1年を振り返って(浦)

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 初任者としての1年が終わる。右も左もわからない状態で始まった4月から、3月の修了式まで本当にあっという間だった。この1年いろいろなことがあったが、その分学んだことも多かった。振り返りとして、特に意識してきた2つのこと(授業と指導)を書く。


【授業】
 1つの授業で全員挙手を意識して授業を行ってきた。積極的に手を挙げる子が多い中、自分の考えに自信がもてず、挙手できない子がいた。間違えるのを恐れる子も多かった。そこで、「間違えても恥ずかしくない」とあえて難しい問題を出してみたり、答えのない問いを出してみた。すると、どんな問いでもどんどん手が挙がり、なかなか挙げれなかった子も「違うかもしれないけど…」と言いながらも発表をすることができるようになった。

【指導】
 人数が少ない中での人間関係のトラブルが多くあり、私自身どうすればよいかわからずとても悩んだ。まずはとことん話を聞き、その子がどうしていきたいかを大切にして指導を行ってきた。これがよかったのか分からないが、「喧嘩が多いのが嫌だ」と言っていた子も、3学期には言うことがなくなり、毎日みんなで楽しそうに遊ぶ姿を見ることができた。


 単学級で、授業の進み具合や「4年生」の子どもたちへの指導についていつも不安があったが、その分自由にいろいろなことに挑戦させていただいた1年だった。ゼミで研究したことや学んだことも挑戦してみた。上手くいったかというと、残念ながらそうとは言えない。しかし、物わかりの悪い教師になると子どもたちは楽しそうに説明してくれた。子どもの考えを深めようとぐいぐい聞いてみると、「先生ならそう聞くと思った」と、最初から「なぜ・どうして」を意識して答えられるようになってきた。

 上手くいったことはほんのわずかで、授業においても、指導においても、子どもたちには申し訳ないと思うことが多くある。今年度の反省はもちろん次年度に活かしていくが、これからも失敗を恐れずに挑戦する気持ちは持ち続けていきたい。そして、今後も分からないことや悩むことはどんどん先生方に聞き、経験を積んでいきたい。

 決して「楽しかった」だけの1年ではなかった。しかし、振り返ると、充実した1年を過ごすことができた。これからも、毎年、1年を振り返った時に「充実していた」「頑張った」と胸を張って言えるよう、1日1日を大切に、子どもたちと向き合っていきたいと思う。(浦)

※写真は2017年2月19日愛される学校づくりフォーラムから

1年を振り返って(渡部)

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 この1年、何事に対しても「不安」と「後悔」がつきまとっていた。授業をどう進めていくと良いのだろう、準備はこれで十分なのだろうか、子どもたちにしっかりと伝えられるだろうか…不安だった。

 終わってみると、もっとこうすればよかった、こう伝えたらよかったのか、うまくいかなかった…後悔してばかりだった。

 しかし、その「不安」と「後悔」の間には「嬉しさ」「楽しさ」があった。発言ができなかった子が発言できたとき、分からないと困っていた子が嬉しそうに「分かった!」と言ったとき、子どもたちが私の手作り練習プリントを張り切ってやってくれたとき…嬉しかった。

 子どもたちの発言にドキドキしたり、はっとさせられたりした授業、子どもたちと一緒になって練習したリレーや長縄、市内見学、総合的な学習の時間での調理実習…どれも楽しかった。

 授業では、ゼミで学んだことを少しでも実践してみようと取り組んだ。算数では「物分かりの悪い教師」になってみた。わざと間違えると子どもたちが「ちがうよ〜!!」と言いながら自分の言葉で説明してくれた。国語や道徳では前から順にどんどん考えを言わせてみた。卒業論文で書いた「1秒で褒める」。手でOKを作って笑顔でうなずくと、子どもたちがニコッと嬉しそうにしてくれた。

 学級経営では黄金の3日間、最初が大切だとゼミで学んだはずなのに、気づいたら1ヶ月が経っていた…。少しずつ学級のルールが決まっていった。子どもたちには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 最初に書いたように不安と後悔ばかりの1年。うまくいかないことばかりだった。でも、楽しかった。来年度もきっと、不安と後悔の連続だろう。しかし、来年度は今年度と同じで終わらせたくない。少しでも不安が少なくなるように、もしこうだったら、もしこう言ったら…子どもたちの姿を予想して対策を考えたい。少しでも不安がなくなるように教材研究をしたい。他の先生方の授業を見て勉強したい。後悔をただの後悔で終わらせないように自分で振り返りたい。学年の先生方にどうするとよかったか聞いてみたい。他の先生方の板書と自分の板書を比べてみたい。不安も後悔も無駄にしないように。不安も後悔も自分の成長につなげたい。(渡部)

※写真は2017年2月19日愛される学校づくりフォーラムから

3月26日 教育新聞を読んで(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。教育新聞を読んでいて、感じたことがあったので紹介させてください。

