか楽しいこととかがなくても、生きることだけ続けていればいい。という言葉、そういう言葉は小児がんを経験した方が言うからこそ重みがあって生徒たちの心に届くと感じました。今回のように実体験を語ってくださる方を呼んで行う授業は重みがあり、命についてしっかり考えることができ、とても良いものだと感じました。たくさん学ばせていただきました。ありがとうございました。(嶋藤)

「子どもを勇気づける教師になろう!アドラー心理学で子どもが変わる」(岩井俊憲、永藤かおる著)から(菱川)

◯ p10から
子供を勇気づけたい、子供たちの自己受容のきもちを持って欲しい、と願うのであれば、やはり教師や親が勇気を持つ人であり、自己受容ができている人である必要があります。

● 以上のことから
まずは自分の中の自己肯定感を高めて行くように少しずつ行動を起こすべきと考える。生徒は自己肯定感のない人からの言葉をすぐに見破ると考える。(菱川)

教採入学式を終えて(岡田)

こんにちは。3期生の岡田です。

年も明け、いよいよ私たちにとっての勝負の年に入りました。そんな中で先日、教採入学式というものがありました。

それは、今年教員採用試験を受ける学生達が出席するもので、願書の書き方の指導や今後の気持ちの入れ方についてのお話、そして先輩方の模擬面接を見て学ぶ、といった内容でした。

正直に、私は先輩方の模擬面接には圧倒されてしまいました。先日ゼミ合宿で面接練習を行いましたが、その時の自分たちとは全く比べ物になりません。それは当たり前のことではあるのですが、その先輩たちの姿が自分の目指す姿であり、そこまでの道のりがまだまだ程遠いことを実感させられました。

だからこそ、この焦りをばねにしなくてはならないと思います。先輩方の模擬面接の姿から学んだこと、ゼミ合宿での面接練習で学んだことを、自分なりの面接に組み込み、それを実行していきたいです。

また、誰もが言われるように、教員採用試験は"チーム戦"なので、自分たちで面接練習の機会を作り、同じところを目指す者同士、みんなで一緒に仕上げていきたいです。(岡田)
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「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」からの学び(丹羽)

 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。あっという間に2018年になりました。今年は3期生にとって『教員採用試験合格』という大きな目標があります。全員で合格できるよう協力し合っていけたらいいなと思います。

 今回は、ゼミ合宿のときのプレゼント交換の際、静谷くんからもらった「落語家直伝 うまい!授業のつくりかた」という本から学んだことを記したいと思います。ご存知の方も多いと思いますが、この本は我がゼミの先生である玉置先生が監修された本でもあります。読んでみて、改めてすごい先生だということを実感しました。

 今回この本の中で特に印象に残ったことを授業テクニックから2つ、学校生活をスムーズにするコミュニケーションから1つ紹介させていただきます。

 まずは授業テクニックの1つ目です。落語には「まくら」といってこれから話すことの大まかな概略を話すというものがあります。これを授業の前にするのです。そうすることによって子どもたちも今から何をするのか、どんな授業なのかを見通しを持って受けることができるのではないかと考えました。また、身近な具体例をまくらにすることで教師の個性を出したり、分かりやすい、楽しい導入になるのだと学びました。

 2つ目は自らスキをつくる、あえて故意に間違いをすること、玉置先生の言葉で言うと物分かりの悪い教師になるということです。教師はどうしても子どもに伝えようとしてつい、話しすぎてしまうことがあると思います。私自身、教育実習などでは一方的に話す授業をしてしまい、退屈にしている子どもたちの姿をみて反省した覚えがあります。ここでは「子どもに話す」のではなく、「問いかける」、もっというと「つっこませる」と書かれています。例えば、
「太陽って西から上がるよね」
「2×3は、8だよね」
というように。そうすると絶対に指摘してくれる子どもがいるのでそれをきっかけにクラスが一つになり、結果主導権を教師が握ることにつながるのだと学びました。教師だからといって常に堅苦しくいるのではなく、スキを作ったり、わからず屋になることも大切だと感じました。

 次に学校生活をスムーズにするコミュニケーションから学んだことは「子どもが自慢話、愚痴、悪口を言える先生になる」ということです。自慢話や、悪口などは「感情」から発せられるものであり、「他者と比べた時」に発生しやすくなります。子どもに自慢話や悪口を言ってもらえることは教師が信頼されているからであり、そのためには子どもの話に腰を据えて話を聞くこと、また聞いた後は「私はこう思う」とスパッと言い切れる教師になることが大切だと学びました。

