10月14日模擬授業での学び(宮野)

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 こんにちは、5期生の宮野です。今日は後期ゼミ初めての模擬授業をさせて頂きました。今回は算数の志水廣先生の授業DVDを参考にさせていただき、授業を行いました。その中で自分の中で、反省点が3つあります。
 
 1つ目に、自分の用意していた教材を一部使い忘れていたことです。せっかく前に来て書きに来てくれたにも関わらず、うまく活用できませんでした。教材を出す順番を書いてはいたのですが、あまりに多くて焦ってしまったので、次から使う教材を精選して、もう少し減らしたいと思います。
 
 2つ目に、授業を流すことに必死になってしまい、自分の意図した意見が出たときと、そうでなかったときに表情に出てしまったことです。もっと、子供の意見を引き出したり、繋げていったり、子供の意見を活かせるよう心がけたいです。
 
 3つ目に、一生役立つ見方・考え方を意識した展開ができなかったことです。自分の中で、子供が最後にこう言って欲しいとイメージしていた具体像がありましたが、その目標までは、到達できていなかったように思います。次から、そのポイントを外れないように、強調したり、色んな子に話させるなどして改善していきたいです。
 
 今回模擬授業をさせて頂き、改めて授業の難しさと、自分が意図した流れに無意識に持っていこうとしてしまっていたことに気づきました。次の模擬授業では、この反省を生かして子供の意見を大切にした授業を行いたいです。(宮野)

小学校教育実習を終えて(金子)

 先日10日間の教育実習を終えました。実習で学んだことは数え切れません。その中でも特に心に残っていることをまとめたいと思います。
 
 はじめに、私は実習で日常生活から子どもたちと積極的に関わることを心がけたいとここでも記させていただきました。その意識を忘れず授業だけでなく休み時間にも多くの子どもたちと遊びました。授業をやるなかで子どもたちが「なお先生の授業楽しみ」「先生頑張ってね」という声をかけてくれました。それは日頃からの関わりがあったからこそ生まれた言葉だと思います。日常の信頼形成の大切さを感じました。
 
 実習で特に感じたことは、子どもにわかりやすく伝えるための工夫、授業のねらいの設定とそこに関する振り返りの大切さです。
 
 1つ目の子どもにわかりやすく伝える工夫に関しては授業外でも感じました。私は二年生に入って勉強させていただきました。子どもたちには大人の言葉では全く伝わりません。私自身、研究授業のとき書き方の見本を示しましたが、言葉での説明が足らず書き方に困っている子どももいました。実習先の先生が3分の1の児童がわからなければ先生の説明が悪いとおっしゃられました。

 また低学年の先生方はただ書いてみようとかではなく、「〇〇名人になろう」「説明マスターは誰かな?」という言葉をかけて活動をしていました。わかりやすく伝える声かけや子どもたちが楽しみながら活動できる言葉選びの工夫についても改めて考えさせられました。
 
 次にねらいの設定と振り返りについてです。授業のねらいを明確にすることの大切さを考えさせられました。私は書く活動と発表する活動を取り入れ、そこにねらいを設定しましたが、両方の軸がぶれた授業になっていたと実習先の先生からご指導いただきました。ねらいがぶれてしまったため、それに対する振り返りもできず、授業を終えました。2年生ならばどちらかを軸としそこをしっかり設定していくべきで、そこができていれば、1番大切な振り返り活動もできたと反省しました。子どもたちにこの授業で何を身につけてほしいか、学んでほしいか、授業をつくる上で一番大切な部分だと痛感しました。
 
 この10日間は本当に多くのことを学び、現場でしか得られないもの、見られないものを近くでたくさん学びました。ゼミで得た学びを活かせた!と感じた部分もあり嬉しくなりました。子どもたちも先生方も本当に暖かく、この状況下の中で実習をさせていただいたことに本当に感謝の気持で一杯です。得られた財産をこれからも大切に生かしていけるようにゼミ活動に望みたいと思います。
 
 次は、幼稚園実習を迎えます。小学校とは全く別物になると思うので、多くの実りある実習にするために目的を明確にして望みたいと思います。(金子)

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10月22日豊岡市立弘道小学校で指導助言(玉置)

