1年を振り返って(大澤)
1 はじめに
4月。教室のドアを開けたときの緊張感は今でも覚えている。「どんな子たちなのだろう。」「担任として上手に引っ張っていけるだろうか。」そんな期待と不安が入り混じった感情を抱きながら教室に入った。それから早1年が経った。考えてみれば本当にあっという間だった。毎日が新しいことばかりで必死だった。時には、自分の力では何もできない悔しさや情けなさに涙することもあった。しかし、そんな中で子どもたちの成長を感じられた日は嬉しかったし、自分の頑張れる原動力となった。 2 ある子どもとの出会い その子どもは、勉強が苦手で落ち着かなくなってしまったこともあったので、放課の時間も利用して指導をした。最初こそ嫌がっていたが、勉強が分かると嬉しそうだった。 「今日の先生からのミッションはこれね。ちょっと難しいよ。解けるかな。」 と計算問題を2問ほどだすと、翌日には、 「先生、解けたよ!見て!」 と誇らしげな顔をしてノートを見せてきた。 1学期の終わりになると、宿題をほぼ毎日出すようになり、授業中も積極的に挙手するようになった。目に見えてわかる成長に喜びを感じた。2学期に行った「劇と歌の会」では、クラスの子たちからソロで歌う役に抜擢され、持ち前の美しい歌声を体育館中に響かせた。自信がついたのか、輝きはさらに増した気がする。保護者にも、「あの子、あんなに歌うまかったんですね。」と言っていただけた。 2月に2分の1成人式に向けて、10年の間に自分が成長したと感じた部分を書き出した。ワークシートには「○年生になって、できなかった計算ができるようになった。友達がたくさん増えた」と書かれていた。 3 小さな目標づくり 我がクラスの子どもは素直で頑張り屋である。これまで運動会やマラソン大会、なわとび集会などの大きな行事もクラスで一致団結し、乗り越えてきた。この良さを学校行事だけでなく、普段の生活の中でも取り入れると、とても良い雰囲気で1日を終えることができることが分かった。例えば、給食配膳の時間。4月当初はわたしのクラスだけ遅く、食べる時間が充分に確保されていない状態だった。指導員の先生に相談したところ、タイマーを使うことを勧められた。 「今日はみんなの力をあわせて15分で配膳したいんだけど、できそうかな。」 と聞くと、 「できる!」 と声をそろえた。タイマーを使って行ってみると、子どもの動きが全く違った。「15分以内に配膳をする」という目標意識をもつだけでこんなにも変わるのだと驚かされた。最初は声をかけながら行っていたが今では特別な声かけをしなくても子どもたち自らタイマーを設定し、動いている。この「小さな目標づくり」は給食配膳だけでなく「帰りの会の支度を6分で行う」「授業の始めと終わりのあいさつの声をそろえる」など、1日に1つ課すことで楽しく学級力を高めることができると感じた。 4 おわりに 自分が教師になって初めて、「自分は今まで先生たちにこんなにも多くのことをしてもらっていたのだ。」と気付くことができた。わたしは、器用な方ではないため、1つひとつのことに時間がかかってしまうし、失敗も多い。それでも子どもたちは一生懸命に目の前のことを乗り越えようとする。その姿を見てわたしも「頑張らなきゃ。」と思う。正直、楽しいだけでは務まらない。しかし、楽しい以上のやりがいが、この仕事にはあると思う。(大澤) ※写真は2017年2月19日愛される学校づくりフォーラムから 教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)
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私は、少年が、物事に打ち込めないでうつろな顔をしていると、いたたまれなくなるのです。何もせず、困った子だなという気持で傍観していることがとてもできないのです。 ● 以上から 大村はま先生はできない子、やらない子に対して可哀想などとは決して思わず、自分は教師として何ができるかを夢中に行動することが読み取れる。教師として子どもと関わる上で子どもを困った子などとは思わず、できるようになるための行動を起こすことが大切であると学んだ。 2月24日 愛される学校づくりフォーラムに参加して (安部・加藤諒太・高橋)こんにちは。4期生の安部です。私は愛される学校づくりフォーラムに参加して、色々なことを学ばさせていただきましたが、ここでは2つに絞って書かせていただきます。 まず一つ目は和田先生の算数の授業についてです。私は以前のセミナーで和田先生の模擬授業に生徒役として参加し、初めて和田先生の授業を拝見したのですが、初めて見た感想としては、ただただすごい、子供を全員巻き込むような圧倒される授業だなぁ、ということでした。