1月12日 教師力アップセミナーに参加して(安藤、安部、杉山)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。さっそくですが、先日の教師力アップセミナーの学びを記事に書かせて頂きたいと思います。

 今回、白石範孝先生の講演ということで国語専修の私はこのセミナーをとても楽しみにしておりました。

 そして、今回もたくさんのことを学ばせて頂いた中で、私が特に印象に残ったことは国語では子どもたちに「汎用的な力」を身につけさせることが大切であることです。どうしてそうなのか、どんな仕組みになっているのかという、論理的に考え、ゴールを導くための「汎用的な力」は、教師が教材分析をしっかりと行い、内容だけでなく、どんな特徴や規則性を持つか、という他の教材でも使える基本となる論理や原理を捉えておく必要があることが分かりました。
 
 国語はよく他教科に比べて、学習指導要領上でも何を教えるのか、身につけされるのかが、抽象的、不明確であると言われますし、実際私も話す、書く、読めるようになるためにはどうしたらいいのか、そのためにそれぞれの単元では何を学べばいいのか、掴めずにいました。そのため、今までの私は段落や場面分け、内容や心情の読み取りが国語の授業ですることだという固定概念がありましたが、それではその単元でしか使えない力しか身に付かないということを痛感しました。具体的には、白石先生は漢字の書き順にしても、なぜ一画目が縦なのか、など初めて漢字を習った時に抱いた疑問に対して、今まで「そういうものだから」「そう覚えるしかない」と自分で無理矢理納得していたことにも、「外側に折れるのは、はらいが先にくるんだよ」と論理的に教えてくださいました。

 今聞いても「なるほど、だからこっちが先だったのか!」と納得できる説明で、むしゃくしゃしながら漢字を覚えた時の自分に教えてやりたい気持ちになりました。他にも『お手紙』の「ああ。」についても、「ああ。」って何だ(笑)と思いつつ、感嘆だと解釈していましたが、「、」「。」がついたら「気づき」であるという原理をきいて、そうだったのか、という驚きと、ここまできちんと教材研究しなければ、という戒めになりました。

 他にも季語やクライマックスなど、自分の今までの国語の概念が変わるようなたくさんの学びがあり、今回もこのセミナーに参加させて頂いてよかったという思いでいっぱいになりました。白石先生、玉置先生はじめ、関係者の皆様方、貴重な学びの場をありがとうございました。(安藤)

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 こんにちは。4期生の安部です。1月12日に教師力アップセミナーに参加させていただき、学んだことを書きたいと思います。

 今回講演していただいたのは、国語授業のスペシャリストでいらっしゃる白石範孝先生でした。私は国語が専門ということもあり、すごく楽しみに話を聞かせていただきました。

 白石先生が強調しておっしゃっていたのが「汎用的な力」という言葉です。私は初めにこの言葉を聞いたとき、何となく分かるような、でも国語の授業でこれを実践するのはすごく難しいことではないかと思っていました。しかし、最後まで先生の講演を聞くと、この「汎用的な力」を授業を通して身に付けさせることがいかに大切かということを学ぶことできました。

 辞書で「汎用」を引いてみると、「一つのものを広く色々な方面に用いること」で、対義語は「専用」と出てきます。つまり、「汎用的な力」とは広く物事に通じ、日常の色々な場面で活用できる力ということです。一回の授業で子どもが学ぶことは、その授業だけにとどまらず、色々な場面で生きて働く力にならなければ意味がないということになると思います。私は今まで色々なセミナーに参加してきて、どの教科でもそれぞの教科特有の見方・考え方を働かせ、深い学びにつなげていかなければならないということを学んできました。しかし、国語の授業でその力をつけるのはなかなか難しいのではないかと考えていました。特に登場人物の心情を読み取る読解の授業では、どうしてこの答えにたどり着くのか、説明するのが難しいからです。それで、曖昧で何となくといった指導になりやすいのかなと勝手ながら考えていました。しかし、白石先生のお話から「用語」や「方法」、「原理・原則」を子どもたちにしっかり指導することができれば、他の文章を読んだときにも使える汎用的な力が身に付くということを学びました。国語の授業においても、どこか腑に落ちない感覚は解消されて、深い理解につながり、汎用的な力がしっかり身に付くということを実感させられました。

 先生が例に挙げられた「ごんぎつね」のクライマックスを考える授業、「物語の視点が兵十からごんに変わるので、ここがクライマックスになるのだよ」と説明できれば、子どもの思考は「なるほど、物語の視点が変わるところは大切な場面であることが多いのか!視点が変わるところに注意して読むと深い読みができそうだな」というように、深まっていき、次に使える「汎用的な力」としてその子に残るでしょう。このように、どうしてこの答えにたどり着くのか、根拠を明確に示して、子どもの思考を深めていくことが大切であるなと今日の講演を聞いて改めて感じました。

 今回も多くの学びを得られました。講演をしてくださった白石先生、そしてこのような機会に参加させてくださった玉置先生や他の関係者の方々に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。(安部)

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 5期生の杉山です。1月12日に行われた教師力アップセミナーに参加して、学び得たことを記します。

 そもそも私は国語が苦手で、苦手な国語を将来教壇に立って教えることができるのだろうかという不安がありました。また、新学習指導要領で主体的・対話的で深い学びが明記されており、どのような国語教育をすればいいのか全く見当もつきませんでした。

 そんな時に、白石先生のセミナーを拝聴し、これまで当たり前に行われてきた国語教育の在り方を疑問視し、どうすれば子供たちが論理的な思考をするかを、明快で、こんな私にも分かりやすく説明されていて、とても爽快で気持ちのいいセミナーでした。

 知識を子供たちに与えるにしても、ただサラっと説明するだけでは、子供たちは右から左へ受け流すだけになってしまうと思いますが、教材との関連を利用して知識を与えることで、子供たちに印象に残りやすいものになり、さらにそこから汎用的な力を生み出すものにもなる事を教えて頂き、とても勉強になりました。

 教科書の教材において、教材研究ももちろん大事だけど、教材分析をしっかりとして初めて、教材研究の価値が出ることも学びました。いくつかの作品の例を出して、論理的思考を促す先生の講義は、あるべき国語教育の姿だと感じました。

 私もこのような国語教育を、未来の子供達に施してあげようと決意しています。今回、このような素晴らしい学びを提供して下さった白石先生を始め、教師力アップセミナー運営委員の方々、玉置先生、酒井先生など、多くの方にお礼申しあげます。ありがとうございました。(杉山)

