11月14日 3期生ゼミ記録(丹羽)

画像1
 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。今回は菱川くんの算数の授業を受けてみて、印象に残ったこと、議論になったことを紹介します。

 まず、菱川くんの授業の単元は小学校5年生の体積の求め方の単元でした。4年生まででならった単位数を元にどうすれば体積が求まるかを考える授業です。

 私が印象に残ったことは2つあります。
 1つ目は、授業準備が豊かであるということです。菱川くんはペアごとに画用紙で作った立方体と直方体を用意しており、子どもたちが実際に作業できるような工夫がされていました。受けてみて、やっぱりただ話を聞いて、やり方を覚えるだけの授業よりも手を動かしながら仲間と考えてする授業はとても充実するな、と感じるとともに授業準備の大切さを改めて実感しました。

 2つ目は子どもの疑問に対しての親身さです。菱川くんは子ども一人一人の疑問を拾い、丁寧に答えている姿勢がよく見えました。これは私自身も大切にしたいと思っていることですが、どんな小さな疑問であっても耳を傾けることで子どもにとっては「この先生になら聞ける」というような安心感が生まれるのではないかと感じました。

 次に議論になったことは課題に対して、授業内容や発問がズレていってしまうことです。私自身、教育実習などで課題を提示していても、子どもたちの理解度や進み具合で発問を変えてしまったり、課題に対して適切な授業ができなくなってしまった経験があります。

 この問題点にたいして重要なのは、より言葉をシャープにする、ということを学びました。どうしても子どもたちに伝えよう、わかってほしい、という思いがあるあまり、余計なことを言ってしまったり、発問がズレてしまうことがあると思います。最後は子どもの力を信じてシャープに伝えることが大切なのだと菱川くんの授業を通して学ばせてもらいました。

 菱川くん、おつかれ様でした。(丹羽)

11月14日3期生ゼミ記録(松田)

画像1
 こんにちは。3期生の松田です。11月14日に行った理科の模擬授業での学びを書きます。


 授業は、5年生の「流れる水のはたらき」の中から「流れる場所によって石の大きさや形が違うわけ」を見つけることを行いました。そのわけを見つけるために、透明な水筒の中に生け花用のスポンジ数個と水を入れ川の中を表し、その水筒を振ることで石が削れる様子を再現するというモデル実験を行いました。水筒を30回振ってスポンジ1個を取り出すということを3回繰り返し、上流から下流への石を再現しました。

 私は実験で、上流から下流へといくにつれ、取り出したスポンジが小さくまるくなっていくという結果を目指していました。しかし、授業準備の中で困ったことがありました。それは、川の流れに合った速さにするために水筒を振る速さを変えてしまうと、スポンジに変化が見られないということでした。考えた末、振る速さについては何も言わず行うことにしました。

 模擬授業では、3人1組になり上流・中流・下流の流れに分かれ、順番に振ってもらいました。実験を始めたところ、みんな大体同じ強さで振っていました。しかし、「平地(下流)の方が速く振っている」という私が困った部分についての意見が出され、授業後にみんなから意見をもらいました。みんなからは、「振る回数ではなく、振る時間を変えてみればどうか」と私が気づかなかったことを教えてもらい、納得できとてもすっきりした気持ちになりました。

 先生からは、「実験の概要を押さえること」を教えていただきました。確かに、概要をきちんと押さえていないと「スポンジと水が入っている透明な水筒」としてしか見ることができない子どもがたくさん出てしまうと思いました。ただ実験して結果を書いて…となり、つながりのない授業になってしまうということを学びました。

 来週、別の演習でこの模擬授業を行う予定なので、今回学んだことを生かしたいと思います。また、この授業は私が5年生のときに担任の先生が行った実験を基に作ったので、自分で考えたオリジナルの授業ができるようになりたいです。(松田)

愛知大学教職研究セミナーに参加して(寺坂)

画像1
 こんにちは。お久しぶりです。2期生の寺坂です。

 11月24日に愛知大学教職研究セミナーがあり,名進研小学校の岩下修先生が講演をされるということで,参加してきました。学んだことをせっかくなら発信しようと久々に書きます。

演題 「心を動かす国語授業の基本技〜子どもの心を動かす授業エンジン〜」

模擬授業:2年 ふきのとう 文くどうなおこ

 授業エンジンとは,子どもの心を動かし授業を推進させる身体化された教師の技のこと。

1日本語の理に適った音読法
2リズム&テンポ
3発問・指示←授業エンジンの核
4対比を活用
5数の力の活用
6実物の力&映像の力の使い分け
7子どもをフォローするための2つのみると4つの聴く
8フォローの言葉 5つのステップと3分類
9教師の動き&ポジショニング
10子どもの根源的欲求を満たす

