10月14日教師力アップセミナーでの学び(高橋、高桑)

 こんにちは!4期生の高橋です。今回は、教師力アップセミナーに参加して、野口先生の講演と松井先生の模擬授業から学んだことを書いていきたいと思います。

 まず、野口先生の講演からは、語彙指導は、チャンスを生かすことが大切だということを学びました。「チャンスを生かす」とは、教材の中にある言葉が出てきたとき、ついでにこの言葉も教えよう、とすることです。

「ありの行列」では、一文読むごとに、出てきた単語からたくさんの発問がありました。例えば、「“行列”とあるけれど、”整列”って言葉とどう違うのかな?」、「”公園”って何ですか?庭とはどう違う?」など改めて問われると立ち止まってしまう問いばかりでした。

 このように、教科書にあるチャンスを逃さず、生かしていくことが、子どもたちの語彙力をつけることに繋がるのだそうです。

 教師として、二つの言葉を比較した際、「何となく違う感じがする」と感じている児童には、そのぼんやりした気持ちをきちんと自分の言葉で説明できるように意味を分からせてあげたいですし、違いをイマイチ感じていない児童へは、この「ん?」と思う言語感覚が身につくよう、言葉にこだわって語彙指導をしていきたいと思いました。そのために、まずは自分自身がまだまだ勉強不足であることを思い知ったので、この半年間でできるだけたくさんの知識を蓄えていきたいです!

 松井先生の道徳の模擬授業では、「友情、信頼」について考える「ロレンゾの友達」という教材でした。ロレンゾが罪を犯したと思い、自首を勧めると言った登場人物たちのことを「3人は本当に友達なのかな?」揺さぶる発問をされたり、ハッピーエンドだと思っていたら、疑っていたことをロレンゾに告げなかったことに対し、「隠し事はいいの?」とまた揺さぶられ、自分の考えが深まっていきました。

 揺さぶりの発問をされることで、自分とは違う考えの人の意見に変わることもありました。しかし、自分の意見について振り返って考えることもできたので、やっぱりこういう理由で私はこう思う、というように自分の意見について真剣に考えることができました。これも考えが深まるということなんだと感じました。

 松井先生は、発問はもちろん、生徒役からの発言を受けての切り返しの言葉がけにも、全て意図をもっていらっしゃいました。どんな発問が子どもたちにとって1番効果的なのか、この教材でなにを考えてほしいのかに常に軸を置きながら教材研究や、授業を行うことの大切さを学ぶことができました。1日を通して、本当に多くのことを学べる貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました!(高橋)


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 こんにちは、4期生の高桑です。先日、教師力アップセミナーに参加し、野口先生の講演から多くのことを学びました。その中でも印象に残ったことを書きたいと思います。

 私が講演の中で最も印象的だったのは、教科書にひらがなで書いてあるなら、黒板にはあえて漢字で書くということです。私はこれを聞いて、授業で教師が未習漢字を使った時、「せんせー、まだその漢字習ってません」という子どもたちの声が色んな方向から飛んでくる様子を頭に浮かべました。また、今までの固定概念から、習っていない漢字を使うことはいけないことと思い込んでいたので、私の中にあえて使うという発想はなく、どのような意図があるのか興味を惹かれました。

 野口先生曰く、読字力(字を読む力)は「はやくから」「何回も」が大切だそうです。漢字を習うときは、読みも書きも同時に習います。しかし、読めるようになった途端に書け!というのは、子どもたちにとって厳しいことです。あえて未習漢字を使って板書するのは、習う前から子どもたちが漢字を読む練習を授業の中で何度も重ねることで、いざ習ったときにスッと書けるようになるからだそうです。    

 始め、このお話を聞いたときは、難しい漢字の板書を見て子どもたちが授業を受けたくないと思わないのかや、子どもがつまづく原因になるのではないかなど、不安の要素が多く頭に浮かびました。しかし、聞きながら考えていくうちに、自分が子どもたちの目の前にあることしか考えられていないことに気づきました。子どもたちに学力つけさせるためには、授業の中に出てくる1つ1つのことを学びに繋げて、長い目で子どもたちの成長を見守ることが大切だと気付かされました。さらに、野口先生は、「あり」も漢字で「蟻」と黒板に書き、「他のクラスや6年生でも読めない漢字が読めるようになったね。このクラスは学力が高いね」と価値づけると仰っていました。子どもたちが漢字につまづくことなく前向きに学べるようにするために、教師がやる気を引き出す言葉がけをするのも大事だなと学びました。

 最後になりましたが、野口先生、教師力アップセミナーの関係者の皆様、素晴らしい学びの場をくださりありがとうございました。(高桑)
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10/23 第4回ゼミ 3分間スピーチ(安部)

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 こんにちは。4期生の安部です。今日はゼミの最初に行っている、3分間スピーチで話したことと、玉置先生からいただいたアドバイスを書きたいと思います。

 おはようございます。(おはようございます‥)元気が足りないですね〜祝日明けだからかな〜もう一度いきます。おはようございます!(おはようございます!)さっきの2倍くらい大きな声で挨拶できましたね。

 昨日は、お休みということで、みなさん、何をしていましたか?先生は部屋の掃除をしていました。部屋の掃除をしていると、だいたい、懐かしいものが出てきますね、先生も懐かしい宝物を見つけました。何だと思う?そう!手紙です。誰から誰への手紙だと思う?実は、自分から自分への手紙なんです。

 じゃん!!これは、先生が6年生の時に20才の自分に宛てて書いた手紙です。読んでほしい?特別にこのクラスのみんなにだけ読みますね。

 はい、ではここまでにしておきますね。先生は辛いとき、悲しいときにこの手紙を読んで、自分に励ましてもらっています。みんなも、約5ヶ月後、卒業するときに自分に手紙を書くと思うんだけど、どんなことを書こうかなって今から考えておくといいよ。今はなんてことないかもしれないけれど、10年後、20年後読んだときにきっと自分を励ましてくれる宝物になるからね。

 以上のようなことを小学校6年生に向けて朝の会という設定で話しました。玉置先生からいただいたアドバイスは大きく2つでした。

1.言葉遣いに気をつけること
 私は全体の前で話す時も無意識のうちに「やっぱ」や「やばい」といった正確ではない言葉を使っていたようです。普段友達と話すときと子どもたちの前で使う言葉はしっかりと弁えなければならないな、ということを強く感じました。日頃から気をつけていきたいです。

2.話すぎないこと
 私の今回のスピーチは、本題に入る前が長く、3分という短い時間の中で、一番言いたいことにすんなり入ることができませんでした。子どもに話すスピーチも授業と同じで、何が一番言いたいのか、何を伝えたいのか、それを自分の中で明確にしたうえで話すことが大切だなということを学びました。

 たった3分話すだけでも、何を話そうと内容に困り、さらに実際に話していると、何が伝えたいのだろうと自分でも分からなくなってしまいます。まだまだみんなのスピーチを聞くことができるので、たくさん学んで学ぼうと思います!玉置先生、ゼミのみんな、ありがとうございました。(安部)

10月16日 第3回4期生ゼミ 秋田さんの授業記録(山田)

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 こんにちは!4期生の山田です。今日は秋田さんの模擬授業の記録を書いていきます。
今回、秋田さんは4年生の道徳の教材『「正直」五十円分』の初めの20分間の授業をしてくれました。
 
 導入では、「しょうじき」と、口パクでやってみせ、「先生はなんといってるでしょう。」とみんなに問いかけていました。秋田さんのお茶目なところを生かして、今日のテーマである“正直”を意識させつつ、自分に注目させることで集中力を高める工夫がとても素敵だなと思いました。

 先日の教師力アップセミナーで松井さんが模擬授業を見せてくださった時のように、本文を一気に読んでしまうのではなく、途中途中で発問や振り返りを挟みながら進めていく授業スタイルで行ってくれました。授業のうまい先生の技術をすぐに吸収して実践する姿が素晴らしいなと感じました。
 
 また、秋田さんは優しさや受容力も魅力の1つで、「〇〇さんがさっき言っていたように〜」などと、子ども役の発言を丁寧に受け止めて次に生かしたり、「〇〇さんが言ったこと分かった?同じことみんなにもう一度話してくれる?」などと、子どもと子どもを繋ぐ発言が自然に使えていて、真似したいなと思いました。