 この本は落語がうまく使われていて本当にスラスラ読めてしまいました。それなのに多くの学びも得られました。本を読み、記事にすることで自分の頭の中でも整理されるのでこれから沢山の本を読んで記事にしていきたいです。本年もよろしくお願いします。(丹羽)
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3期生のゼミ合宿に参加して(吉田)

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 クリスマス・イブの日、私は3期生の合宿に参加してきました。そこでの学びや感じたことを記事として書きたいと思います。

 1つ目は「3期生のみんなが素敵な学びをしている」ということです。

 実は、この合宿に参加する前日「3期生の4月から7月までのゼミ記録」をすべて読ませていただきました。「彼らのことを知りたい」というちょっとした動機からです。記事を読み進めているうちに、今までの自分を後悔しました。「素敵な学びを私は今まで見逃していたのか…。」と。どの記事を読んでも、「去年ゼミで…」「新しい考え方」といった要素がたくさんありました。今頃気付く私は遅いのかもしれませんが、今後はしっかり読もうと思います(笑)

 まだ、読まれていないという方は「トップページの右上のサイト検索で『3期生の苗字』」をクリックしてください!

 2つ目は面接・卒論指導についてです。

 今回、お手伝いという形で参加させていただきました。その中で私は3期生の姿勢が心に残っています。「真剣な眼差し」「助言を受け、素直に変わっていこうとする姿」「3期生同士で協力しあう姿」を随所に見られました。彼らの姿があったからこそ、2・3期生でよい時間をつくれたのだと感じます。

 そして、私が助言をできる人になれたのは、多くの方が指導をしてくださったからだと改めて感じることができました。本当にありがとうございました。

 3つ目は3期生の皆さんに伝え忘れていたことです。

 それは「どんな時でも感謝の心・尊重する心を忘れないこと」です。これからもたくさんの方が3期生のことを支えてくれると思います。その方々は見返りを求めて指導や協力をするのではなく、「少しでも力になりたい」「一緒によくしたい」という一心です。これは教採だけに限ったことではありませんが、これからは特に感じる時期になると思います。どんなに大変でも、苦しくても「感謝の意を伝えること」「ご指導をいただくときは、手土産を準備する」などの感謝を忘れないでください。「頑張ろうと声をかける」「こうしてみようと提案する」という相手を尊重し、協力することを忘れないでください。そのことを心掛けていれば、「言葉」「態度」も変化して、よりよい状態で試験に臨めると思います。遠い地から応援しています。(吉田)

「楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動〜小学校編〜」(文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター 著)から(静谷)

○ 17ページに次の記述がある。
「学校行事は教師が意図的・計画的に実施しますが、必要に応じて子どもたちの発意・発想を効果的に取り入れることにより、子どもたちの自主性をはぐくむことができます。」

● このことから、私は、自主性を育成するためには、子どもたち自身が学校行事をつくり上げているという意識を高めることが大切であると考える。(静谷)

「坪田耕三の算数授業のつくり方」(坪田耕三著)から(早川)

◯P23 5行目より
 子どもは「考えたい」という気持ちを非常に強く持っている存在です。難しい言葉を使えば思考の欲求です。さらに「知りたい」という気持ちも非常に強く持っています。知識の欲求とでも言いましょうか。それから、すぐ手を出して「やってみたい」という体験の欲求です。子どもはこのような3つの気持ちを非常に強く持っている存在です。


● 以上の記述から、授業とは先生がやりたいことを子どもたちに無理強いして進めていくものではなく、子どもが学びへの意欲を持つように促し、その意欲の赴くままに進めていくのが良い授業であると考える。(早川)

3期生ゼミ合宿を終えて(岡田、丹羽、林)

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こんにちは。
先日玉置ゼミ毎年恒例、ゼミ合宿を行ってきました。このゼミ合宿を通してみんなが自分の学びたいことややりたいことを見つけ、仲間のいる心強さを再認識し、そして自分の未熟さに気付けたと思います。
今回は、岡田、丹羽、林がこの合宿で得たことについて書かせて頂きます。

 ゼミ合宿を通して、私はまだまだ気合いが足らないことをよく実感しました。
 1日目は卒論のテーマを大まかに定め、1期生から代々引き継がれている卒論についての本を読み、夜は玉置先生と3期生とで親睦会。2日目は朝から内容がより濃いものとなり、酒井先生、斉藤さん、そして2期生の先輩方にご協力頂いての面接練習を行い、午後からは卒論の目次づくりを行いました。
 無事、多くの方々のご指導やご協力により全てを終えることが出来ましたが、私は今後の自分の在り方を見つめなおさないといけないと感じるばかりでした。教員採用試験に向けての学習も、周りと比べて少し出遅れているところがあり、面接もまだまだ説得力や対応力に欠けるところがあります。卒論についてもようやくスタートラインに立った程度です。
 この合宿を終えてから、私は今、自分の中のノルマを決め、毎日継続して励んでいます。自分の中で気持ちの変化が起き、行動に移すことができているので、この合宿は私にとって非常に意味のあるものになったと思っています。きっと他の3期生のみんなも同じだと思うので、みんなで今後も頑張っていけたらと思います。(岡田)

こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。先日ゼミ合宿に行ってきました。そこから感じたことを2つ記したいと思います。
まず1つ目はゼミの温かさです。今までこんなに長い時間一緒にいたことが無く、不安もありましたが、この合宿でみんなの良さや温かさを感じることができました。
2つ目は教採に向けての焦りです。2日目に酒井先生と斎藤さんに来て頂き、初めて面接練習をしたのですが、このままでは本当にやばいと思いました。自分の中で教師像をしっかりと持っていないと質問に対して軸がぶれていくので説得力が薄れてしまうと学びました。そして思っていても言葉で表すことの難しさも感じました。なのでもっと読書をしたり、自分の思いを積極的に言葉で表したりする練習をしていきたいと思います。
最後に行く前は不安の方が多いゼミ合宿でしたが、とても楽しく3期生のことがもっと好きになった合宿となりました。
玉置先生、酒井先生、斎藤さん、2期生の先輩方、3期生のみんなありがとうございました。(丹羽)

ゼミ合宿では、大きく3つのことをしました。
1つ目は、教育時事の問題についてです。一度見たことがある本ということもあって、スラスラと解けました。もっと勉強しようと感じました。
2つ目は、面接についてです。いざ面接官役の方に質問されると、自分がどんな考えなのか分からなくなるものなのだと感じました。本当に教師になりたいのか、どんな教師になりたいのか、などもっと自分自身と向き合っていきたいです。
3つ目は、卒論についてです。今まで学級経営や授業作りについて、「これだ!」と思う考えに出逢えてなく、卒論も全くやりたいことが思い浮かんでいませんでした。しかし、後藤先生の教育課程論の授業のおかげで、自分の求めていたことが見えてきました。
気づけばもう3年生の冬休みです。1日1日をもっと大切にしたいと思いました。(林)

3期生ゼミ合宿を終えて(早川・静谷・菱川)

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3期生玉置ゼミ合宿を終えて(早川・静谷・菱川)

 こんにちは。3期生の早川です。
 このゼミ合宿は「卒論の着手」「面接練習」の2つを大きなテーマとして取り組みました。特に2日目に行った面接練習が私にとって大変大きな課題となりました。思い描いている理想の教師像、どのような学級を作りたいのかなど、自分自身のことを答えるだけのはずなのに全くできなくなってしまうことに恐怖を感じました。周りは玉置ゼミの先生・先輩方や、仲間達しかいないはずなのに、緊張で笑顔のひとつさえ出来なくなってしまうことにも怖さを感じました。

 しかし、怖さをただ実感する面接練習だったわけではありません。同じ質問を繰り返しされるなかで、自分の中での考えがまとまっていくことも実感することが出来ました。自分の考えがまとまっていると、あとはそれを相手に伝わるように必死になるだけなので心にも少し余裕が生まれました。面接練習の後半ではその安心感を少しだけ味わうことができました。これから教採までに何度面接練習をしていくかわかりませんが、友達の回答を聞きながらお互いに磨き合っていけたら良いなと思います。

 また、玉置ゼミ3期生全員が無事に卒論の大まかな流れを決めることができ、ホッとしています。卒論を書くための本からの学びも、教採の勉強と並行して頑張っていきたいと思います。

 12月23・24日の年末のお忙しい時期の中、玉置先生、酒井先生、2期生の先輩方、本当にありがとうございました。(早川)


こんにちは。3期生の静谷です。
12月23.24日に3期生玉置ゼミ合宿がありました。
今回は、そこでの感想と学びについて書いていきます。

まず、感想です。率直にいうと、このままではまずいと感じました。なにがまずいかというと自分の心の弱さです。今回のゼミ合宿で初めて面接練習をしました。その際、私はまったく思う通りの回答をすることができませんでした。私はここで、「自分自身の教員になりたいという気持ちはこんなものなのか。」と、自分を見つめなおしました。教採まで約半年です。ここで変わらなければ取り返しのつかないことになります。まずは、気持ちを強く持つことが大切であると感じました。

次に、学びです。学んだことはやはり、仲間の存在は、とても大きいということです。玉置先生も常々「教採は団体戦だ」と、おっしゃっていました。正にその通りです。先ほどの感想で述べたことも、教採に対する強い気持ちを持った仲間がいたから気づけたことです。また、共に面接回答を考えたり、教採勉強を行ったりすると、とても刺激になります。同じ目標を持ち、切磋琢磨し合う仲間がいることは、本当に大きいことだと改めて学びました。