1・2について
 国語は,文章から頭の中に映像を映す。そのために,岩下先生は,意味句読みとリズム読みを使い分ける。
 句読点でわけて読むのではなく,意味でわける。そうすることで,頭の中に映像が鮮明に映る。ブツブツわけると,映像が区切れてしまう。また,読点は教科書会社の都合でつけているものもあるということも知った。日本語のリズムを感じるには、金子みすゞさんの詩がとても良いらしい。
 また,音読の仕方について「文節末・文末は声をおとす」「声の高さは,高から低」ということも学んだ。是非実践してほしい。本当に聞きやすい。

3・4・5について
 発問とは,子どもの思考内容の提示のこと。
 指示とは,子どもの思考方法の提示のこと

 発問には,4つの種類がある。
1.ダイレクトに問う
 「どんなとこで心が変わった?」
2.対比的に問う
 「囁いているとは,話すとは違うの?」
3.選択的に問う
 「この場面の季節は?1春2夏3秋」
4.不思議だねぇと問う
 「ふきのとうは,雪の下に顔を出したの?不思議だねえ」

 指示では,明確に答え方・書き方を伝える。2の発問の指示は,「話しているは〜,囁いているは〜」
 3や4では,反対意見から考えさせる。反対からにすることで,全部の意見について考えることができる。
 また,指示で困ったら数を指定する。子どもは,数の情報に敏感。「そう思える行動を4つ書きます」など。

6について
 岩下先生は,カラス貝の写真を見せたスイミーの授業を見た。45分の授業が終わったときに,岩下先生の頭の中では,授業の内容よりカラス貝の写真が残っていた。実物の持つ力は強いが,使いどころは考えるべきである。説明文であれば,使った方がよい。

7について
 みるについては,「見・視・看」を使い分ける。特に看るでは,まなざしをかたむけることをする。「まねざし」の範囲において,子どもたちは安心して「間違い」が出せるのである。

 きくについて
1.発言との繋がり
2.過去の言動との繋がり
3.テキストとの繋がり
4.言葉にならない思いとの繋がり
を聞くことが大切である。

8について
 5ステップ
 うなずき・反復し・褒めて・助けて・価値付ける
 3分類
 できたことを褒める・努力したことを褒める・資質を褒める

と,ここで講演の時間終了。
 最後に,国語の授業とは「言葉が描いている人物像の映像を,音読や発問で明確にしていくもの」と話があった。


 メモのようになってしまいましたが,とても勉強になった1時間半でした。特に,言葉から映像を子どもたちが描けるように,工夫していきたいと思います。全部を明日から!とは,なかなかいきませんが,少しずつ取り入れていきたいと思います。

 学芸会も終わり,5年生としてはじめて行事がない期間に入ります。今までと同じには絶対いきませんが,子どもたちと楽しく厳しく学級をつくっていきます。(寺坂)


※ 寺坂君の写真は2017年5月7日撮影のもの(玉置)

11月14日3期生ゼミ記録(静谷)

画像1
 こんにちは。3期生の静谷です。今回は、11月14日に行われた3期生ゼミでのわたしが行った模擬授業についてまとめていきたいと思います。

 今回わたしは、3年生の「長さ」についての単元をやらさせていただきました。わたしなりに前回の模擬授業の反省を活かし、発問をぶらさないことを意識して模擬授業に挑みました。

 実際に意識をすることによって、ぶれることなく、子どもに発問ができたと思います。そこで気がついたことが、発問をぶらさないためには、発問時にテンポを遅らせ、ゆっくり伝えると、発問がぶれにくいことに気がつきました。わたし自身、自分の発問に意識をしながら話をしていたため、自然とゆっくり話をすることになってしまいました。

 ですが、その意識によって発問もぶれず、さらには子どもも発問を聞き取りやすく、「あ、ここ大事だな」と感じることができるのではないかと思いました。これから発問をする際には、テンポを遅らせ、ゆっくり発問することを意識していきたいと思いました。

 また、今回の模擬授業では教育本から学んだことを活かして、教師がわざと間違えるという授業テクニックを用いてみました。授業では巻尺を使って、教室内の長さを調べることをしましたが、巻尺の使い方を確認する際、基準点である「0」に合わせるのではなく、わざと巻尺の端に合わせ、間違っていることを子どもに指摘をさせ、巻尺の使い方を確認していきました。ただ単に教師が巻尺を使う際は、「0」に合わせると教えられて確認するのと、子どもが巻尺を使う際は、「0」に合わせると自分から気づいて確認するのとでは、子どもの意欲はまったく違うと思います。教師がわざと間違え、子どもに指摘をさせて確認していく授業の流れもとても効果的であると思いました。