 愛知県版の教育新聞に、「使いたい・伝えたい グローバル化に対応した英語教育」という見出しがありました。最近、愛知県は外国籍児童が最も多い県だということを知ったので気になり、読んでみました。愛知県義務教育問題研究協議会並びに愛知県教育委員会は小・中における「グローバル化に対応した新たな英語教育のあり方」についてのリーフレットをまとめたそうです。

 巻頭には「世界に視野を広げ、世界との関わりの中で活躍できる人づくりが喫緊の課題である。そのような中、異なる言語や文化を持つ他者を理解し、尊重する態度を育むとともに、外国語によるコミュニケーション能力の向上を図ることがますます重要となってくる」とあります。

 この部分からふとボランティア先にフィリピン国籍の女の子がいることを思い出しました。

 私は普段外国籍の子と話す機会は全くなく、外国語も苦手で始めてその子と話すときはどうしようかと悩んだことを今でもはっきりと覚えています。その子と関わる上で感じたことは、その子の文化や考えを尊重することの大切さです。日本では当たり前のことであっても彼女からすれば分からないことであったり、心配なことは必ずあります。そのように当たり前だと思って日本の文化を押し付けるのではなく、相手の言語や文化を尊重しながらコミュニケーションをとることで心を開いてくれたり、「わかること」や「できること」が増えていくように感じます。当初は馴染めずそわそわしていた彼女ですが、少しずつ自分のことを話してくれたり、学校で起こったことを話してくれるようになりました。ですから、グローバル化が進んでいく上でこれからを担う子供たちは外国語の習得が必要不可欠になるような気がします。

 私自身、英語は得意ではありませんが、教員になる身として意識していかなければならないことだと感じました。(丹羽)


1年を振り返って(松井)

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 初任者としての1年間を学級経営、授業、その他の3つの視点で振り返る。

 4年生を担任したこの1年。学級経営では特に最初の3日間を意識してスタートした。学級開きでは「1.いじめを許さない、2.言葉を大切にする、3.失敗を怖がらずに挑戦する」という3つの大切にしたいことを伝え、事あるごとにこの3つの約束に立ち返って生活してきた。くどいくらい繰り返し話してきたが、そのおかげでブレずに1年過ごすことができたと考える。軸をもつこと、それを曲げずに継続すること(ときには見直しも必要だが)が、大切であるということを学んだ。

 男女間の仲もよく、休み時間には可能な限り子どもたちと遊んだ。手を抜かず大人の力を見せることで、子どもたちとの関係も近すぎず遠すぎずの距離感を保つことができた。しかし、1年も終わりに近づくにつれ、ふとしたときに子どもたちとの距離感が近くなっていることを感じた。これは私自身の意識が少しずつ薄くなっていたことが大きな原因である。縦糸と横糸のバランスは気をつけていても難しい。私の場合、比較的横糸は張りやすいと感じたので、縦糸の張り方を課題にして2年目に臨みたい。

 授業では毎日が失敗の連続。上手くいった授業が数時間あるかないかの1年だった。専門である算数の授業は自信をもって行えると思っていたが、子どもの発言やつまずに対応しきれず、自分の教材研究の浅さを実感することになった。唯一できたと思うことは「ものわかりの悪い教師」になること。子どもの発言にすぐに飛びつかないよう意識して授業を続けてきた。子どもから「算数の時間になると先生はいじわるだ」と言われたことがあったが、子どもをゆさぶろうとしてきたことがよく分かる子どもの発言。どの授業でも子どもをゆさぶれるよう、切り返しのパターンを増やしていきたいと思う。

 図工や音楽など、子どもたちには申し訳なかったと思う授業が多い。算数以外の教科でも、少しずつ専門性を高めることが課題である。

 ICT機器の活用にも挑戦した1年。2学期からは作成した教材をタブレットで操作し、スクリーンに映しながら授業を行ってきた。板書との併用ということで、まだまだ課題は残るが、視覚的な情報がいかに子どもたちに有効であるかということが分かった。大学でのデジタル教科書の研究が少し生かせた場面である。今年度の反省点を踏まえ、さらに活用していきたいと考える。

 その他で今年度取り組んできたことは、学級通信の発行である。週に1回のペースで45枚の通信を発行してきた。決して多い枚数ではないが、定期的に子どもたちのがんばっている姿や、授業の紹介、時事的な内容、担任の思いなどを発信。子どもたちだけでなく保護者の方にも情報を発信することができた。「毎週楽しみにしています」という声も多くいただき、保護者の方との話題も増えた。特に保護者の方と話すのに緊張していた1学期は、学級通信の話題が自分を助けることになった。正直発行するのが負担になった時期もある。しかし、通信がなかったら保護者の方との信頼関係もここまで強くならなかったと思う。45枚の通信が無事に1年をやり遂げるための支えになったことは間違いない。

 自分のブログでの振り返りも、1年間継続することができた。本当に継続することの難しさを感じる毎日。でもこの記録は必ずや自分の財産になる。来年度もできたこと、学んだこと、反省点や課題を記録し、自分の成長につなげていきたい。

 いろいろなことがあっという間に過ぎ去った1年目。教員になってよかったと思えた幸せな1年間だった。(松井)