【20190206講演】草津市立志津小学校

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 大学を出て岐阜羽島駅へ。12時58分発新幹線で米原駅へ。乗り換えて草津駅へ。14時10分ごろ着。迎えの車で、明治9年開校の志津小学校へ。校長室で講演内容を確認。

 15時10分から16時30分まで「新学習指導要領を踏まえたこれからの授業づくり」と題して講演。特に要望があった学び合い、振り返りの本質を重点に話す。固い話ではいけないと思い、事例をたくさん入れて、笑える箇所もいつも以上に多くしてのサービス。校長先生から「今まで学習指導要領改訂の話は何度も聞いてきましたが、こんなに笑ったのは初めてです」と言っていただく。本望(笑)。

私がテレビに出たときの台本発見!(玉置)

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 教員になって4年目か5年目、小牧市立味岡中学校へ勤めていたときのことです。中京テレビ放送の「5時SATマガジン」という番組に出ました。
 
 この番組は、ネットでは次のように紹介してありました。
 「東海3県各地からの生中継リポート・音楽情報コーナー・スポーツ情報コーナーなどによって構成されていた。その当時は地元のスターを発掘し、視聴者からの投票結果でランキングを打ち出す「ローカルスターベストテン」のコーナーが人気を博していた」

 この番組に出演したのは、生徒の中に「玉置先生をローカルスターとしてテレビに出そう」という動きがあって、この番組宛に私の推薦葉書をたくさん出したからです。なんと、ローカルスターベストテン第2位として生出演しました。

 その当時は土曜日も学校はありました。17時からの生放送番組で、出演するとなると、12時にはテレビ局に入らなくてはいけませんので、時間休をとらなくてはいけません。テレビ局からは「ベストテンに入っている間は何度も出演を!」と言われましたが、そんなことはできません。校長先生に相談の上、生徒が応募してくれたこともあるので、1回だけ出演しました。

 肩書きは「小牧・味岡中の熱中教師」(笑)。そのときの台本が出てきましたので、ここで紹介します。番組スタッフを見ると、取材レポーターとして、今はメインキャスターなどを務められている矢野きよ実さんの名前があります。嶋大輔というその当時、有名なバンドがゲスト出演もしています。古き良き時代の若い頃の思い出です。(玉置)
 

【20190205講演】姫路市立総合教育センター初任者研修(玉置)

 10時前に家を出て、地元駅から名古屋経由で姫路駅へ。12時45分着。迎えの車で姫路市立総合教育センターへ12時55分着。所長室で少しお話しして会場のクレアホールへ。

 13時5分から14時40分まで「すぐにでもやってみたくなる授業の技と大切な心」と題して初任者60名ほどに講演。予定もしていなかった保護者対応のまくらで受けたので、つい入れ込んでしまい、後半がバタバタの講演になってしまった。深く反省。

 姫路駅まで送っていただく。時間があったので姫路城写真を撮るために駅から少し歩く。15時49分発新幹線で名古屋へ。自宅到着は18時過ぎ。

 総合教育センターから、受講者感想が届く。

「子供の挙手が最近減ったように感じていたので、子供のつぶやきやペアトークの盛り上がりを継続できるような価値付けをしたり、意図的指名を行いたいです。また、出力の機会を増やし、活発な授業づくりを考えていきたいです」
「様々な授業でのやってしまいがちな例を聞き、自分もやってしまっているなと感じることがいくつもありました。良い方法を教えていただいたので、明日から授業で使っていきます」
「自分の日々を思い返してみるとドキッとしてしまうことがあり、意識していかなければいけないなと思いました。明日から意図的指名や「なるほど、どう」などを使って、子供たちが主体的に学ぶことができる授業をしていきたいです」 

 など、伝わったかなと思える感想でほっとする。(玉置)

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篠岡中学校、栗木先生の学び合いの授業を参観して(安部・加藤奨基)

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 こんにちは。4期生の安部、加藤奨基です。先日、篠岡中学校にて栗木教頭先生より国語の授業を見させていただきました。「これぞ学び合い!」と感じさせる素晴らしい授業で、すごくいい刺激を受けました。

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 こんにちは。4期生の安部です。栗木先生の授業を見させていただきました。国語の授業で、あれほどの学び合いを実現できるのか、と正直驚きまして、とても多くの学びを得ることができました。私はこれまで、国語の授業における「主体的・対話的で深い学び」とは何なのか、ずっと考えてきました。例えば今回の教材のように、俳句鑑賞の授業において、最後生徒がどうなれば深い学びになったと言えるのか、どんな振り返りができれば深い学び合いが実現できたというのか、ずっと分からないままでした。

 しかし、今日の栗木先生の授業を見させていただいて、国語の授業においては、最終目標として、子どもの一人一人の思考の深まりが1番大切なのではないかと思いました。その深まりは教師による働きかけよりも、子ども同士の対話による学び合いによって生まれることが大切ではないかと感じました。仲間の意見を自分の考えと比較しながら取り入れいくことで、学び合う環境が生まれ、深い思考、理解につながるのではないかと感じました。

 コの字型の机配置、ちょっとでもわかったことを自分の言葉で懸命に伝えようとする生徒、疑問に思ったことを正直に話す生徒、その声に耳を傾けて一生懸命考え、メモをとる生徒たちの様子は、まさに学び合いの実現の姿ではないかと感じました。また、生徒が書き込んでいるノート、メモは一人一人全然違って、最初は白い部分がたくさんあった用紙が文字で埋まっていくノートは生徒自身の思考の深まりがよく分かるただ一つのノートではないかと思いました。

 栗木先生が言われたように、国語の授業形態は様々で、先生のようなやり方は、他方で、「答えのない授業ではないか」と言われることもあるかもしれませんが、国語における思考力の育成は学び合いによって得られるものが大きいのではないかと私は考えます。

 思い返せば私が国語の授業が好きだった理由も、自分の思考の深まりが感じられる瞬間がすごく嬉しかったからでした。

 一方、栗木先生のような学び合いの授業はそう簡単には実現できるものではないことも感じています。先生は全体交流場面で、自分も椅子に座り、メモを取りながら子どもの意見を聞くことで、子どもと同じ目線に立って一緒に学んでいる姿が見られました。一時間の授業の中で先生が説明する、解説する場面は本当に必要なときだけでした。様々な意見が飛び交う中、先生がされていたのは一人一人の生徒の意見について大きく反応を示す、また意見が出なくなってしまったときに、「何でもいいよ、疑問に思ったことでもどうぞ、〇〇さん」と子どもの思考が止まらないように意図的指名などで生徒の背中を押すことにとどめていました。