 教育本から学ぶことは本当に多く、教壇に立つまでに授業テクニックをどんどん学んでいきたいです。ただ、授業テクニックを学んだとしても模擬授業などで実際に実践してみないと、身につくことはできません。来週にも大学の講義で、模擬授業をする機会があります。その際にも、学んだ授業テクニックを実践してみて、教壇に立つまでに身につけていきたいと思います。(静谷)

11月7日三期生ゼミ記録(嶋藤)

画像1
 こんにちは。3期生の嶋藤菜月です。今回は後期ゼミ第5回で早川君が行った模擬授業について、意見を出し合ったことをまとめていきます。

 早川君は、小学5年生の算数の体積について模擬授業をしてくれました。模擬授業の話し合いで出たことを以下に書いていきます。

 まず、話し合いで話題になったのは、チャレンジ問題についてです。早川君は教科書にある練習問題ではなく、オリジナルの日本銀行の建物の体積を求めるという問題を使っていました。子どもにとって、この難易度の問題はどうなんだろうという話し合いになりました。日本銀行の建物の体積を求めるとなると、とても興味が湧くと思います。しかし、まだ体積を工夫して求める問題は1問しか解いたことがない子どもが、いきなりチャレンジ問題にいくのは早すぎるという意見が出ました。チャレンジ問題の前に、1つ目に解いた問題に近いものを練習問題で解かせ、自信をつけさせたところで、チャレンジ問題を解かせるのが良いのではないかという結論になりました。

 次に話題になったのは、黒板に何を書けばよいのかということについてです。今回の模擬授業の中では、子どもに式と答えを黒板に書かせていました。しかし、これだと、どうやって考えたか(図に線を引く)というところしか考えられない子どもにとって難易度が高すぎてしまいます。黒板に書くときは、どの子どもが見ても分かるように、考え方を書かせることが大切だということが話し合いの中で出てきました。そのためにも、教師が普段から考え方を大切にする必要があることを学びました。

 以上のように、今回も活発な話し合いをすることができました。早川君は前回もそうですが今回も、子どもの発言にしっかりと耳を傾けていたので、その発言に対しての返しが素晴らしいし、授業がスムーズに進んでいてとても良かったと思いました。模擬授業お疲れ様でした。(嶋藤)

リレーマラソンに挑戦しました!(早川)

 こんにちは。3期生の早川です。

 先日、自分の所属している数学専修の仲間と一緒に、人生初のリレーマラソンに挑戦してきました。(3期生の嶋藤も一緒に!)

 10月末にも初めてハーフマラソンに参加したのですが、その時とは違う楽しさと辛さがありました。

 リレーマラソンの何が楽しいかって、チームのみんながそれぞれ走ってタスキを繋いでいくという一体感です!それの楽しさは一方で辛さでもあります。自分が走るのが遅ければ全体のタイムに直結してしまうからです。何がなんでも次の人にタスキを渡さないとと思い必死に走りました(笑)

 それにしても、大学で初めて出会った仲間と、ひとつの目標に向かって、辛い時でも励ましあって、成し遂げるって自分は恵まれてるなと言うしかありません。どうしても、綺麗事を言っているようになってしまうのですが、もうその通りなんです。

 写真は、全員合わせて42.195km走り終えたあとの集合したときのものです。みんな笑顔で、スッキリした顔をしてます。あーたのしかった。勤務場所はそれぞれ違いますが、年に1回でもこれからもこうやって集まれたらいいなぁなんて思いました。卒業までの残りの時間を大切に過ごしていきたいと、より一層思いました。(早川)
画像1

10月31日3期生ゼミ記録(山下)

 こんにちは。3期生の山下です。今回は10月31日に行われた嶋藤さんの道徳の模擬授業について書きたいと思います。

 嶋藤さんは2年生の「一まいの絵」という教材で授業をしてくれました。授業を受けて思ったことはこだわりがたくさんあるということです。

 教科書を見せないようにして子どもたちに想像させたり、◯×法を使ったりとゼミで学んできた授業技術があちこちに散りばめられていました。また、道徳はゆさぶりが大事だとセミナーなどで散々言われてきましたが嶋藤さんはこだわりを持つ場面が自分の中でしっかりとあってそこで存分に私たちを揺さぶってくれました。

 2年生には少し難しいような内容でしたがゆさぶりの発問によって最初と最後の主人公の気持ちの変化についてじっくりと考え、議論することができました。

 授業の内容とは少し離れますが私は嶋藤さんの話し方が気になりました。2年生に向けてやるということと教科書を見せないということで状況描写や説明が多く、少しだけくどく感じてしまうところがありました。そのことを素直に伝えると間のある話し方で子どもたちが考える時間ができてよいのではないか、高学年だと私のように思う子がいるかもしれないけど低学年なら表情豊かで好かれる先生になるのではないかという話になりました。同じ授業を受けていても感じ方や捉え方は一人一人違い、みんなで授業をして意見を言い合うのはとても面白いと感じました。