【みんなからの声】
○導入の工夫
○ゆさぶり発問があった
○発言の立場を明確にさせていた
 (「損するから」『誰が損するの?』「自分が損するから」『相手じゃなくて、自分が損をするってことだね』)
△左利きなので、文字の右側に立つように体を開く方が見やすい

【玉置先生からの助言】
論議する場面について
秋田さんの授業での論議
「みんななら50円を返しにいくか行かないか」

改善案
「50円多かったと正直ににいうか、たこ焼き屋は儲かっているからだまったままでもいいか、というたけしの心の葛藤」

 この物語は、前半では自分が50円少なくお釣りをもらったためお店に言いに行く場面から始まり、後半では自分がお釣りを50円多くもらうという展開になる。玉置先生は前半の場面がこの物語に描かれている意図を考えて、論議する場面を決めるとより深まると教えてくださいました。

 それぞれが授業者に対してここを真似たいな、ここを改善すればもっと上手くなれるかな、と真剣に考えながら素直に伝える姿がたくさんあってやっぱり素敵な仲間だなと毎回感じます。来週のゼミも楽しみです!(山田)

10月16日4期生ゼミ模擬授業での反省(秋田)

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 こんにちは!4期生の秋田です!最近、小学校6年間通っていたくもんでのバイトを始めました。10年経っても先生は私のことをよく覚えてくださっており、当時私がやっていたプリントをファイルにして今の子どもたちに見せていると話して下さいました。こうやって何年経っても覚えていてくださる先生がいることはうれしいものですね!

 さて、先日ゼミで道徳の模擬授業をやらせていただきました。今回は「正直とは何か」について考える授業を行いました。実習以来のちょうど1年ぶりに授業を行い、正直惨敗でした、、。やはり授業をするのは、とても難しく、そしておもしろいものだなぁと改めて感じました。

 今回の一番の反省点は教材研究です。子どもたちに最後どのようなことを言ってほしいかというゴールに向けての道筋が少しずれてしまいました。私は道徳の本を読んでいる中で、道徳の授業では子どもたちに物語を読み取るのではなく、自分だったらどうするかなどと自分ごととしてとらえてほしいという思いがありました。それにとらわれすぎて発問が少しずれていったような気がします。自分ごととしてとらえることはもちろん大切なことですが、物語に一度入り込んで登場人物の言動や気持ちの変化から価値項目を考えることは大事であると感じました。

 また、道徳の授業は本当に子ども一人一人考えがちがい、同じような考え方でもどこかは微妙に異なることも多いです。そのため、指導案どおりにはなかなかいかず、子どもたちの発言を受けての切り返し、展開が本当に難しいなと改めて感じました。そこが道徳の授業の面白いところでもあるのですが、、、。

 まずは、第一に「教材に惚れ込む」ということがいかに大事かというものを感じました。教材を何回も何回も読んで、教材研究をより深いものにした上で授業展開を考える大切を実感しました。

 次回の授業でも今回の反省点を生かし、道徳の授業を行っていきたいと思います!!!
 玉置先生、4期生のみなさんご指導ありがとうございました。(秋田)

10月14日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)での学び (加藤・二宮)

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 4期生の加藤諒太です!今回は10月14日に参加させて頂いた教師力アップセミナーについて書きたいと思います!今回は午後の部について書いていきたいと思います。

 午後の初めには我がゼミの先輩、松井先生の道徳の模擬授業がありました。私は児童役として参加させて頂きました。友情についての授業でしたが、授業の中の一つ一つの教師の発言が精選され、無駄のない授業だなと感じました。

 特に授業後半では「本当にそれって友達かな?」や「みんなAじゃダメなんだね」と揺さぶり発問を入れていました。授業後半ということで、話の内容がわかり、自分の考えを持つことができたタイミングでの揺さぶりでした。道徳で子どもたちに深く考え議論させるために重要な発問であり、タイミングも素晴らしいと感じました。自分も3年後には松井さんのような授業ができるよう、学び続け成長したいと強く思いました。

 また、野口先生からの学びは非常に多くありました。国語の授業もですが、何より厳しさの中に愛があるという言葉を体現している人ではないかと感じました。また、子どもたちを伸ばそうという強い気持ちを持っているとも感じました。教材を読んでいく途中に注釈を入れて子どもたちに言葉を教えていくという指導を学びました。これは子どもたちに力をつけたいと思うからこそ、できるきめ細やかな指導だと思います。その一つひとつが丁寧であるからこそ野口先生は子どもを鍛えることができるのではないかと考えました。

 そして話し方に関しても学びとなりました。うまい授業をする先生のお話はいつも面白さがあると思います。野口先生もその一人だと思います。抑揚や間を意識することでこれは実現できるのではないかなと感じました。いつかは自分も面白い話のできる授業名人になれるよう周りの先生方からたくさん学んで成長していきたいと思います。(加藤諒)

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 こんにちは、5期生の二宮です。今日は10月14日に参加させていただいた教師力アップセミナーで学ばさせて頂いたこと2点を書かせていただきます。

 1点目は「分からなさを自覚していることで分かるようになりたいと思えるようになる」ということです。自分の経験上、勉強をしていても「その問題を分かるようになりたい」と思ったことはあまりありませんでした。それには色々な理由がありましたが、何が分からないか自覚していなかった理由が最大だと自分の中で思っています。

 しかし玉置ゼミに入ってからは本当に分からないことが増えて、「わかるようになりたい」という気持ちが強くなりました。その理由を今振り返ってみると自分に何が足りなくて、分かっていないかが自覚出来ていたからだと思います。そして、この考え方が自分が子どもたちに授業をする時に大切になると思いました。分からないことに出会った時、分からなさをプラスに捉えて、知ることの楽しさが感じてもらえるようにしたいです。以上が一点目についての学びです。
 
 2点目は漢字の知識の獲得についてです。小学校でも習っていない漢字を使うことが大切だと学びました。「漢字は書くことは難しいけど読むことは簡単」ということにとても共感しました。確かに言葉を言われただけだとその漢字を想像しても間違えることが経験としてあります。なので未習の漢字でも黒板には漢字で書き、ノートに平仮名で書くことでその読み方を知ることができるというコツを学ぶことができました。以上が二点目の学びについてです。

 自分は午前の野口先生のご講演について書きましたが、午後の松井先生の模擬授業、野口先生のお話も含め、一日を通して大変多くのことを学ばさせて頂きました。野口先生、松井先生、玉置先生ありがとうございました。(二宮)

10月14日教師力アップセミナーでの学び(井上・加藤・安藤)

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 こんにちは!4期生の井上です。今回は先日参加してきた教師力アップセミナーについて書いていきたいと思います。

 今回は野口芳弘先生による講演でした。メリハリのある話し方で、すっと頭に内容が入ってきました。

 まず心に残ったことは「今日来てよかったね。」と何度も講演中に話されていたことです。その理由としては、人は分からないと分かった時に楽しくなり、学びたくなる。そして分からないことが分かった時に喜びを感じる。今日のこの講演で、分からなかったことが学べた。または、できるようになったから野口先生は「今日来てよかったね」と話されていたようです。こう言われると、ああ今日来てよかったなあという気持ちにより一層なれるなと感じました。

 私は子どもたちが今日来てよかった!と思えると、また明日学校に行きたいなと思えると考えています。そのため私は、授業を工夫することや、学級経営を充実させていきたいと考えました。分からないことを見つけることや、それが出来るようになる経験を子どもたちにしてもらうことで、今日来てよかったと思える学級を作っていきたいと思いました。もちろんその度に「今日来てよかったね」という言葉を忘れずにかけていき、子どもたちに恩を着せていきたいです(笑)

 また、今回の講演で気づいたことがありました。それは話しが上手いなあと感じる人は、話の中に笑いを入れている。ということです。野口先生もそうでしたが、ずっと堅い話ではなく、たまにクスッとできるそんな時間が定期的にありました。これは玉置先生でもそうですし、以前参加したセミナーでも話が上手いなあと感じる人は皆笑いを入れていました。

 話の中に笑いを入れることで単調でなくなり、笑いが良いアクセントとなり話をより一層聞きやすく、そして良い話にしてくれる。そう感じました。

 そう気づいたからには、私も実践しないわけにはいきません!たまに話の時にクスッと笑える場面を意識して作っていきたいと思います。そしていつか野口先生や玉置先生のように自然と笑いのある話ができるようになりたいです。今後に期待していてください!頑張ります!