 学び合いの実現には、やはり先生と生徒との信頼関係、子どもが安心して自分の意見を言える学級の雰囲気がまず必要であることは、栗木先生のお話でもありましたが、それと同時に、重要な意味を果たすのが、子どもの意見をつなげ、思考を深めるためになされる精選された教師の発言ではないかと思いました。

 話すことよりも聴くことが大切、教師が言いたいことだけ言っていては、子どもの可能性を引き出すことが到底できないと思います。学び合いを実現するためにはまず教師が子どもの意見を聞くことから始まるものではないかと思います。

 栗木先生の授業を見させていただいて、国語の授業のイメージが大きく変わりました。本当に多くのことを学ばさせていただきました。このような機会を設けてくださった玉置先生、そしてお忙しい中、公開授業していただいた栗木先生、篠岡中学校の皆様、本当にありがとうございました。(安部)


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 こんにちは、四期の加藤奨基です。最近服に散財しました。今回は「学び合い」授業のお手本として篠岡中学校の授業名人、栗木先生の国語授業を見させていただきました。自分はまだまだ学び合い授業のイメージが掴めておらず、漠然としたものでしかありませんでしたが栗木先生の授業を見てまた一つ学び合いについて考えを深めることができました。

 今回特に意外だと感じたことが、学び合いの様子についてです。篠岡中では2クラス分の国語授業を見させていただき、そのどちらでも学び合いが行われていました。その中でA組とB組では学び合い中の子どものテンションに差があり、自分はテンションが高く活発な様子の方が深い学び合いだと感じていていました。

 しかし、授業後に栗木先生のお話を伺うと、学び合いでは子どものテンションは低いほうが理想的だと仰っており驚きました。栗木先生によると、子どもが本当に学び合いに集中していたらテンションは高くならず、テンションが低いのは落ち着いて互いに深め合っている証拠である、学び合いは思考を深めるための活動であり話し合いではない、とのことでした。

 確かに、そうです。自分も集中している時は周りとの交流は必要最低限になりますし、心の中に少し適当さがある時の方が周りのことが変に気になってしまうと思います。ただ、これは決して子どものテンションが高いことが悪いというわけではなく、あらためて栗木先生の「学び合いではテンションは低い方が良い」ということになるほどと思い、新しい考えを深めることができました。

 今回お忙しい中授業を見させていただいた栗木先生、授業のお願いや駅までの送り迎えまでしてくださった玉置先生、ありがとうございました。(加藤)

【20190204委員】長崎県庁で文部科学省「統合型校務支援システム導入実証研究事業」ヒアリング(玉置)

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 長崎県庁で13時30分から2時間弱、長崎県における文部科学省「統合型校務支援システム導入実証研究事業」の推進状況についてヒアリング開始。

 実施体制・導入経過に関する質問など、13項目について質疑応答。短期間でよくぞここまで進められたものだと感心するばかり。他の都道府県や市区町村が統合型校務支援システムを共同調達しようとするときに、大いに参考になる事例がここにある!と確信。15時30分に終了。

【20190203講演】教員人材銀行登録者資質向上事業講座(玉置)

 12時40分ごろ家を出て、地元駅から平安通、上前津を経由して鶴舞駅へ。愛知県教育会館には13時50分ごろ到着。

 手続きをして7階の講座会場へ。毎年依頼を受ける教員人材銀行登録者資質向上事業講座(二日間)の講師。今年度は二日間にわたる講座の最終担当で90分間。70名余の参加者。ゼミ生は4期生・5期生で9名参加。

 講座タイトルは「教師としての大切な作法」。まずは「教員はブラックな仕事と言われる中、こうして教師を目指しておられることに敬意を表します」と挨拶。なんせ土・日の二日間で、午前・午後と8講座もあって、受講者は本当に大変だと思う。

 可愛がられる教員になるためのコツから入り、教師の在り方、全員参加をさせる授業技術を始め、様々な技術紹介。最後は「生徒理解より教師理解」の意味を考えてもらい終了。

 ゼミ生とサイゼリアでお茶会。4期生は、教員採用参考書や自分の勉強ノートを出して、問題の出し合い。いやあ感心。僕のテーブルは、1期生の中田君に教えてもらった「ドブル」というゲームで、5期生らと盛り上がる。
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5期生・酒井さん作成イラスト

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 1月30日の3期生卒業論文発表会は、進行や準備はすべて4期生が行いました。5期生は先輩の発表を聞き、自身の2年後の姿を描きました。
 発表会開催にあたって、5期生の酒井さんがイラストを作成してくれました。こうしたちょっとした心遣いが嬉しいです。(玉置)

1月12日教師力アップセミナー(白石先生)に参加して(井上・酒井・竹内)

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 こんにちは!4期生の井上です。寒さが一段と増し、バイト先ではインフルエンザが流行しています。予防をしっかりして体調管理をしていきたいと思います。

 さて、先日教師力アップセミナーに参加してきました。今回は白石先生が国語の授業について話してくださいました。そこでの学びや感想を述べていきたいと思います。井上、酒井、竹内の順に記していきます。

 まずは白石先生の考える知識・技能で話されていた、用語、方法、原理・原則についてです。僕は国語は答えが漠然としていて、教えるのが難しいという印象を持っていましたが、この話を聞いて、国語も数学のように論理的に答えを導き出すことができることがたくさんあるのではないかと感じるようになりました。

 例えば、講話の中でも出てきましたが、漢字の書き順です。普段何となく書いている漢字の書き順も実は書き順の決まりが存在することを知りました。

 漢字を教える時には、こう書くんだよと教えるのではなく、こういう決まりがあるよと教える。そうすることでその決まりを使い、多くの漢字の書き順が分かるようになる。その漢字だけではなく、他の漢字でも使える力になるのです。これが汎用的な力になると白石先生は仰っていました。