 同じゼミになって1年半近くが経ち、このような話し合いができるようになったということに嬉しさもありました。これからも素直に指摘したりよいところは真似したりして高め合っていきたいと思いました。(山下)
画像1

10月31日三期生ゼミ記録(嶋藤)

画像1
 こんにちは。3期生の嶋藤菜月です。今回は、10月31日に小学2年生対象の「一まいの絵」の模擬授業をしたので、そこで自分がこだわったところ、指摘を受けたところについてまとめていきたいと思います。

 まず、自分がこだわったところについてです。こだわったところは大きく分けて2つあります。

 1つ目は、子どもには教科書を見せないということです。今回教科書には、まだ見なくても良い絵が載っていて、話を進めていく上で不都合になってしまうため、教科書を見せないという選択をしました。しかし小学2年生なので、頭の中だけで情景を把握させるのは難しいのではないかと思いました。そこで、途中で絵を貼るなど、視覚的にも分かるように工夫をしたところ、情景が分からないということは防げたのではないかなと思います。

2つ目は、○×法を使うことです。先日の野口芳宏先生の教師力アップセミナーで、道徳にも○×法を活用することができると学びました。○×法を活用することで、すぐに子どもをどちらかの立場に立たせることができるのでとても良い方法だと思います。今回は、「お父さんの描いた絵がありがとうと思うときだという人は○、思わないときだという人は×をノートに書きましょう」と言いました。野口先生のように、10秒ほどで「まだ書けていない人?」と問うことで、無駄に待つ時間がはぶけて良かったと思いました。また、ここで立場をはっきりさせておくことで、その後のゆさぶりにつなげることができたので良かったと思います。

次に、指摘を受けたところについてです。3つの指摘を受けました。

1つ目は、情景説明が多いのではないかということです。小学2年生ということもあり、これでもかというくらい情景説明をしながら進めていきました。子ども役の人たちにとって、少しくどいと思ったそうです。説明しなくても分かりそうなところはさらっと読むことが大切だと思いました。

2つ目は、×から○に変わった人の意見を聞くのが大切だいうことです。○×法を使い、ほとんどの人が×と始め答えていましたが、ゆさぶり後に○に変わりました。その時に子どもに理由を聞くというのが一番大切だと学びました。

3つ目は、私の話し方についてです。ゼミ生の1人から、くどい話し方をしていると指摘を受けました。私は大げさに話してしまうところがあるので、気をつけなければならないと思いました。

模擬授業を終えて、やはり実際に授業をしてみるととても勉強になると思いました。自分のこだわったところが実際に上手くいったのか振り返ったり、最終的に子どもにどんな姿になってほしいのか考えたり、自分のどこを直す必要があるか考えたりすること全てが、4月からの教師生活に生かされると思いました。もう一度、模擬授業をする機会があるので、次もこだわりを持ち、授業をしていきたいと思います。(嶋藤)

11月7日 3期生ゼミ記録(早川)

画像1
 こんにちは。3期生の早川です。
 今回は4年後期のゼミ2回目となる模擬授業を、小学校5年生の算数「体積」の単元で行いました。その際の気づきを記します。

 模擬授業では、体積という概念を学んだ後の、少し複雑な形の立体の体積を求めるということをしました。L字型の立体の体積を求めることから授業をはじめましたが、その際にやってしまいました。
 子どもたちに考えさせた後、発言を促す際に、「どのように考えたのか、みんなに説明しながら教えてください」と言ったのにも関わらず、2人目の発表以降は「どのように分けて考えたのか・・・」と言ってしまったせいで、1人の子の顔が曇りました。そうです。その子は、立体を大きく捉え、そこから余分な部分を引くという考え方をしていたため、手を挙げることができなくなってしまったのです。

 授業の幅を広げるのも先生であれば、狭めるのも先生。無意識のうちに、先生が進めたい授業の方向性が言葉として出てしまうのは、怖いなと実感させられました。

 また、私と同じ数学専修の嶋藤さんは、僕がその立体について、子どもが考えうる解法数を超えて、数パターンを提示してくれました。教科書にある図の数値が、なぜその数値になっているのか、自分の頭だけでは気づけないことに、周りの人と意見交流することで気づくことが出来ます。

 これで、自分は2回の模擬授業の役割を果たしましたが、今後まだまだ3期生の仲間の模擬授業は続きます。毎回のゼミを大切にして、多くのことを学び得ていきたいと思います。(早川)

10月31日3期生ゼミ記録(松田)