 今回も非常に学びのあるセミナーになりました。ありがとうございました。(井上)

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 こんにちは、玉置ゼミ四期生の加藤奨基です。10月14日の教師力アップセミナーに参加させていただいた時の、野口芳宏先生のお話からの学びを記事にさせていただきます。かなり久しぶりに野口先生にお会いしましたが、変わらずお元気で年齢を感じさせないパワフルなお話でした。

 今回の野口先生のお話で特に共感できたことが、子どもの語彙力を拡充の際に「チャンスを生かす」ということです。例えば、「ありの行列」を子どもたちに教える時に「蟻」と漢字で板書して「蟻は虫だから虫偏が付くんだね」と教えます。また、「行列」と「整列」は何が違う?など類義語や対義語、同義語を教えます。このように、子どもの語彙力を増やすには、子どもたちの現状から見て教えられそうな言葉が出てきた時に、そのチャンスを逃さず関連付いた言葉を教えていくことが大切であると学びました。

 しかし、「ありの行列」を使い範例を示しながら読み進める展開はとてもゆっくりとしたものでした。自分のような国語が好きでいつまでも関連語彙を聞いていられる子どもは気にならないと思いますが、国語が苦手な子どもは苦痛に感じるのではないかと思いました。そこで、どのようなタイミングで「チャンスを生かす」のか、疑問に思い野口先生に質問させていただいたところ、流れを遅らせてしまうようなタイミングではなく、話の本流から逸れない程度にチャンスを生かしなさい、というお返事をいただくことができました。

 今回の教師力アップセミナーでもたくさんの学びをさせていただくことができましたが、一番印象的だったことは野口先生に質問させていただくことができたということです。かなり緊張しましたが、著名な先生に直に疑問を答えていただくことができ、とても良い経験になりました。授業を見せてくださった野口先生、松井先生、機会をくださった玉置先生や関係者の皆様、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは!4期生の安藤優里です!今回は先日の教師力アップセミナーにて、野口先生のご講演、そして松井先生の模擬授業から学ばせて頂いたことを書いていきたいと思います。

 野口先生は厳しい先生ですが、子どもたちに力をつけさせたいという願いが根底にあるからこその厳しさであることがいつも伝わってきます。

 冒頭から、野口先生が仰った「教育は分かっていることをなぞるだけではだめだ」という言葉がいきなり胸に刺さりました。私自身、まだ未熟で、この授業で子どもたちに力をつけることができたのだろうか、何を教えられただろうか、と思うことがあるからです。
私は今日の講演で、子どもたちの学力をつけるには、まず、知らないことに出会う喜びを教え、そしてしっかりと教えなければならないことは教えることが大切だと感じました。

 知らないことに出会う喜びについて、野口先生が常に「分からなさの自覚」を大切にされていて、「分かる人は◯を、分からない人は×をノートに書きなさい」という指示で、立場を明確にさせながら、全員を授業に参加させていました。そして、ノートに×を書いた人には「今日来てよかったねぇ〜!」と何度も繰り返し仰っていました。学力を付けるにはまず子どもが、分かりたい!知りたい!と思うことが何より大切だと思います。私も野口先生のように子供たちに、分からないことを大切にした授業をしたいです。

 そして、しっかりと教えることについて、野口先生は低学年であろうと、教科書ではひらがなで表記されている言葉も、板書には漢字で書くことに驚きました。これは、国語の学力=読字力+語彙力+文脈力であることより、漢字(表意文字)を用いることで、読字力と語彙力を高める意図があります。チャンスを生かしながら、語彙の違いを教えたり、必ず手を動かして書かせたりと、野口先生の徹底して学力をつけさせるための指導、その信念を貫く姿にとても感銘を受けました。

 昨年初めて野口先生にお会いできて、今年のセミナーも大変楽しみにしておりました。野口先生の言葉や教育観に触れたびに、自分の指導はとても甘いなあと反省するとともに、たくさんの刺激を受けます。来年も野口先生にお会いできるのを楽しみにしております。関係者のみなさま、ありがとうございました。(安藤)

10月14日教師力アップセミナーでの学び(中澤・葛山・中西)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は10月14日に行われた教師力アップセミナーについて、学び得たことを記していきたいと思います。

 一つ目は、文化の最高傑作が言葉であり、語ることができるのは人間のみという話です。私は元々、人間として生まれてきたからには言葉を大切にしなくてどうすると考えてきました。この話をきいて私は、やはり言葉を大切にし、たくさんの言葉を知ることで考えが豊かになり、可能性が広がっていくと改めて思いました。

 二つ目は、国語の学力の正体が読字力、語彙力、文脈力ということです。言葉を自分の頭の中にいれていくうちに言葉の意味をよく知るようになり、やがて繋がりを理解する力が育つということです。国語は文字をはっきり読めて、言葉を知ることが基本となるということも学びました。私は、国語の学力の正体を簡潔な言葉で示すことができることに驚きを感じました。

 三つ目は、服従ということについてです。野口先生は、服従することで人として正しい道を歩むことができるということをおっしゃっていました。私は、自分から相手に合わせていくという気持ちで相手と向き合っていくことで、気持ちが前向きになり、相手と不和が生じたときも解決策を見つけやすくなり、生きやすくなると、この話を聞いて思いました。

 懇親会では、松井先生、大西さん、酒井先生と話すうちにあることに気付きました。私は、このゼミに入ったときは、本当に一人で戦ってきましたが(精神的に孤独で生きてきた)、気がつくと、数えるだけで50人を越える仲間であり先輩であり後輩であり先生であるような繋がりの中心になっていました。本当にありがたく思っています。今回も素敵なセミナーに参加させていただき、本当にありがとうございました。(中澤)

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 今回特別に参加させていただきました。教育学部3年の葛山大輔です。10月14日に行われた野口芳弘先生の講演会での学びを書かせていただきました。今回の学びは国語で2つ、道徳で2つあります。

 まず国語で、1つ目は国語学力についてです。国語という教科は未だ系統的な学力観が形成されていません。その教科を教えるにあたって、教える側にはこれが国語学力だというものがないと、何を教えていけばいいのかわからなくなってしまいます。結果的にそれが児童にも伝染し、国語って何を勉強しているのかわからなくなってしまいます。野口先生は国語学力を読字力、語彙力、文脈力と捉えていました。それが正解かどうかはわかりません。ですが、国語学力はこれなのだと確かに捉えようという姿勢は、とても勉強になりました。

 2つ目は、手を挙げさせると、手を挙げていない子が視野から落ちるということです。この話を聞いて、私はハッとさせられました。手を挙げさせることは、良くない授業方法であるとは思いませんが、手を挙げている子たちとの授業になってしまいがちです。全員参加ということを考えると、手を挙げさせるよりもノートに書かかせる方がハードルは低い。ノートに書くのは個人で完結することなのでその授業に参加するきっかけになるなと感じました。手を挙げて発言するという当たり前だと思っていたことに、問題点があると知ることができて良かったです。

 次は道徳での学びについて述べます。1つ目は、立場をノートにかかせるということです。道徳において、子どもを登場人物の誰かの立場に立たせることが重要だと自分は思っていました。その方法として、ノートに立場を書かせて、短い文章で理由をすばやく書かせるということが、今回の授業では行われていました。道徳では自分の立場が変わっていきます。変わるということは最初の立ち位置に全員が参加しないと意味がありません。全員参加のためにはやはりノートに書くということが鍵になってくるわけです。ここで、野口先生がおっしゃっていたことが繋がったと思いました。

 2つ目は教師が自分の意見を述べるということです。道徳の授業の終わりはふわっとしがちです。それは教師からこれが正しいのだという決定ができないからだと思います。しかし、だからこそ1人の人間として私はこう思うのだと教師も意見を述べることは必要だと思います。道徳においては必ずしも教師が正しいとは限らない中で、授業をするのはとても難しいことです。こうあることが正しいと思えるくらい、その道徳的価値について考え、自分なりの答えを出した結果、授業をしているのであれば、最後に述べた教師の意見はとても深く価値のある意見になるのではと思いました。