 次に、授業づくりでは「課題」がやはりとても重要になると感じました。白石先生は課題から思考のズレが生まれ、それが子供達の問いになると仰っていました。昨年9〜11月にかけて教育実習へ行ってきましたが、そこでも課題は授業づくりをする上で重要な要素になっていました。課題から子供達の意欲が生まれたり、疑問が生まれたりしており、課題は学ぼうとする力を生み出すのだと実習を通して考えました。また、教材分析をしてどんな課題を出すのが1番いいか考えることで、よい学びを生み出すことができるのだと感じました。

 今年初のセミナーでしたが、とても充実して学びのあるものとなりました。白石先生ありがとうございました。(井上)

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 こんにちは!寒さがだんだん和らいできて嬉しい5期生の酒井です。先日初めて参加させていただいた教師力アップセミナーでの学びについて書かせていただきます。

 今回白石先生の講義は時間があっという間に感じるほど有意義でした。特に印象に残っていることについてまとめます。

 まず、結果ではなく法則を教えて子どもたちに考えさせることで汎用的な力はつく、ということです。先生は漢字の書き順や俳句を例にして説明してくださいました。これを聞いて、答え合わせ式の授業ではその場しのぎで、知識として子どもたちに定着させるのは難しいけれど、どうしてそうなるのかという原理や法則を教えれば、ちがう俳句や漢字でも同じことが言えるか気になって、子どもたちが自ら学びにむかうようになりそうだと思いました。

 また教材分析についても学びました。いままで教材研究という言葉の方が良く耳にしており、違いもいまいち分かっていませんでした。先生のお話を聞いて扱う教材を分析することで、その教材がどんな特徴を持っているか、どんな規則性を持っているかを教師が掴むことができ、それに基づいて授業を作っていくことが大切であることが分かりました。

 内容ばかり伝えようとする授業ではなくその文章がどんな仕組みになっているかなどについて追究していくことは授業の目的のひとつなのではないかと思いました。

 講義の後半では、いくつかの物語を用いて物語文の授業の説明もしてくださいました。物語を読んだらまずさせるのは初読の感想を書くことではなく話を一文で表すことだそうです。その時あえてズレが生じるようにし、そのズレを授業を通して解決していくという流れで進めていくことで子どもたちの学びたい気持ちを尊重した授業になっているように感じました。

 国語の基礎である次からも使えるようなことを授業で教えられる授業の大切さ感じられ、今回のセミナーも大いに私の糧となりました。たくさんの学びをありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは、4期生の竹内です。先日行われた教師力アップセミナーについて書きたいと思います。

 今回の教師力アップセミナーは白石先生の講演でした。白石先生は国語の授業を「考える国語」の授業づくりを目指し、用語、方法、原理・原則を活用し、論理的に考える思考活動を重視しなければいけないとおっしゃっていました。僕は今まで漢字の書き順など暗記しなければいけないものと思っていたのですが、それにも原理・原則があることを知りました。

 論理的に考えるということは、教師が一方的に教え込むのではなく、子どもたちが主体的に考え「深い学び」にもつながると思います。新学習指導要領にもある、主体的、対話的、深い学びを目指すためには、こういった子どもたちが論理的に考える授業というのが必要不可欠に感じます。また、白石先生は思考のズレを解決することを大事にしていましたが、僕が今読んでいる北海道教育大の相馬一彦先生の「数学科 問題解決学習の授業」にも同じようなことが書いてありました。子どもたちが主体的に学ぶためには、『なぜ?』と理由を考えたくなる問いを提示し、その問いを解決していくといった問題解決学習をしていくことが大切だと感じます。

 国語や数学に限らず、子どもたちが授業に対して疑問を持ち、その疑問を解決していくというような授業をすることで子どもたちの主体的な授業は実現するのではないかと思いました。

 今回の教師力アップセミナー開催にあたって、白石先生や玉置先生、教師力アップセミナー関係者の方々、貴重なお時間をありがとうございました。(竹内)

【20190201講演】串間市授業力向上研修会(玉置)

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 串間市の中村荘(中日ドラゴンズのかつての串間キャンプ・選手宿とのこと)泊の朝。7時頃に目覚め。チェックアウトまで原稿書きと今日の講演内容再検討。

 10時から2時間余、串間市教育委員会のご配慮で宮崎県最南端の串間市観光案内をさせていただく。都井岬の野生馬に出会ったり、灯台見学をしたり、文化を持つ猿・生息地として有名な幸島を見たり。でっかい自然に出会ったミニ旅。

 昼食は教育長さんらと、串間名物のぶりプリ丼ぶり。ぶりのお刺身が丼一面を覆う贅沢丼を味わう。

 14時から研修会開始。市内全小中学校の先生方100名余の皆さんに、演題「主体的・対話的で深い学びを生み出す&明日も教室に行きたくなる授業術」と題して90分間の講演。

 「新学習指導要領の捉え方」「主体的・対話的で深い学びの生み出し方」「子どもも教師も明日も教室に行きたくなる授業術」の3つに分けて、事例をいっぱい入れて話す。若い先生方が多いので、授業技術を駆使しながらの解説付き講演。その都度しっかり頷き、メモもしていただく方ばかり。ツボでは確実に笑っていただける皆さんにエネルギーをいただき、いつも以上に「教室あるある話」が多くなる(笑)。講演後、縁を作っていただいた教育委員会の方から嬉しい評価をいただき、ほっとする。

 1時間30分ほどかけて会場から宮崎空港まで車で送っていただく。車中では串間市の地域事情をお聞きしたり、授業と学び研究所で取り組んでいることを紹介したり。おかげさまで午前、午後も充実。大感謝。

【20190131講演】台東区立忍岡中学校研究発表会(玉置)

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 9時55分、地元駅乗車。東京へ向かう。台東区立忍岡中学校着は12時50分頃。さっそく今日の日程確認や参観授業についての確認。

 13時40分から公開授業。僕は1年生社会と3年生国語を中心に参観。以前の訪問指導で出力型に、生徒同士の交流をより多くと提案したこともあって、指導案をもとにその場面が多く表れそうな授業が先の二つの授業と予想。

 予想したとおりの授業で、生徒が交流しているとても良い場面の写真が撮ることができた。授業参観後、すぐに体育館へ移動して来賓席で講演プレゼン最終づくり。なんとか講演開始時刻に間に合う。

 35分間という短い時間で、演題「新学習指導要領を踏まえたこれからの授業 忍岡中学校の授業の今とこれから」を意識して、新学習指導要領の捉え方(特に対話に重点)を話し、授業写真をもとに対話の必要性とその価値、今後の方向を話す。予定通りの時刻にピタリ終了。