※写真は2017年2月19日愛される学校づくりフォーラムから

4月に向けて(岩田)

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 こんにちは。2期生岩田です。季節はすっかり春で、辺りは桜が満開。お花見をしている様子を横目で見ながら新生活へ向けて準備を進めています。

 卒業して10日余りがたち、いよいよ4月からの勤務が迫ってきています。学校によっては担当学年が発表されているところもあると聞きました。不安で不安で仕方ないはずなんですが、いまいち何が不安なのかもよくわからない状況で、毎日のんびりと過ごしてきてしまいました。

 そこで今日は4月からの決意表明をして、きっぱり前に進もうと思います。そうです。石川くんの真似です。(笑)


 石川くんは、「チャレンジ」を4月からのテーマに挙げていました。わたしは4月からどうしていきたいのかと考えたとき、「じぶんらしく。」を貫いていきたいと考えました。

 これは、わたしが日常生活でも常に意識していることでもあります。(笑) 大学時代、何度この言葉に救われたかわかりません。(笑)

 人間誰しも心のどこかで他人と自分とを比較して生きている気がします。それは決して悪いことではないと思いますが、自分が本当に求めている本来の目的を見失ってしまうのではないかと感じます。人と競ったり、比べたり、知らないうちにベクトルが異なる方へ向いてしまうことは経験されたかたも多いのではないかと思います。

 「じぶんらしく。」4月からも継続してこの言葉にお世話になりたいと思います。当然失敗することだらけだと思います。先輩方の振り返りの記事を読ませていただいていても、これから先簡単にはいかないことばかりであると感じます。しかし、そんな中でも「じぶんらしさ」を大切にしていきたいと思います。いつだって自分を一番に信じてあげられるのが自分であればいいなぁと思います。これを機に、心を入れ換えようと思います。ありがとうございます。(岩田)

新年度へ向けて(石川)

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 皆さんこんにちは。2期生の石川です。

 3月15日に卒業してしまってからゼミや大学の友人との関わりがすっかりなくなってしまいました。さみしいものです。

 さて、あと数日もすれば平成30年度、そう、新年度です。神に祈ろうが、逆立ちしようが、どれだけ大学生のままが良かろうが新年度がやってきます。私達2期生は新社会人。教員採用試験からあっという間にここまで来てしまいました。同じ2期生の話を聞いていると、9割が不安で、1割が楽しみといったところでしょう。私も同じような感じです(笑)。

 そんな中、この記事は新年度へ向けての決意表明のようなものになればと考えています。大学の4年間を踏まえての決意表明(のようなもの)です。これを機に、ぜひ皆さんも決意表明をしてみてはいかがでしょうか?(恐らく2期生がこのバトンを受け取ってくれるでしょう。笑)

 新年度へ向けて、私は「やらずの後悔よりやって後悔」この言葉を意識して過ごしていきたいです。つまり、チャレンジです。

 私は、大学の4年間「やらずの後悔」を何度も経験しました。色々なことを、風のうわさや、食わず嫌いのようなものではなから毛嫌いをしていたからでしょう。大学を卒業した今、改めて振り返ってみると「あの時○○をやっていれば…」というものが学習面だけでなく、サークル活動、交友関係等々…からいくつも出てきます。(今となってはもう取り返しのつかない事です…)。逆に「やって後悔」した経験はあまり出てきません。もちろん、やって失敗したことはたくさんあります。しかし「やる=自分の決断」だからか、それが後悔まで行くかというとそうでもないのです。

 この経験から考えても、ぜひ新年度はチャレンジの年にしたいと考えています。新たな社会に足を踏み入れ、右も左もわからないまま新年度がスタートします。初めてのことばかりで、学ぶことや、覚えることがたくさん出てくると思います。そんな中、はなから挑戦せずに後悔するのはもう十分です。この1年間「やらずの後悔よりやって後悔」というチャレンジ精神を忘れずに、がむしゃらに1年間突っ走って行きたいです。


 ……と、こんな記事を書いている時に、ふと、ある言葉が思い浮かびました。私が教師を目指すきっかけになった、中学校3年生の担任の先生からの言葉です。せっかくなので共有したいと思います。

 『人生に「つまらない」という言葉はない。あるのは「つまらなかった」という結果だけ。つまらないと決める前に、まずは一生懸命、全力でやってみろ。』

 今でも思い出す印象深い言葉です。新年度、私たち2期生は、恐らく辛い辛い辛い1年になるでしょう。そんな状況に負けず、先生からの言葉のように、まずは全力でチャレンジをして、そこからたくさん学びます。そう簡単に倒れないようにゼミで玉置先生を含めたくさんの先生方に鍛えられてきたはずです(笑

 思いの外、長い記事になってしまいました。

 私だけでなく、他の2期生も新社会人。そんな2期生を少しでも応援していただければなと思っています。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。(石川)

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1年を振り返って(大澤)