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 8時25分地元駅、名古屋、京都、福知山と乗り継いで八鹿(「ようか」とはまず読めない)駅に着いたのは12時25分。ちょうど4時間。

 13時過ぎに豊岡市立弘道小学校へ到着。学校を見てびっくり。校長先生曰く、全国でも3本の指に入る小学校とのこと。何度、凄い!と声を出したことだろうか。すでにTVでも何度も取り上げられているとのこと。大いに納得。

 13時30分から低中高学年それぞれの授業参観。いくつの記録。

 14時40分から16時30分まで講演。「会話から対話へ 自己の考えを広げ深める授業づくり」という演題は、今年度のこの弘道小学校の研究テーマ。去年までこの学校に勤めておられた西村徹先生も聴いていただいた。西村先生が書かれた私の講演の感想ならびに車中の記録が有り難い。

 玉置先生の研修講座は楽しかったですね。聴講している我々の気持ちをそらされません。話術も巧みで、ユーモアもいっぱい。説得力もあります。本当に楽しい2時間でした。講座後、玉置先生とは、お互いに再会を喜び合い「ご縁って不思議ですね」感を強くしました。校長室で、また、八鹿駅までの車中で楽しい話の連続。最後は、八鹿駅で二人自撮り。おじさん二人が仲良く顔を並べての自撮りに周りの高校生は困惑顔(笑)。楽しく、おかげさま、感謝の一日でした。

 西村先生に八鹿駅へ送っていただき、福知山まで普通、そこから特急で京都、名古屋、地元駅へ。到着は22時19分。久しぶりの長時間の外出。さすがに疲労困憊(笑)(玉置)。

10月20日岡崎市立額田中学校で指導助言(玉置)

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 10月20日は、2年前から関わらしていただいている岡崎市立額田中学校校内研修会で、11の授業を見せてもらって指導助言。

 EDUCOM開発(アイデアは授業と学び研究所フェロー提供)の「授業アドバイスツール」を使って、主に生徒の学び合いの様子をポイント録画。

 皆さんにお話する場面では、その動画を使い、時折、授業者に質問をしながらの展開。研究概要の価値付けに時間を使いすぎて、お約束の時間から15分間も延長。このことに気づいたときには、もう遅し(泣)。「この内容なら延長よし」と言ってもらえる話だったはずと自分を慰めるしかない(汗)。

 それにしても授業アドバイスツールは機能のよさを実感。環境さえ整えば、これからの指導助言はこれを使おうと決意。

 額田中学校の研究で学んだことはあらためて記事にしたい。ちなみに研究テーマは「学びに向かう力を発揮する生徒の育成〜小集団の学習を核とした授業への転換〜」。コロナ禍で研究発表会を行わず紙上発表となったのがとても残念。

 写真は「授業アドバイスツール」の画面の一部。いずれこのツールも紹介したい。乞うご期待を。(玉置)

寝屋川市教育総合センターオンライン講演2本(玉置)

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 12時45分から寝屋川市総合教育センターの指導主事さんとzoomでつないで、今日の講演の最終打合せ。13時講演開始で終了はお約束のとおり14時30分まで。演題は「学校を元気にする教頭の在り方・心得」。時々、指名をして発言をしてもらいながらの90分間。

 30分休憩をして、15時から再び総合教育センターとつないで、9年目経験者研修受講者や希望参加の方々に随時zoomにはいってもらい、講演開始まで待つ。

 15時30分から17時まで講演。「新時代の学びと学校を支えるミドルリーダーのあり方」。教頭研修と同じように、指名をして意見をもとめながら展開。この手法はかなり慣れてきた。対面よりいいかもしれない(笑)。

 午後から合わせて3時間話したことになる。自宅での研修講師なので移動での疲れはない。時間的にも楽。とはいえ、3時間の疲れはある。(玉置)

小学校実習を終えて(池戸)

 こんにちは!玉置ゼミ6期生の池戸です!未だコロナウイルスの流行は収まっていないこのご時世ですが、ありがたいことに9月7日から9月18日の2週間、小学校へ教育実習に行かせていただきました。