しかし、今回のセミナーでは観客席から授業を見させていただいたので、授業を客観的に見ることができ、さらに深く学ぶことができました。和田先生は設定した課題に対して子どもたちに答えを共有させようとするのではなく、答えを導くためにどのように考えたのか、そのプロセスを共有させることで、よく分からないなぁ、からなるほど!そういう考え方をするのか!に結びつかせているということが分かりました。 最初の段階で自力で答えにたどり着けなくてもみんなの考えを聞いて納得したり、自分の考えが広がることが授業で大切なことなのだなということに気がつきました。この信念はどの教科でも共通して言えることなので、心に留めておきたいと思います。 2つ目は2期生の寺坂さんの模擬授業についてです。先輩の授業を見て、現場に出ているわけではないのにどうしてあれほどの授業ができるのか、本当に驚くばかりでした。特に素晴らしいな、と思ったのは今まで私がセミナーの講演でお話を聞いてきて学んだこと、授業において大切なことのほとんどが実践されていた、ということです。子どもの発言をうまくつなぎ、授業を進めていったり、発言を聞いている子どもに目を向け、その反応を見逃さなかったり、揺さぶりをかけるような発問をして学びをさらに深めたりする実践ができていました。私は2年後に先輩のような授業を展開できるとは今の時点では決して言えないけれど、これから学びを積み重ねていき、先輩の背中に少しでも近づけるように励んでいきたいです。(安部) こんにちは。4期生の加藤諒太です。今回は2月24日に行われた愛される学校づくりフォーラムについて書きたいと思います。 愛される学校づくりフォーラムでは1日をかけて多くのことを学ばせていただきました。第1部の研究会では新学習指導要領の理解が深まりました。テーマごとに深い内容で新学習指導要領とICT、学校経営、地域連携、授業改善の四つを学ばせていただきました。特に授業改善の部分では、「主体的・対話的で深い学び」について理解することができました。生徒に話し合わせればいいというわけでなく、自分の考えを持った上で他人と比較し意見交換をしながら学ばせることが大切だと感じました。 また第2部のゼミの先輩やベテランの先生方の模擬授業で1番に感じたことは、児童・生徒の言葉を拾ってそれを軸に授業を進めることの大切さです。和田先生もおっしゃっていましたが児童・生徒の言葉を使うということで児童・生徒自身の理解も深まるたいうことを学びました。また考えが出ない子どもに対しては、やり方を指導するだけではなく、キーワードを用意して考えさせることが必要だということも学びました。教師主体の授業ではなく、児童・生徒主体の授業というものを理解することができました。 そして、研究会に参加されている教師の方々を見て、教育に対する気持ちと技術の素晴らしさに驚きました。四月から私も三年生で、実習も控えています。実習先で素晴らしい授業を行えるようそのような先生方の姿勢を見習い、ゼミを通して多くのことをこれからも学んで行きたいと思いました。最後に、このような機会を与えてくださった玉置先生を始め、多くの先生方、模擬授業を行なっていただいた寺坂先輩、ありがとうございました。(加藤) こんにちは。4期生の高橋です。わたしは今回、和田先生の模擬授業に、生徒役として参加させていただきました。 そこからわたしが感じたことは、子どもにどう発言の機会を与えていくかということでした。どうしてこのことについて感じたかというと、自分自身、なかなか授業に積極的に参加することが出来なかったからです。 「子ども役」として、不十分だと思いますが、わたしは挙手発言が苦手で、あの場でも緊張してしまい思い切って、手を挙げることができませんでした。 しかし、誰でも発言できる質問に手を挙げると、そこで和田先生はわたしを指名してくださいました。(子ども役とはいえ、挙手発言ができたということが少し嬉しかったです(笑)。 また、ペアワーク後の交流のときは、机間指導のときに子どものつぶやきを拾い、そこから次の展開に持っていったり、指名して発言させていました。そのときに意図的な指名の意味を少し理解できたように思いました。簡単な発問には、普段挙手をしない子どもを指名し、授業で引き出したい答えに通じるような疑問を持っている児童や、算数を得意とする児童を授業の中心で指名するなどして、子どもの発言から授業を作り上げていくんだということが分かりました。 また、寺坂さんの模擬授業では、2年後にわたしもあんな授業ができるようになるのだろうか…と不安になりました。模擬授業後のお話にもあったように、発言者が話しているときの周りの子の様子を見て、「○○さん頷いとったね。」や、「○○くん首傾げとるよ。」と、子どもの反応から話を広げていっているところが印象的でした。 