 以上で、今回の学びとさせていただきます。講演をしてくださった野口芳弘先生、道徳の授業をしてくださった松井大樹先生、この機会を与えてくださった玉置崇先生、本当にありがとうございました。(葛山)

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 こんにちは。5期生の中西です。10月14日に行われた教師力アップセミナーについて書かせていただきます。

 今回は、野口芳弘先生のご講演でした。野口先生に初めてお会いし講演を通して、聞いている人を引き込ませる話し方をされるなあと感じました。お話を聞いていると自然と野口先生の世界に入っていくのです。マルバツ法を取り入れたり、指名したりしながら全員参加を徹底させることがその理由の一つだと思いました。それだけではありません。話すスピードや抑揚、間のとり方の他にも、ところどころで笑いを入れるなど聞いている人を飽きさせない話し方がいくつも見られました。私も野口先生から学んだ話し方を取り入れて、全員参加の授業ができるように意識していきたいです。

 講演の中で、「国語の学力の正体とは?」についてお話がありました。国語学力は、文や漢字を読む「読字力」、言葉について理解する「語彙力」、文の関係やつながりについての「文脈力」の3つで構成されているとのことです。「読字力」と「語彙力」の2つが出来れば国語学力の8割はカバーできるそうです。

 読字力をつけるために、何度も音読させることのほかに、私が驚いたことは、習ってない漢字でも教師は黒板に書くというものでした。習っていない漢字は、ほとんどの子が読めません。それでも野口先生は「分からないを自覚したときに、分かりたいという意欲をもつ」とおっしゃっていました。分かりたいと思うことで、早い段階から漢字に親しみをもち、子どもの読字力が上がっていくのです。語彙力をつけるためには、教科書の文章にでてくる言葉を掘り下げ、その言葉と関連する別の言葉を踏まえて学習することが大切だと学びました。たくさんの言葉に触れさせることで、たくさんの語彙を獲得し、語彙力を高めていくことにつながると感じました。

 野口先生の講演は、来週から始まる中学校実習ですぐに活かしていくことのできる技を学ばせていただきました。しっかり意識して臨みたいと思います!野口先生はじめ、玉置先生、セミナー関係者のみなさま、ありがとうございました。(中西)

10月14日教師力アップセミナーでの学び(北神・関口)

 こんにちは!4期生の関口です!今回は10月14日に行われた教師力アップセミナーについて書きます!

 第4回は野口芳宏先生でした!野口先生といえば正解のはっきりした国語の授業や全員参加のイメージですが、子どもが「わからない」と言えるようになり、間違えることを恐れなくなる変容は野口先生だからこそできる部分があるのではないかと思っていました。

 そこのテクニックについてセミナーで述べられていたのでこっそり公開します!
 まずは、○×で、わかるかわからないかをノートに書かせます。そうすることで自分がわからないということを自覚させ「わかりたい」と思わせます。
 次に、×を書いた人には「今日来てよかったね」と常に恩を着せます。
 野口先生はわからないこと、知らないことに出会う楽しさをたくさん伝えており、いつも伝えるとおっしゃっていました。
 みんなの前で間違えた子どもを馬鹿にする子どもがいる教室はたくさん見ていきましたが、子ども自身がわからないことを自覚することがいいことだとわかれば、クラスの雰囲気も変わってくるだろうなあと感じました。

 私は小学生からあまり本を読んでこなかったため、読字力の低さを感じることが多いのですが、野口先生のような授業を行えれば読んでみようとする子も増えて読書嫌いも減り、さらに本を読むことで読字力が上がるといういいスパイラルができると思いました。

 ユーモアのある野口先生の授業は、バッサリと切られながらも楽しくしっかりと学べる時間でした!早くそのような授業が行えるように今日の学びを大切にしていきます!ありがとうございました!(関口)

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 こんにちは!五期生の北神です!先日、小学校実習を終えて、教師になるために学ばなければならないことがまだまだたくさんあると感じました。今まで以上に、講演セミナーに積極的に参加しようという気持ちがより高まっています。

 10月14日に教師力アップセミナーに参加しました。今回は、そこでの学びについて書きます。

 私は国語の教師になりたいと思っています。しかし、「国語の学力の正体は?」と問われると、私は答えられませんでした。今回の講話を通して、国語の学力とは、「読字力」「語彙力」「文脈力」をつけることであり、その3つのうちどれかだけを伸ばせば良いというわけではなく、どれも同じように伸ばさなげればならないということを学びました。
 
 そして、この3つの力は、授業中に、教科書の教材を用いながら身につけさせることができるということを知りました。特に、「語彙力」をつけさせるために、教科書に出てきた言葉を使って様々なことを教える方法はなるほどなと思いました。私は、授業中、教科書に載っていることを勉強することよりも、先生がたまに豆知識としてさらっと話してくださることの方が好きです。そういうことの方がよく覚えている気がします。中学校実習で授業をする際、ぜひ実践してみたいです。

 私が小学校実習で行った授業の中で最も難しいと感じたのは、道徳の授業です。他の授業よりも、自分が想定していない発言がたくさん出てきて焦り、いろんな発問をしてしまいました。子ども達は結局何を答えればいいのか分かりにくかっただろうなと思います。また、子ども達の発言を上手く取り上げてゴールへもっていくことも難しいと感じました。松井先生は、どんな意見が出てきても冷静でした。発問もぶれることがなく、揺さぶりの質問もいくつかされながら、ゴールへと導く素晴らしい授業でした。

 私は、「考え、議論する道徳」を目指して授業を考えています。子ども達同士で考え、子ども達自身で道徳的価値を見つけることが大事だと思っています。でも、野口先生の話をお聞きして、確かに、子ども達に考えっぱなしにさせるだけではいけない時もある気がしました。野口先生は、教師として、最後には、子ども達に正しいことを伝えなければならないとおっしゃっていました。

 しかし、以前参加させて頂いたセミナーで、伊藤先生は、最後にあえて教師が何も言わないからこそ、子ども達は自分がどうすると良いか真剣に考えるとおっしゃっていました。野口先生と反対のことをおっしゃっている気がしますが、それも納得できます。だから、今、私の頭は混乱しています。でも、いろんな考え方があるからこそ、学ぶことは面白いと感じました。もっといろんな考え方を学んで、実践してみて、自分の目指す道徳を明確にしていきたいです。

 貴重な学びをさせて頂きありがとうございました。(北神)
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小学校教育実習を終えて(古川)

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 こんにちは!玉置ゼミ5期生の古川です!私は小学校教育実習で、5年生を担当させていただきました。その4週間を通して感じたこと2つのことを今回は書いていきたいと思います。

1、子どもとの関わり方
 まず、最初は近寄ってきてくれる児童が少なく、話しかけてもなかなか打ち解けることができませんでした。

 自分自身、子どもと関わるボランティアをいくつかしており、子どもと関わる機会は多少はある方だと思っていました。しかし、なかなか打ち解けられない現実に直面し、とても悩まされました。その中で担任の先生に「ボランティアで学生が来るような場に参加できるのは一部の子、小学校は義務教育だから人と関わるのが苦手な子も来なければならない場。だから反応も変わってくる。」「寄ってこないからといって、それがこの子達の気持ちの全てではない。」という2つのことを教えて頂きました。

 子どもと関わる機会があったとしても、学校、学級とはまた別の環境です。環境によってその場にいる子どもも変わります。どうしたら打ち解けられるのか…。話しかけること、全力で遊ぶこと、良いことを見つけてどんどん褒めていくこと、この3つを続けていくと次第に児童の反応も変わってきました。

 だんだん児童からも話しかけてくれるようになったり、私の授業が成り立ったのも児童の力があってこそであったと思います。どう児童と関わっていくのか、その中でどう信頼を築いていくのかの重要性を認識させられ、授業はもちろんのこと、教員の日々の生活指導からの積み重ねの大切さを強く感じさせられました。