 実習を必ず充実したものにさせるために自分が絶対やろうと心がけていたことがあります。それは実習期間中必ず、最低一人一つは子どもの素敵なところを見つけることです。僕は実習期間中これを徹底させ、帰りの会で子どもに伝えたり、毎朝書かせていただいた黒板のメッセージに書いたりして毎日教室に発信をしていました。

 実習に行ってみて子どもの素敵なところは様々な場面から見えるということを発見しました。例えば、授業の態度、わからなくて困っている友達への対応、また、毎日チェックさせていただいた宿題にもその子がどんな子なのか分かるようなことがたくさんありました。
 
 また、1週間で子どもの顔と名前を、2週間目で子どもの夢を覚えました。そうした甲斐もあり、子ども達とはすぐに打ち解けることができ、自分がどうやって子どもに向き合おうとしているかを子ども達はちゃんと見ているということを実感しました。
 
 授業については子ども達と打ち解けることができたおかげか、子ども達は積極的に授業に参加してくれて、それに何度も助けられました。ただ、そうした場面に出会うたび、どうして自分はこんな自分に応えてくれる良い子達にこんなレベルの授業しかできないんだろうと毎時間悔しさでいっぱいになりました。
 
 授業については悔しさが残るものになりましたが実習はその悔しさも含め、本当に充実したものになりました。小学校実習で学んだことを生かして中学校実習も最大限充実させられるよう頑張っていきます。 (池戸)
 
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小学校教育実習を終えて(松浦)

 こんにちは!6期生の松浦です。今回は、小学校教育実習で学んだことを記事にしたいと思います。

 私が小学校教育実習で学んだことは沢山ありますが、その中でも特にこれからもずっと大切にしていきたいと思ったことが2つあります。

 1つ目は事前に授業の展開パターンをいくつか考えておくことです。これは私が前期のゼミで学んだことです。前期のゼミで算数の模擬授業をした時に、自分の計画とは全く異なった方向に授業が展開してしまい、上手くゴールへと繋げることができませんでした。その経験から、授業を計画する時には主となる授業展開とは別にいくつかの展開パターンを想像し、その時の発問や対応を予め考えておくようにしました。

 私は2週間の実習の中で、授業は6つほどさせて頂き、研究授業には道徳を選びました。道徳では様々な意見が出ると思ったし、目指すゴールから逸れてしまうパターンも予想していました。そのため、展開パターンを3.4個イメージして、どんな意見が出てもゴールに繋げられるように自分なりに工夫しました。実際に授業をしてみて、指導案通りの意見が出ない部分や予想通りゴールから少し逸れてしまいそうになる時もありましたが、いくつかのパターンを考えておいたおかげで、慌てずに、ゴールに繋がるような発問や考えを深めるための切り返しができたと思います。とても緊張したし、まだまだ反省点も沢山ありますが、ゼミでの学びを大いに発揮できた授業となり、実習校の先生方からもお褒めの言葉を頂けて、改めてゼミでの学びがとても素晴らしいものであることを実感しました。
 
 また、全ての授業において意識したことは、和田先生から教えて頂いた時間配分です。「時間配分さえ間違えなければ大失敗はしない」と仰っていたので、授業の展開全てに細かく時間を決め、それ通りに進めていくことを大切にしました。そのおかげで、大失敗という授業は1つもなかったので、このこともずっと大切にしていきたいです。

 2つ目は子どもたちが楽しいと思える授業を作ることです。これは担任の先生から学んだことです。授業を計画している際に、私が「自分がこんな授業がしたい」「こうしたら良い授業になるのではないか」という視点で考えていたのに対し、担任の先生は「こうしたら子どもたちは楽しいかも」「こうした方が楽しんでくれそう」という視点で授業を考えていることに気付きました。自分が授業を上手くやることだけを考えていて、子ども目線で考えることをしていなかったことに気付き、とても大切なことを忘れていたと自覚しました。自分が学んだことを生かすことも大切ですが、一番大切なのは目の前にいる子どもたちです。

 それから、子どもたちが楽しく学べる授業を作りたいと思い、担任の先生からのご助言を頂きながら、授業計画を何度も練り直しました。本番の授業では子どもたちの表情をたくさん見て、自分も楽しみながら授業を終えることができました。授業後には子どもたちが「楽しかった」と言ってくれて、授業をすることのやりがいを強く感じました。これは私にとって、とても大きな経験となりました。