生徒役をすることになり、1週間前から緊張しているようなわたしが本当に教師としてこんなに堂々と授業ができる日が来るのかなあ、ますます頑張らなければいけないなあと思わせてくださるような授業を観させていただき、授業技術だけでなく、たくさんのことを感じることができました。ありがとうございました。(高橋) 今回のセミナーもこれからの学びにつながるようなとても素晴らしい機会を与えてくださり、玉置先生をはじめ、会の関係者の皆さまや今回で最後かもしれないですが、2期生のみなさんには本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 2月24日 愛される学校づくりフォーラムについて(加藤奨・中澤)
こんにちは、四期生の加藤と中澤です。今回は、2月24日の愛される学校づくりフォーラムについて話します。
四期生の加藤奨基です。僕は野木森先生の理科の授業に児童役として参加させていただいたので、そこでの学びを書きたいと思います。野木森先生の授業で特に印象的だった事が二つありました。 一つ目は、授業の「見える化」が徹底されていた事です事前に実験の動画が用意するだけでなく、動画内に実験器具名や変化の様子などをテロップとして出す事で、とても見やすく理科の内容がイメージしやすい授業になっていました。教科書の挿絵や図表だけではイメージしきれない事もある理科では、授業を「見える化」することがより深い学びに繋がるのだと思いました。 二つ目は、実験の机間指導時の助言についてです。先生は実験の方法について多くは期待せず、子どもに主体性を持たせる中で、実験のする目的はぶれないように机間指導中に細かく何度も伝えているのが印象的でした。 これらのことから、授業中の子どもの様子をよくイメージし、子どもの悩みやすいポイントなどに「見える化」などで対応策をおいておく事が大切だと感じました。(加藤奨基) 四期生の中澤佑太です。私は二期生の方々による模擬授業について感じたことを二つ伝えます。 一つ目は、二年後に自分は先生か子ども役で先輩と同じ事をしているということです。今回見た模擬授業は、ゼミ生として過ごしてきた二年間の集大成でもあるため、先輩の姿に近づけるように、二年間の活動や教育実習を大事にしていきたいと私は考えました。 二つ目は、二期生のチームワークである。先生役は勿論、子ども役の方々が、先生役とともに授業を盛り上げようとする姿がとても伝わりました。先生の話を簡潔にし、子ども主体の授業を展開しているという評価もありましたが、それを成立するためにゼミ生の連帯感が大事であることを感じました。気遣いでなく、各々の性格を尊重した暗黙のチームワークを二年間かけて四期生の一員として身に付いていきたいと私は考えました。 今回のセミナーは、大学生という時期に、多くの素敵な大人と関わり、充実した時間を過ごすということ、その事が貴重な体験であることを今まで以上に感じることができた会でした。 玉置先生、本当に素敵なセミナーに参加させていただき、ありがとうございました。(中澤佑太) 入院して思うこと(嶋藤)
こんにちは。高校の時に膝の前十字靭帯を損傷し、今のタイミングで再建の手術をした3期生の嶋藤です(笑)。3月12日から入院し、25日に退院予定です。
入院して思うことは、自分は周りから愛されているということです。すごく感じました。自分は1人じゃないんだなと。こういう環境に置かれないと分からないなんてだめですよね(笑)。心配してお見舞いにまで来てくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。 もう、思い切ってスポーツすることは無理だと思っていたので、今回手術をすることができて良かったです。まだまだ完治までは程遠いですが、日々リハビリを頑張っていきたいと思います。(嶋藤) 「名人への道-社会科教師」(有田和正著)から(静谷)
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自分の問題(ねがいともいえる)を確かにもち、それを授業中のみならず、全生活を通して執ように追究していく-これは、人間がねがいを実現し、生き方を深めようとしている姿でもある。このような姿を自主的な学習態度というのではないかと思う。 ●以上のことから 自主的な学習態度とは、授業中だけでなく、授業を離れた自由な時間に自分で追究していくことだと考えられる。そのために、子どもの身近な社会と照らし合わせた問題を取り上げ、子どもに問題をもたせることが大切であると考える。 2月17日 授業深掘りセミナーに参加して(山下、山田、高橋、高桑)
こんにちは。私たちは2月17日に授業深掘りセミナーに参加してきました。伊藤先生と玉置先生の模擬授業から学んだことを山下、山田、高橋、高桑の4人で書きたいと思います。