2、失敗を失敗のまま終わらせない働きかけ
 これは担任の先生が児童に対して、いつも行なっていたことです。何か失敗をしてしまうことは誰にでもあります。その失敗をしてしまった時どう取り返すのか、次に繋げるのかということが成長していくためにとても重要です。よく「次に生かすためにどこが失敗だったか考えてみよっか。」と先生は児童に話しかけていました。悪いことをしたからと怒ったり、全員に全部を過失にして抽象的に捉えさせ、曖昧な反省にするのではなく、出来事の一部分を自身でしっかり捉えて認めるということでハードルを下げつつもしっかり焦点を絞って考えさせること、当事者を一部(一人だけなど)だけ注意したり、責め立てるのではなく全員にそれぞれ自分自身の失敗に向き合わせることで一人ひとりが一つずつ前に向かって成長していっているのだと4週間という短い間でも実感させられ、次に繋がる指導とはこのようなものであるのだと知りました。

 他にも一見失敗に見えるようなこと自体が教師の見方や取り方によってはプラスの出来事にもなるということも学びました。教員の指導といっても同じ一つの物事でも本当に様々な切り込み方があることを考えさせられる実習期間でした。頭を柔らかくして、柔軟な対応ができるように努力していきたいです。

 現在、中学校教育実習で2年生を担当して3週目です。後悔のないように頑張りたいです。(古川)

※写真はゼミでの古川さんです。(玉置)

小学校教育実習を終えて(大久保)

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 こんにちは!玉置ゼミ5期生の大久保です!私は小学校教育実習で、4年生を担当させていただきました。1ヶ月を通しての反省を書いていきます。

 反省点は数多くありますが、その中で最も心残りなのは、道徳の授業です。4年生の「ぼくはMVP」という教材で、授業をしました。ドッジボールで当たったことを言うか言わないかということから、正直について考えるものです。

 最終的には、正直に生活することは、自分も周りも気持ちよく生活できることに繋がる、という所まで持っていきたかったのですが、上手くいきませんでした。

 プリントに書かせたまとめを読み返してみると、大半の児童が「ドッジボールで当たったら、正直に言いたい」というところで、終わっていました。

 どうして上手くいかなかったのか思い当たる節はいくつかあります。まず、児童の発言を繋ぐことが出来なかったことです。授業の途中で、「僕だったら当たったことを言わない」と男の子が言いました。そこから、数人の男の子が賛同して、言う派と言わない派で、教室が分かれました。私はその発言を軽く流してしまいましたが、そこで互いの意見を言い合わせる活動を取り入れて、授業にアクセントを入れられれば良かったです。全員が言わない派だった教室で、言ってくれた男の子の意見をもっと大切にするべきでした。

 もう1つ上手くいなかった要因、これが一番大きいです。それは、教材研究に力を入れて取り組めなかったことです。毎日1時間ずつ授業をさせていただく週がありました。指導案や学習教材の準備等に追われて、教材研究は二の次になってしまい、道徳の授業は指導書通りになってしまいました。

 勿論熟練の教師ならば、指導書通りの授業でもゴールまで持っていくことが出来ると思います。しかし、私は少しだけ授業をさせてもらって教師の入口に立っただけ。上手くいくわけがありません。それを分かっていながらも、妥協してしまいました。児童の成長のチャンスを奪ってしまったと考えると、とても胸が苦しいです。授業のみを実習で経験させていただいているのだから、全力を尽くして、臨むべきでした。

 そう思うと同時に、たくさんの仕事をこなしながら、教材研究をしている先生の凄さを実感しました。私は昔から同時進行というのが苦手で、1つのことに集中すると、他のものが適当になってしまいます。私は本当に先生になれるのかと、不安な気持ちになりました。ですが、実習最終日のことです。児童がお別れ会を計画してくれて、一緒に遊んだり、歌をもらったり、プレゼントを貰ったりしました。今まで見てきた児童とは大違いで、そこには成長した児童の姿がありました。私はその姿をみて、とても感動しました。この成長を側で見ることが出来る教師という職業は、なんて素晴らしいんだと心打たれました。不安な気持ちは消えた訳ではありませんが、実際に教師になってみると、私が受けた感動以上のものがあると思います。なので、教師になりたいという気持ちは実習を通して、強くなると同時に、子どもの持つ無限の可能性を実感しました。

 小学校教育実習を通しての反省を中学校実習では、しっかりと胸に刻みながら臨みたいです。そして、悔いの残らないように1ヶ月楽しみながら、笑顔で過ごしていきたいです。(大久保)

※写真はゼミ生の大久保君です(玉置)

小学校教育実習を終えて(北神)

 私は6年生のクラスに入りました。最初は自分から近寄ってくる子は少なかったです。声をかけても反応がない子もいました。それでも声をかけ続けて、様々な場面で子ども達とコミュニケーションをとることを大切にしました。

 そうすると、子ども達は段々と心を開いてくれ、自分の話をしてくれる子が増えていきました。それと同時に、私の授業に応えようとしてくれる子も増えていきました。

 研究授業の後、校長先生が、「Rさんがあんなに挙手をして頑張ろうとする姿を初めて見た。あなたが声をかけ続けて信頼関係をしっかりと築いたからだね。」がおっしゃいました。Rさんは、中々授業に集中できなくて、校長室で勉強していることもあったそうです。諦めずに声をかけ続けてきて良かったなと思いました。

 子ども達との信頼関係を築くことは授業をする上ですごく大切なことだと学びました。授業だけを大切にするのではなく、掃除、給食や休み時間での子ども達との関わりも大切にしていきたいです。

 今まで、ゼミで優れた先生方の授業の仕方を学び、模擬授業を何回もしてきました。しかし、自分が思うような授業は中々できなくて、実習の二週目が終わる頃には自信がなくなっていました。そんな時、生活ノートに、「北神先生の授業分かりやすかったです。また明日も楽しみです。」「北神先生の授業けっこう良いです。」と何人かの子ども達が書いてくれているのを偶然見ました。生活ノートというのは、子ども達がその日に感じたことを書いて、担任の先生とやり取りをするものです。急遽私が見ることになった時に、それを書いてくれているのを見つけました。そんなふうに思ってくれているとは全く思っていなかったので、すごく嬉しかったです。そう思ってくれる子ども達のために、もっと頑張らなければならないと思いました。実習を頑張れたのは、子ども達のお陰です。

 子ども達の前でする授業は、大学生相手にする模擬授業とは全然違いました。大学生相手にする模擬授業では、きちんと座って話を聞いているのは当たり前で、全員が集中して授業を受けていることも当たり前。だから、児童の実態を考慮しながら授業を考えるということがありませんでした。でも、実際はクラスによって子ども達の様子が全然違います。私が入ったクラスは、興味を持つと集中して取り組みますが、そうでないものには全く取り組もうとしない子ども達でした。だから、子ども達が興味をもつことができるものを授業に取り入れるようにしました。特に、どの教科でも取り入れたのがクイズです。子ども達はクイズが大好きでした。発問をする前に、「クイズ!」と言うだけで、子ども達の反応はすごく変わります。子ども達の実態に合わせて授業を考えることはすごく大切だなと思いました。

 中学校教育実習がいよいよ始まります。小学校教育実習で学んだことを活かしながら、さらに充実した一ヶ月間になるよう頑張りたいです!(北神)
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記憶に残る児童からの一言(長谷川)

 沢山の楽しみと、ドキドキを胸にして、スタートした小学校実習。

 私は初日から「早く多くの児童と繋がること」と「笑顔」を大切にした4週間にしようと心に決めました。そのためにも、まずは私から1人ひとりとアイコンタクトをとって笑顔で正門に立ち挨拶をすること、名前を早く覚えること、そして多くの児童とコミュニケーションをとることを心がけました。

 これらを毎日意識して、児童と接することで実習終盤では、児童からたくさんの素敵な言葉がけをしてもらうことができました。今回はその中でも3つを紹介します。

 1.「朋美先生、いつも授業頑張ってたから、いつもみたいにやれば大丈夫だよ、しっかり聞いてるね!」
 この言葉は、研究授業で緊張している私を見て、児童が声をかけてくれた一言です。児童が、私のいつもの頑張りを認めてくれたのかな、と感じ取ってもいいようなくらい、今でも忘れられないとても心温まる一言です。1人ひとりの児童と真剣に向き合うことで、いざという時、子どもたちはパワーと視線を私に送って助けてくれました。