 この2つのことの他にも本当に沢山の学びがありました。小学校教育実習を経て、教師になりたいという思いがより強くなりました。ゼミでの学びを生かして、中学校教育実習も頑張りたいです。(松浦)
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10月7日5期生ゼミでの学び(杉山)

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 こんにちは。5期生の杉山です。今回は、10月7日でのゼミでの学びを記します。
 
 今回のゼミで、私は中3公民の、日本の投票率の低下というテーマで授業をしました。個人的には、導入も割とスムーズにでき、課題もみんなの言葉で作るものとなり、展開もグラフから投票率低下の現状と、世代間の投票率の差を発見して課題解決するものという流れで授業をしたので、全体的にそこまで悪いものではないと思っていました。

 しかし、玉置先生からのご講評では、「普通にする授業であれば特に問題はないが、生徒に課題意識を持たせて解決する授業をするのであれば全く駄目だ。これまでの社会科授業の典型例だ」とご指摘を受けました。この「投票率の低下」という問題を、私は教科書を用いて淡々と、敷かれたレールに沿って授業をしており、生徒にこの難しい社会問題をどうしたら自分事としてとらえさせることができるのかの吟味、そのための資料選びや発問準備が不十分であると実感しました。

 私は、中学校社会科授業を通して、社会問題に関心を持ち、課題を探求・解決し続ける生徒を育てていきたいと考えています。その実現をするためには、今回のような授業ではもちろん良くなく、より生徒の「身近」と絡めた授業づくりをすべきであると改めて実感しました。社会科授業に限らず、全ての授業に共通する「当事者意識」という概念を教師がしっかりと持って授業に臨む姿勢をこれからしっかりと養っていこうと思います。

 まだまだ自分の教材研究が甘いということを実感しました。次回のゼミでは、この失敗を活かして、知的好奇心も湧きつつ、課題解決を自発的に行う授業を提案できるように頑張ります。玉置先生やゼミ生のみんなから、今回もたくさん学ばせてもらいました。ありがとうございました。(杉山)

20171222_2期生吉田君による玉置授業分析レポートアップ

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 3年も前のことですが、祖父江市で私が先生方に行った模擬授業を通して、2期生の吉田航平君が「玉置授業技術分析文」を書いてくれていました。すでにアップしたかと思いますが、とてもよくまとまっていますので、再度アップします。

 ここをクリックしてお読みください。15項目にわたって分析をしていてくれます。(玉置)

10月16日EDUCOM事業計画発表会でゼミ生実践報告(玉置)

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 5期生・6期生はEDUCOMの「スクールライフノート」の実践に取り組むことを約束して、EDUCOMから一人ずつにchromebookが貸与されています。

 今日のEDUCOM事業計画発表会にて時間をいただいて、12分間ほどの実践報告をゼミ生製作動画によってさせていただきました。

 教育現場におけるスクールライフノート活用のねらいを外さず、自分たちが取り組むことを通して感じた子ども側、教師側の両面から価値付けと新たな仕様提案がありました。こう表現するのは出来上がるまで関与せずで、一切を任せていたためです。

 動画が進むにつれて、EDUCOMの皆さんから感動の声が書かれてチャットに書かれて、このチャットをきちんと保存してゼミ生に見せてやれば良かったと少々後悔。

 僕は10分ほどのお礼を含めた動画を作って欲しいと指示しただけで、これだけのものを作ってくれるので、本当に素晴らしいゼミ生を持ったと幸福感いっぱい。(玉置)

【紹介】玉置ゼミでの2年間(玉置)

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 本日16日は来年度に向けての教職専修ゼミの説明会です。そこで見てもらう動画の内容とほぼ同じですが、我がゼミの内容を書いておこうと思います。玉置ゼミとしては、7期生になります。

 玉置研究室では主に以下のことを研究テーマとしています。
○ 子どもとともに創る学級・授業づくりの在り方はどうあるべきか。
○ 授業名人といわれる人の授業づくりは何が違うのか。
○ 魅力的な学級経営を生み出している教師に共通することは何か。