3期生の山下です。今回は私が国語専修ということもあり、伊藤先生の授業を生徒役として受けて学んだことを書きます。まず、伊藤先生は5枚の写真を提示しました。なんの写真かわからず戸惑いましたが、文章を読んでどの写真がどの場面に当てはまるか考えながら読むようにと指示がありました。その写真がその場面である根拠を探しながら読むことでキーワードを対比しながら読むことができ、文章の構成に目を向けることができました。また、題名はアップとルーズなのに文章ではルーズからアップという順番で説明されていることに触れ、この単元の「段落同士の関係をとらえ、説明のしかたについて考えよう」という目標が達成されていました。 このような素晴らしい授業は初めからできるわけではなく教材研究があってこそだということがわかりました。伊藤先生は常にネタ探しをしていて新聞や書籍をたくさん読まれているそうです。新聞社にその写真を使った意図を聞いたというお話ではそこまでするのかと驚きましたが、いい授業がしたいという熱い思いで先生自身が1人の読者として資料を読み込んでいるからこそ、子どもたちの反応が予想できたり考えを深めることができるのだと思いました。セミナーで国語の模擬授業を見たのは初めてでとても勉強になりました。たくさん学ばせていただきありがとうございました。(山下) ―――――――――――――――――――――― 先日、深掘りセミナーに参加させていただきました。最後の深掘りセミナーということで、参加させていただけて本当に良かったです。 今回初めて玉置先生の模擬授業を体験しました。外から見たことも生徒役も経験がなかったのでとても楽しみにしていました。今回は4期生全員が生徒役として参加させていただきました。内容は算数の数という単元だったのですが、大学生のわたしでも面白く、気づかないうちに自然と考えこんでいて、生徒役になっていたなぁというのが感想でした。 また、玉置先生の模擬授業の検討会にも参加させていただきました。実際に教育現場で活躍されている先生方の視点は本当にレベルが高くて、学ぶことばかりでした。玉置先生のこの発言がきっかけで授業が展開した、生徒のこの発言を取り上げたのがよかったなど、これから授業を多く見学するにあたって生きることばかりでした。(山田) ―――――――――――――――――――――― こんにちは。4期生の高橋です。今回は、授業深掘りセミナーで学んだことについて書きたいと思います。 まずは、国語の「アップとルーズで伝える」の授業についてです。 ここで学んだことは、教材研究の大切さです。今回観させていただいた内容では、「アップとルーズとは」を理解することだけに留まらず、それらを使い分けることでどんな効果があるのか、また、使い方を間違えるとその情報に操作されてしまう怖さなどまで踏み込んでいました。国語の一つの教材として内容を理解させるだけではなく、実生活と関わらせて子どもたちに学ばせていることが分かりました。 驚いたのは、先生が新聞社に問い合わせて、アップの写真を使った意図を尋ねられていたということでした。正直、そこまでするのか…とも思いました。しかし、教材研究にはさまざまな方法があり、教師のやり方次第で、同じ教材でも子どもたちが吸収できるものは全く違うものになっていくのだと分かりました。 次に玉置先生の模擬授業に生徒役として参加して感じたことについてです。私は、5つの数字を計算の組み合わせで1にするという活動で、最初は1を作ることができませんでした。どんどん手を挙げていく周りの様子を見ながら焦っていました。でも、他の子からやり方を聞くのではなく、「コツ」を聞いたというところで、次はどういうポイントで考えればいいのかということを掴むことができました。そして、実際に自分が数字を組み合わせてやってみることで、できた!という達成感を味わうことができました。 実際の授業でも、ここはできてほしいと思うポイントと、子どもたちの理解度をよく見ながら、時間をかけて学習するところを決めるなど、柔軟性が必要なのだなと感じました。 今回、生徒「役」という意識ではなく、完全に一生徒として授業に参加してしまいました。これからたくさんの模擬授業に参加して、生徒という視点から様々なことを学んでいきたいと思いました。ありがとうございました。(高橋) ―――――――――――――――――――――― こんにちは。4期生の高桑です。今回のセミナーでは、「授業のあり方」について考えを深めることができました。 伊藤先生と玉置先生の模擬授業で共通していたのは、わからない困ったという必然性のある状況をつくり、その上でわかっている人の意見を聞いたり相談する時間を設けることで、結果ではなく思考の過程に重きを置いた授業であったことです。