 2.「大丈夫だよ!朋美先生は、毎日朝の会で色んな話をしてくれたの覚えてるよ。その時、私たちにしっかり、話せていたよ。落ち着いて!」
 この言葉は、実習最終日に全クラスTV放送でお礼の言葉を言う前に、児童が言ってくれた一言です。この時も、全クラスに流れるTV放送ということで少し緊張していました。しかし、そんな緊張を吹き飛ばして、今までやってきたこと全てを自信に変えることができた一言です。私は朝の会で、どんな話のネタで話すと児童に分かりやすく伝わるのかを考え、毎日真剣に話していたつもりでした。そんな姿をしっかり見てくれていて、私の思いが児童にも伝わっていたんだと気づき、今まで真剣に話をしてきて良かったなぁ、と感じた瞬間でした。そして、時には私の話したことによって、児童の行動に変化が現れました。この時、教師の言動は子どもにとって大きな影響を与えるものだと実感しました。また、同様に児童の言葉は、私の原動力となり、実習中何度も彼らのたくさんの言葉がけによって助けられました。今思えば、私の方が児童に支えられていたことに気づき、沢山学ばせてもらいました。

 3.「朋美先生に『ありがとう』って言った?」
 さらに、もう1つ。これは、直接私に言ってくれた言葉ではありませんが、とても心を打たれたような気持ちになる言葉でした。この言葉は、私ともう1人とのやり取りを側で見ていた児童が、放った一言です。私のとった行動に対して相手の人が『ありがとう』のお礼の言葉を言っていないことに気づいた児童が、この一言を私の相手に対して言ってくれました。私は児童の観察力の鋭さと、それを自ら注意する姿に感心しました。そして、児童はどんな時でも周りを見ているのだということを改めて感じ、こんな素敵な行動をとった児童に心の中で拍手をしました。

 最後に、4週間という実習の中で、正直なところ嬉しいことばかりではありませんでした。もちろん、大変だったこと、辛かったこと、上手くいかないことも沢山経験しました。しかし、どんな時でも子どものために、目の前の児童と全力で関わりました。時には、少しものごとの見方・考え方を変えてみることで、本質が見えたり、新たに分かったりすることもありました。これら全ては、教師になるにあたって私の良い経験になると思います。壁にぶち当たった時こそ、頑張りどきです。この気持ちを大切に中学校実習も学びある4週間にしたいと思います。(長谷川)

※写真は実習中の私の姿です。担当の先生が撮ってくださいました。
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私の夢が1つ叶った日 (矢崎)

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こんにちは。
中学校実習がどうなるのかと不安いっぱいの5期生矢崎です。
今日は小学校実習で私が読み聞かせをさせていただいた時のことを書かせていただきます。

私は昔から本が好きです。本が好きなのは小さい頃に母が寝る前に絵本を読みきかせをしてくれたからだと父から言われています。それもあって、教師になったら子どもに読み聞かせをするというのが私の夢の1つとしてありました。でも、なんの本を読み聞かせたいかが決まっていませんでした。

そんな私に出会いがありました。2018年に発行された絵本作家のヨシタケシンスケさんの「みえるとかみえないとか」です。
この本を書店で見つけた時、この本を是非子どもたちに読んで欲しいと強く思い、将来絶対にこの本を読み聞かせるぞと決めました。

そして先月、1ヶ月の小学校実習が始まりました。
私は四年生を担当させていただきました。
私が実習をさせていただく時期に四年生が国語で「だれもが関わり合えるように」という単元をやっていました。これは障がいのある方とどのように関わり合って生活していけば良いのかを調べ、自分の考えを文章にまとめて発表するというものでした。
私はこの単元をやっていると知って、「みえるとかみえないとか」を読み聞かせをしたいと思いました。
実は、「みえるとかみえないとか」は人には必ず誰にでも違いがあるから認め合っていこうというメッセージが込められた絵本だったのです。
だから、今この単元に一生懸命に取り組んでいるこの子たちに読んで欲しいと思いました。
そこで、担任の先生に読み聞かせをさせていただきたいとお願いしました。先生は快く承諾してくださいました。

そして、国語の授業の時間を使わせていただき、読み聞かせをさせていただけることになりました。
子どもたちは読み聞かせをする前から視覚障がい者の方のことを熱心に調べていました。偶然、この絵本も視覚障がい者の方に焦点を当てて描かれていたので、より深く子どもたちが考えるきっかけになればと思っていました。

いざ、読み聞かせとなると小学四年生ですので、絵本なんてつまらないかなと不安になりました。
でも、私の学級の子は熱心に静かに聞く姿勢を作ってくれました。
私は読み聞かせる前に子どもたちに「この絵本を先生がなんでみんなに聞いて欲しかったか、考えながら聞いてください。」といいました。

絵本は、可愛らしい絵で書かれています。
物語は宇宙飛行士が惑星を旅して、そこで出会う宇宙人に毎回「〇〇が無くてかわいそう」と言われ、ある惑星で4ある目全てが見えない宇宙人と出会い、宇宙飛行士の考え方が変わっていくというものです。
直接的に「違い」についてふれていないところがこの本の魅力です。

全て読み終えて、私は子どもたちに改めて「なんで、先生がこの本をみんなに聞いて欲しかったかわかる?」と聞きました。
私は「国語でやったから!」という言葉が出てくると予想していました。その言葉が出てこれば充分だと思っていました。
でも、子どもたちは「みんなちがってみんないいってこと。」「多様性!」「みんな仲良く!」と私が予想していたらよりもはるか上のレベルの答えを言ってくれました。
本当に子どもは素晴らしいなと思いました。

こうして私の1つの夢が叶いました。
これは私にとって、とっても大切な体験です。
貴重な体験をさせてくださった先生、子どもたちに感謝しています。

「みえるとかみえないとか」みなさんもぜひ読んでください。
(矢崎)

全力で駆け抜けた4週間(生田)

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 こんにちは!5期生の生田朋也です!

 不安と緊張でいっぱいで始まった小学校実習が終わりました。今は特に問題なく、健康で終えれたことに安心していますが、この実習の4週間は恐らく人生の中でももっとも全力で駆け抜けれた4週間だったと思います。今回はその全力で駆け抜けた4週間で学んだこと感じたことなどを書いていこうと思います。

 自分が担当したクラスは家庭環境に少し問題のある子が集められたクラスで、個性やクセの強く関わるのが難しい子どもが多かったです。なかには支援を人より必要としているこも何人かいました。担任の先生にも難しいということは聞いていました。

 不安と緊張がありながらも楽しみにしていた小学校実習の初日、元気よく「おはようございまーす!!」と配当学級に行くとまさかのだれからも挨拶がありませんでした。そこで少し動揺してしまいましたがなんとか立て直して、子どものところに寄って行って話しかけても、子どもは自分を避けるわけでもなく、いない人として扱われていました。自分はサークルやインターンでも子どもとたくさん関わってきて、子どもと関わることに苦手意識はありませんでした。むしろ子どもと沢山遊べるタイプです。しかし自分の担当のクラスの子は休み時間も全く寄って来ず、最初の2週間はむしろ他のクラスの子たちが寄ってくるという状態でした。さらにショックなことに、ある給食の時間に、「先生いなかった時の方が給食楽しかった」などと言われたりしたこともありました。運動会の練習も先生がいなくなると手に負えない状態になり、注意したり何をしても全く耳を傾けようとはしてくれませんでした。

 正直、限界でした。本当に辛かったです。自分のクラスの子は少し特別な背景があることがわかっていながらも、状況が変わらず、何も動けなかった最初の1、2週間が辛く、悔しかったです。たしかに放っておけば4週間待つだけなので、放っておけば辛い思いをせずにすんだのですが、不思議とその選択肢はありませんでした。子どもと真っ向から向き合う気しかありませんでした。しかし向き合えば向き合うほど、なんとかしようと思いが強くなり、強くなればなるほど辛くなってきました。親に教師を辞めるかもと伝えたほどでした。

