6月1日 前座真打会・名人会に参加して(安部・加藤・古川)

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 こんにちは。4期生の安部です。私からは午後から行われた山田貞二先生の道徳の模擬授業のことを書かせていただきます!私は生徒役ではなく、後ろから授業を見させていただいたので、授業を客観的に見ることができ、 先生の授業の工夫を色々なところで発見することができました。授業後の深掘りも含めて学んだことを大きく2つに分けて書きます。

 1つ目は、やはり道徳の授業のミソは、いかに自分事として考えるところまで下ろせるかだ、ということです。山田先生は、授業の色々な場面で、今回のテーマである、「思いやり」を子どもが自分事として考えられるようにするための工夫をされていました。

 例えば、最初の資料の内容を確認する際、実にさらっと事実確認をするのですが、「赤ちゃんの火のついた泣き叫ぶ声とはどんな声?真似してみて」や、「拍手も真似してみて、これは何に対しての拍手だろう、目を閉じて考えてみて」と実際に活動をして考えてみるなど、色々なところで資料と自分自身をつなげるための工夫がされていました。

 読み物資料がとても良いお話だったので、「きれいごとの道徳」になってもおかしくはないと思うのですが、授業の随所で施される様々な工夫によって、子どもの心の中の本当の気持ちが自然に引き出されているのが流石だなと感じました。

 2つ目は、「多面的・多角的な視点」です。これは、学習指導要領にも謳われているいるように、道徳の授業をするに当たってとても大切なことですが、これを実現するのはなかなか難しいと思います。私も実習で授業をしてみて、子どもから様々な意見が出れば出るほど、授業をするこちらの収集がつかなくなって、浅く平たいままで終わってしまった苦い経験があります。山田先生の授業では、多面的・多角的に考えられ、そして考えが深められるところまで到達するための工夫が様々なところでされていました。

 例えば、お母さんの立場になって考えたとき、このまま乗っていくか、それとも降りるか、自分の気持ちを円盤に表す活動がありました。ほとんどの子どもが「乗って行く派」の青が9割以上を占める中、先生は、「降りる派」の赤の割合が多い子どもを見逃しませんでした。そして、赤が多かった2人に実際にお母さんになりきってその理由を話してもらいました。赤が多かった2人に、役割演技をしてとらうことで、他の子もこうやって考えることも確かにあるかもしれないなぁ、と新たな視点が得られたと思います。ロールプレイ(役割演技)がごく自然に行われていて、こうやって使うのか、と目から鱗の瞬間でした。

 今回、初めて道徳の授業を生で見させていただいて、やはり自分事として考えられること、そしえ多面的・多角的な考えに広がっていくことが大切だなと感じました。私自身、実習でうまく行かなかったこともあって、道徳の授業について分からないことだらけだったので、今回の学びはとても大きいものとなりました。

 お忙しい中、素晴らしい模擬授業をしてくださった山田先生、そして玉置先生を初め関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは、4期の加藤奨基です。6月1日に行われた前座会の、学生による教材研究からの学びを記事にさせていただきます。

 教材研究では、金子みすゞさんの詩「ふしぎ」を扱いました。僕達のチームでは、詩の倒置法による表現技法に気づかせて、それをもとに詩の内容を味わっていくという流れで研究しました。その際に、詩の一連目の三文をバラバラに提示し、子どもに順番を考えさせて倒置法に気づかせることを思いつきました。そのことを和田先生にお話ししたところ、「、や。は残す?残さない?」という助言をいただき、なるほどと考え直すことになりました。

 全員すっかり気付かなかったのですが、確かに句読点で文の流れを判断する子もいると思います。最終的に、子どもの意見を「文の流れ派」と「句読点派」で別れさせて対話にもっていけないかと考え、句読点は残して文を提示するということになりました。

 今回の学びは、「教材研究の細やかさ」です。子どもに句読点を見せる、見せないだけでも大きく流れが変わることを実感しました。場合によっては句読点の位置などに作者の意図を感じることもあるかもしれません。現場に出てから教材研究をする時には、いっそう注意深く教材研究を行いたいと思いました。

 また、今回学生チームは十人ほどで教材研究を行いました。それぞれの気づきや学びを総動員して一連の流れを考えました。(先ほどの文を切る案も実習前の三年生の意見でした!)しかし、現場に出てからは十人で教材研究を行う機会はなかなか少ないと思います。今のこの時間を大切にするとともに、来年も休みの日などにちょっと集まって教材研究やその交流などができたらいいなと思いました。(加藤)

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 こんにちは、5期の古川瑛理です。6月1日に行われた前座会の松井先生の授業からの学びを記事にさせていただきます。

 扱った教材は金子みすゞさんの詩「ふしぎ」です。松井先生はあえて1連目を手書きで板書し、丁寧に扱ったあとでそれ以降を1連ごとに用紙に書き提示していました。連の順番をわざと入れ替えて「緊張して、順番忘れちゃった。みんなならどう置く?」と問いかけ、順序という方法を隠していました。1連目をしっかりと捉えた上で順番を考えることが言葉のつながり、詩の意味を考察することにつながり、金子さんは何が一番不思議であったのかという狙いに迫ることができました。

 まず何を主発問にしたいのか、授業が終わった時に子どもに何が分かったと言って欲しいのかを考え、そしてその問いに対する発言を子どもから引き出す為には何処に注目させると良いかを考察し、その為の展開を考える教材研究をしなければいけないんだと感じさせられました。今年の秋にある教育実習で指導案を書く際に意識したいです。

 今回、授業中に発言が出た際、理解できていない児童がいました。松井先生はそれを見逃さず、「○○さん、分かった?」と声を掛けていました。そしてもう再度発言をした子に言ってもらったり、その発言に対して他の子に代弁してもらったり「○○さん、もう少しで分かりそうな顔してる!」と声を掛けたり、しつこくその点について問いかけ、その子が納得した仕草を見せた時「自分(○○さん)の言葉で言ってみようか」とその子がきちんと理解できたことを確認し最終的には、全体の認識にしていました。

 1人の子のはてなをきっかけとしてどんどん児童を繋いで、最後には全体に広げ、学級全員で1つの点にみんなで取り組む。こういう活動を対話的というのだと直で見ながら感じさせられました。また主発問に入る際の間の取り方など、子どもたちが今から大切なところに入るんだと雰囲気で感じられる工夫の大切さを考えさせられました。

 玉置先生を始めとする関係者の皆様、今回このような学びの機会を設けていただきありがとうございました。(古川)

6月1日 前座真打会・名人会に参加して(竹内・秋田)

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 こんにちは。4期生の竹内です。私は先日行われた前座・真打勉強会、名人会に参加しました。午前中に前座会の先生による模擬授業を見せていただき、午後からは授業名人の山田先生による道徳の模擬授業、プロアナウンサー庄野さんから朗読のコツについて学びました。今回はその中から2つのことについて書きたいと思います。

 1つ目は道徳の授業づくりについてです。私は山田先生の模擬授業を受けていましたが、思いやりについて考える良い授業だと思っていました。しかし深掘りの時間では、これはきれいごとな授業ではないかという議題が上がり、そのような視点を持てていませんでした。

 先生方は、道徳の授業づくりにおいて、「きれいごとで終わるのではなく、教材を読んだ時に内容を批判的に見て子どもたちをゆさぶったり、偉人たちは何がすこいのか、なぜ出来るのか、じゃあ自分とは何が違うのかと子どもたちをゆさぶる発問を考えたりすること大事」とおっしゃっていました。

 また、山田先生の模擬授業では資料から早く抜けており、資料は状況を掴むだけで、状況が掴めたら資料を閉じて後は自分の気持ちで感じた理由を答えさせなければいけないということを学びました。玉置先生はこれに対して、「読み取りが出来る子が活躍する道徳では意味がない」とおっしゃられており、その言葉を聞いて「道徳」と「国語」の違いを学びました。