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1 はじめに

4月。教室のドアを開けたときの緊張感は今でも覚えている。「どんな子たちなのだろう。」「担任として上手に引っ張っていけるだろうか。」そんな期待と不安が入り混じった感情を抱きながら教室に入った。それから早1年が経った。考えてみれば本当にあっという間だった。毎日が新しいことばかりで必死だった。時には、自分の力では何もできない悔しさや情けなさに涙することもあった。しかし、そんな中で子どもたちの成長を感じられた日は嬉しかったし、自分の頑張れる原動力となった。

2 ある子どもとの出会い

 その子どもは、勉強が苦手で落ち着かなくなってしまったこともあったので、放課の時間も利用して指導をした。最初こそ嫌がっていたが、勉強が分かると嬉しそうだった。
「今日の先生からのミッションはこれね。ちょっと難しいよ。解けるかな。」
と計算問題を2問ほどだすと、翌日には、
「先生、解けたよ!見て!」
と誇らしげな顔をしてノートを見せてきた。
1学期の終わりになると、宿題をほぼ毎日出すようになり、授業中も積極的に挙手するようになった。目に見えてわかる成長に喜びを感じた。2学期に行った「劇と歌の会」では、クラスの子たちからソロで歌う役に抜擢され、持ち前の美しい歌声を体育館中に響かせた。自信がついたのか、輝きはさらに増した気がする。保護者にも、「あの子、あんなに歌うまかったんですね。」と言っていただけた。
 2月に2分の1成人式に向けて、10年の間に自分が成長したと感じた部分を書き出した。ワークシートには「○年生になって、できなかった計算ができるようになった。友達がたくさん増えた」と書かれていた。

3 小さな目標づくり

 我がクラスの子どもは素直で頑張り屋である。これまで運動会やマラソン大会、なわとび集会などの大きな行事もクラスで一致団結し、乗り越えてきた。この良さを学校行事だけでなく、普段の生活の中でも取り入れると、とても良い雰囲気で1日を終えることができることが分かった。例えば、給食配膳の時間。4月当初はわたしのクラスだけ遅く、食べる時間が充分に確保されていない状態だった。指導員の先生に相談したところ、タイマーを使うことを勧められた。
「今日はみんなの力をあわせて15分で配膳したいんだけど、できそうかな。」
と聞くと、
「できる!」
と声をそろえた。タイマーを使って行ってみると、子どもの動きが全く違った。「15分以内に配膳をする」という目標意識をもつだけでこんなにも変わるのだと驚かされた。最初は声をかけながら行っていたが今では特別な声かけをしなくても子どもたち自らタイマーを設定し、動いている。この「小さな目標づくり」は給食配膳だけでなく「帰りの会の支度を6分で行う」「授業の始めと終わりのあいさつの声をそろえる」など、1日に1つ課すことで楽しく学級力を高めることができると感じた。

4 おわりに

 自分が教師になって初めて、「自分は今まで先生たちにこんなにも多くのことをしてもらっていたのだ。」と気付くことができた。わたしは、器用な方ではないため、1つひとつのことに時間がかかってしまうし、失敗も多い。それでも子どもたちは一生懸命に目の前のことを乗り越えようとする。その姿を見てわたしも「頑張らなきゃ。」と思う。正直、楽しいだけでは務まらない。しかし、楽しい以上のやりがいが、この仕事にはあると思う。(大澤)

※写真は2017年2月19日愛される学校づくりフォーラムから

教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯P16 3行目より
私は、少年が、物事に打ち込めないでうつろな顔をしていると、いたたまれなくなるのです。何もせず、困った子だなという気持で傍観していることがとてもできないのです。

● 以上から
大村はま先生はできない子、やらない子に対して可哀想などとは決して思わず、自分は教師として何ができるかを夢中に行動することが読み取れる。教師として子どもと関わる上で子どもを困った子などとは思わず、できるようになるための行動を起こすことが大切であると学んだ。

2月24日 愛される学校づくりフォーラムに参加して (安部・加藤諒太・高橋)

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 こんにちは。先日、第8回愛される学校づくりフォーラムに参加させていただきました。私たち4期生にとっては最初の会の参加でしたが、一日かけて本当に多くのことを学ばさせていただき、今回が最後の開催ということに驚きが隠せませんでした。記事が少々長くなってしまって申し訳ないのですが、ここでは4期生の安部、加藤、高橋の3人から学んだことを書かせていただきます。

 
 こんにちは。4期生の安部です。私は愛される学校づくりフォーラムに参加して、色々なことを学ばさせていただきましたが、ここでは2つに絞って書かせていただきます。

 まず一つ目は和田先生の算数の授業についてです。私は以前のセミナーで和田先生の模擬授業に生徒役として参加し、初めて和田先生の授業を拝見したのですが、初めて見た感想としては、ただただすごい、子供を全員巻き込むような圧倒される授業だなぁ、ということでした。しかし、今回のセミナーでは観客席から授業を見させていただいたので、授業を客観的に見ることができ、さらに深く学ぶことができました。和田先生は設定した課題に対して子どもたちに答えを共有させようとするのではなく、答えを導くためにどのように考えたのか、そのプロセスを共有させることで、よく分からないなぁ、からなるほど!そういう考え方をするのか!に結びつかせているということが分かりました。