 これを具現化するために、以下の内容でゼミ運営をしています。

<3年生前期> 
 様々な教育実践者の書籍を読み、その書籍から自分が他のゼミ生にぜひ知らせておきたいことをレポートにまとめます。ゼミでは、その内容を授業形式で伝えることを通して、授業の基本を学び合います。
 優れた授業実践者のDVD授業映像をもとに、まずは模倣授業してみます。9月以降の教育実習での授業に生かすために、授業技術の基本を学び合います。

<3年生後期>
 小中学校教育実習が、合わせて8週間ありますので、全員が集まってのゼミはなかなかできません。その代わり、玉置が主催している教育セミナー、玉置が指導助言に入っている学校での研究授業と協議会などに参加して、より実践的な学びをします。
 12月末頃にゼミ合宿を行い、卒業論文のテーマを決めたり、教員採用試験に向けての助言を始めます。

<4年生前期>
 教員採用試験に向けての学びを意識して、教育課題を決めて、話し合います。  例えば、「不登校」の実態をもとに、学校ではどのような取り組みをしているのかを明らかにしたり、学級担任としての不登校児童・生徒への関わりとして、どのようなことをすべきかなど、様々な教育課題を現場レベルで考え、話し合います。
 教育全般に対する自分の考えをしっかり持てるゼミがゼミ生により運営されます。

<4年生後期>
 授業力の基本を習得するために、それぞれの興味関心に応じて模擬授業提案をします。他のゼミ生は子どもの気持ちになって授業を受け、そこでの気づきを出し合い、様々なセミナーや学校参観での学び、自身の教育実習で得た知見などをもとに、力を高め合います。
 各自で研究テーマ(3年生前期からの学びを生かすテーマ)を決めて、卒業論文を書きます。いわばゼミでの学びの集大成です。ゼミ主催の卒業論文発表会を行います。
 
<2年間を通して>
 我がゼミは「書くことによって学ぶ」を揺るがないゼミ方針としています。したがって、ゼミにおいても、外部機関での参加においても、終了後は、必ず文章にまとめること、そしてそれを研究室HPの記事としてアップすることを常としています。
 また、土日に関わらず、玉置が主催あるいはスタッフとなっている各種教育セミナーや、学校での授業ならびに講演に積極的に参加するように呼びかけています。こうしたセミナー等に参加できるのは、玉置ゼミの特長の一つです。模擬授業などは、児童生徒役として関わってもらいますので、無料参加という特典もあります。これを利用して学ばない手はありません。

 さらに研究室には、優れた教育実践者の書籍など、「学級作り」や「授業作り」の基本や実際がわかる本がたくさんあります。教員となる前に、こうした書籍に触れておくことは、教員人生を送る上で、必ずや役に立ちます。これらの書籍をもとに、ゼミ発表をおこなったり、関心をもった教育実践者の書籍を次から次へ読んだりしている人もいます。
 また、私の36年間の学校現場での経験をもとに、安定した教員人生を送るためのアドバイスをしています。
 
 このような展開をしている玉置ゼミですが、すべてに自分のとらえ方と関わり方によって、身につく力は左右されます。ゼミに加入すれば、力がつくわけではないことを当たり前ですが、付記しておきます。

 なお、写真はプロカメラマンの美崎正雄さんに撮っていただいたものです。(玉置)

9月23日のゼミでの学び(古川)

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 こんにちは、5期生の古川です。今回は先日のゼミの模擬授業での学びを書いていこうと思います。

 今回、私は算数で単位量あたりの大きさの模擬授業をしました。準備はあるしっかり程度していったと思っていたものの、なかなか思うような展開にはなりませんでした。その原因として大きく3つのことが挙げられると思います。

 第1に授業の前提が崩してしまったことです。何かを学ぶ時、その前に子ども達の既習事項があり、それと繋げて思考が広がっていくことが多いと思います。しかし、今回、模擬授業が30分ということで45分授業の中の省いた15分の説明があまりできていませんでした。そうすることで、前提が崩れ、展開が予想とかなり異なったものになりました。子ども達の学びが日々繋がっていること、キーワードを押さえることの大切さを学びました。
 また、ここから派生して学校を欠席してしまった子どもへの対応の配慮もきちんとしなければ、その子どもにとって大きな困難になる可能性もあるということも感じさせられました。