 こんにちは。3期生の松田です。今回は、10月31日のゼミで行われた丹羽さんの模擬授業について書きます。

 
 丹羽さんは、「イースター島にはなぜ森林がないのか」という6年生の国語の授業を行いました。

 授業後の意見交流では、主に「イースター島の森林が失われた原因」を読み取る場面での先生の対応について話し合いました。その場面は、子ども役が丹羽さんの用意していた答えと違う原因を言った際に、丹羽さんはその子どもに理由を聞いたり、その原因を確認したりしてどんどん1対1の会話になっていったという場面でした。
 
 このように、自分が用意していた答えと違う意見が出たときは、「○○さんと同じ意見の人?」と子どもに聞き、「意見が分かれたからみんなで話し合ってみようか」と子ども同士で話し合う場を作るということを教えていただきました。また、子どもの意見を聞いた後に「同じ意見の人?」と1回聞いたら、次にどんな意見が出たとしても同じように子どもに聞くというスタイルを変えてはいけないということも学びました。教師が聞き方のスタイルを変えてしまうと、その意見が間違っているのではないか、と子どもが察してしまうからです。

 丹羽さんの授業を受けてみて、つぶやきを拾ったり、違う意見が出ても決して「違う」ということを言わずに、「その意見は答えにつながっていく」と意見を受け入れたりしていて、一人ひとりを大切にしようという気持ちが伝わってきました。ぜひ真似したいと思う授業でした。(松田)

画像1

中澤語録1「いじりといじめ」に対して(早川)

画像1
 皆さんこんにちは。3期生の早川です。最近、玉置研究室のHPを見ていると、「中澤語録1」と題した記事があり、意見があればこのHPの記事で教えてほしいとのことだったので、どうせ他の玉置ゼミ生は書かないだろうと思うので、僕が思ったことを書いてみたいと思います。

 正直、あの記事から中澤くんが何を言いたいのかわからなったのですが、とりあえず題にもある通り、「いじりといじめは異なる」ということだと思います。

 僕はどちらかといえば、いじることのほうが多い人間だと思っています。でも、中澤くんのいう本音でぶつかりあえる仲間は、いじるいじられるの関係がないところにしか出来ないのかというとそうではないと思います。

 あくまで僕はですが、高校時代の友達と話すとき、大学の友だちと話すとき、バイト先等々、それぞれの集団との関わりにおいて、いじるいじられるの立場が僕は変わります。

 いじられるということは、その集団においてプラスの意味でもマイナスの意味でも大きな役割を果たしていると僕は思います。

 自分の苦手なことをいじられて周りが笑う。でも、そのいじってきた人にだって苦手なこと、隠したいようなこと、恥ずかしいことはあると思います。そんな人それぞれ1つは持っている弱点を、「いじり」を通して場の笑いに変えることができれば、そのいじられた本人にとって、それはもう弱点ではなく「強み」だと僕は思います。

 こうやって書いている自分すら、まとまらない文章になっていることが情けないのですが、僕の中の結論は、「いじりといじめは違う」ということです。その微妙な使い分けができないから下手くそな人は人間関係が壊れていく。人をいじるとき、必ず相手の顔、周りの人の表情を見る。誰かの表情が少しでも曇れば、それはもういじめに入りかけている。ここが難しい。

 そもそも、相手が嫌な顔をしたと気づいたのに、そのままいじり続けるような人は、友達ではないと僕は思っています。

 この議論は、文章じゃなかなか難しいですね。中澤くん。この文章を読んで、なにかおもうことがあれば、また意見を聞かせてください。そして、他の3,4期生の皆さんは、「いじり=いじめ」ですか?それとも「いじり≠いじめ」ですか?聞かせてください。(早川)

10月28日教師力アップセミナーに参加して(丹羽・松田)

画像1
 こんにちは。今回は、10月28日に行われた教師力アップセミナーでの学びを3期生の丹羽と松田でまとめます。


 3期生の丹羽亜由美です。第5回の教師力アップセミナーに参加させていただいて学んだこと、特に印象に残ったことを紹介したいと思います。


 私が特に印象に残ったことは、授業内での教師の支援の仕方です。いくつかありましたが、私がぜひとも実践してみたいと思ったものが2つあるので紹介します。

 1つ目は、発達障害のある子どもばかりに目をやらないということです。つまり、学級経営を個別指導に優先させるということです。私は、教育実習や、ボランティアでもですが、できない子ばかりに目がいってしまい、できている子に対する声かけが足りないことがよくあります。そうではなく、平等に接することが大切だと学びました。
 2つ目は、個別に褒める時は非言語で褒め、全体を褒める時は言葉で褒めることです。個別に褒める時は、集中している周りの子どもたちの集中を切らさないようにする配慮だそうです。子どもたちも言葉で褒められるよりも非言語で表現した方が嬉しいのではないかと思います。来年度から積極的に取り組みたいと思います。