 最初の段階で自力で答えにたどり着けなくてもみんなの考えを聞いて納得したり、自分の考えが広がることが授業で大切なことなのだなということに気がつきました。この信念はどの教科でも共通して言えることなので、心に留めておきたいと思います。

 2つ目は2期生の寺坂さんの模擬授業についてです。先輩の授業を見て、現場に出ているわけではないのにどうしてあれほどの授業ができるのか、本当に驚くばかりでした。特に素晴らしいな、と思ったのは今まで私がセミナーの講演でお話を聞いてきて学んだこと、授業において大切なことのほとんどが実践されていた、ということです。子どもの発言をうまくつなぎ、授業を進めていったり、発言を聞いている子どもに目を向け、その反応を見逃さなかったり、揺さぶりをかけるような発問をして学びをさらに深めたりする実践ができていました。私は2年後に先輩のような授業を展開できるとは今の時点では決して言えないけれど、これから学びを積み重ねていき、先輩の背中に少しでも近づけるように励んでいきたいです。(安部)


 こんにちは。4期生の加藤諒太です。今回は2月24日に行われた愛される学校づくりフォーラムについて書きたいと思います。

 愛される学校づくりフォーラムでは1日をかけて多くのことを学ばせていただきました。第1部の研究会では新学習指導要領の理解が深まりました。テーマごとに深い内容で新学習指導要領とICT、学校経営、地域連携、授業改善の四つを学ばせていただきました。特に授業改善の部分では、「主体的・対話的で深い学び」について理解することができました。生徒に話し合わせればいいというわけでなく、自分の考えを持った上で他人と比較し意見交換をしながら学ばせることが大切だと感じました。

 また第2部のゼミの先輩やベテランの先生方の模擬授業で1番に感じたことは、児童・生徒の言葉を拾ってそれを軸に授業を進めることの大切さです。和田先生もおっしゃっていましたが児童・生徒の言葉を使うということで児童・生徒自身の理解も深まるたいうことを学びました。また考えが出ない子どもに対しては、やり方を指導するだけではなく、キーワードを用意して考えさせることが必要だということも学びました。教師主体の授業ではなく、児童・生徒主体の授業というものを理解することができました。

 そして、研究会に参加されている教師の方々を見て、教育に対する気持ちと技術の素晴らしさに驚きました。四月から私も三年生で、実習も控えています。実習先で素晴らしい授業を行えるようそのような先生方の姿勢を見習い、ゼミを通して多くのことをこれからも学んで行きたいと思いました。最後に、このような機会を与えてくださった玉置先生を始め、多くの先生方、模擬授業を行なっていただいた寺坂先輩、ありがとうございました。(加藤)


 こんにちは。4期生の高橋です。わたしは今回、和田先生の模擬授業に、生徒役として参加させていただきました。

 そこからわたしが感じたことは、子どもにどう発言の機会を与えていくかということでした。どうしてこのことについて感じたかというと、自分自身、なかなか授業に積極的に参加することが出来なかったからです。

 「子ども役」として、不十分だと思いますが、わたしは挙手発言が苦手で、あの場でも緊張してしまい思い切って、手を挙げることができませんでした。

 しかし、誰でも発言できる質問に手を挙げると、そこで和田先生はわたしを指名してくださいました。(子ども役とはいえ、挙手発言ができたということが少し嬉しかったです(笑)。
 
 また、ペアワーク後の交流のときは、机間指導のときに子どものつぶやきを拾い、そこから次の展開に持っていったり、指名して発言させていました。そのときに意図的な指名の意味を少し理解できたように思いました。簡単な発問には、普段挙手をしない子どもを指名し、授業で引き出したい答えに通じるような疑問を持っている児童や、算数を得意とする児童を授業の中心で指名するなどして、子どもの発言から授業を作り上げていくんだということが分かりました。

 また、寺坂さんの模擬授業では、2年後にわたしもあんな授業ができるようになるのだろうか…と不安になりました。模擬授業後のお話にもあったように、発言者が話しているときの周りの子の様子を見て、「○○さん頷いとったね。」や、「○○くん首傾げとるよ。」と、子どもの反応から話を広げていっているところが印象的でした。

 生徒役をすることになり、1週間前から緊張しているようなわたしが本当に教師としてこんなに堂々と授業ができる日が来るのかなあ、ますます頑張らなければいけないなあと思わせてくださるような授業を観させていただき、授業技術だけでなく、たくさんのことを感じることができました。ありがとうございました。(高橋)


 今回のセミナーもこれからの学びにつながるようなとても素晴らしい機会を与えてくださり、玉置先生をはじめ、会の関係者の皆さまや今回で最後かもしれないですが、2期生のみなさんには本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

2月24日 愛される学校づくりフォーラムについて(加藤奨・中澤)

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 こんにちは、四期生の加藤と中澤です。今回は、2月24日の愛される学校づくりフォーラムについて話します。

 四期生の加藤奨基です。僕は野木森先生の理科の授業に児童役として参加させていただいたので、そこでの学びを書きたいと思います。野木森先生の授業で特に印象的だった事が二つありました。