最後に、面接指導をして頂いた酒井先生、斎藤さん。卒論の目次作成に手伝って頂いた玉置ゼミ2期生の方々。そして2日間、御教授して頂いた玉置先生。本当にありがとうございました。(静谷)

メリークリスマス!3期生の菱川です。さて3期生ゼミ合宿が終わりました。初日は朝から買い出しやらお昼ご飯決めやらでバタバタしてました。そしてようやく合宿スタートです笑
まずは玉置先生と面談して卒論のテーマについて決めていきました。男3人で玉置先生と面談してよく話し合い無事に決まりました。
そして夜はご飯を食べて宴会になりました。宴会ではお酒を飲みながらゲームをしたり、ケーキを食べたり、プレゼント交換をしたりと楽しいことだらけでした。
中でもケーキは自分が作ったケーキです笑よく作るのでまたみんなと食べたいですね!

さて二日目は酒井先生とともに面接指導から始まりました。前もって文章を考えてきたのに言葉がつまってしっかりと面接練習の時言えない時がなんだもありました。まだまだ面接について考えきれてない所があります。しっかり考えて約半年後の試験に備えていきたいです。
お昼休憩を挟み次は卒論の全体の構想を決めていきました。応援に来てくれた先輩たちや3期生の同期たちに助けられてやっと決めることができました。僕が3期生の中で1番遅く決まりました。僕は卒論でざっくり言うと子どもに対しての言葉かけについてやります。卒論で自分で学び得たことを周りにも伝えてみんなで良い教師になっていきたいです。

さて今回は本当に濃い二日間となりました。すごく楽しかったし、なりよりもゼミメンバーの信頼がすごく増えたと思います。この9人でこれから先も突っ走りたいです!
酒井先生本日はありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。そしてかけつけてくれた先輩方ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。玉置先生もまだまだ迷惑かけると思いますがよろしくお願いします。
ではみなさん良いお年を!(菱川)

「わかる授業の指導案80 先行学習で習得から活用へ」を読んで(寺坂)

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 こんにちは。2期生寺坂です。お正月いかがお過ごしでしょうか?

 今週の土曜日のセミナーに来ていただける、鏑木良夫先生の「わかる授業の指導案80 先行学習で習得から活用へ」を読んでの学びをまとめます。

 鏑木先生というと「先行学習」。どの本を見ても、先行学習についての話がありました。教採の勉強で言葉とざっくりとした内容は知っていましたが、先行学習をもとにした指導案を見ることができ、新たな形態を学ぶことができました。今までやってきたり見てきたものは、授業の終わりで到達させたい考えについて、疑問を持たせるというものでしたが、先行学習では導入でその時間のまとめに近いものを、板書します。そして、なぜそうなるの?という点から授業を進めます。指導案を見たとき、こんな疑問の持たせ方があるのかと背筋がゾッとしました。

 子供からしても、ヘタな導入よりも今日の1時間は何を、学ぶのか明確になるため分かりやすいのかなと思います。道筋がはっきりしてます。

 また、鏑木先生は「授業ルールスタンダード」というものを8点提案しています。その中の、「4 席を立つ自由を与え自由闊達な雰囲気を作る」 「5 わからない時は、わかる人のノートを覗かせる」というものが、印象に残っています。私の理想は、「分からないからはじまる学び」です。分からないから、分かりたい。そのためには、学習の仕方の自由を与えなければならないとは思っていましたが、改めてこの理想を実現させていきたいと思います。

 土曜日のセミナーでは、もっと多くのことを学びたいと思います。(寺坂)

※追記 隅々までゆっくり目を通していると「先行学習は、分かっている子にわからないふりをさせないですむ」と書いてありました。逆も言えて、分からない子にも分かるふりをさせないで済むのかなと思いました。学級みんなが同じ土俵に立てる学習について話が聞けるのが楽しみです。

3期生ゼミ合宿を終えて(松田、山下、嶋藤)

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 こんにちは。3期生の松田、山下、嶋藤です。今回は3期生ゼミ合宿に行ったときの記事を書きたいと思います。