 2つ目は庄野さんが意識していることについてです。庄野さんは玉置先生との対談の中で、相手に伝えるために音量、スピード、間の3つを意識しているとおっしゃられていました。

 音量はその場に適した音量であるかどうか、公共の場にいて不快に思わないか。スピードは相手が理解しているかどうか、自分が勝手に進めていくのではなく、中身が難しいところは特にゆっくりと。

 間は難しい内容を話した後に相手が理解し、うなづける余裕があるかどうか。教員採用試験に向けて面接練習をしていますが、緊張をすると話すのが早くなったり間をとらずに話してしまいがちでした。相手に伝わりやすくするために面接に限らずこの3つのことを普段から意識していきたいと思いました。

 前座・真打勉強会、名人会に参加して、前座会で活躍する1期生の先輩や授業名人と呼ばれる山田先生のような授業がしたい、と強く憧れを抱きました。そのため教員になってからも勉強をしていきたいと思います。玉置先生を始めとする関係者の皆様、今回このような学びの機会を設けていただきありがとうございました。


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 こんにちは!4期生の秋田です。昨日、玉置先生と4期生5期生のご飯会が開かれ、そこで普段はなかなか聞けない一人一人の玉置ゼミへの想いを聞きました。とても心温まる素敵な時間で、玉置先生と4期生5期生の自分にとっての存在の大きさと出会えたことへの感謝で胸がいっぱいになりました☺

 さて私は、前座真打会について書かせていただきます。

 今回は、前座会の先生方の国語の詩についての模擬授業を見せていただきました。模擬授業の前に、私たちゼミ生も指導案を考えました。実際に考えてみると、詩は本当に奥が深く難しいなと感じました。授業での子どもに対して様々なアプローチの仕方、授業の展開がありますが、子どもたちに身につけさせたい力やねらいをはっきりさせておく必要があるなと思いました。

 前座会の先生方の模擬授業を見せていただくと、さすが現場の先生方で、見ていて自分の実習の時に行った授業が恥ずかしくなりました。詩の一部分を隠したり、詩の連を並び変えさせたりするのがとてもおもしろいなと思いました。詩は読むことにとても意味があり、読むタイミングを教師は意図して行うことが重要であると学びました。

 そして、主発問の際には間をおいて話したり、話し方を変えたりして子どもにここが授業のメインだなと分からせることも大切であると学びました。

 松井先生は、模擬授業を終えて、普段の授業でも子どもの言葉のつなぎを大切にされているという話がとても印象に残りました。「よくわからない」というのも一つの発言として捉え、他の児童につなげていき、その発言から自分の言葉でもう一度発言させ、「よくわからない」と言った児童に戻すなど、一人一人を大切にされているなと感じました。

 また、この子をここで活躍させたいという場面をつくったり、みんなの意見を聞いて自分の言葉で言えたという自信をつけさせたり、意図的に授業を進めていく松井先生の巧みな授業展開がすごいなと改めて感じました。

 今回、一日を通して「なるほど!」「すごい!」「おー!」と自然と口から出てしまうような、深くとても濃い学びの時間でした。授業の面白さを感じるとともに、いつか私もこんな授業ができるようになってみたいと感じた日でした。ありがとうございました。(秋田)


6月3日四期生ゼミの学び(中澤)

 こんにちは!四期生の中澤佑太です!今回は、6月3日の四期生ゼミについて記します。

 前半45分は、教職教養の過去問を解きました。以前玉置先生は、「6月になると、ぎゅんぎゅん丸をつける音が聞こえてくる」というようなことを言っていました。

 私は、答え合わせをするときに耳を澄ませてみました。成る程、ぎゅんぎゅん聞こえてきました。始まった頃より、正解率が高くなり、満点をとる枚数が三枚以上とる学生も現れました。

 私は、誰かの正当率が上がることに喜びを感じられるようになっていました。そして、私の正当率も上がっていました。

 後半30分は、教育時事のプリント(出典教員養成セミナー2017年7月号)をもとに、ペアで問題を出しあいました。

 この時も私は耳を澄ませてみました。すると、ただ答え合うのでなく、考えを深め合う声が聞こえました。どうやら私は、いつの間にかすごい集団の一員になってしまったと思います。

 私は今二つの思いを抱いています。一つ目は、「この時間が永遠に続けばいいのに」という思いです。ありがたいかぎりです。そして二つ目は、「これからの私は、ゼミの仲間のような人間関係を作っていく人であろう」という思いです。そのために私は、玉置先生やゼミの仲間の言動を必死に学んでいます。

 玉置先生、家族のようなゼミの仲間、本日もありがとうございました。(中澤)
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5月29日 尾張旭市立城山小学校での学び(加藤諒太)

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は5月29日の尾張旭市城山小学校での学びを書きたいと思います!

 今回の内容は「対話の深掘り、タブレット活用」というものでした。玉置先生の話す、対話と会話の違いという話はゼミなどでも聞いていましたが、聞くたびに納得してしまいます。主体的・対話的な深い学びが謳われている中で対話の本質を見極めることは大切なことです。議論は意見を述べ一つを選ぶこと、対話は双方が意見を述べ、自分の意見に相手の異なる視点の意見を得ること。この議論、対話を適切な場面で使い分け、決して会話にしないようにすることが大切だと改めて気づきました。

 また、現在の子どもの課題として対人関係が弱いということが挙げられるそうです。分からないことを聞ける子どもを育てることが求められており、教師が子どもの意見を他の子どもに共有することで学びを深めていくと言ったような教師が子どもと子どもをつなぐことが大切であるということを学びました。

 ICTの活用では、自分がまだ目を向けていなかったICTの利点を学びました。ICTというと、自分ではまだ授業活用という印象が強く、校務分掌や学校、学級経営に生かすというイメージはあまり持てずにいました。しかし、今回の講演やお話を聞いて校務分掌や学校経営にも欠かせないものだと学ぶことができました。ICTは効率を高め、時間を作るだけでなく、その空いた時間を使って良い教師として何ができるかを考え行動していくことが大切だと学びました。これからもICT教育について、新しい情報を取り入れ、現場に出た時に生かせるようにしていきたいです。

 このような機会を用意してくださった玉置先生を始め、城山小学校の職員の先生方ありがとうございました!(加藤諒太)

6月9日 教育フォーラムに参加して(早川)

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 こんにちは。お久しぶりです。玉置ゼミ3期生で、今は愛知県で小学校の教員として働いています、早川です。

 今回は、岐阜聖徳学園大学主催の教育フォーラムに参加して感じたことを記事に残しておきたいと思ったので書きます。

 この教育フォーラム自体は、初年の2年前から連続3回目の参加となりますが、何かが明らかに違いました。それは、フォーラムの内容や会場の雰囲気などではなく、自分の立場が変わったのだと気付きました。昨年度までは、ゼミの活動の一環としての参加であり、あくまでスタッフ色の強い参加の中の学びでした。しかし、今回は初任とは言えども一応プロの教師としての参加だったので、午前中に行われた「若い教師向けセミナー『教室で困ったこと』」で飛び交う会話や壇上の先生方を聞くたびに、心の底から共感することができました。そして、それぞれの先生方からの子供の様子が話されるたび、「(自分のクラスでいうと)あの子みたいだな・・・」とすぐに頭に子供達の顔が浮かびました。

 今までは学生での参加だったので、そこまでセミナーの内容に必然性を強く感じてはいませんでしたが、やはり自分が担任を任されているということがこんなにも自分に学びへの“切実さ”を生むんだなと感じました。しっかりと内容の重点はメモと頭に残したので少しずつ実践に移していけるよう頑張りたいと思います。