 今回は実際に医師としても活躍されている横山浩之先生に講演していただきました。
横山先生は、大切なポイントや事項を分かりやすく、的確に話してくださり、あっという間の時間でした。ありがとうございました。(丹羽)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 私は、発達障害のある子どもへの指示の仕方が特に印象に残りました。発達障害がある子どもへの対応の教育上の配慮事項に「作業記憶の乏しさへの配慮」というお話がありました。作業記憶の乏しい子どもの中には、「国語の教科書の15ページを開く」という、3つのことを記憶することができない子どももいるということを知りました。指示の仕方で子どもへの伝わり方が変わってくることや、「記憶が乏しい」と一言で言っても、子どもによって程度が異なるので、その子どもの力をきちんと理解することが大切であることを学びました。

 さらに、「ブロークン・レコード・テクニック」を横山先生が使用している授業映像を見て、全員ができるまで同じ指示を繰り返し言う大切さが分かりました。同じ指示を繰り返すことで、できていない子どもには注意することなく気づかせることができ、できている子にはできていない子がいることを知らせることができ、場合によっては子ども同士で声を掛け合うことができるようになるのではないか、と思いました。「発問を違う言葉で言い直さない」ということをゼミで教わりましたが、それと一緒で指示を変えてしまうことも子どもの混乱を招くことにつながるということが分かりました。

 今回のセミナーでは、特別支援教育の知識だけでなく、実践的な技術についても学ぶことができました。横山先生ありがとうございました。(松田)

明日の授業に向けて(関口)

 こんばんは。中学校教育実習も残り2日となった関口です。

 明日最後の授業があります。前時では手立てがイマイチな状態で難しい発問をしてしまい、子どもたちにはてなが浮かびました。明日続きをやります。

 どうやったら考えやすいかまだまだ考え途中なのですが、子どもの日記に嬉しいことが書いてありました。

 小学校とは違い、中学校実習は本当に嫌でした。それなのにこういうことがあると、頑張れちゃいますね(笑)

「関口先生の授業おもしろかった!」「わかりやすかった!」

 と言ってもらえるように今夜も頑張ります!(関口)
画像1

10月28日教師力アップセミナーに参加して(静谷、岡田)

 10月28日に行われた横山先生の教師力アップセミナーに参加して学んだことを3期生の静谷と岡田でまとめていきたいと思います。

 こんにちは。3期生の静谷です。

 今回は、教師力アップセミナーにて横山先生の話から学んだことや感じたことを書いていきたいと思います。

 横山先生の話を聞いていて、一番心に残っている言葉は、誰もができるようなことにも適切に価値付けをするという言葉です。どうしても誰もができることに関しては、できることが当たり前すぎるため、ホメようとする行為はなかなか取らないと思います。しかし横山先生は、そんな当たり前のことでも価値付けをし、褒めてしつけることを実践しています。子どもは、褒められることに飢えています。誰もができることでも適切に価値付けをして、その行動を定着させることが大切であるということを学びました。

 横山先生の話は、裏付けがしっかりとされており、とても納得させられることばかりでした。このように裏付けがしっかりされている話は、説得力もあるし、なおかつ聞いていてわかりやすいです。子どもにとってもわかりやすいですし、子どもとの場合では信頼関係も築きやすいと思います。裏付けがしっかりとされた話を身につけるためには、横山先生のようにすでに身につけていらっしゃる方の話を真似て話すことや一緒に話すことを多くすることが大切であると思います。ですので、これからもセミナーにどんどん参加していき、話し方も盗めるところは盗んでいきたいと思います。横山先生、本日はありがとうございました。(静谷)


 こんにちは。3期生の岡田です。今回学んだ中で、今後積極的に実践していきたいと思ったこと、こういう教師でありたいと思ったことについて、二つのことを取り上げたいと思います。

 一つ目は、増やしたいと思う行動に対しては褒めたり、ほほえみかけたりし、減らしたいと思う行動に対しては無視をする、ということです。

 最初、「無視をする」ということにあまり良いイメージを持っていなかったため、衝撃を受けました。しかし、話を聞いていく中で、無視をすることによって児童に別の方法を考えさせたり、行動を改めさせたりすることができるということを知り、「無視をする」ということにも効果があるのだと学びました。ただ、そのうえで児童に変化が見られ、変わろうとしているのであれば、ほめる、ということがより大切だと学んだため、ほめるまでを大切にしたいと思います。