 ゼミ合宿では教職教養の問題を解いたり、面接練習をして頂いたり、卒論の目次を作成するなど盛りだくさんの2日間でした。教職教養の問題を解く前に「学習指導要領改訂の方向性(案)」というプリントについて玉置先生に解説して頂きました。このプリントは授業やセミナーなどで何度も見てきたプリントであったのですが、いざ何を言っているのか説明して下さいと言われると難しいと感じました。何度も読んではいるけれど相手に分かるように話すまでの理解はしていないということを実感しました。同じように、面接練習をして頂いた際にも頭で考えていることを端的に話すことはとても難しいと感じました。話す以前に、質問に対しての明確な答えを自分の中で持てていないことを痛感したので、面接ノートや酒井先生に頂いた質問のプリントを活用してまずは明確な答えを持つことをしたいと思います。

 この2日間でゼミのみんなとたくさん話すことができました。これから試験に向けて良い刺激をもらえる仲間であると感じました。また、玉置先生や酒井先生、斎藤さん、2期生の先輩方にも大変お世話になり、このような出会いを大切にしていきたいと思いました。ありがとうございました。(松田)

 二日間の中で教職教養の過去問、面接練習、卒論の目次作りなどに取り組み教員採用試験に向けていよいよ動き出したなという感じでした。一番今後のためになると思ったのは面接練習です。酒井先生や斉藤さん、二期生の先輩方も来てくださって指導してくださいました。初めは緊張して話す内容を忘れてしまい思い出すように話していたけれど、回数を重ねるうちに自分の思っていることがスラスラと出てくるようになりました。言葉に詰まると笑って誤魔化そうとしてしまったり一文が長くなるという指摘していただき話し方の癖に気づくことができました。また教員採用試験に向けての勉強以外でもたくさん収穫がありました。お揃いのTシャツを着たりいろいろな話をしたりして3期生との仲も深めることができました。「教員採用試験は団体戦」と玉置先生がよくおっしゃられていますが切磋琢磨し団結して合格を目指す仲間なんだと再認識しみんなで一緒に頑張って行きたいと思います。ありがとうございました。(山下)

 この合宿でやったことは松田さんと山下さんが説明してくれていると思うので、説明は省きます。

 私が合宿で一番力になったと思うことは面接練習です。酒井先生、斎藤さん、2期生の先輩方に来ていただき、初めての面接練習を行いました。いざやってみると自分がいかに言いたいことがまとまっていないかや自分の教師像が確立していないことに気づきました。そんな状態では太刀打ちできないなと感じました。これからは教員採用試験に向けて勉強だけでなく、自分の教師像をしっかりと確立していかなければならないと思いました。面接でご指摘をいただいたところをこれからしっかりと直していきたいと思います。山下さんも書いていますが、3期生のみんな、大学の友達で力を合わせて団体戦で試験に臨んでいかなければならないと感じました。合宿で3期生の仲が以前より深まったのでみんなでがんばりたいと思います。また、卒論のテーマも決まったので、自分の研究したいことについても少しずつ動いていきたいと思います。ありがとうございました。(嶋藤)

12月14日教育と笑いの会in浅井中学校に参加して(嶋藤・山下・菱川・松田)

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 12月14日に行われた「教育と笑いの会in浅井中学校」に参加して得た学びを3期生嶋藤・山下・菱川・松田でまとめます。

 今回私は、教育と笑いの会in浅井中学校に参加してきました。この会は、学校の先生はもちろんのこと、保護者の方々も参加して教育コンサルタントの大西貞憲さんのお話を聞いたり、玉置先生の新学習指導要領の説明を聞いたり、教育漫才を見たり、教育落語を見たりしました。保護者の方々でも分かるような内容だったので、とても面白かったです。浅井中学校の教員とPTAのコラボ劇団での『利他共生』コントでは、どの家庭でも問題となっているスマホについての劇で、とても共感するものでした。こうやって、教員とPTAが一緒になって何かをすることができるというのは素晴らしいことだと感じました。また、教育落語での愛狂亭三楽(玉置先生)の話はとても面白く、さすがだなと思いました(笑)あんな風に私も話せたらいいなと思うばかりです。せっかく玉置ゼミに入っているので、玉置先生の話し方を盗んで行こうと思います(笑)とても楽しい会でした。ありがとうございました。(嶋藤)
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 今回は前回に引き続き教育と笑いの会に参加させていただきました。
大西先生は授業を見て一部の交流していない生徒たちについては勉強ができる子は話す必要がなくなってしまうので分かった人?と聞くのではなく何話してたの?と質問の言葉を工夫すると交流が活発になるのではないかとお話してくださいました。
新学習指導要領に書かれている主体的・対話的で深い学びにするためにもの分かりの悪い教師を演じ、子ども同士の会話で考えを深めていく授業をしたいと思いました。(山下)
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 今回、浅井中学校で開催された教育と笑いの会に出席させていただきました。今回びっくりしたのがPTAと職員のコラボ劇があったことです。地域の方と繋がりをきちんともっている証拠だなと見て感じ取れました。自分がというわけにはいきませんが教師一人一人が地域連携を意識できるような働きかけを将来していきたいです。
そして笑いの会では前回と同じくたくさん笑わせていただきました。
教育と笑いをかけて会を開くことのすごさをまた感じることができてよかったです。
またぜひ参加させていただきたいです。ありがとうございました。(菱川)
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 私は初めて教育と笑いの会に参加させて頂きました。終わった今はたくさん笑ったなという気持ちです。この会の中で「ロボット」という話が何度も出されました。今人間が行っている様々なことはそのうちロボットによって行われる時代が来る、そのような時代を生きていく子どもを育てるというお話がありました。身近なロボットというとスマホなのではないかと思います。そのスマホをめぐる家庭での問題についての劇が浅井中学校の先生とPTAの方々によって行われました。今は中学生が当たり前のようにスマホを持つ世の中で、実習先の多くの生徒も持っていると言っていました。スマホにより便利になることが増えましたが、同時に使い方を間違えると人を傷つけてしまったり、傷つけられてしまったりという危険があるということを、劇を見て感じました。劇にあったように、大人の見えない世界で子どもに起こる危険を予測して使用の約束をするということが大切であると思いました。
 教育漫才、教育落語など会場が笑いに包まれていました。私は隣に座っていた2期生の吉田さんの笑いにつられていつも以上に笑った気がします。近くに笑っている人がいるとつられて笑ってしまうことから、みんなで笑い合えるということは良いことだと感じました。楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。(松田)