 一つ目は、授業の「見える化」が徹底されていた事です事前に実験の動画が用意するだけでなく、動画内に実験器具名や変化の様子などをテロップとして出す事で、とても見やすく理科の内容がイメージしやすい授業になっていました。教科書の挿絵や図表だけではイメージしきれない事もある理科では、授業を「見える化」することがより深い学びに繋がるのだと思いました。

 二つ目は、実験の机間指導時の助言についてです。先生は実験の方法について多くは期待せず、子どもに主体性を持たせる中で、実験のする目的はぶれないように机間指導中に細かく何度も伝えているのが印象的でした。

 これらのことから、授業中の子どもの様子をよくイメージし、子どもの悩みやすいポイントなどに「見える化」などで対応策をおいておく事が大切だと感じました。(加藤奨基)


 四期生の中澤佑太です。私は二期生の方々による模擬授業について感じたことを二つ伝えます。

 一つ目は、二年後に自分は先生か子ども役で先輩と同じ事をしているということです。今回見た模擬授業は、ゼミ生として過ごしてきた二年間の集大成でもあるため、先輩の姿に近づけるように、二年間の活動や教育実習を大事にしていきたいと私は考えました。

 二つ目は、二期生のチームワークである。先生役は勿論、子ども役の方々が、先生役とともに授業を盛り上げようとする姿がとても伝わりました。先生の話を簡潔にし、子ども主体の授業を展開しているという評価もありましたが、それを成立するためにゼミ生の連帯感が大事であることを感じました。気遣いでなく、各々の性格を尊重した暗黙のチームワークを二年間かけて四期生の一員として身に付いていきたいと私は考えました。

 今回のセミナーは、大学生という時期に、多くの素敵な大人と関わり、充実した時間を過ごすということ、その事が貴重な体験であることを今まで以上に感じることができた会でした。

 玉置先生、本当に素敵なセミナーに参加させていただき、ありがとうございました。(中澤佑太)

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入院して思うこと(嶋藤)

 こんにちは。高校の時に膝の前十字靭帯を損傷し、今のタイミングで再建の手術をした3期生の嶋藤です(笑)。3月12日から入院し、25日に退院予定です。

 入院して思うことは、自分は周りから愛されているということです。すごく感じました。自分は1人じゃないんだなと。こういう環境に置かれないと分からないなんてだめですよね(笑)。心配してお見舞いにまで来てくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

 もう、思い切ってスポーツすることは無理だと思っていたので、今回手術をすることができて良かったです。まだまだ完治までは程遠いですが、日々リハビリを頑張っていきたいと思います。(嶋藤)
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「名人への道-社会科教師」(有田和正著)から(静谷)

◯P132 4行目
 自分の問題(ねがいともいえる)を確かにもち、それを授業中のみならず、全生活を通して執ように追究していく-これは、人間がねがいを実現し、生き方を深めようとしている姿でもある。このような姿を自主的な学習態度というのではないかと思う。

●以上のことから
 自主的な学習態度とは、授業中だけでなく、授業を離れた自由な時間に自分で追究していくことだと考えられる。そのために、子どもの身近な社会と照らし合わせた問題を取り上げ、子どもに問題をもたせることが大切であると考える。

2月17日 授業深掘りセミナーに参加して(山下、山田、高橋、高桑)

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 こんにちは。私たちは2月17日に授業深掘りセミナーに参加してきました。伊藤先生と玉置先生の模擬授業から学んだことを山下、山田、高橋、高桑の4人で書きたいと思います。


 3期生の山下です。今回は私が国語専修ということもあり、伊藤先生の授業を生徒役として受けて学んだことを書きます。まず、伊藤先生は5枚の写真を提示しました。なんの写真かわからず戸惑いましたが、文章を読んでどの写真がどの場面に当てはまるか考えながら読むようにと指示がありました。その写真がその場面である根拠を探しながら読むことでキーワードを対比しながら読むことができ、文章の構成に目を向けることができました。また、題名はアップとルーズなのに文章ではルーズからアップという順番で説明されていることに触れ、この単元の「段落同士の関係をとらえ、説明のしかたについて考えよう」という目標が達成されていました。

 このような素晴らしい授業は初めからできるわけではなく教材研究があってこそだということがわかりました。伊藤先生は常にネタ探しをしていて新聞や書籍をたくさん読まれているそうです。新聞社にその写真を使った意図を聞いたというお話ではそこまでするのかと驚きましたが、いい授業がしたいという熱い思いで先生自身が1人の読者として資料を読み込んでいるからこそ、子どもたちの反応が予想できたり考えを深めることができるのだと思いました。セミナーで国語の模擬授業を見たのは初めてでとても勉強になりました。たくさん学ばせていただきありがとうございました。(山下)

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 先日、深掘りセミナーに参加させていただきました。最後の深掘りセミナーということで、参加させていただけて本当に良かったです。