 それでも諦めず担任の先生にも支えられながらも子どもと接して2週間目。子どもとの関係に変化が見られるようになってきました。それは自分の授業によるものでした。

 子どもとの関係が上手くいかない中、自分の授業が始まりました。授業は嫌でも、子どもと自分(教師)で作られるものです。関われない子が多い中、自分のクラスの子と関われるのはここしかない、そう自分は思いました。意識したのは状況が状況だったのでシンプルに3つに絞りました。「価値付け」「笑顔」「全員参加」の3つだけは絶対にやることに決めました。もちろん上手くいかないことばかりでしたが、子どもから「先生授業楽しかったよ!」「先生次いつ授業してくれるの?」「これわからん。教えてー」「先生その説明わかりにくい!」など自分が情けない場面もありましたが、子どもと関わりがグッと増えたのです。授業で子どもと繋がることができたのです。

 そして関係に変化が見れ始めたのはもう一つ。学級指導の時間でした。それまでは実習生ということで注意はしていましたが叱ったりはしていませんでした。というか子どもに嫌われることを恐れて叱ることができませんでした。しかし、叱られないと思ったのか注意しても「だっていーじゃん、あそびたーい」だんだん聞いてくれなくなってきました。これではだだの「教育実習の都合の良いお兄さん」です。本当の意味で「生田先生」になるべく、始めてクラス全員の子どもに「叱る」という学級指導を三週間目の始めにしました。一度全員席に座らせ、教室の真ん中でクラス全員に話しました。びっくりする子どもの顔、中には涙目になってしまう子も。今でもあの光景は忘れることができません。しかし、運動会前ということもあって心を鬼にしてゆっくり話しました。それが終わってからすごく罪悪感に駆られてしまい、さらに子どもに嫌われたと思い、クラスの担任の前で涙ぐんでしまいましたが、担任からこのような言葉をいただきました。

 「あの状況で子どもに嫌われるのを恐れて、叱らないでいたらそれは自分のため。あの状況でちゃんと嫌われることを恐れないで叱ろうとするのは子どものためのことを思っているから。だから生田先生、先生は子どもを一番に思ってるからできたことなんだよ。」

 「4週間ってなっげーなーー」

 実習は始まる前はそんなような事を考えていた自分が、気づいたら子どものことで頭がいっぱいになっていました。

 そして次の日、なにもなかったように子ども達に駆け寄ると、「生田先生!おはよう!」とけろっとした子ども達がいたのです。しかも挨拶を多くの子がしてくれたのです。休み時間は思いっきり遊び、やる時はビシッとけじめをつけてやっていく内に自分も含め、みんなが心を開いてくれるようになったのです。もっとも嬉しかったのが、教壇に立つだけで「静かにするよ!」と話すら聞かなかった子ども同士で声を掛け合う姿が次の日から見れるようになったのです。あの時しっかり心を鬼にして思いを伝えたのがしっかりと伝わったのが感じることができました。子どもとしっかり関係ができたおかげで研究授業は道徳をやったのですが、しっかりと意見を聞いたり話したりなど、しっかり形にすることができました。もちろん学ぶことはたっくさんありますが、子どもと関係ができている時、できていない時の授業の楽しさはまったく別物だったと感じました。

 最終日には例の給食の時に「先生おらんかった方が給食楽しかったわ」と言った子どもを含め、全員が大粒の涙を流して自分を送り出してくれました。「先生の初めての教え子は君たちです!だから特別な存在です。またみんなそれぞれ立派になって会おう。ありがとう!」と声をかけて終わりました。

 最後に担任の先生から
「教師になる事が目的じゃなくて、自分がどんな人なるか、どんな人にしていくのか、それを考えたその先に教師があると私は思うよ。生田先生今までの実習生で1番よかった。自信持って!」という深い言葉をいただきました。そして褒めてもらえて素直に嬉しかったです。ずっと夢ではありましたが、改めて教師になろうと思うことができました。

 良いことばかりでなく、キツイことの方が多かった実習でしたが毎日が充実していました。次は中学校実習。頑張ります。

 以上全力で駆け抜けた4週間でした。(生田)

※写真はゼミでの生田君です。(玉置)

10月16日第3回後期ゼミ3分間スピーチ(関口)

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 こんにちは!4期生の関口です!今回は3分間スピーチで話したことと玉置先生からのご助言を書きます!以下が話したものです。

 とっても綺麗な姿勢で聞いてくれてるので気持ちよくお話ができます。
 嫌いなものや嫌いなところ、みんなもあると思います。でも、嫌いだなぁって思うことでもいいところを見つけようとしてほしいなあと思って今日はお話をします。
 先生はみんなくらいの年齢の頃1.2.3.4..ってある数字の中で「4」って数字が嫌いでした。なんでかわかる?
 そう、「死」っていう悲しくて辛い漢字を思い浮かべるでしょ。だから嫌いでした。
でもそれをお母さんに言ったら、お母さんは「4は素敵な数字だよ」と言います。「4はね、しあわせの"し"でもあるんだよ。それに、四葉のクローバーだって4枚でしょ?」こうお母さんは教えてくれました。
 それから先生は嫌いだった「4」を好きになりました。性格だって嫌なところあるよね。先生はよくものをこぼしたり転んだり「そそっかしいね」と言われます。周りにも迷惑をかけるからそこが自分の嫌いなところです。でもこの間お友達のお家で3人でお料理をする時、「香葉はやらかすから何もしなくていいよ。味見係ね」と言われました。もちろん何も力になれないことには悔しさを感じたけど、味見係だよ?!最高でした。こうやって自分の嫌いな部分も周りの人に支えられながら、「あ、いいかも」って思えるように先生はなりました。
 みんなにも嫌いなものや嫌いな部分があると思います。それは悪いことではありません。でも、嫌いなものは嫌いと拒否するのではなく、いいところがあるかもしれないと目を向けてほしいなと思います。そして見つけたら文字に残したり、先生に教えたりしてください。
 嫌なところを見つけるよりいいところを見つけるのってとっても難しいです。でも4年2組のみんなならできると思います。できそうですか?はい、では今日もみんなにとって楽しい一日にしましょう!1時間目の授業を始めます。

 話し終えていただいたご助言は、表情がやわらかくなったということと、話しすぎということです。「4」のところで終わらせて余韻をもたせたほうがよかったのではないかとご指導いただきました。

 みんなの前で話す機会がどんどん減ってきているため、貴重な機会でした。面接練習のときから話しすぎというのは課題なので、ずはり!話せるよう心の中の野口先生に怒られないよう意識していきます!ありがとうございました!(関口)

10月9日 後期ゼミ 安藤さんの授業発表 記録(安部)

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 こんにちは。4期生の安部です。朝晩が肌寒く、ようやく秋を感じられるようになりました。

 今日は後期2回目のゼミでした。安藤さんの授業発表の記録を書きたいと思います。

 対象は小学校5年生、教科は算数で、内容は「三角形の面積を求める」というものでした。前時までに、「長方形を半分にすることで直角三角形の面積を求めることができた」というところまで押さえています。以下、簡単なやりとりで示します。

T: 先生ね、マックの三角チョコパイ好きなんだけど、みんなどっちが大きいか比べてくれる?(直角三角形ではない三角形を2つ示す)
T: このままでは長さが分からないので、今日はスペシャルシートを用意しました!(1センチ×1センチのマス目のあるシートを三角形の下に敷く)
T: 分かっていることを書き込むね、何かな?
S: 横は6個分のマス!
S: 高さは分からないかも。縦がどれか分からない。
S: 縦は4個分!