2期生の模擬授業ゼミに参加させていただいて (安部)

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 昨日(12月19日)は先週に引き続き、2期生の先輩方の模擬授業ゼミに参加させていただきました。先週同様、さすがだなと思う授業展開、反省会でも多くのことを学ばさせていただきました。

 昨日の授業は、佐久間さんの社会(北方領土について)と古川さんの社会(戦争中の人々の生活について)の二本立てでした。

 お二人の授業で共通して素晴らしいなと私が思ったことは、“子どものことをとてもよく見ている”ということです。授業を始める前に、授業者の先輩には内緒で子どもの設定(よそ事をしている子や自分の意見をなかなか言えなかったり、言っても声が小さい子など)をするのですが、実際に授業の中で授業者の先輩はそれをすぐに見破ってしまうのです。そして、その子どもに合った対応を自然にすることができるのです。このことは前回の模擬授業の時にも授業者の先輩方が自然にできていてとても驚いたのですが、今回の授業者の先輩方もできていたので、やはり経験を積んできた先輩方は違うな、と改めて感じたことでした。

 ここからはそれぞれ授業について私が思ったことを書きたいと思います。

 まず、佐久間さんの北方領土の授業についてです。「なぜ北方領土に日本人は住んでいないのか」と課題設定し、北方領土が日本の領土であることを学ばさせるだけでなく、それを踏まえた上で、どうして日本人が1人も住んでいないのかを考えてさせるのがとても良いと思いました。こういった誰でも自然に疑問に思うようなことを課題にすることが子どもの本当の学びにつながるのではないかと感じました。
 
 しかし、課題を解決するための良い資料がなかなかないそうで、資料を使って課題解決するための発問になかなか苦戦し、私もこれだ!と思う発問を考えることができませんでした。

 次に、古川さんの戦争中の国民の生活についての授業です。導入で天気予報の話題を出し、天気予報は日本では、国民に知らされていなかったこと、そのことから国民はとても制限のある生活を強いられており、苦しい生活だったということに持っていく授業展開はとても納得のいくもので、子どもたちの学びも深まっていくだろうなと思いました。

 しかし、その天気が真珠湾か日本のどちらを提示したら良いのか、とても混乱する議論になりました。授業の内容的にはさらっといきたいところではあるのに、どちらの資料を提示するかでこんなにも深く考えなければならないことに驚きました。子どもの興味を引くために今までにはない資料を使ってみたり、より子どもの身近にあるものを取り上げるのはとても良い方法ではありますが、その後どのように授業の中身に持っていくか、よく考えなければいけないのだな、ととても勉強になりました。

 今回もとても貴重な体験をさせていただきました。玉置先生、2期生のみなさん、本当にありがとうございました。(安部)



12月19日2期生ゼミ記録〜佐久間君〜(寺坂)

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 12月19日のゼミでの模擬授業の記録を書きます。

授業者:佐久間君
教科:社会科
単元:日本の国土の広がりと領土

○ 授業内容
地図帳の索引には、属する都道府県名が書いてあるが、択捉島には書いていない。そこから子どもの「どうして?」を引き出して北方領土への関心を持たせた。

そこから北方領土には、日本人がほとんど住んでいないことを教師が説明した。しかし、授業の頭に日本の北端は択捉島ということを確認しているため、なんで日本の領土なのに日本人住んでいないの?という疑問を持たせ課題を形成した。
課題「なぜ北方領土に日本人は住んでいないのだろうか」