 第2に、子どもの意見を拾いきれなかったことです。模擬授業では、子どもに予想を立ててもらい、理由を聞く場面がありました。私は3つの選択肢があったのにも関わらず、一番多かった選択肢しか理由を聞けていませんでした。一人ひとりをその選択をしたのには理由があります。全員に聞くことはできないとしても、それぞれの選択肢を選んだ子どもに意見を聞くことができたら、より考えがより深まったのではないかと考えさせられました。

 第3に問いかけ方です。私は問いかけをする際に「言ってくれる人」「答えてくれる人」と言ってしまっていました。それでは、手を挙げない子どもは、言わなかった人、答えなかった人となってしまいます。ちょっとした言葉ではありますが、大切な配慮だと思います。一人ひとり何か書いてもらった際、書いたものにはそれぞれに理由があるはずです。理由があるという前提で意図的に使命をしたり、子ども同士を育てて繋げたりしていくことや何気ないように見える言葉選びの重要性を学びました。

 まだ、幸いにもこれから教壇に立つ前に模擬授業ができる機会があります。これらの学びを生かして再チャレンジしていきたいと思います。(古川)

愛知教育大学附属名古屋中学校同窓会誌に掲載

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 2020年10月15日号(第174号)の愛知教育大学附属名古屋中学校同窓会誌「附中以後の私」に登場させていただきました。

 生徒に授業力を高めてもらったことを書きました。ぜひお読みください。

60万アクセス突破!

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 本日(2020年10月13日)、この研究室HPへのアクセス数が60万を突破しました!

 いつも訪問していただきありがとうございます。

 2015年4月20日がHP発信開始日ですので、2004日目に60万に達しました。1日平均299アクセスとなります。

 これからもどうぞよろしくお願いします。(玉置)

10月12日小牧市立味岡小学校で指導助言(玉置)

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 9時に家を出て、徒歩で母校・小牧市立味岡小学校へ。9時10分には到着。教頭、教務主任から今年度の研究の概要を聞き、最後の講演内容を打診。これまでもすべての学級を見せてもらっているが、今回は各授業のめあてと指導の力点一覧が作成されていた。頭の中にあることを文章化することはとても重要。

 9時30分から1年、2年、5年、特別支援、10時25分から3年、6年、4年、国際学級を参観。どの教室も2分程度。授業進度回復のために、小牧市は全市で小学校は35分間授業が行われているため、一教室の参観時間は例年以上に短くなる。とはいえ、短時間でも普段の教室の様子はわかるというもの。以前に校長先生にお願いをして学校再開直後に近い日に参観させていただいたときに感じた、何かしら落ち着かない雰囲気はまったく感じられず。子どもと教師の関係がきっちり構築されていて、落ち着いた学校生活が送られていることがよくわかる。

 4時間目1年国語、5時間目4年生算数(実はここまで午前中日程)、6時間目6年生理科は特設授業。マスクをしていても、子どもたちの表情はわかる。よいつぶやきも耳にすることができた。だからこそ見えてくる教材研究の重要性。教材研究に際して大切にしていただきたいことは授業終末に見たい子どもの姿を明確にすること。そのような姿を具現化するためにどのような授業展開をすればよいかと逆思考していくことが大切と話す。またコロナ禍だからこそ、いつもより重要性を増す子ども同士のつなぎ。今日の授業を受けての講演は、この2点にしぼって話す。
 
 講演のメインは「学習評価」、特に「主体的に学習に向かう態度の評価」について。「主体性がある子どもの姿?」と問いかけ、エピソードで語ることが重要。職員室で子どもの姿が交流されることが頻繁にあると、自ずと評価も明確になってきます、というのが僕の主張。
 
 「主体的に学習に向かう態度」については、学習指導要領と評価ガイドブックをもとに、「ふりかえり」の重要性を伝え、いずれ導入されるというスクールライフノート(心の天気、学びの天気)は、まさに子どもたちの「メタ認知」を高める良いツールと紹介。

 最後はふりかえりを子どもにどう伝えたら良いかを、ゼミ生と和田先生、栗木先生で収録した動画を見てもらい終了。時刻は16時20分。

 その後、校長室で特設授業者にあらためて助言。理科の授業は科学的思考を高める上でとても良い展開で、学びの共同体が推奨するジャンプの課題も素晴らしい(これは子どもたちが考え話し合う様子を見ていれば歴然)と伝える。17時近くに学校を出る。久しぶりの8時間ほどの学校滞在。(玉置)