懇親会で感じたこと(丹羽)

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 みなさんこんにちは。3期生の丹羽亜由美です。先日玉置ゼミ3期生の卒論発表会がありました。私は、教育事務所の面接があった為、参加できなかったのですが、懇親会で感じたことを少し書かせていただきたいと思います。

 私が懇親会に参加して感じたことは玉置ゼミの環境が「財産」であるということです。玉置ゼミに入った当初は期待とともについていけるか、3期生の仲間と仲良くなれるか不安もありました。しかし、私が卒論発表会に出られないからと代わりに私の卒論を発表してくれる仲間、懇親会であった際、すぐに「お疲れ〜」と声をかけてくれる仲間、本当に素敵な仲間に出会えたな、と改めて感じました。また、教員になってからも役に立つ書籍を下さった大西さん、直筆の手紙つきのDVDを下さった斎藤さん、お会いした瞬間に勤務地区を心配して聞いてくださった酒井先生、そしてなにより、常にゼミ生のことを考え指導してくださった玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

 4期生や初めて会う5期生の子たちもとてもあたたかい雰囲気ですぐに気づいて動いてくれる最高の後輩です。

 最後に、4月から教壇に立ってからも玉置ゼミで学んだことを最大限に活かしながら1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。玉置ゼミに関わってくださるみなさん、本当にありがとうございました。これからも3期生をよろしくお願いします。(丹羽)

※写真はゼミで授業提案をする丹羽さんです(玉置)

石巻市立大川小学校跡地へ(早川)

 こんにちは。3期生の早川です。先日、大学の友人と東北地方へ旅行へ行きました。その際に、勉強も兼ねて石巻市立大川小学校へ行きました。

 皆さんは、この学校名を聞いて何か思い浮かびますか?約8年前の3月11日。この小学校は東日本大震災の津波によってめちゃくちゃにされました。

 当時校庭だった場所も今は、荒れ地。雑草も全面に生えており、とてもここに小学校があって子どもたちが通っていたとは思えませんでした。

 今はもう8年間ほどが経過しているので、見てられないといったような生々しいものはありませんが、自然災害に飲み込まれてもなお残り続けた校舎たちが、津波の恐ろしさを物語っていました。

 学校の周りにたっていたはずの家は1つもなく、すぐ近くを通っている1本の道路には乗用車は殆ど通っていません。跡地を見に来る私達のような人たちの乗用車のみです。では、他に何の車が通っているのか。たくさんの土を運んだダンプカーだけです。土を大量に運んだダンプカーが遠くへ向かったかと思えば、何も積んでいないダンプカーがすれ違って帰ってくる。新しい堤防でも作っているのでしょうか。

 8年という歳月が経っているのにもかかわらず、この小学校がある地域は人も住んでおらず、何一つ復興しているような様子は見られませんでした。

 今の自分の当たり前に送っている毎日の生活がどれだけ恵まれているか、実感させられました。ありきたりのことしか言えませんが、自分の眼で見れば、きっとわかるはずです。

 何枚か写真を取りましたが、とても見ていられないようなひどい様子の校舎の様子に対して、皮肉にも青空は晴れ晴れとしていました。(早川)

◯ 写真の説明
1枚目:崩壊した体育館への連絡通路
2枚目:窓ガラスのサッシごとなくなっている各教室(校舎)
3枚目:体育館(奥に、体育館によくある倉庫の扉が見えると思います)
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1月21日 渋川小学校 研究授業・協議参観に参加して(小谷川)

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 こんにちは、今回特別に参加させていただきました、教育学部3年の小谷川です。尾張旭市立渋川小学校での道徳の研究授業及び、その協議について書かせていただきます。

 まずこの小学校は、私が9月に行った教育実習の実習校で、今回研究授業をした相羽先生の授業も実習中に何回か参観していました。

 相羽先生の授業は常に対話を意識した授業をしていて、日頃からかなりトレーニングをされているのがわかるような生徒の動き、活動が見受けられました。

 例えば、教科書は基本的にペアで1つであったり、机の上には物を全く置かない、ホワイトボードを使うときの役割(書記、質問する人、質問される人)、相づち、聞く姿勢(質問わざリスト)など他にも様々な日頃からの授業の工夫があり、とても勉強になる授業でした。

 このようなトレーニングは多少作業化してしまうところがでてきてしまいますが、授業をみていると、「どんなこと言ってもいいよ。」「なるほどなぁ。」「前の班では〜という意見でしたが、…」など自然とでている言葉があったり、友達の意見を要約してまとめていたり、本物の話し合いが1年を通して身についていることがハッキリとわかりました。また、話すだけでなく、書くスピードもとてもはやく、話し合いの記録もキーワードで抜き取るなど上手く行なっている姿を見ることができました。

 最初の頃は相づちの練習から入ったということで、誰でもできるいう基礎・基本をどれだけ意識させて、完璧にさせるかだけで、ここまでの子どもの成長につなげることができるんだなという驚きと、主体的・対話的な深い学びが言われている中で、どれだけの教師がこれくらいしっかりと基盤を固めて「対話」をさせているのかと考えると、すごくおもしろい授業や、対話のしやすい授業を作るよりもまず、学級規律がどれだけ重要かと学びました。

 また「子どもたちはすごく自由にやっているつもりで、実は相羽先生の手の中にある」ということを聞き、かなり納得しました。生徒の主体性などは必ずしも自由にやらせるだけでなく、教師が与え、誘導し、作り上げていくものであるということを痛感し、学級づくり、授業などで子どもの主体性の芽生えさせ方を履き違えないようにしなければならないと感じました。

 相羽先生の授業は何回見ても、様々な工夫点を見つけることができ、本当に勉強になります。実習のときに見た子どもたちからさらに進化していて、ファシリテーターの活動も入れた授業展開でした。子どもの成長に合わせて授業自体もより高度なものになっていました。改めて、本当に研究熱心な先生なのだと感じました。私も相羽先生のように、子どもの成長を常に感じて、教科として力だけでなく、人間としての根本的なところの成長を促していけるような教師になれるよう学んでいきたいと思いました。ありがとうございました。(小谷川)

【20190129指導助言】四日市市立内部中学校(玉置)

 13時15分ごろに四日市市立内部中学校着。玄関に写真のウエルカムボードあり。感激!