課題の提示の後は、まず自分の中で想像させ、資料を渡した。

○ ゼミでの話し合い
・発問を重ねてしまっていた。
・声が小さい子への配慮がとても良い。近くへ寄り、しゃがんで話を聞いていた。また、教師ではなく前の席の子供に伝えさせたところも良かった。ゼミ生からは、黒板に書かせたらいいんじゃないか?ペアで話させて、相手の意見を発表させればいいんじゃないか?というアイデアも出た。
・発問が曖昧だった。資料を渡した後の発問は、「この資料から、読み取れるだけ読み取ってみよう」だった。数に重点を置いたように子供は感じてしまうので、シャープにしなければいけなかった。ゼミ生からは、日本とロシアの比較を考えさせればいいのではないか?という意見が出た。

と、たくさん書いたがとてもいい授業だったと思います。前での表情や、子供との対話の仕方、他の授業で何度が佐久間君の授業を見てきましたが上手になったなぁと思います。上から目線になっちゃってごめんね(笑)横浜でもめげずに頑張ってください。(寺坂)

12月19日2期生ゼミ記録〜古川さん〜(江口)

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 12月19日の古川さんの小学校6年生における社会科の授業について、記録します。単元は、「戦争中の生活」です。

○ 授業の流れ
・前時の復習
太平洋戦争の資料の提示
・太平洋戦争の日の天気は何か
晴れ、曇り、雨で選ばせる
・天気は、なぜ国民に知らされなかった か予想する
・国民は、どのような生活を送っていた か予想する
・戦争中の生活を調べる

○ 課題の確認
戦争中、国民は、どのような生活をし
ていたのだろう。


○ ゼミでの話し合い
・天気を使った導入は、面白い
・太平洋戦争の写真から、提示すると真珠湾の天気を考えてしまう
・日本か、真珠湾かどちらの天気を考えたらいいかわからない
・課題までの繋がりがいい
・自然体で褒められている
・おしゃべりをしている人に上手く注意している
・「え!?」という、疑問を持てるような展開になっている


○ 授業力アドバイス
・太平洋戦争の写真を見せてから、日本の天気を聞くと、ただ教師が知りたいだけになる
・提示した資料を削除してもいい
・当時の新聞を探したり、自分で作成するなどして、なぜ天気図がないかを考える


 全員参加できる導入で、とてもいいと思った。また、発表をしたら褒めたり、意見交換をしたら、褒めたりと何度も褒めていることが印象的だった。ぜひ真似をしたい! (江口)

第1回学び続ける教師の会(1期生)

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 1期生全員が集まった第1回学び続ける教師の会。それぞれが4月からの9ヶ月間を振り返り、語り合った時間になりました。以下、1期生12人の感想です。

 みんなと久しぶりに会っていろんな話を聞いて、同じように悩んでいたり、もっと大変な思いをしていたりと分かり、自分自身また三学期から、今まで以上に頑張らなきゃなという思いが湧いてきました。
 また、玉置先生と話せて、子どもと接する上でのヒントももらえて、楽しくて勉強になるとてもいい時間でした。
 やっぱり仲間がいるっていいなと実感できた、充実した半日でした。(中田啓)

 卒業式以来、1期生が12人全員揃い、みんなそれぞれに苦労していることがよく分かりました。そんな大変な話を聞いて、「自分は恵まれているな」「もっと頑張らないとな」と思うことができました。次にまたゼミ生で集まった時に良い報告ができるよう、上手くいったことや仲間の実践を、自分でも進めていきたいです。(佐藤)

 久しぶりに先生や仲間に会うことができて、とても嬉しかったです。仲間の話はどれも共感できるものばかりで、それに対する先生からのコメントにはどれも重みがあって、とても有意義な時間でした。このような「居場所」があることがとても心強く、それを作ってくださった玉置先生に改めて感謝しています。(牧野)

 久々のゼミ生との集まり。お互いの近況を聞き、苦労しているのは自分だけでない、みんなも頑張っているのだということが分かり、元気付けられました。
 また、ゼミの仲間たちの話す内容や姿から、心から子どものことが好きで大事にしていることが伝わり、素敵だなと感じました。
 同じ教員同士で話ができること、共有し合えることを幸せだと思った1日でした。次集まるのがとても楽しみです。(杉下)