小学校教育実習を終えて(名桐)

 お久しぶりです。6期生の名桐です。暑さも和らぎ、過ごしやすい季節となりました。季節の変わり目ですので、体調管理には気をつけていきたいです。

 さて、先日、岐阜市の小学校で教育実習をさせて頂きました。今年の教育実習は、コロナ禍の影響で2週間という限られた期間でしたが、そこで学び得たことを以下に述べていきたいと思います。

 1つ目は、子どもたちの実態です。私は、5年生のクラスに配属させて頂きました。ギャングエイジと呼ばれる時期に差し掛かる子が多いという前情報を持ち、子どもたちの様子を観察していたところ、クラスの一部の女子にそのような特徴が見受けられました。いつも友達と一緒にいて、担任の先生や私が話しかけても、友達と話している時の方がイキイキしている様子でした。ギャングエイジの実態を観察することが出来て良かったという気持ちと、少し寂しい気持ちにもなりました。ただ、私が担任の先生になったら、そういった子にも響くような声掛けをしていきたいと力が漲りました。

 また、外で遊んでいる子どもたちの様子を見て、すごく楽しそうで健康的だなと感じました。小学校では、休み時間の遊びの時間でも子どもたちが学ぶ姿が見受けられたので、私が担任のクラスを持ったら、外で遊ぶことを積極的に促していきたいです。

 2つ目は、学校の先生という職業の大変さです。特にそう感じた場面は、担任の先生が生徒指導の対応しているときです。5年生という年頃の子たちは、エゴを抑えられる子とそうでない子の差がハッキリしていました。エゴを出してしまう子同士の喧嘩や小競り合いが、実習期間で何回かありました。そういったとき、担任の先生の対応や発端を抑える言動を観察していて、現場でしか学べないスキルや緊張感があり、多くのことを考える良いきっかけになりました。

 私が担任の先生だったらどういった声掛けをするか、また、喧嘩や小競り合いが起こりにくい学級作りをするためにどういう取り組みをするかなど、具体的な課題が見つけられた機会でした。実際に、生徒指導の先生にお話を聞いたり、担任の先生にどういった意図を持って生徒指導をされているかなどを聞けたので、自分の学びとして活かすとともに、ゼミ生の中でも共有できたらなと思います。

 とても文章では書ききれないほど、多くのことを学び得ることができました。このような社会状況の中で実習を受け入れてくださった小学校へ感謝をするとともに、そういった難しい状況の中でこそ学び得ることができた考えや取り組みを、これからの私の活動に反映させていきたいです。(名桐)
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10月7日5期生ゼミでの学び(二村)

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 こんにちは!5期生の二村です。 今回は10月7日に行われた5期生ゼミでの模擬授業について書かせていただきます。

 模擬授業では、教育実習で行った道徳の授業での反省を生かし、練り直して授業を行わせていただきました。

 今回の模擬授業では仲間のアドバイスや玉置先生のご指導のおかげで反省点や課題がたくさん見つかりました。

 一つ目は、「子どもの言葉でなにを言わせたいか」を明確にすることです。それにより、そこに向かうために、より明確で端的な発問を工夫することができたり、より的確な主発問を考えることができたり、深みのある授業にすることができると改めてご指導を頂きました。

 二つ目は、単語だけで返してくる児童への教師の声かけの大切さです。例えば、「悲しい」と単語だけで書いている子に対し、「なにに対して悲しいの?」「なんで悲しいの?」と追質をすることで深まりが出て、本質に迫っていくことができるとアドバイスをもらいました。教材研究の時点で、この発問をした時に児童はどう考えるだろうともっと児童目線に立って考えることを意識していきたいです。

 模擬授業を通して、改めて難しさを感じました。子どもたちを授業に引きつけることが出来ていないことを表情を見てて、感じていました。しかし、臨機応変な対応をすることが出来ず、流れを変えることが出来ませんでした。卒論で学んでいることを意識して、次の授業ではもっと活用していき、より成長した姿を玉置先生やゼミの仲間に見せられるようにしたいです。今までゼミで学んできたことをもう一度振り返り、基礎基本をしっかりと行なった上で自分の工夫をプラスできるよう、今一度初心に戻り、授業作りをしていきます!(二村)