子どもたちに正しい答えを求めるだけでは授業がただの答え合わせの時間になってしまうため、答えが出たとしても、「うなずいているけど何て納得したの?」と多くの子どもに根拠を聞いていました。私はそれを見て、もし自分が子どもたちなら、わかったふりができないなと思いました。わかったふり、わかったつもりが積み重なるとやがてそれが苦手に変わってくるため、子どもたちの核心をついた伊藤先生と玉置先生の授業の素晴らしさを感じました。 私は今回初めて深掘りセミナーに参加させていただきました。模擬授業の後に行われた意見交換会では、同じく参加されていた先生方の視点の多さに圧倒されました。意見を求められた時にありきたりなことしか言えなかった私は、授業者や子どもたちの細かい言動ひとつひとつに目を向けられるように、注意力を鍛え、より多くのことを吸収できるような状態で臨めるようにしておくべきだなと感じました。玉置先生をはじめとする先生方、本当にありがとうございました。(高桑) 学習チューターを終えて(岩田)
こんにちは。2期生岩田です。三月に入りました。年が変わってから、ここまで本当にはやかったです。いよいよという気持ちに体がついてきていないのが現状です(笑)。
2月で私は学習チューターを終えました。4月からの1年間小学校で本当にお世話になりました。教採と並行しながら様々なことを学び、様々なアドバイスをいただきました。 チューターでは、1時間ごとに異なったクラスに配属され、子どもたちが困っていたり、悩んでいたりしたときにアドバイスをしたり、タイムの計測や○付けなどいろいろなことを勉強させていただきました。わたしは、3,4,5,6年生の様子を週に1回、1時間交代で見させていただきました。学年事に差があり、またクラス事に色があって毎回非常によい勉強になりました。 その中でも、私が最も嬉しかったことは、やはり子どもたちの些細な成長が見られたときであると思います。週に1度しか訪れてはいませんが、1時間の中で以前は出来なかったことが出来るようになっていたり、出来なくても取り組もうとしていたり、感動する場面が多々ありました。 自分を変えることは容易なことではないと思います。小学生は小学生なりに様々な悩みを抱えながら、葛藤しながら毎日学校生活を送っているのだと思います。子どもたちの様子を見ながら、自分もいろいろあったなあと自分の様子と重ね合わせたりしていました。心が柔軟なそんな時だからこそ、教師の言葉にはその言葉以上の重みがあるのではないかと感じました。素直だからこそ、吸収が早いからこそ、その子の人生のきっかけとするか、傷を負わせてしまうのか、全ては教師次第であると思いました。 今までも、ずっと教師次第であるということは何度も記事に記してきたと思いますが、ここでもう一度、こどもたちの人生を背負っているという責任感をしっかりと心に刻みたいと思います。(岩田) ※ 卒業式前に届いていた記事です。アップが遅くなりすみません(玉置) 中澤佑太の一考(お試し)
皆さんお疲れさまです❗四期生ゼミ長の中澤佑太です。私は以前から四方山話に興味がありました。そこで今回、お試しとして初投稿したいと思います!それでは本題へ参ります。
3月5日の中日新聞夕刊の一面を飾った『名古屋市小学校の部活廃止』という記事、皆さんは御存じでしょうか?教員の負担軽減などのため2022年から名古屋市の小学校の部活がなくなるという内容の記事である。これについて私は、名古屋市が思いきったことをしたものだと考えた。 部活とは『教師が子どもを監督できる状態』で、主体的且つ社会的な集団形成をする力を子どもが養うことができる環境であり、学級では見られない子どもの成長を教師が見届けられる活動であると私は考えている。それだけでなく、子どもや先生にとって、小学校の思い出にもなる活動である。それがなくなるということは、子どもだけでなく、大人、学校教育にものすごい影響を与えることだと私は考えているが、読者の皆さんはどう考えるであろうか。 想像よりも固い文章になってしまいましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし次回投稿する際は、もう少し砕けた記事にしたいと思います。(中澤) 一年間を振り返って(牧野紘)
小学生のころからの夢であった教師になって、もうすぐ一年が経とうとしている。あっという間の一年間であった。この一年間を振り返ってみると、本当にいろんなことがあった。自分が一年目で何も分からないとしても、子どもから見たら先生。この責任の重さを知った。子どもたちは待ってはくれない。毎日元気に登校してくる子どもたちのために、がむしゃらに進む日々が続いていた。