 久しぶりにゼミ生と会って近況報告をし合い、「みんなそれぞれ悩みをもっているんだな」という感想をもちました。悩んでいることも、自分なりに解決方法を考え、周りの先生方に相談しながら、解決しているというゼミ生の話を聞き、とても良い刺激になりました。玉置先生やゼミ生の話の中には、とてもたくさんの実践例があったので、また3学期から、すぐに実践していきたいと思いました。来年の学び続ける教師の会も楽しみです。(堀江)

 みんなの近況報告、玉置先生のアドバイスを聞くことができた学び続ける教師の会は、とても有意義な時間でした。みんなの話を聞いて、上手くいかないのは私だけではないと少しほっとするとともに、しっかりと立ち向かっていこうと強く思いました。
 ずっと楽しみにしていた会に参加でき、玉置先生、1期生のみんなに会えて、元気をもらいました。教員生活は始まったばかりです。これからも成長し続けられるよう、多くのことを見て、聞いて、やってみて学んでいきたいと思います。(浦)

 みんなの日頃の取り組みや頑張ったことや苦労したことを聞いて、やる気につながりました。仲間が頑張っている話しは元気と意欲がもらえてとっても充実した時間となりました!(小川)

 今回学び続ける教師の会として久しぶりに1期生と玉置先生と楽しい時間を過ごすことができました。こうしてみんなと会って思うことは仲間がいるということの心強さです。4月からの9ヶ月間上手くいかないことも、大変なこともあったけれど、みんなも同じように頑張っているということを感じ、自分も頑張ろうという力になります。それは、これまで一緒に学んできた仲間だからこそ嬉しさも大変さも共有できるのだと思います。こうして卒業してからもゼミでの繋がりをもつことができていることは玉置先生をはじめ、ゼミのみんなのおかげだと思っています。これからも繋がり続けられる、刺激し合えるゼミでありたいと思いました。(渡部)

 みんなと久しぶりに会って、色んな学校での話を聞いて元気をもらいました。
 この9ヶ月結構つらくて、嫌になった時もありましたが、みんなも同じように色んなことに苦しんでいることが知れました。同じように苦しんでいる仲間がいることは、何だか心強く感じました。初任という同じ立場で相談でき、悩みを打ち明けられる玉置ゼミのみんなの存在はとても大きいです。
 これからも辛いことがたくさんあると思いますが、ゼミ生同士で支えあっていけたらと思います。(末松)

 第一回学び続ける教師の会は、なかなかいい。久しぶりに一期生全員が集まり、玉置先生からの有難いお話もあり、学生に戻った感じがした。
 みんなと情報交換をした。それぞれが忙しさの中に、やりがいを感じていた。みんなの頑張りを聞くと、自分も頑張らなくてはいけないなと思った。また一年後、みんなと会う時までに、もっともっと成長した自分であれるように、日々学び続けていきたい。(中田昂)

 玉置ゼミのみんなには、いつ会っても励みになるし、自分も頑張らなきゃ!と思わせてくれます。また、玉置先生とお話させていただく中で、実践してみたいことが生まれたので、さっそく3学期に行ってみようと思います。ありがとうございました。(大澤)


 みんなが書いているように、こうして全員が集まれたことがとても嬉しかったです。壁にぶつかりながらも進んできた9ヶ月間。一人一人が目の前の子どものことを考え続けた日々だったはずです。まだまだ教師生活は始まったばかりですが、こうして集まって1年を振り返り、また新しい1年に向けてスタートを切る。そんな会にしていけたらと感じました。
 学び続ける教師の会は、年々人数が増えていきます。来年は2期生とともに、教師生活を振り返って学んでいきます。数年後には何人が集まるのでしょうか。こうしたつながりがあることに感謝の気持ちを忘れず、1期生12人は3学期も邁進していきます!(松井)

【20171117講演】愛知県数学教育研究大会にて

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 10時40分に家を出て、瀬戸市文化センターへ向かう。

 11月17日、瀬戸市文化センターに11時45分着。今日は「愛知県数学教育研究大会」で講演。かつて附属中で数学創りをともに楽しんだ八槇会長さんに1年前から依頼を受けていたもの。実に光栄なこと。

 1時間20分間の講演は「新学習指導要領を踏まえたこれからの算数・数学授業」。新たな話材を加えて、新学習指導要領のとらえ方、主体的・対話的で深い学び、そこから数学的な見方や考え方、その具現化のためのさまざまな手立て、最後は模擬授業という展開。

 330名ほどの参加がある大きな大会。会場が広く、ゆったりした椅子なので、皆さんに集中してもらうために必死(笑)。最後まで良い反応をいただき、持参した書籍のうち58冊が一気に売れる!ああ、嬉しい。

※三楽の仕事日記より
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