 校長室で、指導案をもとに検討会の内容、指導助言希望内容を確認。「対話」を中心にすることを確認して、先生方へ参観での大切な仕事を依頼。

 13時45分、動画「NHK for School」を活用しての2年生道徳授業開始。考えるべき事柄が映像で提示されて、いわゆる取り得る行動を個人で考え、グループで話し合う授業展開。主人公が思い悩む映像を見て、同じように悩みを深める生徒たち。これがいい!

 先生たちにお願いしたのは、班での話し合いになったら、側に行き、何を話しているのか、会話か?対話か?を見届けてほしいということ。

 映像を真剣に見つめる生徒写真、思い悩み考えが書けない生徒写真、グループでの生徒距離が分かる写真など、助言のための撮影をしながらメモ書き。

 授業検討会では、6つのグループに分かれた先生方に「班での話し合いを皆さんの力で再現し、それをもとに対話であったか、会話であったかを判断してください」と僕から指示。初の試み。

 10分間ほどで、どのグループも班のやりとりが驚くほど再現されて、事実をもとに「対話だったと言える」「対話まではいっていない」などの見解が述べられた。これが、僕が今日一番やりたかったこと。再現メモをいただくことができたので、実に貴重な情報ゲット。皆さんに大感謝。

 指導助言では、「対話の定義」から「なぜ対話が必要なのか」「対話を生み出すために考えていること」などを30分間ほどで話す。そして撮ったばかりの生徒写真をもとに僕の気づきを話して終了。今日もとても良い勉強をさせていただけた。

 写真は玄関の特製ウエルカムボードを入れて、校長先生方とワンショット。(玉置)
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1月12日 教師力アップセミナー(白石先生)に参加して(中西・山田)

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 こんにちは。5期生の中西です。先日、初めて参加した教師力アップセミナーでの学びを書かせていただきます。

 白石先生のお話を聞いて印象的だったことは「国語を論理的に考えさせる」ことです。「論理的に考えさせる」授業は思考のズレから子ども自身の問いを生ませる、つまり子どもの主体的学びへ繋げるところから始まります。問いに対して「用語」や「方法」、「原理・原則」をもとに解決へ向かわせ、その過程において学びを広げていくのです。話し合いや発表をして沢山の意見が出たらそれで終わるのではなく、その意見の共通点や違いをまとめて、見つけていくことが対話的な学びとなります。こうした問題解決学習が国語を論理的に考えさせることにつながり、他教科においても同じことが言えるということが分かりました。

 また教材分析について、その教材の特徴や規則性に焦点を当て、「〜の力を児童・生徒に身につけさせたい!」より先に「教材を研究する!」ことを第一に考える必要性を学びました。中心人物・場面の切り替え・表現技法・クライマックスなど物語の教材だけでも分析しなければいけないことは沢山あります。「考える国語」の授業づくりにおいて教師が教材研究をしっかり行うことが、子どもの知識・技能の質を高めていくことにつながっていくと知りました。

 今回のセミナーでは学校入口での駐車案内を担当しました。駐車可能な場所を素早く的確に相手へ伝えることは予想以上に難しく苦戦しましたが、先輩からのアドバイスをいただいてなんとかやりきることができました。

 最後に、国語授業について貴重なお話をしてくださった白石先生、このような機会を与えてくださった玉置先生、酒井先生をはじめ関係者の皆様、たくさんのアドバイスをくださった玉置ゼミの先輩方、ありがとうございました。 (中西)

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 こんにちは!4期生の山田です。今回は大口中学校で行われた教師力アップセミナーから学んだことについて書きたいと思います。

 今回は国語科の白石先生が講師として来てくださると聞いて、どうしても行きたいと思ってとても楽しみにしていました。それなのに、白石先生のご講演は期待していたわたしのさらに上をいくもので、目から鱗の連続でした。

 中でもわたしが1番心に残っているのは国語の物語の授業の構成の仕方です。はじめの授業で、一読したあと、「(中心人物)が、(出来事)によって(変容)をする話・なる話」という穴埋め式で物語を一言で書かせて、読み取った内容のズレ(思考のズレ)から課題へと導くというものです。セミナーの中では、実際に「お手紙」や「スイミー」など馴染みの深い作品で実践的な授業を順を追って話してくださいました。私たちからしてもとても考えさせられる面白い授業であっという間に時間も過ぎたように感じました。

 また、話し言葉の句読点は気づきの意味が込められているということも初めて知りました。このことから、「お手紙」のクライマックスで、がまくんがかえるくんからのお手紙を読んだ後の「ああ、」という言葉には僕にはこんな友達がいるんだという気づきが込められているのだとわかるねと論理的に教えていただきました。さらに漢字の書き順の法則も初めてお聞きしました。白石先生のお話は全て論理的で納得しながらすっと腑に落ちてくるところがとても感動しました。

 白石先生、貴重なご講演をありがとうございました。同じ国語科として、また本や機会があれば講演会で是非学ばせていただきたいと思います。(山田)

【20190128指導助言】尾張旭市立城山小学校

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 13時20分頃に尾張旭市立城山小学校着。授業開始まで、校長室で新学習指導要領実施にあたっての所感を話す。

 13時45分から2年生算数授業参観。今日まで指導がしっかり行き届いているなと感じられる学級。ごく自然にメリハリがついていて、子ども同士のやりとりもごく普通で、良い学級だなあと思いながらの参観開始。

 校長室で話題にしたこともあって、対話場面を中心にしっかり見る。よいつぶやきがあちこちであり、級友の発言に自然な反応ができる子どもたち。ねらいに迫る対話を聞こうと子どもたちに近づくが、なかなか聞き取れず。皆さんに見ていただきたいと思う子どもの豊かな表情写真はバッチリ。

 30分間、校長室でプレゼン作成。授業検討では、すっかり定着した「3+1方式」。グループ毎の発表もきっちり板書されていて、先生方の学び合いもいい。

 僕の指導助言は「主体性と対話」と題して、概論から最近見た授業から、そしてさきほどの授業写真をもとに、対話の必要性とそれをとらえる難しさなどを話す。気づいたら30分。10分オーバー(汗)。校長室で、授業者や管理職の皆さんにさらなる助言。気づいたらこちらでも20分間ほど。

1月12日教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(嶋藤・早川)