そんな日々を思い出していると、一人一人の子どもたちの顔が浮かんでくる。 『苦手なことがある日は学校に来るのを嫌がる時もあったあの子』は、今では嫌がることもなくなり、元気に学校に来ている。一学期の振り返りでは、不器用な字で「先生の笑顔がいい。」と書いてくれて本当に嬉しかった。 『自分の気持ちが押さえられず、友だちと喧嘩になったり、反抗的になったりしていたあの子』は、まだ喧嘩はするけれど、きちんとごめんねと言えるようになった。私の話を聴くとき、目をしっかり見てくれる。 『スピーチや発言をしようとすると、涙が出てきてしまうあの子』は、学期初めの目標に、もっと発言できるようになりたいと書き、少しずつ手を挙げる回数が増えるようになった。授業の振り返りには、発言できて嬉しかったと書く日も出てきた。スピーチがある日は、事前に考えてきてメモを用意していた。まだ小さな声だが、それを聴こうとするクラスのみんなの雰囲気が嬉しい。 『ノートに落書きばかりしていたあの子』は、まだ授業中に落書きをすることもある。けれど、きちんとノートもとっている。濃くて力強い字で。漢字のノートの宿題を見ると、格段に字が上手くなっている。絵日記の分量も増えた。保護者の方からは、「最近少しずつ勉強が楽しくなっているみたいです。」と話していただいた。私だけじゃなくて、お家の人と子どもの成長を共有できたことが本当に嬉しかった。 『長縄の集団跳びが一回も跳べなかったあの子』は、三回連続で跳べるようになった。正直言うと私は諦めようとしていた。しかし、子どもたちは諦めなかった。その子本人も練習を続けたし、周りの子が一緒に手をつないで跳んだり、声を出したりしてくれた。三回跳べた時は奇跡だと思ったし、泣きそうなくらい嬉しかった。 それに比べて自分はどうか。この一年間で成長できただろうか。そう考えると自信がない。子どもたちの方がたくさん成長している。自分ももっと頑張らないといけない。そう思えるのは子どもたちのおかげである。この子たちと共に過ごすことができるのはあと少しだが、子どもの成長に食らいついていく自分でありたいと思う。(牧野紘) ※写真は2017年2月19日「愛される学校づくりフォーラム」での牧野紘子さん 2期ゼミ旅行(20180226その14)2期ゼミ旅行(20180226その13)それにしても、私もたくさん写真に加わらせてもらえました。(玉置) 2期ゼミ旅行(20180226その12)2期ゼミ旅行(20180226その11)2期ゼミ旅行(20180226その10)2期ゼミ旅行(20180226その9)2期ゼミ旅行(20180226その8)おかげさまで30万アクセス
本日(2018年3月22日)、おかげさまで30万アクセスを突破しました。
2015年4月20日開設から1067日目です。1日平均281人の方に、この研究室HPを訪問していただけたことになります。 今後も少しでも関心をもっっていただける情報をゼミ生徒ともに発信しますので、どうぞよろしくお願いします。(玉置) 2月17日 授業深堀セミナーに参加して(松田・関口・中澤・秋田)
こんにちは。今回は2月17日に行われた授業深堀りセミナーで得た学びを関口、中澤、秋田、松田の4人でまとめさせて頂きます。
今回は深掘りセミナーでの玉置先生の模擬授業について書きます。 的外れなことを言いそうで不安しかなく、DVDにもなると聞きすごく緊張した初めての生徒役でしたが、ゲーム性のある導入からいつの間にか「これこうしてみたらどうだろう」と考えている自分がいて驚きました。授業が楽しいと思える自分が嬉しくて、家に帰ってすぐ、弟に対して玉置先生の模擬授業を真似て説明しました。弟は「偶数が偶数だと1か3しか出せない」ととてもいいところに目をつけてくれたため、今度は奇数に目をつけてほしいと思い「じゃあ奇数のカードを一枚増やしたらどうなる?」と聞いたら「でもお姉ちゃんは5枚のカードって言ったよ。増えたらまた変わるでしょ。」と言われてしまいました。模擬授業通り真似てるつもりが、決めつけてるように言ってしまったのかなと反省し、一語一句メモをすることの大切さを感じました。また、自分は疑問に思わなかった点を突かれると「え、でも」となってしまう自分がいて、弟の見方・考え方を大切にできてないなと思いました。 模擬授業をやったことがないため、今回初めて真似ても思い通りにならない悔しさを知りました。次に機会があれば、「答えを期待しない」よう意識して模擬授業を行いたいと思っています。(関口) ------------------------------------------------------------ 私は国語の授業について、考えたことをお話します。 まず、写真を授業のメインとして活用したことに私は驚いた。しかし、写真の正誤を証明するために、教科書の文章を活用することで、ただ文章を読み込む以上に読解力といった国語力を養うことができると私は考えた。 