 また、自分のお休みの日を使ってまでフォーラムに参加したのには、もちろんゼミの後輩達の存在があります。自分の教員生活について興味を持って話を聞きにきてくれたり、教採を1ヶ月後に控えた中での不安から、相談をしてきてくれたりすることは本当に嬉しいです。自分が2期生の先輩方や、1期生の先輩方に質問攻めをしていたのが懐かしく思い出されました。もうあれから1年経ったのかと思うと本当に時が過ぎるのは早いなあと感じるばかりです。

 今ここまで今日あったことや、思ったことを文に起こしてきましたが、改めて「書く」ことの大事さに気付かされました。玉置先生を持ち上げるような形になってしまいますが(笑)、本当に良い心がけだと思いました。自分の頭の中の考えが整理できるのも、月間・週間・日ごとの予定を整理できるのも書くことで、全てがつながっているように感じます。

 数学専修の鈴木先生にも「1つの教科でもいいから、授業をやった後の感想、子どもたちの反応、こうすればよかったという反省などをノートに残して積み上げていくだけで今後につながる」とアドバイスを頂いたので、是非明日からの自分のルーティーンに組み込んでいきたいと思います。

 長々となってしまいましたが、まず1学期乗り越えられるように頑張ります。(早川)

P.S. カテゴリ「学生の学び」を選ぶのに、躊躇したことから、ついに自分ももう学生では無いんだという意識があることに気付かされました(笑)

※ 写真は早川君の大学時代の写真です。(玉置)

5月27日遠藤さんの発表から学び得たこと(北神)

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 こんにちは。五期生の北神です!5月28日に、遠藤さんが『教師のすごい!書く指導』からの学びを発表してくれました。その発表から学んだことを書きます。

 遠藤さんは、ワークシートを作って授業をしました。そのワークシートには、その1(初級)(上級)、その2、その3というように4つの問題がありました。私は、その1、その2、その3、その4ではだめなのだろうかと疑問に思いました。実は、それには、遠藤さんの素晴らしい工夫だったのです。

 まず最初に、私たちに「実は書くことが苦手だと感じる人?」と聞きました。そこで多くのゼミ生は手を挙げました。だから、遠藤さんは(初級)の問題から始めたのです。その時に得意だと思う子達ばかりであれば(上級)から始めていたそうです。

 子どもの実態に合わせた授業をしている所がすごいなと思うと同時に、子どもがどんな反応をするのか、いろんなパターンを考えながら授業を作ることってすごく大事なことだと思いました。私は、まだそれが出来ていないので、予想外の反応がくると戸惑ってしまいます。次に授業をする時には、子どもの反応パターンをたくさん考えて、まとめにたどり着くまでの道をたくさん考えたいです。(北神)

5月27日の五期生ゼミ発表を通した学び (遠藤)

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 こんにちは!先日、久しぶりに「かもめ食堂」を読み返していたら、どうしてもシナモンロールが食べたくなり、パン屋さんまで買いに走ってしまった5期生の遠藤です。「かもめ食堂」、のんびりした世界観に安心しているうちに、いつのまにか引き込まれてつい最後まで読んでしまう素敵な本です!是非一度読んでみてください!ただ、お腹が減ってしまう可能性はおおいにありますので、その点のみどうぞお気をつけください(笑)。

 さて今回は、5月27日に行われた5期生ゼミでの発表から学んだことについてお話したいと思います。私が選んだのは、森川正樹先生の書いた「教師のすごい!書く指導」という本です。この本は大学の図書館でたまたま見つけたのですが、ポイントを簡潔にまとめている点や、「書く力」の意義を子供たちと共に考えていく点などが素敵だなと感じ、選びました。

 今回自分が挑戦したのは、ワークシートを使った学習です。もともと私はワークシートの学習が苦手で、聞き手が自らノートを取った方が自由度も高く、個性が出せるのではと考えていました。

 しかし、ほかのゼミ生の子たちが作るワークシートを見ていると、机間指導の時にチェックをしやすかったり子供同士で見せる時にわかりやすかったりなどのメリットがあった為、取り入れてみました。実際にやってみると、そうしたことに加えて「次に何をやるか、見通しが立てやすい」というメリットがあることにも気がつきました。

 私は今回最初の問題を、初級と上級に分けるという工夫をしてみたのですが、そのことで聞き手側のリアクションを反映して進める授業形式を組み立てることが出来ました。苦手意識を持って敬遠するのではなく、まずはチャレンジしてから取捨選択をする工夫をしたいと思います。

 もう一つ、今回得た大きな学びは、授業を見に来てくださった菱川さんからのアドバイスです。私はこの本に載っていた「書き慣れレシピ」を通して、様々な子供が褒められる機会を作りたいと考えていました。

 しかし、私の想定していた褒める言葉では、いわゆる「優等生」と呼ばれる子しか褒められないということに気付かせて頂きました。また、私の知らないような葛藤を抱えた子供達が、一生懸命授業に取り組んでいるのだと知り、まだまだ未熟だったと反省しました。また、今回行った授業では、一文字も書けない子供が出てきてしまう可能性があるとご指摘を頂き、衝撃を受けました。私のなかでは、全員が参加できる授業を目指していたからです。教育実習に行く前に、こうした視点を教えて頂けて、心の底からありがたかったです。

 こうした自分の視野の狭さを自覚した時、私は最初に紹介した、「かもめ食堂」の主人公の女性を思い出しました。彼女も、これなら必ず美味しい!という料理への自信があるのに、お店が流行らず不思議に思っていましたが、やがて様々な視点を学び、徐々にお客さんが何を求めているのか、に気づいていきます。私もそんな風に、自分の考えだけに拘るのではなく、様々な視野を学んで、「誰の為の学びか」、考えていけるようになりたいです。

 私は幸いなことに、フィンランドの地で一人食堂を営むような孤独な立場ではないので、まずはそうした学びを得やすい恵まれた環境に感謝したいです。そして、他のゼミ生や沢山の本から学びを深め、現場のリアルな教育実態を意識して、これからも授業を考えていきたいです。(遠藤

5月27日5期生ゼミ 宮野さんの授業から学んだこと(大久保)

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 こんにちは!5期生の大久保樹です!今回はゼミでの宮野さんの授業から学んだことを書き記していきます。

 宮野さんは外国語活動、外国語科に触れた授業を行ってくれました。

 話す・聞くを身につけさせることを狙いとする外国語活動、書く・読むを身につけさせることを狙いとする外国語科と2つの違いを分かりやすく教えてくれました。そして、「アルファベット福笑い」という楽しみながらアルファベットの形を学べるアクティビティをやりました。

 目を瞑ったままペアの子の指示を頼りにアルファベットを書くというのは、頭の中で何を書いているのか想像しながら進めることができて、とても面白かったです。

 授業のまとめでは、3・4年生で文字の形や音声に慣れ親しませる活動を十分に行い、5・6年生ではその上で小文字・大文字の読み書きを出来るようにさせるという接続が大切ということを伝えて終わりました。

 実際にアクティビティを体験させた上で、身につけさせたい力を教えてくれたのでとても分かりやすい授業でした。

 今回授業をしてくれた宮野さん、ありがとうございました。(大久保)

5月27日ゼミ発表を通しての学び(宮野)

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 今回授業をしてみて、英語のアクティビティをすることと、時間配分の難しさを学びました。

 まず1点目に、アクティビティを取り入れることの難しさです。初めて、小学校英語のアクティビティに関する本を読み、今回実践してみましたが、思いがけないつまずきがありました。本に書かれているものをそのまま取り出して使いましたが、子供達の実態に合わせて、工夫をしたり、自分自身が何度かやってみて、つまずきそうな点を見つけたりして、改善策を立てておくことが必要だと思いました。 授業準備が少し甘かったかなと思います。特にアクティビティを行う際は準備を念入りにしたいと思いました。