 二つ目は、教師が近付くのはほめるときだけ、ということです。何か指導したいことがあったとき、気になったことがあったとき、私はすぐ近付いてしまいます。しかし、今回お話の中でもありましたが、それを繰り返していくと、教師が近付いてくることが怖いと思ってしまうようになります。そうではなく、何か変化が見られた、素敵な姿が見られた、そのような時にこそ教師が近づき、ほめる。こうすることで教師との良い関係性にもなりますし、良い姿というものが増えてくると思われます。

 今回のセミナーで、上の二つ含め、多くのことを学ばせていただきました。現在学習支援ボランティアをさせて頂いているのですが、その中での自分の行動と照らし合わせながら考えると、反省点ばかりが浮き彫りになっています。来年から教師となるためにも、そして何より今関わっている子どもたちのためにも、これからどんどん実践していきたいと思います。貴重なお話、多くの学びをありがとうございました。(岡田)
画像1

10/8 教師力アップセミナー(野口先生、伊藤先生)より (菱川、加藤奨基)

画像1
 こんにちは。3期生の菱川です。今回は大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は午前中だけでなく午後にも講演があるいつもよりも特別な会でした。

 講師に野口先生と伊藤先生をお招きしました。今回はそこで午後の伊藤先生による国語の授業で生徒役をやらせていただいたのでそこで学ばせていただいたことをここに綴りたいと思います。

 どんな内容かはほかの方の記事に書いてあると思うので省きます。

 まず一つ目に子供の発言の良し悪しについて。
 僕は先日ゼミのメンバーの前で授業を、させていただいたとき全員の意見を板書していました。その時玉置先生に使う発言だけ板書すると授業が進めやすいよと指導をいただきました。だが今回はもう悪い発言は違う!としっかりわからせるべきであるという内容でした。まだ現場に出ていなくて違う!と言っていいのか?と感じてしまいましたが、たしかに授業の方向性がずれてしまう発言をとってばかりいたらそれこそ授業が成り立たないのだなと感じました。

 また二つ目に僕は前々から国語のオチの作り方というものがどうすればいいのかと悩んでいました。そして伊藤先生に思いきってどう作っていますか?と相談したら予想もしない答えが返ってきました。その答えが自分で作って誘導するです。

 僕は教科書の通りに授業をしてその求めているであろうゴールを調べてやっていて教科書にばかり目がいっていました。なのでこれからは授業の題材を自分なりに一度読んで何が大切なのか?を参考書やネットを見ずに考えてオチを設定して授業を作りたいと思いました。

 あと今回一つホッとした点もありました。正直な感想を言うと国語の授業が止まってしまっているなと感じる部分がありました。

 しかしあのようなすごいベテランの先生でも国語は難しいんだとわかり、自分がこのあいだの授業を全然出来なかっただけであんなに落ち込むのは違うなと感じることができ、より一層頑張ろうという気持ちになれました。

 これからも色々な先生の授業や講演会に行きさまざまな学びを得たいと思います。本日はありがとうございました(菱川)

***

 こんにちは、4期の加藤奨基です。今回は待望の野口先生による教師力アップセミナーに参加させていただいての学びを、先日終えた小学校教育実習と、以前学んだ「守破離」について考えたことから記事にしたいと思います。

 まず、野口先生のお話の中で特に印象的だったことが、今の教育の指針である「主体性」「自主性」「自発性」などを明確に否定されたことです。それよりもまず、相手を素直に受け入れる「受容性」を育てるべきだと仰っていました。

 確かに、相手のことや教えてもらったことを受け入れる素直さや受容的な態度はとても大切だと思います。実際に自分の教育実習でも、以前立川談慶さんのお話から学んだ「守破離」の「守」の部分、まずは授業を流せるようにと先生方のアドバイスを素直に受け入れ、真似をすることを徹底していました。

 しかし、自分は、真似から自立し自分の道を歩み出す「破」「離」の部分で個人の自主性や自発性が大切になってくると思うのです。それらがなければ、いつまでも受身なままのような気がします。

 懇親会で野口先生と話す時間をいただけたのでそのことを質問させていただくと、野口先生は「ずっと守でも良いのではないか」「思えば自分はずっと守であった」と答えてくださいました。

 自分は今まで、「守破離」と言うからにはいつかは必ず先生の教え以上のことを成さなければならないといつのまにか思ってしまっていましたが、このお話を聞いて、確かに守を徹底し続けることでも多くの学びを得られるのだと思い直すことができました。様々な意見を受け入れながら教えを守り続けるのも大変なことですし、無理に外れたことをして基本が疎かになってもいけません。結果、野口先生のような教師になれるのなら、ずっと守を貫いていくのも一つの道なのだと学ばせていただきました。

 今回の教師力アップセミナーでは、「守」の大切さを改めて実感することができました。約三週間のインターバル後、今度は中学校実習が始まります。中学校実習でも教師の基礎を身につけるため、必死に食らいついていきたいと思います。