T: 先生が1人ずつシートと三角チョコパイの画用紙を用意したので、紙を切ったり貼ったりして大きさを求めてみてください。

 今回は以上で切られました。ゼミ生の意見の中では、安藤さんの柔らかい話し方や様々な意見を受け入れようとする姿勢がとても良いという点が上がりました。また、強いて言えば、縦が4で、横が6だけではなく、しっかりと単位(センチメートル)を書くとよい、というアドバイスが出てきました。

 玉置先生のご指導では、大きく2つの視点が出てきました。

⒈ベースになるものは最後まで黒板に残しておく
2.ある程度導くことも大切

 まず、1つ目はこの授業でいえば、前回の授業の復習で使った、直角三角形の画用紙とそれを求めるために書いた長方形の線を残すということです。前回の授業で学習した「長方形を半分にして直角三角形の面積を求める」ということを踏まえて、今回の問題でも何とか活用してみようとすることこそ、算数的な考え方だといいます。やはり、板書は1時間の授業の流れを考えて、意図的に残しておくべきだと学びました。

 2つ目の、「教師がある程度導くこと」は今回の授業でいえば、先ほどの直角三角形の板書を指差して、「さっきは長方形を半分にして求められたけど、今回は無理だよね??」と仕向けていくそうです。そうすると、子どもたちの中から「今回も長方形を使ってできそう!」という言葉が出てくる、また、1人1つマス目シートと三角形の画用紙を配った際には、思わず「切ったり、貼ったりしてみてもいいですか」という言葉が出てくるのだといいます。

 今日は、ゼミ生3人の授業発表から学び、授業って奥が深いなぁと改めて感じました。私も来週、授業の発表が待ち構えています。貴重な機会で、より多くのことを学び得られるよう、しっかり準備をしていきたいと思います。(安部)

10月9日4期生ゼミ模擬授業を終えて(安藤)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。今日は後期ゼミで模擬授業をして学んだことを書かせていただきます!

 今回は5年生の「算数の三角形の面積」を題材として扱いました。

 まず、最後のゴールは、子どもたちが「どんな三角形も、四角形面積の半分になる」と言えることでしたが、玉置先生のご指導を受けて、この授業ではその言葉は出てこないことに気づきました。

 今回の大きな反省点は前時までの既習事項(四角形の面積)をうまく用いることができなかったこと、そして子どもをうまく揺さぶることができず、求め方(式)を考える方向に流れてしまったことのふたつです。

 まず、「四角形の面積の半分で直角三角形を求めた」という前時の復習を導入でしたのですが、その図形を板書から外してしまいました。それを板書に貼ったままで「じゃあ今日の三角形(鋭角三角形)はどうかな?」と問いかけないと、前時との繋がりがなくなってしまい、1から考えることになってしまうのがもったいなかったです。算数・数学は既習事項を元に考える、ということを忘れないように気をつけたいです。

 そして、そこから「この前は四角形の半分で求められたけど、今日の三角形は無理だよね?」「半分にならないよね〜」と子どもたちをうまく揺さぶることで、四角形を用いて考えることができ、子どもから「形を変えたら半分になるかもしれない」「切ったり折ったりしたらなるかも」というやり方まで引き出すことができるのだと分かりました。何でも教師が教えたり、考える方向を決めたりするのは良くないと実感した授業でした。

 ちょうど、私は卒業論文で「発問」について研究しているので、「子どもを揺さぶる発問」についても研究し、玉置先生のように、揺さぶりがうまい教師になりたいという目標ができました。

 今回私は、算数を教えることに不安があったため、あえて玉置先生の専門教科である算数に挑戦してみたのですが、玉置先生の唸るくらい的確なご指導を受けることができて、算数の授業って難しいけれど面白いなあ、やりがいがあるなあ、と感じることができました。またみんなの授業を見て刺激を受けたり、セミナーに参加したりして授業力を高めていきたいです。(安藤)

小学校教育実習を終えて(中西)

 こんにちは。最近岩盤浴にはまっている5期生の中西です。今回は、小学校教育実習を終えて学んだことや感じたことを書きたいと思います。

 私は6年生のクラスに入らせていただきました。6年生というと、あまり話しかけに来てくれないというイメージがありましたが、私のクラスは人懐っこい子ばかりで、実習初日からたくさん話をしてくれる子どもたちに、安心して実習に臨むことができました。

 授業を行うなかで最も難しく感じたことは、子どもの意見をつなぎ合わせて展開していくことです。特に道徳授業では、子どもにたくさん発言できる機会をつくることを意識しましたが、意見を言わせるだけでそこからどのようにねらいに近づけていけばいいかまで意識することができませんでした。「〜さんの意見についてどう思いますか?」や、「〜さんは〜という意見で、〜さんは〜という意見だけど、他のみんなはどうかな?」など、子どもたちから出てきた意見をもとに授業を進めていかなければいけないと感じました。
 
 そのために私の担当クラスの先生から教えていただいたことは、指導案作成時に子どもから出てきそうな意見を思いつくだけ考えておくということです。こんな意見が出てきたらこうやって問い掛けよう、この意見が出できたら揺さぶりをかけよう、などと事前に子どもの反応を予想し、どのように切り返しを行うかまで考えておくことが必要だということを学びました。

 ちょうど運動会シーズンだったので、応援練習やソーラン節の練習などをたくさん見させていただきました。見るだけではなく私も実際に応援練習で大きな声を出したり、ソーラン節を踊ったりもしました。私が振り付けを間違えると、子どもからよく指摘されましたが、その度に正しい振り付けを教えてくれます。子どもたちが先生の姿をよく見ているということに驚きました。一緒に参加することで、子どもたちとの距離が近くなったと感じます。運動会本番が近づくにつれて子どもたちの意識が高まっていく感じが練習の様子を見て伝わってきました。当日は練習以上の頑張りを見せる子どもたちの姿が輝いて見えました。教師という職業でしか味わうことのできない、やりがいを感じました。

 もうすぐ中学校実習が始まります。小学校実習での課題を意識しながら悔いのない4週間となるようにがんばっていきたいです。(中西)
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小学校実習を終えて(木下)

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 こんにちは。今回は9月27日に終えた小学校教育実習について書きたいと思います。
 
 私は小学5年生の担当でした。実習へ行く前までは5年生といえば少し大人に近づいて、こちらが声をかけてもツンとしてるイメージでした。しかし私の担当したクラスの5年生の児童たちは、私のイメージしていた児童とは違い第一印象からトゲのない可愛らしい児童たちでした。
 
 私が初日から最終日まで1番意識したことは、児童とのコミュニケーションを進んでとることです。授業をするにしてもまずは児童との信頼関係が大切であると考え、色々なコミュニケーションを多くの児童と取ることで信頼を築いていきました。毎日放課は外でドッジボールや鬼ごっこをスーツのまましていたので、児童に負けないくらい汗をかいていました。

 実習が始まって最初の頃は担当クラスの女子児童たちとドッジボールをしていたのですが、日を重ねるにつれて担当クラスの男子も「入れてほしい。」と言ってくれたり、隣のクラスの児童や他の学年の児童も「一緒に遊んでもいい?」と言ってきてくれたことはとても嬉しく、最終的には毎放課20人弱の児童たちと遊ぶことができました。この毎日のコミュニケーションがあったことで、児童たちが自分の授業を楽しそうに受けている様子も見ることができたのだと思います。

 中学校実習では小学校とは違うことも多くあり、戸惑うことも多いと思います。しかし、壁に当たった時は小学校実習で学んだことや思い出を振り返ることで頑張っていきたいと思います。(木下)

※写真はゼミでの木下さんです(玉置)

今思うこと(酒井)

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 こんにちは。おいもが食べた季節になったなあと感じる5期生の酒井です。

 私は9月9日から4週間小学校で実習させていただきました。大変学習規律の整った学級に配属していただき、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

 そんな小学校実習終え、次の中学校実習を控えた今、児童や生徒とどのような距離感で関わったら良いか、私は迷っています。

 小学校では子ども達をとにかく褒めあなたを見てるよ、あなたが大事だよと思っていることが伝わるように行動することを心がけました。

 中学校では思春期の子ども達が相手です。大人になりかけているデリケートな時期だからこそ関わり方を慎重に考える必要があると考えています。親しくなろうとか、たくさん関わろうとか思うのではきっと友だち先生になってしまうでしょう。

 どうしたらほど良い距離感でいられるか、友だちと話したり先生方に伺ったりするうちに1つだけ私の中で大事にしたいものが見つかりました。それは正しいと思うことを続け、信頼されるように行動するということです。

 ダメなことはダメ、と声に出して伝え見て見ぬふりをしないことを心に留めて実習に臨みたいです。

 そして中学校実習では、もっとたくさんの関わり方の術を学び引き出しを増やすことを目指して日々学ぼうと思っています。中学校実習でも貴重な経験がきっとたくさん待っているでしょう。それらを積み、実習を終えた自分がどう変わるか楽しみです。(酒井)
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