 今回初めて玉置先生の模擬授業を体験しました。外から見たことも生徒役も経験がなかったのでとても楽しみにしていました。今回は4期生全員が生徒役として参加させていただきました。内容は算数の数という単元だったのですが、大学生のわたしでも面白く、気づかないうちに自然と考えこんでいて、生徒役になっていたなぁというのが感想でした。

 また、玉置先生の模擬授業の検討会にも参加させていただきました。実際に教育現場で活躍されている先生方の視点は本当にレベルが高くて、学ぶことばかりでした。玉置先生のこの発言がきっかけで授業が展開した、生徒のこの発言を取り上げたのがよかったなど、これから授業を多く見学するにあたって生きることばかりでした。(山田)

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 こんにちは。4期生の高橋です。今回は、授業深掘りセミナーで学んだことについて書きたいと思います。

 まずは、国語の「アップとルーズで伝える」の授業についてです。
 ここで学んだことは、教材研究の大切さです。今回観させていただいた内容では、「アップとルーズとは」を理解することだけに留まらず、それらを使い分けることでどんな効果があるのか、また、使い方を間違えるとその情報に操作されてしまう怖さなどまで踏み込んでいました。国語の一つの教材として内容を理解させるだけではなく、実生活と関わらせて子どもたちに学ばせていることが分かりました。

 驚いたのは、先生が新聞社に問い合わせて、アップの写真を使った意図を尋ねられていたということでした。正直、そこまでするのか…とも思いました。しかし、教材研究にはさまざまな方法があり、教師のやり方次第で、同じ教材でも子どもたちが吸収できるものは全く違うものになっていくのだと分かりました。

 次に玉置先生の模擬授業に生徒役として参加して感じたことについてです。私は、5つの数字を計算の組み合わせで1にするという活動で、最初は1を作ることができませんでした。どんどん手を挙げていく周りの様子を見ながら焦っていました。でも、他の子からやり方を聞くのではなく、「コツ」を聞いたというところで、次はどういうポイントで考えればいいのかということを掴むことができました。そして、実際に自分が数字を組み合わせてやってみることで、できた!という達成感を味わうことができました。

 実際の授業でも、ここはできてほしいと思うポイントと、子どもたちの理解度をよく見ながら、時間をかけて学習するところを決めるなど、柔軟性が必要なのだなと感じました。

 今回、生徒「役」という意識ではなく、完全に一生徒として授業に参加してしまいました。これからたくさんの模擬授業に参加して、生徒という視点から様々なことを学んでいきたいと思いました。ありがとうございました。(高橋)

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 こんにちは。4期生の高桑です。今回のセミナーでは、「授業のあり方」について考えを深めることができました。

 伊藤先生と玉置先生の模擬授業で共通していたのは、わからない困ったという必然性のある状況をつくり、その上でわかっている人の意見を聞いたり相談する時間を設けることで、結果ではなく思考の過程に重きを置いた授業であったことです。子どもたちに正しい答えを求めるだけでは授業がただの答え合わせの時間になってしまうため、答えが出たとしても、「うなずいているけど何て納得したの?」と多くの子どもに根拠を聞いていました。私はそれを見て、もし自分が子どもたちなら、わかったふりができないなと思いました。わかったふり、わかったつもりが積み重なるとやがてそれが苦手に変わってくるため、子どもたちの核心をついた伊藤先生と玉置先生の授業の素晴らしさを感じました。

 私は今回初めて深掘りセミナーに参加させていただきました。模擬授業の後に行われた意見交換会では、同じく参加されていた先生方の視点の多さに圧倒されました。意見を求められた時にありきたりなことしか言えなかった私は、授業者や子どもたちの細かい言動ひとつひとつに目を向けられるように、注意力を鍛え、より多くのことを吸収できるような状態で臨めるようにしておくべきだなと感じました。玉置先生をはじめとする先生方、本当にありがとうございました。(高桑)

学習チューターを終えて(岩田)

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 こんにちは。2期生岩田です。三月に入りました。年が変わってから、ここまで本当にはやかったです。いよいよという気持ちに体がついてきていないのが現状です(笑)。

 2月で私は学習チューターを終えました。4月からの1年間小学校で本当にお世話になりました。教採と並行しながら様々なことを学び、様々なアドバイスをいただきました。

 チューターでは、1時間ごとに異なったクラスに配属され、子どもたちが困っていたり、悩んでいたりしたときにアドバイスをしたり、タイムの計測や○付けなどいろいろなことを勉強させていただきました。わたしは、3,4,5,6年生の様子を週に1回、1時間交代で見させていただきました。学年事に差があり、またクラス事に色があって毎回非常によい勉強になりました。


 その中でも、私が最も嬉しかったことは、やはり子どもたちの些細な成長が見られたときであると思います。週に1度しか訪れてはいませんが、1時間の中で以前は出来なかったことが出来るようになっていたり、出来なくても取り組もうとしていたり、感動する場面が多々ありました。