 2点目に、時間配分に関してです。アクティビティに、思っていたよりも時間をかけてしまい、最後のまとめで時間が足りなくなってしまいました。はじめに、無理のない時間配分を決めて、内容を盛り込めるとよかったです。最後のまとめができなければ、授業はまとまりのないものとなってしまうので、しっかり内容を絞り込めるとよかったと思います。

 今回の授業を振り返ってみると、終始バタバタしてしまい、伝えたい内容を盛り込みすぎてしまったように思いました。また、一方的な説明が少し多かった気がします。他の発表者は、落ち着いて余裕のある授業展開でした。次回は、内容量と対話を重視するということに注意し、余裕のある授業を行いたいです。(宮野)

5月27日 二宮くんの発表から学び得たこと(遠藤)

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 こんにちは!五期生の遠藤です。今回は、5月27日に行われた二宮くんの発表について書きたいと思います。

 二宮くんは最初、「技術は〇〇で補えるけど、〇〇は技術で補えない」の、〇〇に入る言葉を聞くという導入をしていました。二宮くんはこの言葉を印象付けたくて考えた導入だったと思うのですが、やはりこうした問いかけは発問方法にブレが生じやすく、難しいなと感じました。メリハリをつけるには、問いかける言葉を変えることなく、一貫した発問をすることが大事なのだと学びました。

 「熱」という文字の入った熟語を書けるだけ書いてみようというワークは、全員参加の実現や全員が褒められるという点において、とても良い物だと感じました。二宮くんは一人一人に異なる言葉がけをして、価値付けを怠らず、楽しくワークを進めていました。そんな姿を見るだけで、楽しい気持ちになり、意欲的に取り組むことができました。これは、二宮くん自身の持つ個性と、身につけた演出力の賜物だと思います。子供が楽しく取り組めるようなリズム感のある授業、是非真似したいです。

 授業の最後に学んだことは、言葉選びの難しさです。二宮くんが「ゲームをやろう!」と言って始めた言葉当ては、ゲームではなくクイズではないか?という指摘が授業後にあり、成る程と思いました。子供はゲームと言われたらゲームを期待してしまう、言葉選びを気をつけなくてはいけないというお話は、幼児教育学でも小学校教育の講義でも一度は聞いたことがありました。しかし、やはり大人の視点から話を聞いてしまった為、最初は全く違和感を持ちませんでした。これから自分もレクリエーションをする機会が何度かあると思いますが、言葉選びと指示の出し方は、よく考えた上で行おうと思いました。

 全体を通して様々な工夫があり、とても楽しい授業でした。二宮くんの持つ子供を惹きつける話し方や、前に立った時の雰囲気などがとても親しみやすく、私も真似したいと感じました。(遠藤)

5月27日の発表からの学び (二宮)

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 こんにちは、5期生の二宮です。今回は中村健一先生が書かれた「策略ブラック授業づくり つまらない授業にはブラックペッパーをかけて」という本を紹介しました。その発表を通して学んだことを2つ書きたいと思います。

1 色んなことを想定する
 今回、熟語を発表させる活動をしましたが、このゼミでは上手く言っても、現場でやった時に上手くいかないことがあるということを学びました。
 これは菱川さんのアドバイスからですが、緘黙な児童や日本語がわからない外国籍の児童など色々な事態を想定することが大切だということです。9月からの教育実習で、児童や生徒に「授業が楽しい」と思える学びを仕組もうと考えていましたが、こう言ったことにも気をつけて授業をしようと思いました。

2 言葉のニュアンスに気をつける。
 これは今回2つの活動を行いましたが、一つ目は「ワーク」と言ってゲームに近いものをし、二つ目に「ゲーム」と言ってクイズに近いものをしてしまいました。自分の中では、そこまで違和感を感じていなかったのですが、子どもたちは言葉一つでもこだわりを持つということがあるので気をつけたいと思いました。ただ、あとで構成を考えたノートを見てみると二回目の活動は「クイズ」と書いていたので、緊張はしていても落ち着こうと思いました。

 今回は前回に学んだことを活かして授業を作ることができましたが、また新しく課題を見つけたので次回に向けて、克服出来るような授業を考えたいと思います。

 そして今回は3期生の菱川さんや4期生の先輩方にも見ていただき、特別な回になりました。自分の中では納得のいかない部分はあったものの、玉置先生、先輩方や同期に指摘していただいたことは素直に受け止めて自信につなげていきたいです。ありがとうございました。(二宮)

元気の源(高橋)

 こんにちは!4期生の高橋です。いよいよ6月。勝負の時が近づいてきました。あと残りわすがかな時間をやり抜き、全員で乗り越えます!

 さて!5月の最終日、関口さん、加藤しょうきくんと一緒に、玉置先生と元気の源(パフェ^_^)を食べに行かせていただきました!その時のことについて、少し記しておきたいと思います。

 関口さんは小さい団子の乗った和風パフェ、残りの3人はチョコレートパフェを頼みました。

 それぞれの元気の源を頂きながら、玉置先生と色んなお話をしました。毎日の面接練習の様子、家族の話、中学生時代の話、そして4期生の話。また、玉置先生の担任時代のお話、校長時代のお話、聖徳に来られてからのお話…などなど、たくさんのことをお話ししているうちに、あっという間に時間は過ぎてしまいました。

 その中で、玉置先生から、この世に出ている数学の本は全て買った、というくらいたくさん買って読んでいたよ、というお話を伺いました。

 それを聞いて、わたしは少し安心しました。授業がうまいと言われる先生方は、もともとの素質があるからなのではないか…、どこかでそんな考えがあったからです。今考えると、なんて失礼なことを考えていたのかと恥ずかしく思います。玉置先生も、そのような努力を積み重ねて来られたからこそ、当時生徒だった方たちから今でも、面白かった、と言ってもらえるような授業を作ることができるんだと知ることができました。

 だから、いま自分の力不足だと思うことがあっても(今で言えば教採への取り組みですが)、頑張る方法はいくらでもあるし、私はまだまだ出来ることがある!まだ頑張れる!と改めて考えさせられました。まだ、全部の頑張る方法を試していないのに、落ち込んでる場合ではありませんでした。玉置先生から色んなお話を聞く中で、先生のことを少し深く知ることができて嬉しかったです。

 教採まであと1ヶ月半を切りました。気持ちだけが焦ってしまう毎日ですが、もっともっと努力できることがあると分かったので、着実に1日1日を積み重ねていきたいです。まずは数学と向き合ってみます。。。

 今日は、チョコレートパフェ以上に多くのことを得ることができた日になりました!貴重なお時間をありがとうございました!また行きましょう(^O^)笑(高橋)
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5月27日中西くんの発表から学んだこと(二村)

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 こんにちは!5期生の二村です。中西君の授業を受けての学びを書かせていただきます。

 中西君ははじめ、3期生の菱川さんが来研してくださり、先輩が見ている中、少し緊張した面持ちでした。

 しかし授業が始まると、落ち着いていて、ハキハキとした話し方で、聴きやすく、さすがだなと思いました。また言葉に勢いが出てきていたり、声に表情があり、よりパワーアップしていました。

 中西君の授業から机間指導について学びました。机間指導の時、いい意見があったら全体に聞こえる声で褒めてあげることで、意見を書けなくて困っている子に対してヒントをあげることができることを学びました。

 また机間指導を途中でやめると、児童は気になるため、時間が30秒などで短くても全体を回るべきということを学びました。

 実際にほめ言葉のシャワーを体験することですぐ理解でき、伝えたいことがはっきりとしていて、よくわかる楽しい授業でした。中西君お疲れ様でした!(二村)

5月27日ゼミ発表から学んだこと(中西)

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 こんにちは。新しい車が納車されてテンションが上がってる5期生の中西です。5月27日のゼミ発表について書かせていただきます。