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 こんにちは。3期生の嶋藤と早川です。今回は白石範孝先生の教師力アップセミナーに参加してきました。そこで学んだことについて記事に書いていきたいと思います。

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 こんにちは。3期生の嶋藤です。
 学んだことは3つあります。

 1つ目は、「用語、方法、原理・原則」をしっかりと習得・活用させることの大切さについて学びました。国語は1つ1つの作品について深く見ていくだけで、結局どのように呼んだらいいのかということや、どこがクライマックスなのかということは分かっていなかったように思います。そこで、しっかりと「クライマックスとはこういうものである」ということを教えておくことで、どんな作品でも対応できるようになるそうです。「汎用的な力」が国語には大切であるということが分かりました。

 2つ目は、どの作品でも一文でどんな話だったかを書かせる方法をとれば、作品をしっかり理解しているかどうか分かるということを学びました。一文の構成は、「(中心人物)が、(できごと)によって(変容)する話」です。この一文を書けるということは、中心人物が分かっており、クライマックスがどこなのかが分かっているということになります。この授業のやり方はとても良いと思いました。実際に4月から使っていきたいと思います。

 3つ目は、中心人物が分からない時は、語り手目線で考えればいいということを学びました。語り手から見て、客観的に書かれているのは中心人物ではなく、心を書いているのが中心人物だそうです。その見分け方はなるほどなと思いました。白石先生は例で「こわれた千の楽器」という作品を使っていました。この作品では、中心人物がこわれた千の楽器なのか、月なのかで悩みました。題名がこわれた千の楽器ということもあり、こっちを中心人物だと思っている人の方が多かったかもしれません。ですが、先ほどの語り手目線で考えれば、語り手はこわれた千の楽器に対しては、客観的に書いており、中心人物ではありませんでした。月に対しては、心を書いており、中心人物は月だということが分かりました。このように、中心人物が分からないという時には、この方法で考えればいいということを学ばせていただきました。

 以上のように、多くのことを今回も学ばれていただきました。国語の汎用的な力が私にもなかったようです。子どもたちがそうならないように、しっかりと汎用的な力を身につけさせていきたいと思いました。ありがとうございました。(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の早川です。今回の白石先生のお話の中で最も印象に残っていることが1つあります。

 それは、白石先生が講義の冒頭で話された漢字のお話、「こういうものだから」と覚えた知識は何の力にもならないという話です。白石先生は、漢字の書き順を例に挙げて説明されていました。正しい書き順で書くことを意識させることは大事なことですが、なぜそのような書き順になっているのか、その根本の書き順の原則から教えていくことが大事であるとおっしゃっていました。確かに、書き順の原則を知っておけば、既習漢字だけでなく未習のものでも正しい書き順を推測して書くことができます。

 白石先生は今回の講義を「未来に生きる子どもの『資質・能力』を育成する国語授業」と銘打っていらっしゃいました。今まで、玉置先生の講義や普段のお話の中で、”資質・能力の中の「見方・考え方」は一生覚えておいて得なこと”ということをおっしゃっています。

 お二方のお話を合わせて考えてみても、ただ先生の持っている知識を子どもたちに教え込むだけでは通用しないことがひしひしと伝わってきます。自分たちが子どものころに受けてきた授業をイメージして同じように授業をしても駄目だと考えさせられました。

 毎回、セミナーや講義を聞くたびに同じことで悩まされますが、嘆いてばかりでも仕方がないので、4月になるまでのこの自由な時間を大事にしつつ、教員になってからも向上心をもって授業づくりに取り組めたらいいなと思います。白石先生、今回はありがとうございました。(早川)

1月12日教師力アップセミナー(白石先生)に参加させていただき(北神・中澤)

 こんにちは。五期生の北神と四期生の中澤です。今回は1月12日の教師力アップセミナーでの学びを記していきたいと思います。

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 こんにちは!五期生の北神祐里子です。今回初めて教師力アップセミナーに参加させていただきました。そこで学んだことについて書きます。

 まず、主体的な学びというのはノートに自分の考えを書くことではなく、教師が出す課題に対して考え思考のずれを感じ問いを持つことだということです。『スピードかぞえうた』の授業の仕方は、まさに主体的に自分の考えを持つことができる授業だと思いました。分からなくて一生懸命考えて知ったことや学んだことはすごく頭に残ると思います。

 そんな授業をするためには、教師が、その教材はどんな特徴を持っているのか、どんな規則性があるのか明確にしておき、児童・生徒にどんな活動をさせると良いか考えておく必要があります。児童・生徒に主体的な学びをさせるためには、教師の綿密な教材分析が不可欠だと思いました。

 そして、国語で学ぶことも数学で学ぶ法則と同じように、他の作品にも生かすことができるということです。私は、物語のクライマックスは中心人物の変容点であることを初めて知りました。中心人物は誰であるかを考え、会話文や描写の文または視点が変換された文がどこにあるかを考えると、クライマックスを簡単に見つけることができました。私は今までなんとなくという感覚でクライマックスを探していたためとても驚きました。ある作品の登場人物の心情を読み取ることだけに力を入れるのではなく、このように他の作品にも生かすことができるような指導をすることが大切だと思いました。

 「用語」「方法」「原理・原則」について私自身ももっと学ばなければならないと感じました。参加させていただきありがとうございました。(北神)

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こんにちは。四期生の中澤佑太です。今回は、白石先生のセミナーに参加させていただきました。学ばせていただいたことを記していきます。

 数学では、公式という知識技能を学ぶことで、問題を解くことで思考力判断力表現力を身に付けます。国語も理数の世界と同じように、知識技能を習得し、これを使って思考力判断力表現力を身に付ける学問であることを学ばせていただきました。

 例えば漢字の筆順では、九のように、はねが外側にある字は、はらいが先になり、万のように、はねが内側にある字は、はねが先になります。上記した知識技能を学ぶことで、他の漢字にこの知識技能を使って筆順を考えることで思考力判断力表現力を身に付けることができます。

 俳句の学習においても、五七五の最後の五文字が作品のテーマとなるという知識技能を学ぶことで、様々な俳句の季語が何かを考えやすくなり、作品作りによって思考力判断力表現力を身に付けることができます。五七五七七の短歌では、七七で心を示すという理屈があります。