 僅かな時間の中でたくさんのことをご指導して下さった野口先生、このような機会を下さった玉置先生をはじめとするみなさん、ありがとうございました。(加藤)

【20180807講演】東海市教員研修センター

画像1
 東海市教員研修センター前で車を降りて、講演会場に向かう。センターの入り口は工事中。会場はここではないと焦る。ゼミ生の中澤君と合流。電話で文化センターが会場と知る。派遣文書を持参しなかったことを反省。しかし近いところでほっとする。

 14時から1時間30分の講演。演題は「新学習指導要領を踏まえたこれからの授業」。後半30分間は模擬授業。熱心に聞いていただける皆さん、しっかり参加していただける皆さんに助けられての講演。

 2期生・石川君も講演会に参加。ゼミ生の前だといつも以上に力が入る(笑)。石川君の車で場所を移してわずかな時間だったが懇談。

【20180806講演】一宮市夏季集中研修講座(午前・午後)

 今日は午前、午後と一宮市夏季集中研修講座。3年連続の依頼に感謝。アイプラザに向かう。

 9時から11時45分までは校長研修。「学校の危機管理マネジメント」がテーマ。ワークショップは教育センターが進行。僕はそれらの発表後に講演。演題も内容も秘密(笑)。聞いていただいた方は、秘密の訳はよくわかっていただけるはず。

 副所長の加藤先生と昼食。センターの部屋で平林先生と懇談。話しているうちに閃き!和田フェローとの共著本校正。

 13時30分から、栄養教諭・栄養職員さんを対象として「魅力的な授業づくりのポイント」について話す。ある栄養教諭さんによる立派な模擬授業。それをもとに僕がレクチャー。そして講演。模擬授業内容はとても工夫されていて感心するばかり。したがって重点を置いたのは、子どもとの関係作りや授業進行技術。喜んでいただいたようでなりより。
画像1

【20180803講演】教職員支援機構・中堅教員研修(午前)鹿嶋市教育委員会講演(午後)

画像1
 つくば駅からタクシーに乗り、教職員支援機構で行われている「中堅教員研修」の特別講座講師として登壇。さすがに221名の人は圧巻。

 「ミドルリーダーの役割」と題して90分。大人数だけに笑いの圧力も凄い(笑)。2週間研修の最終日。明日から研修をいかして、元気を出して頑張ろうという気持ちを持ってもらおうとエールを送る。

 終了後、何人もの方と名刺交換。元気が出ました!という感想が嬉しい。

 午前はつくばでの講演が入っていて、同じ茨城だから近いと思い込んで、引き受けた講演。なんと車で1時間30分もの距離。向こうから車で迎えに来ていただけたことだけで大感激。車の中で、別の講演をしたといってもいいほど話す。

 14時から16時まで、休憩5分を入れての2時間の講演。演題は「学校を元気にする チームリーダーの仕事術 —新学習指導要領を意識して—」。会場いっぱいの熱心な方々。つい力が入る(笑)。僕の学校経営論の全てを話しきった感じ。全身疲労(泣)。

【20180802講演】静岡市数学部会で講演

 10時過ぎに家を出て、静岡駅へ向かう。駅から迎えの車で会場の静岡市教育センターへ。控え室でしばし休憩をさせていただき、14時30分から1時間の講演。演題は「主体的・対話的で深い学びを生み出す数学授業」。

 いつもの掴み(笑)で入り、新学習指導要領の捉え方、主体的な学び、対話的な学び、深い学びのそれぞれについて子どもの姿をもとに、授業作りの留意点を話す。ピタリ1時間。

 参加されていた武藤先生が駅まで送っていただけたので、久しぶりに喫茶店でゆっくりと意見交流。日数教で発表されるレポートをもとに、武藤スタイルの授業づくりについてしっかり話が聞けたのがなりより。貴重な時間。

 そうそう、会場に入るなり声をかけていただいた先生がいて、なんと愛知教育大学附属名古屋中学校勤務時代に僕のクラスに5日間ほど研修に来られた杉山先生。大感激。
画像1

【20180801講演】四日市市立楠中学校

画像1
 四日市に向かう。昼食をとって13時ごろ、四日市市立楠中学校へ到着。校長先生らと懇談。

 13時30分から1時間30分の講演。演題は「だれもが学ぶことを楽しく感じる学び合い」。参加者には校区の小学校の先生方も参加とのこと。小学校の授業も意識して話す。エネルギー一杯の先生方。圧倒されるほどの明るさと元気さ。まずもって教師が学び合うことの大切さ、そして授業では意図的に子どもをつなぐことが大切であることを強調したつもり。皆さんはどのように振り返りを書かれただろうか。
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30