 今回、私は「菊池省三の学級作り方程式」という本の中の「ほめ言葉のシャワー」について授業風に発表しました。実際にほめ言葉のシャワーを体験させて、それを行うメリットについて考えさせる展開で行いました。

 そこで学んだことは、机間指導についでです。よい意見に赤線を引いて、価値付けしながらまわっていた時に、玉置先生からご指摘いただいたことは、価値付けの声の大きさです。私は、その子にしか聞こえないような小さな声で机間指導をしていました。周りの人に聞こえる声で価値付けすることに最初は少し抵抗がありましたが、やっていくうちに子ども役の人たちの反応が良くなりました。

 玉置先生が以前セミナーの中で、自分の意見が無かったりわからなかったりした子は、教師の机間の声がヒントになるとおっしゃっていたのを思い出しました。次回の発表でも意識していきたいと思います。

 また今回の反省点は、間が空きすぎてしまい授業の流れがとまってしまったことです。自分の中で整理する前に口に出してしまう癖があるので、つじつまが合わなかった時や予想外の意見が出た時に間ができてしまいました。授業前にしっかりシュミレーションして落ち着いて臨むことが必要だと思いました。予想外の発言に対しての返し方は教師のアドリブ力などが必要だと思いますが、私にはまだその力がありません。

 それでも5期生ゼミを見に来てくださった3期生の菱川さんから、「沢山模擬授業を行うことこそが経験となってよりよい授業を作ることにつながるよ」とアドバイスをいただきました。ひとつひとつの模擬授業を大切にして反省点などを活かしながら、ステップアップしていきたいと思います。

 5期生のみんなや玉置先生、菱川さんのアドバイスをもとに今回以上に質の高い発表をつくっていきたいです。(中西)

5月26日「いのちの授業」づくり実践セミナーでの学び(高橋・竹内)

 こんにちは!4期生の高橋です。 5月26日に「いのちの授業」づくり実践セミナーに参加させていただきました。

 いのちを扱う道徳の授業づくりとはどのようなものなのか、鈴木中人さんの著書を使って、玉置先生、山田先生が模擬授業をされ、その様子を深掘りしていくという内容でした。

 わたしは、お2人の先生方の授業と、その後の深掘りのお話から、道徳は、自分自身と対話する教科だということを学びました。

 資料を通して、自分はどう思うのか、なぜそう思うのか、自分だったらどうするのかを自分の心に問うことで、色々な答えが出てくるし、自分がそう思うのなら全て正解であるというお話をうかがいました。

 玉置先生の授業では、範読のあと、感想や思ったことを書きましょう、ではなく、「心に浮かんだことを書きましょう」という指示がありました。正しいことを書かなければいけないという思いが消え、自分の思いを素直に書くことができました。今まで、資料に沿って、登場人物の思いを考えさせたり、行動の理由を考えさせる発問はよく目にしてきましたが、自分の心に浮かんだ気持ちを書くことで、自然と気持ちが資料から自分の方へ向いていたという気づきがありました。

 そして、いのちの授業をするにあたり、「体験」が大切だということも分かりました。鈴木中人さんのお話では、ご自身の経験と、娘さんである景子ちゃんのことを優しく、柔らかい調子で、そして、親より先に命を断つことを決してしてはいけない、ということを強く、訴えかける口調で、おっしゃっていました。

 道徳の教科書の文字を読むだけでは知ることのできなかった気持ちが、わたしの中に残っています。体験ってこういうことなんだと思いました。
子どもたちは、まだ「生死」ということについて実感が薄いからこそ、道徳の授業や、講演を通して、この、「心が動く体験」を積み重ねることが重要だと知ることができました。

 今日、模擬授業と、講演を受けて私自身が強く感じた心の動きを、子どもたちにも体験させられるような授業をいつかできるようになりたいです!今日もとても良い学びをさせていただき、本当にありがとうございました!(高橋)

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 こんにちは。4期生の竹内です。今日は先日参加させていただいた「いのちの授業」づくり実践セミナーについて書きます。今回のセミナーでは、玉置先生と山田先生が鈴木中人さん著書の「いのちの授業」を扱った道徳の模擬授業を行いました。

 玉置先生の模擬授業では、最後のゆさぶり質問が特に印象的でした。授業の始めには「本の中で鈴木さんは『いのちは〜ものではない』と述べている。〜の中に入る言葉について考えてみて」と考えさせる機会がありました。私は「いのちは(ずっとある)ものではない」と考えましたが、実際の本の中には「いのちは(自分だけの)ものではない」と書かれていました。

 鈴木さんはなぜこう書かれていたのかを考え、範読後には「鈴木さんがなぜこう書かれていたのかは分かりましたね。では、あなたは『いのちは自分だけのもの』と言う子に対してはどんな声かけをしますか?」というゆさぶり質問が出されました。この質問が私は印象的で、「自分がいなくなることで家族や周りの人が悲しみ、影響を与えるから」としか言うことができませんでした。

 和田先生は玉置先生の授業を見た後に、この授業は自分との対話の時間を大切にしている、答えは自分の心の中にしかない、とおっしゃっていました。自分の中で答えを持つことが道徳では大事なことだと思い、私は「これが国語ではなく道徳の授業なんだ」と学びました。今回は時間の都合上全体的に話し合う時間はありませんでしたが、45分の授業なら玉置先生が理想とおっしゃる雪がしんしんと降り積もるように言葉を重ねていく授業になっていたのではないかと思いました。

 山田先生の模擬授業では、景子ちゃんが学校に行く理由ついて焦点が当てられました。私がもし余命半年と言われたら学校には行かずに、好きなことをやって過ごすと思います。その中でも学校に行くこと、宿題をやることを選んだ景子ちゃんはなぜか、それらをすることで生きていることを実感していたのか。P4Cという話し合いの中から、景子ちゃんは生き抜いている。やりたいことをやる。景子ちゃんは死ぬことを考えるのではなく、当たり前のことを当たり前にやり、毎日を必死に生き抜いていたのだと思いました。山田先生の模擬授業からは自分の人生の使い方を考えさせられる授業となりました。

 「いのちの授業」づくり実践セミナーに参加して、内容は難しかったですが、3時間の中身は濃い時間でした。このセミナーを通して、いのちの大切さについてどのように子どもたちに考えさせていくかを学ぶことができました。玉置先生を始めとする関係者の皆様ありがとうございました。(竹内)
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5月26日いのちの授業づくり実践セミナーでの学び(古川・中西)

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 こんにちは、5期生の古川瑛理です。今回は「いのちの授業」づくり実践セミナーでの玉置先生の模擬授業で学び得たことについて書いていこうと思います。

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 今回は "子どものための「いのちの授業」 小児がんの亡き娘が教えてくれたこと"という本を基に模擬授業を行なって下さいました。

 「いのちは自分だけのものではない」というキーワードから切り込み、問い掛けの際には交流の前に一人ひとりが自分のこれまでの経験から自分ならどう向き合うのか、どう考えるのかを思考し、自分の中に落とし込むことでいのちと向き合うことのできる、自身と対話のできる時間を取っていました。

 また今回、朗読に時間を掛けていました。この本自体がとてもいのちについて考えさせる力のあるものであるため、この本を朗読をすることが自分自身との対話となり、最後の問いに活きると仰っていました。これらのことからも子どもに自分自身を見つめる時間を与えることがより深い学びにする為の一つの条件ではないかと考えさせられました。

 どうしたら子どもの心に揺さぶりを掛けることができるのかを常に考えること。そしてその為には今回玉置先生がした様に教員が準備してきた通りではなく、子どもの発言、理解状況から臨機応変に対応し、展開を変えることも重要であるのだと認識させられました。そのような教員になる為には事前に授業展開をいくつか予想して準備をしておくこと、子どもの表情、行動に敏感になることが重要であるのではないかと思いました。今、自分に出来る第一歩として子どもの様子をしっかりと見つめ、変化を見逃さないようにする意識を持って、子どもと接していきたいです。