 国語の授業は内容主義でなく、分析主義となることが大事であることを学びました。教材分析では、その教材の特徴と規則性が何かを考えることが大事になります。

 文学作品の授業では、クライマックスがどこかをきく授業がありますが、この授業ではゴールを導けていないということを学びました。クライマックスを面として捉えると、クライマックスでなく山場を見つけることになります。クライマックスとは、中心人物の変容点を意味します。クライマックスを見つけるときは、一文で見つけること、会話文か描写の文であること、視点の転換点になっていることを意識することが大事になります。

 文学作品のプロローグは、絶対に落とさない。ここに物語で伝えたいこと(中心人物が誰かなど)が隠れている。この事を私は学ばせていただきました。

 今回のセミナーで、多くの後輩と出会いました。一日過ごして私は、後輩も恵まれました。本当にここまでの人生で一番幸せな瞬間を生きていると感じています。しかし同時に、後輩の前で恥ずかしい言動をしてはならないという思いにもなっています。私は、この気持ちを活かして、今までできなかったことをできるようにしていきたいと考えています。

 最後に、国語の授業を根幹となることを教えていただいた白石先生、酒井先生を始め教師力アップセミナーの関係者の方々、玉置ゼミ生、そして玉置先生に感謝の気持ちを申し上げます。教師力アップセミナーに参加させていただけていることに対する感謝の気持ちが薄くならないようにと考えています。次回もよろしくお願いします。(中澤)
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1月12日 教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(遠藤・加藤奨基)

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 こんにちは。先日成人式を終えて、久しぶりに恩師と再会し、沢山の刺激をもらった五期生の遠藤です。こんな先生になりたい!という思いが更に強まった、素敵な一日になりました。

 さて今回は、1月12日に大口中学校にて行われた教師力アップセミナーから学んだことについて書きたいと思います。

 授業を考えるにあたり、最も時間をかけるべきなのは教材研究であるというお話を聞き、改めて教材を分析して、教えるべきものを見出すことの大切さを感じました。白石先生による教材分析は、プロローグを深く読み、クライマックスを明確に捉え、教材の持つ特徴と規則性から課題を見出す等、授業化する際子供にどんな点を学んで欲しいかについて意識していらっしゃる素晴らしいものでした。

 こうしたお話を聞く中で、以前読ませて頂いた板書についての本の中で、白石先生が仰っていた次のようなお言葉を思い出しました。

「子供の反応を書いていくときに大切なのは、単にそれを書きつらねるだけでなく、それがどう収束するのかがわかるようにしなくてはいけません。」(これでできる!「板書」の仕方がわかる / 白石範孝編集代表 『使える授業ベーシック』シリーズより)

 子供が考えを出すことは大切ですが、それだけでは勿体無いのだと思います。それらの意見が常に意識的に問題解決へと進むよう、教師が意図的に導くことが大切なのだとわかりました。

 また私は、自分自身が本を読むことが好きなので、読書の楽しさと物語の世界の面白さを子供たちに伝えられるような教師になりたいと思っています。白石先生は今回のセミナーの中で、読書力を育てるには、本を読む機会ばかり与えるのではなく、教師自ら楽しむ読み方を伝えていかなくてはいけない、と仰っていました。

 その言葉を聞いて私は、私がこれまで考えていた読書週間やビブリオバトル等の取り組みは、どれも方法ばかりで心が足りていなかったのだ、と衝撃を受けました。大学生として沢山の本と向き合える今のうちに、楽しむ読み方を自分なりに模索していきたいです。そうして見つけた読み方に基づいて、子供たちが積極的に楽しめるようなイベントを考えたいと思います。

 今回のセミナーでの役割として、私は今回お茶をお出しする担当をさせて頂きました。急須から湯のみにお茶を注ぐ時は、少量ずつ順番に注いで濃さを均一にすることや、お出しする際は目線が先生方よりも下になるよう、膝をついてお出しすることなど、社会人としてのマナーを先輩方から学び、大変勉強になりました。ポイントは、お話の邪魔にならないようタイミングを見計らってお出しすることと、茶托にお茶がとんで汚れていないかきちんと確認することだと思います!参考になりましたら嬉しいです。

 今回の教師力アップセミナーから、国語を専攻する者として国語の授業がどうあるべきか、国語を通して子供たちがどんな力を育むことができるのかを学ぶことが出来ました。素晴らしいセミナーを開催してくださった白石先生、こうした機会を与えてくださった玉置先生をはじめとする先生方、そして、仕事内容から礼儀作法まで様々なことを教えてくださった先輩方、本当にありがとうございました。(遠藤)

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 明けましておめでとうございます、四期の加藤奨基です。以前書籍を読ませていただいた白石先生に新年一発目のセミナーでお会いできるということで、今回はとても楽しみにさせていただいていました。

 お会いした白石先生は、以前から本の写真で拝見させていただいていた白石先生と同じ白石先生で(当たり前!笑)、朝の玄関挨拶にも力が入るというものです!

 今回のセミナーで特に印象的だったことが、白石先生がおっしゃっていた「国語の問題解決学習」です。入念な教材分析・教材研究から課題を提示し、子どもたちそれぞれの思考のズレから問いを持たせ、主体的・対話的な活動を通して解決へ至る中で「用語、方法、原理・原則」など他教材でも通用する汎用的な力を身に着けさせ深い学びとする、という具体的な授業作り方法を聞くことができ、以前書籍で読ませていただいた国語の論理と子どもの主体的対話的で深い学びが絶妙にミックスされた授業作りだと感じました。

 また、白石先生の論理的思考による国語授業は、野口芳宏先生の明確な答えのある国語授業に通じるものがあるとも感じました。野口先生も白石先生も、題名や表現技法など本文に基づいた論理的な観点から、曖昧になりがちな「国語の答え」をしっかりとした理由から導かれていたと思います。自分も国語授業を作るときは、他教材にも応用できる力、身に着けた力から論理的に答えを導き出す力の二点を子どもたちに習得させられるような授業作りをしていきたいなと思います。
 
 今回のセミナーは僕が人生で三冊目に読んだ教育書の先生にお会いすることができ、とても嬉しく学びの深いものになりました。本でしか知らなかった先生が目の前にいる様子は、さながらスターを前にしているようでかなり緊張しましたが、そういった経験ができるのも玉置ゼミの醍醐味だなと再認識できたセミナーでした。新たな学びをご指導くださった白石先生、このような機会をくださった玉置先生をはじめとする先生方やセミナー関係者の皆様、ありがとうございました。(加藤)
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