次に、板書と教科書の使い方である。私が知っている国語の授業は、教科書で読解したことをノートにまとめるという流れであった。ところが、教科書に直接書き込むことで読解したことをまとめ、板書では、文章の構造をまとめていた。このことで、まさに教科書で国語力を身に付ける授業を作っていたと私は考えた。 最後に、教師の心構えである。「考えてという声かけで考えられるなら先生はいらない。」「困らせてから相談させる。」「どんなボールでもキャッチする。そうでないと発言しなくなる。そうしているうちに子どもの方で発言内容を厳選する。」これらの発言から、答えでなく一人一人の考えを知りたいという気持ちで授業を考え続けることが、授業環境に刺激を与えることができると私は考えた。今回も素敵なセミナーに参加させていただき、ありがとうございます。(中澤) ------------------------------------------------------------ 今回は、深掘りセミナーに参加させていただきました。 現役の小学校の先生方たちと意見交流などを通して、授業のつくり方の深い学びをさせていただきました。 今回の模擬授業で、先生方の教材研究が徹底的なもので、国語の教科に関してはひとりの読者として読み取れることを書いていったり、書き込みをたくさんして、子供への発問を予想し考えて、最後に指導書を読むということが印象的でした。 模擬授業において、つなぎ言葉が子供の意思の波紋をつけていて、子ども自身の視点を変えさせる投げかけをされていてすごいなと感じました。子どもに一番大事なことを全部考えさせ、答えさせるのではなく、「どこが同じ?どこが違う?」などと根拠でつなぎ、子どもたちの考えを深めさせているところがとても勉強になりました。 そして、なぜこんな所にこんな問いがあるのかと教科書をつくった人の意図を考えるなど、教材研究をするにあたってのヒントも学ばせていただきました。また、自分が求める答えをこどもに期待しないという言葉もとても印象的でした。貴重なお話ありがとうございました。(秋田) --------------------------------------------------- 玉置先生の授業の後に参加者でグループに分かれ授業の検討会を行いました。どんな数学の見方・考え方を使って子どもの考えが深まったかということについて検討を行いました。私のグループには和田先生が入って下さり、授業のどこで見方・考え方が変わったと思うかでも良いとおっしゃって下さったので、私は授業を見てどこで変わったのかということを話しました。私が見方・考え方が変わったと思うのは、生徒役から「偶数、奇数」という言葉が出たときであると感じました。それまではただの5ケタの数字であったものが、その発言をしてから数字を偶数と奇数で分けて見るようになっていました。「5番目は先生が決める。」と言って始まったこの授業は、始めから「何か隠されているのではないか。」と思わせ、奇数と偶数で数字を見るようになり、始めのもやもやしている気持ちからだんだん謎が解けていく気持ちになり、その謎を解こうと自ら考えるようになっていると感じました。子どもの知りたいと思う気持ちを引き出すために、授業の導入に何か仕掛けをすることが効果的であるということを学びました。 検討会により、他の先生方のお話を聞く中で、「できないと子どもに言わせる、できないことを発見させることで他の考え方はないのかと探すようになる。」という、自分が思わなかった視点で見ている方もいて、他の方の考えを聞くことでより学ぶことができました。(松田) 2月17日 授業深掘りセミナーに参加して(早川・鏡味・井上・安藤)
こんにちは。3期生の早川です。今回このセミナーに参加して、感じたことが2つあります。
1つ目は、生徒役の難しさです。これはこれまでに何度も書いていますが、いつまでたっても感じます。どの授業でも、事前に「小学校◯年生を設定とします」と言われますが、その学年だったらこの先生の発問にどう答えるだろうと考えていると、授業中全く挙手が出来ません。また、それを無視したとしても、内容が私の苦手な分野だと手が挙げられず、挙手するのが怖いと感じることさえあります。教育実習中、指名しても答えない子の気持ちが今になって理解できた気がします。まさに今の自分のような状態の子を、どう授業中に支援していくかが将来の自分の課題だと感じました。 2つ目は、先輩に対する授業をみる目のなさの実感です。私は玉置先生の授業を、吉田さんの隣で見ていました。何をメモしているかや、つぶやきを見聞きしていましたが、一瞬で授業の意図を読み取っていました。全く私は感じていないのに、、、という点で1年間何やってきたんだろうという気持ちになりました。