 鈴木中人さん、山田先生、玉置先生をはじめ、関係者の皆様、貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。今回の本を改めてしっかりと読み、いのちに関しての考えをさらに深めた上で、9月から始まる教育実習で児童、生徒と関わっていきたいと思います。 (古川)

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 こんにちは。暑い日が続いているので、最近は毎日アイスクリームを食べて生きている5期生の中西です。今回は5月26日に行われた、いのちの授業づくり実践セミナーの中で山田貞二先生の道徳模擬授業からの学びと、セミナー全体の感想を書かせていただきます。

 学びの一つ目は、道徳授業で子どもの発言・考えに共感することです。道徳の授業に間違いはありません。その子なりに考えた意見を教師は認めて共感してあげることで、気軽に発言できる環境を作ることができます。また、認められることでその子の自己肯定感も高まります。道徳の授業に限ったことではありませんが、「みんなの声をしっかり聴ける」教師がより高いレベルの授業を作っていけると学びました。

 二つ目はコミュニティーボールを使った対話についてです。何人かで円になって、ボールを持っている人が意見を言います。言い終えたら別の人にボールを渡して、ボールをもらった人が意見を言っていくと言うものです。意見が思いつかない場合は、パスしても大丈夫です。

 この方法は、ボールを持っている間は自分の意見を言おうとしているので周りの人は待っていてくれます。普段発言することが苦手な子でも自分のペースに周りが合わせてくれるので、全体として沢山の意見を出すことができます。手を挙げて発言する授業よりも、コミュニティーボールを入れることで、人の意見をしっかり聞こうという意識も強くなります。規律をしっかり守ることを意識させ対話的な授業を行ううえで、コミュニティーボールはとても有効的な方法だと知りました。


 このセミナーを通して、「いのち」について今一度考えました。私が小中学校の時に、「いのちは大切だ」と道徳授業でやりましたが、それより深く考えた記憶はありません。昨年祖父が亡くなったときに私は初めて、身近な人の死がどれほど悲しいことかを知りました。人の死は、沢山の人が悲しむということを感じて周りの人に感謝しながら私自身精一杯生きよう、と思いました。いのちの大切さを伝える時に必要なことは、死について考えさせることです。死がどういうことかを感じることでより生きることの大切さや素晴らしさを知り、自分一人で生きているのではなくいろいろな人の支えがあって生きていることを実感します。私は今回のセミナーでこのようなことを感じました。

 今回も沢山の貴重な学びがありました。玉置先生、山田先生はじめいのちの授業づくり実践セミナーの関係者の皆様、本当にありがとうございました。(中西)

5月26日命の授業での学び(中澤・加藤)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太と加藤奨基です。今回は、5月26日に行われた命の授業について書きたいと思います!

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 こんにちは、4期の加藤奨基です!今回はいのちの授業のセミナーで、特に玉置先生の模擬授業からの学びを記事にさせていただきます。

 模擬授業では小学校高学年となって「いのち」について考えたのですが、まず、玉置先生は教材(今回は鈴木中人さんの本)の中にある「いのちは〜のものではない」、「〜に入るのは何か」と問いかけました。そして、様々な言葉を引き出して認めつつ、「いのちは 自分だけ のものではない」という正解を出しました。(本来、正解は受け手の心中のものなのですが、本文に即するという意味で正解と書きます)

 そして、作者はどういう思いで「いのちは自分だけのものではない」としたのか、と先生は問われました。その後の揺さぶり発問では、「それでも命は自分のものだ、とする人にはどう話すか?」という発問で命について考えを深め、対話を創られていました。

 私は、「いのちは自分だけのものではない」というのは、命一つ一つの影響力の強さを表した言葉だと思います。自分だけの命だと思っていても、命を与えてくれた親がいて、何気ない日常を過ごした時間があって、様々なものに影響を与えていくのが命であり、その影響が残り続けるものが命だと感じます。

 今、私は先生の二つの発問を通して命について自分事として考えられているのですが、道徳授業の最も難しいところは、この作者の思いや資料から自分事として考える転換の部分だと思います。その部分を、範読から思ったことを文字にするという行程で、玉置先生は思考が途切れないようとてもスムーズに繋げられていて、凄味を感じました。

 また、玉置先生の授業の理想に、「雪の降り積もるような授業」というのがありました。色々な子が色々なことを話し、そんな言い方もあるな、あんな言い方もあるなと言葉が降り積もっていく授業が理想であると聞き、とても共感しました。クラス全体がクラス全員を尊重し、認め合う雰囲気が「雪の降り積もるような授業」には必要だと思います。それは、子どもの自己肯定感も育まれ、とても素敵なことだと感じました。

 今回のいのちの授業では書ききれない学びがたくさんありました。まだまだ理解の追いつかないこともありました。ですが、いつか和田先生や柴原先生の仰っていたことが自分事として理解できるように、これからも学び続けていきます。ひとまず、今日の晩ご飯ではお母さんに「おいしいよ、ありがとう」と伝えたいです。玉置先生、山田先生、鈴木中人さん、柴原先生、関係者の皆さま、お声かけしていただいた皆さま、本当にありがとうございました!(加藤)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は、5月26日「命の授業」を受けた後の私の考えを書きます。

 いのちは自分だけのものではない。

 今私は心から思っています。玉置先生をはじめ、ゼミの仲間、両親、古くからの友人、お世話になった先生など、皆さんのものだと考えています。だから私は生きていかなければならないし、生きることに前を向いています。

 いのちは自分だけのものである。

 一年前までの私は心から思っていました。上記した存在の声が心に入らなかった。私は生きることになげやりになっていたし、生きることに前を向けなかったです。

 今日まで生きててよかった。そして死にたいけど死なないと思ってた自分への御褒美をいただいたと私は考えています。

 私は、いのちを大切にしない人はいないと思っています。

 しかし私は、いのちを大切にしようと考える余裕や方法がわからない、信じられない、心が壊れている人がいると思っています。

 未来は、今の自分が予測できないことが待っている。そして未来は、過去の出来事(死にたいほどの出来事であっても)に意味があったと納得させてもらい、助けてくれる人と必ず出会える。そんな神様からの贈り物だと私は考えています。

 だから死ぬことはもったいない。多くの大人をみてほしい。

 そのことに気付かせるために学校があり、教師がいるのではないかと私は考えています。死にたいと思っている人に、私は何ができるのだろうか。

 今回は大変久しぶりに、私のエッセイを書きました。昔の私の記事を読んでいただいた皆さんに、今の私の心を知ってほしくて書きました。これから先私には何が待っているのか。不安な気持ちは昔と比べてなくなったと言えば嘘になります。

 しかし、自分を大事にする心は、今はあります。だから大丈夫。みんなに心配されない自分になりたい。玉置ゼミ関係者の皆さん、一人の人間の心を救ってくれてありがとうございます。私は前を向いて生きています。

 本日は大変素敵なセミナーでした。いつまでも、命の授業セミナーに参加したい。そんな風に思う中澤でした。この終わり方も久しぶりでした。(中澤)

5月12日教師力アップセミナーに参加して(加藤・酒井・遠藤)

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 こんにちは!4期の加藤奨基です。今回は5月12日に行われた教師力アップセミナーの、多賀一郎先生からの学びを記事にさせていただきます。

 多賀先生はヒドゥンカリキュラムについて有名な先生であるとお聞きしており初耳なお話がたくさんだったのですが、特に印象に残ったものを2つピックアップしていきます。

 まず、多賀先生のお話の「意図せず伝わってしまうヒドゥンカリキュラム」として、「使いやすい子どもばかりに頼んでしまう」というものがありました。教師でなくとも人に何か頼む時に、ついやってしまうことだと思います。しかし、やりすぎてしまうと、次の年にその子がいじめられる可能性にも繋がると聞き驚きました。