 自分を変えることは容易なことではないと思います。小学生は小学生なりに様々な悩みを抱えながら、葛藤しながら毎日学校生活を送っているのだと思います。子どもたちの様子を見ながら、自分もいろいろあったなあと自分の様子と重ね合わせたりしていました。心が柔軟なそんな時だからこそ、教師の言葉にはその言葉以上の重みがあるのではないかと感じました。素直だからこそ、吸収が早いからこそ、その子の人生のきっかけとするか、傷を負わせてしまうのか、全ては教師次第であると思いました。

 今までも、ずっと教師次第であるということは何度も記事に記してきたと思いますが、ここでもう一度、こどもたちの人生を背負っているという責任感をしっかりと心に刻みたいと思います。(岩田)

※ 卒業式前に届いていた記事です。アップが遅くなりすみません(玉置)

中澤佑太の一考(お試し)

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 皆さんお疲れさまです❗四期生ゼミ長の中澤佑太です。私は以前から四方山話に興味がありました。そこで今回、お試しとして初投稿したいと思います!それでは本題へ参ります。

 3月5日の中日新聞夕刊の一面を飾った『名古屋市小学校の部活廃止』という記事、皆さんは御存じでしょうか?教員の負担軽減などのため2022年から名古屋市の小学校の部活がなくなるという内容の記事である。これについて私は、名古屋市が思いきったことをしたものだと考えた。

 部活とは『教師が子どもを監督できる状態』で、主体的且つ社会的な集団形成をする力を子どもが養うことができる環境であり、学級では見られない子どもの成長を教師が見届けられる活動であると私は考えている。それだけでなく、子どもや先生にとって、小学校の思い出にもなる活動である。それがなくなるということは、子どもだけでなく、大人、学校教育にものすごい影響を与えることだと私は考えているが、読者の皆さんはどう考えるであろうか。

 想像よりも固い文章になってしまいましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もし次回投稿する際は、もう少し砕けた記事にしたいと思います。(中澤)



一年間を振り返って(牧野紘)

 小学生のころからの夢であった教師になって、もうすぐ一年が経とうとしている。あっという間の一年間であった。この一年間を振り返ってみると、本当にいろんなことがあった。自分が一年目で何も分からないとしても、子どもから見たら先生。この責任の重さを知った。子どもたちは待ってはくれない。毎日元気に登校してくる子どもたちのために、がむしゃらに進む日々が続いていた。
 そんな日々を思い出していると、一人一人の子どもたちの顔が浮かんでくる。
 『苦手なことがある日は学校に来るのを嫌がる時もあったあの子』は、今では嫌がることもなくなり、元気に学校に来ている。一学期の振り返りでは、不器用な字で「先生の笑顔がいい。」と書いてくれて本当に嬉しかった。
 『自分の気持ちが押さえられず、友だちと喧嘩になったり、反抗的になったりしていたあの子』は、まだ喧嘩はするけれど、きちんとごめんねと言えるようになった。私の話を聴くとき、目をしっかり見てくれる。
 『スピーチや発言をしようとすると、涙が出てきてしまうあの子』は、学期初めの目標に、もっと発言できるようになりたいと書き、少しずつ手を挙げる回数が増えるようになった。授業の振り返りには、発言できて嬉しかったと書く日も出てきた。スピーチがある日は、事前に考えてきてメモを用意していた。まだ小さな声だが、それを聴こうとするクラスのみんなの雰囲気が嬉しい。
 『ノートに落書きばかりしていたあの子』は、まだ授業中に落書きをすることもある。けれど、きちんとノートもとっている。濃くて力強い字で。漢字のノートの宿題を見ると、格段に字が上手くなっている。絵日記の分量も増えた。保護者の方からは、「最近少しずつ勉強が楽しくなっているみたいです。」と話していただいた。私だけじゃなくて、お家の人と子どもの成長を共有できたことが本当に嬉しかった。
 『長縄の集団跳びが一回も跳べなかったあの子』は、三回連続で跳べるようになった。正直言うと私は諦めようとしていた。しかし、子どもたちは諦めなかった。その子本人も練習を続けたし、周りの子が一緒に手をつないで跳んだり、声を出したりしてくれた。三回跳べた時は奇跡だと思ったし、泣きそうなくらい嬉しかった。
 それに比べて自分はどうか。この一年間で成長できただろうか。そう考えると自信がない。子どもたちの方がたくさん成長している。自分ももっと頑張らないといけない。そう思えるのは子どもたちのおかげである。この子たちと共に過ごすことができるのはあと少しだが、子どもの成長に食らいついていく自分でありたいと思う。(牧野紘)

※写真は2017年2月19日「愛される学校づくりフォーラム」での牧野紘子さん

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2期ゼミ旅行(20180226その14)

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 ぜひ記録に残しておきたい写真です。これでゼミ旅行記録は最後です。

2期ゼミ旅行(20180226その13)

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 いよいよ近鉄特急で名古屋へ向かいます。ゼミ旅行も終わりです。

 それにしても、私もたくさん写真に加わらせてもらえました。(玉置)

2期ゼミ旅行(20180226その12)

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 伊勢市駅へ向かう前に、おかげ横丁散策です。

2期ゼミ旅行(20180226その11)

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 お昼は「すし久」で豪華に。
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