もう2期生の先輩方と一緒に何かをすることは少ないかもしれませんが、超えられるように、少なくとも並べるようにしたいなと感じました。(早川) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今回初めて生徒役を玉置先生の授業で体験しました。数を口に出して言う誰でも簡単な問題や数遊びなど、算数に苦手意識を持っている人でも算数を楽しめる授業でした。私は、玉置先生に出された最初の5つの数字を使って解く問題は解けませんでした。しかし、玉置先生は一度みんなで解き方の確認をして、簡単な問題で自信をつけさせてから難しい問題にいきました。ここで、私はモヤモヤせず授業に参加していくことができました。 今回生徒役として授業を受けて、授業を理解できてない生徒への配慮や、気付くことができなかった先生の仕掛けがいくつもあることが分かりました。それを臨機応変に考えながら授業をしていく先生は素晴らしいなと思いました。しかし、模擬授業をしてくださる先生方が決まって言うことは「初めからこんな授業はできない。たくさん失敗した。」などです。いい授業ができる能力は一朝一夕では身につきません。これからたくさん失敗して、そこからたくさん学んでいい授業ができる素敵な先生になりたいです。模擬授業をしてくださった先生方、本当にありがとうございました。(鏡味) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 こんにちは。4期生の井上です。今回は授業深掘りセミナーに参加してきました。そこでこれから学んだことを書いていきたいと思います。 まず一つ目は、「悩ませてから相談させる」ということです。自分自身が講義などで模擬授業をするとき、時間を稼ぐためや、他の人の意見を聞いて、自分の意見をもう一度考えてもらうためにグループワークを取り入れていました。しかしこの話を聞いて、確かに、教師の発問に対して、答えがスラスラと出てくる場合や、悩んでる姿が見られない時は、わざわざグループで相談させる必要はないと感じました。どうしても、1人では答えが出せない時や、困っている姿が多く見られた時に、子供達が他の人の意見も聞きたいなと感じた時に、グループワークで相談させることで、良い効果を発揮すると学びました。 次に、見方・考え方について考えることです。今まではそれぞれの教科で求められている見方・考え方には曖昧な捉え方をしていましたが、今回のセミナーで話し合いの時に見方・考え方を子供達が考えることができていたかという課題が与えられた時、自分はその意味がいまいち分からず、うまく話し合いに参加することができませんでした。自分の力の無さを痛感しました。悔しいです。ですので、指導要領を読み込んだりして、これからは見方・考え方について深く考えるようにし、少しずつ理解度を高めていきたいです。 深掘りセミナーは今回で終わりということで、初めて参加させていただき、とてもためになったので、無くなってしまうのは残念ですが、これからも様々なセミナーに参加していきたいと思います。ありがとうございました。(井上) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 4期生の安藤優里です。 今回伊藤先生の国語の授業と玉置先生の算数の授業から学んだことは「教師の役目」です。 伊藤先生の国語の授業では、子どもに挑発する声かけの後、子どもが行き詰ってから「友だちにききたくなるよな。ちょっと相談してみて」という相談したい意欲が高まったタイミングでグループワークを取り入れていて、必然性のある活動を見極めていくことが教師に必要だと思いました。また子どもに正解や答えを求めるのではなく、「あなたはどう思っているのかききたい」という考え方・過程を問うているところが和田先生と似ているなと思いました。正解を言った子どもの発言は他の子を指名して「今のどう思った?」や「今のどういうこと?説明して」というように子どもの考えを繋げていくのが教師の役目であると再認識することができました。 これは玉置先生の授業でも共通していて、授業の活動の中でどうしてそうなるのかという思考の過程を経た必然性のある話し合いをさせることや意図的指名を通して子どもたちの思考の共有化を図ることが教師の最も大切な役目だと思いました。最後の数字を教師がチョイスして意図的発問にして数遊びから算数的概念に繋げていく流れや必ず全員ができたという成功体験をさせてから次に進むという判断、子どもに満足感を与えるというミソがさすがで勉強になりました。セミナーに参加させて頂き、ありがとうございました。(安藤) |
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