 確かに、自分の経験の中にもそういった先生がいて、周りの子には「あいつがやってくれるからいいや」という空気がありました。クラスで決め事をする時などにはいつも全体が消極的な雰囲気だったので、居心地が悪かったことを覚えています。また、多賀先生は何か子どもに頼んだ時に「えー!」という子にも頼むことが教育である、とも仰っていました。使いやすい子どもだけでなく、やんちゃな子などにも満遍なく頼むことで雰囲気の良いクラス作りをしていきたいです。

 次に、授業が始まる第一声の、直前の子どもの空気を読む、ということです。これは特になるほどと思いました。前の授業で叱られて沈んだ雰囲気の子どもや、夏の暑い日に体育をしていた子どもに「教科書開いて」と言っても聞いてもらえるはずがありません。3分ほど時間をとってお茶を飲ませるなど、子どもたちの雰囲気を的確に読み取ることがその後の授業をより良くしたり、子どもとの関係性を築く布石になるのだと学びました。まるでデートのようだと感じました。

 ヒドゥンカリキュラムについてはゼミやセミナーでいくつか学んでいたのですが、今回のようにしっかりと具体的に学ぶ機会はなかったのでとても勉強になりました。また、多賀先生は保護者会での話題などもお話しして下さったので、来年に向けた知識を蓄えることもできました。多賀先生、玉置先生をはじめとするセミナー関係者の皆さん、ありがとうございました。(加藤)

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 まだまだ花粉と戦う5期生の酒井です(笑)。私が今回の教師力アップセミナーで特に印象に残っていることは2つあります。

 1つ目はチャイムがなったからと言って子どもたちが勉強モードに切り替わるわけではない、というものです。思い返してみると自分も小学生時代、なかなか授業と休み時間の区別がついていなかった気がします。自分ができていかなかった経験があるのにそういった子どもたち気持ちへの心配りに意識がいっていなかったのではっとしました。例えば夏暑い中体育としてきた後の子どもたちに授業開始前にうちわタイムを設ける等ささいなことでも切り替え時間を作ってあげられるかあげられないかで、その後の指示の通り具合も変わりそうだと感じました。

 2つ目は“人は関係性がないと話を聞かない”という言葉です。多くの人はたくさんある音から自分で聞きたいと思うものを選んでいます。つまり聞くことは心が決めているのです。誰かに向かって話せばそれが相手にとっての「聞いた」になるとは限らない。ともおっしゃっていましたが、たしかにそうだなあと感じました。自分の思いや願いを伝える時も、単純にやってほしいことを指示する時もこのことを頭に入れていくと良さそうだと感じました。子どもたちからみて○○先生の話は聞かなきゃ!と選んでもらえるような、信じてもらえるような、教師をめざそうと思いました。

 このセミナーの前まで正直ヒドゥンカリキュラムという言葉をほとんど理解していませんでした。分からないことだらけだったから、学びも多くもっともっと多賀先生のお話を聞きたいと思うほどでした。意識しない間に出た対応や身なりなどで子どもたちが解釈して学習したり、子がその感じた学びを保護者の方に話したりする可能性があることを踏まえて、自分の特性を理解し自分には伝えきれないこと自分だから伝えられることを把握したうえで指導にあたることが大切だと感じました。

 時間がたった今も鮮明に思い出せるくらい、今回もまた自分にとって大変有意義なセミナーでした。素晴らしいお話をありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは!五期生の遠藤です。今回は、5/12に行われた教師力アップセミナーの中で学んだことについて書きたいと思います。

 多賀先生のお話の中にはとてもリアルな子供達の姿が沢山出てくる為、知らなかったことばかりで終始感動していました。中でも、子供は、チャイムが鳴るとブレーカーが落ちたように授業モードから解き放たれてしまうというお話がとても印象に残りました。遅刻するな、時間を守れと言っている先生が、チャイムが鳴っても平気で授業を延長していては、その言葉に説得力はありません。きっと誰でも小学生の頃は。延長する授業が嫌いだったはずですが、教える側になった途端、つい到達目標の方を優先してしまいがちです。その時には、こうした自分の「時間を守らない姿」を子供達は見ているんだ、という意識の元、延長を踏み止まり区切りをつけるよう心がけたいです。

 もう一つ、「気づかないままに伝わってしまうヒドゥンカリキュラム」のお話のなかで、子供を貶める笑いは教室に必要ない、と多賀先生は仰っていました。このことを痛感するような出来事が、私が小学生の時にありました。算数の時間にとある男の子がマッチ棒を使った問題を解こうとした時、担任の男の先生が「〇〇くんがマッチ棒みたいだね。」と言ったのです。その子は痩せていて坊主頭だったので、その外見からそう言ったのだと思います。クラスのみんなが笑い、次の日から彼のあだ名はマッチ棒になりました。先生の言動を見て、子供達も「あの子、からかっても良いんだ!」と思ってしまった、典型的なパターンだと思います。

 自分は今、多賀先生からお話を聞けてその怖さについて知ることが出来て、本当に良かったです。クラス全体が前向きになれるような、楽しい笑いのある授業作り、学級作りを目指していきたいです。

 多賀先生のお話を聞いていると、教師は自分が思っていた以上に四六時中子供に見られているのだということを感じました。子供達に恥ずかしくない背中を見せられるような教師になる為に、まだまだ学んでいきたいです。素晴らしいセミナーを開催してくださった多賀先生、こうした機会を与えてくださった先生方、本当にありがとうございました。(遠藤)

5月12日教師力アップセミナーでの学び(矢崎・安部・井上)

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 こんにちは!今回は先日参加させていただきました、教師力アップセミナーでの学びを4期生の井上、安部と5期生の矢崎で書いていきたいと思います。

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 まずは5期生の矢崎から記していきます!

 こんにちは。5期生の矢崎です。5月12日の教師力アップセミナーの学びについて書かせていただきます。

 多賀一郎先生からのお話は、納得させられるものばかりでした。なぜなら、多賀先生がお話しされた教師に向けてのヒドゥンカリキュラムは、私が児童生徒だった頃に先生に感じた信頼感又は不信感に繋がっていたからです。だから、私は生徒からの不信感のタネは全て教師自身が児童生徒の立場に帰ることにのできない、頑固な頭になってしまうからではないかと考えました。

 多賀先生が用意してくださったパワーポイントの中には児童生徒に人気なキャラクターやドラマなどの画像が多く出てきました。私は正直、多賀先生のパワーポイントにそんな今時のものが出てくるとは思っていなかったので驚きました。ここからも分かるように多賀先生は今の児童生徒が何が好きで嫌いかということにまで関心を持っておられます。だからこそ、ヒドゥンカリキュラムに気づくことができるのだと感じました。

 私も多賀先生のように児童生徒の立場に立って考えることのできる教師になりたいと思いました。 (矢崎)

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 次に4期生の安部です!

 こんにちは。辛い教採期間、励まし合える仲間がいることのありがたさを実感している、4期生の安部です!今日は久しぶりのセミナーでしたが、すっかり先生らしくなられた3期生の先輩方とも久々にお話できて、とても充実した時間を過ごすことができました。

 今日のテーマであるヒドゥンカリキュラムは今までに行った実習などでも感じることがあって、良くも悪くも教師の意図しない言動や振る舞い、姿が子どもに大いに影響していることを感じていました。今日のセミナーで多賀先生は、子どもに対するヒドュンカリキュラム、保護者対するヒドュンカリキュラムなど色々な場面でのヒドュンカリキュラムを紹介されていて、こんなところにもヒドュンが潜んでいるのかと驚かされたところががたくさんありました。

 その中でも一番印象に残ったのが、「注意ではなく、手をかける」というお言葉です。先生が話しているのに友達同士のおしゃべりをやめない子どもに対して多賀先生は、言葉で注意するのではなく、その子のところに行ってそのまま授業を進めるそうです。おしゃべりをしていた子どもの真ん中に先生が入ってきて、おしゃべりをやめない子どもは流石にいません。いたとしてもそれは逆に先生にかまってほしくてわざとそのような行動をしている可能性があり、別の対処が必要です。

 多賀先生は、このように言葉で怒る、叱るのではなく、教師自らが動き、手をかけ指導することが大切であると言います。また、近所のおばちゃんと先生の違いは子どもの良いところを見つけ伸ばせられるかどうかであるとおっしゃっていました。これにもとても納得させられました。言葉一つの注意で直るなら先生はそれほど苦労しないと思います。言葉で教えることも大切ですが、それ以上に普段から目をかけ手をかけて継続的に関わっていくことが子どもの成長につながり、もっとも大切なことではないかと思いました。

 昔は怒鳴ることが普通だったけれど、時代とともに指導の仕方も変わっており、現代は、褒めて育て、子どもが自然に正しい行動を身につけられるように指導の仕方を工夫することが大切であるとおっしゃっていました。子どもが先生の言うことを聞くかどうかは教師が意図しないヒドュンカリキュラムが大きく影響しています。日々走り回って忙しい教師ですが、自分が子どもたちにどのように見られているのか、ふとした時に考えてみることが大切だなと思いました。

 すごく貴重なお話を聞かせていただいた多賀先生、そして運営委員の皆様、ありがとうございました。(安部)

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 最後に井上です!

 こんにちは!今回のセミナーではこれからの学級づくりとヒドゥンカリキュラムについて学んできました。

 その中で一番自分の中でグサリときたのが「使いやすい子どもばかり頼んでいる」ということです。

 私は大学のサークルではまさに使いやすい人を選んでいました。人に何かを頼む時、この人ならやってくれるだろう、すぐ行動してくれるだろうと無意識に選んでいたと思います。その背景には、時間のない中で練習を回すため、絶対にやってくれるだろうと思う人に任せると確実だといった思いがあったからだと思います。

 今こうして考えるととても恐ろしいヒドゥンカリキュラムが働いていたと感じます。これがもし学校であったら、子どもたちには、「先生は人を選ぶ」「自分は能力が低いから頼んでもらえない」など、自分では意図していないことが子どもたちに伝わってしまっていたかもしれません。子供たちは教師のことをよく見ています。少しの変化や違いに気がつきます。だからこそ、教師の振る舞いや言動は注意しなければいけない。そう強く感じました。

 学校現場では、使いやすい子は使わず、使いにくい子だけ使うということは難しいと思います。そこでまずは、使いやすい子と使いにくい子(育てたい子)にペアで何かを頼むといいのではないかと考えます。子ども達同士で聞き合いながら、協力しながら頼まれたことを達成することで少しずつ育てたい子は育っていくのではないかと考えました。

 今日のセミナーは3期生の先輩方も参加されており、1年目の声をたくさん聞くことができました。頑張っている先輩の姿や話を聞いて、大きなパワーをいただきました!私も頑張ろうと思います!!

 多賀先生、そして運営してくださった皆様、ありがとうごいました。(井上)

5月12日 教師力アップセミナーでの学び(鏡味、生田、安藤)

 5月12日に行われた教師力アップセミナーで多賀先生のご講演から学ばせていただいたことを鏡味、生田、安藤で書かせていただきます。

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 こんにちは!五期生の生田です!今回は教師力アップセミナーで学んだ多賀先生の「これからの学級づくりとヒドゥンカリキュラム」について書いて行こうと思います。

 自分は今まで色々な事を学んできましたが、今回の講義を聞いて「ヒドゥンカリキュラム」とは聞き馴染みのない言葉ですが、教師にとって1番大切で、1番初めに学ばなければならないものだと強く思いました。どれだけ教師の技術を学んでも、知らない内に伝わってしまっている教育、つまりヒドゥンカリキュラムをしっかりしてないことには子どもには伝わらないということも学びました。

 そしてここでは教師としての人間性が大事になります。やはり教師は人間として好かれているにこしたことはありません。教師だからといってごまかしたり、偉そうにしたり、不機嫌だったりしていては子どもだって嫌いになります。授業でない場でも人間としての教育効果を与えるために人間としても、誠実で素直な姿を見せていく必要があります。

 自分も実習や教師になって困った時にこの「ヒドゥンカリキュラム」を思い出していきたいと思いました。ありがとうございました(生田)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。今回の教師力アップセミナーは、多賀一郎先生のヒドゥンカリキュラムでした。先生の言葉で印象に残っていることを1つ書きます。

 それは、教師自身が温かくないと子どもを温めることができないということです。居心地のいいクラスを作るための条件の1つにクラスの温かさがあると先生は仰いました。その温かいクラス、温かい心をもった子どもを育てるためには教師自身が温かい人であり、温かい言葉を子どもにかけてあげることが大切だと学びました。

 ヒドゥンカリキュラムとは、知らないうちに教師が子どもに送っているメッセージのことです。温かい教師は自然と温かい言葉や指導が出てきます。冷たい教師はいくら温かい言葉を使っても、どこかで子どもに見破られてしまうと思います。

 実際、多賀先生からは、声や話し方、雰囲気などから温かさをたくさん感じました。それは多賀先生自身が本当に温かい人であり、これは意識して作ることが難しいと思いました。

 「教育は人なり」とあるように、教師と子どもがいて成り立ち、人間相手のものです。いくら教育のテクニックを持っていても、その人が本気でぶつからないと子どもの心は動かせないと思います。常日頃から人間力を磨くことが大切であると学びました。
多賀先生、素晴らしい講演をありがとうございました。(鏡味)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。先日の教師力アップセミナーで多賀先生のお話から学ばせて頂いたことを書いていきたいと思います。

 学びがたくさんありすぎて、特にこれと絞るのが難しいのですが、心に残っている多賀先生の言葉を2つあげたいと思います。

 1つ目は「子どもの文化を理解しようとしないと子ども理解ができるわけがない」という言葉です。多賀先生は講演の中でもたくさんのアニメや漫画の画像を使われていて、最初驚きました。知っているアニメが出てくると話の内容や先生にユーモアや親しみやすさを感じました。

 私自身、今小学生に大人気の『おしり探偵』を読み、ボランティア先の小学校で休み時間に名ゼリフを言っておしり探偵のイラストを描いたところ、子どもたちが集まってきて、子どもの文化を知っているだけでも子どもとの関係作りが変わってくると実感しました。子どもの文化理解の体現をされていた多賀先生のように、私も子どもの文化を軽んじず、自ら子どもの心を知ろうとし、子どもたちと感情を共有できる教師になりたいです。

 2つ目は「注意ではなく手をかける」という言葉です。子どもを変えようと思ったら口だけで全部やるのではなく、必ず手をかけてやる。口先だけで子どもを注意してしまうこと、あると思います。多賀先生の話の中で、授業中お喋りしている子どもに「そこお喋りやめなさい」というより、その子どもの間に立つだけで子どもたちは話をやめるというエピソードを聞いて、それこそが手をかけるということだとわかりました。この話を聞かなかったら口だけで注意しているという、認識すら持てなかったかもしれません。言うことをきかない、と子どものせいにするのではなく、そのために自分は何をしたのか、手をかけたのか、常に自問し、子どもにさまざまなアプローチをしていきたいです。

 他にも保護者対応のヒドゥンなど、知っているだけでも変わってくるだろうな、という実践的なお話ばかりで大変勉強になりました。ありがとうございました!(安藤)
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