教員とレジ店員(酒井)

 こんにちは。10月に突入に今年も残り3ヶ月となったことが信じられていない5期生の酒井です笑

 今回は普段私がアルバイトの時大切にしていることを書かせていただきます。私は1年生の頃から接客業のアルバイトをしています。入学したての頃に始めたコンビニエンスストアでのアルバイトを辞め、今は近所のスーパーで食品レジを担当しています。勤めているお店にはご高齢の方を中心に小さい子や学生、社会人の方など様々な世代のお客様が毎日いらっしゃっています。

 先ほど述べた通り、4年間ずっと今のお店で働いているわけでありません。10年20年と勤めていらっしゃるパートの方が多くいらっしゃる中で1年半ほどの私はまだまだ半人前にも至らないなあと頼りながら、習いながら励む毎日です。学生のアルバイトを数人いるのでそこの子達とも声かけ合いながらやっています。

 そんな私がアルバイトの時大切にしていることは、

 お店を出る時、「ここレジに並んでよかったなあ」と思っていただける接客をする

ということです。ベテランではないのでできることは少ないし、社員でもないので重要な役目を果たすことはできないけれど、数あるレジの中でここに並んだという偶然を大事にしたいと思っているのです。

 おそらく空いていて一番速くお会計が済みそうなレジに並ぶお客様がほとんどで店員で選んでいる方はゼロに近いのではないでしょうか。そんな状況でも、例えば重そうなものは台やカートまでお持ちしたり、袋に入れやすいようにカゴにつめたり、重さが均一になるようにカゴに詰めたり、お子さんがご自分でもっている物は最初にスキャンしたり、目をみてお礼や謝罪をしたり、余裕があればひとこと添えておつりをお渡ししたり…など一見ほんの些細なことかもしれないようなことを私は心がけています。全員にこのレジでよかったと思ってもらうには至りませんが、嬉しそうに帰えられるお客様を見たり、「頑張ってね」と声をかけていただいたりする中で幸せを感じでいます。

 私はこれを勝手にではありますが学級担任とにているなあと思っています。お客様がレジの店員を選べないように子ども達も担任を選ぶことができません。そんな状況でも、この学級最高だなあ、あわよくばこの先生でよかったなあと思ってもらいたのです。そのためには私自身が働きかけるべきことや挑戦すべきことたくさんあると思っています。いつ学級を持てる日が訪れるかわかりませんが、少しずつでも確実にできることが増えるように意図的に経験を積んだり、本を読んだりしつづけたいです。あーーーやっぱり先生になりたいなあ!(酒井)
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見てるだけじゃわからない (矢崎)

 こんにちは。5期生の矢崎楓子です。

 突然ですが、私はテレビドラマを見るのが趣味です。各局のドラマを全てチェックしていると言っても過言ではないくらいです。

 そんな私は、今日、「おカネの切れ目が恋のはじまり」というドラマの最終回を見終えました。ご存じの方も多いかと思いますが、この作品は三浦春馬さんが出演された最後のドラマです。

 最終回に三浦さんは数秒しか登場されていませんでしたが、主演の松岡茉優さんがまるでずっと三浦さんが近くにいらっしゃるような素敵な演技をされ、心がキュッとなる素敵な最終回でした。

 そんな素敵な最終回を見て思い出したのは、数日前に玉置先生がスラックに載せてくださった、「『一滴の涙』ある夏の出来事」というある生徒さんが書いた作文でした。この作文はある生徒さんが旅行先で犯罪加害者の家族の方と関り、人の人権についておじいさまと一緒に考えたお話が書かれています。

 では、この作文と三浦さんの最後のドラマが何故私の中でつながったのか。それは、人の人生は見ているだけでは分からないということが繋がっていると思ったからです。

 三浦さんは私にとってかっこいい演技の上手な俳優さんでした。亡くなったとき人生について悩んでいらっしゃったそうだとニュースで耳にしました。私にはそんな風に見えなかったのになと思いました。当たり前です。だって、私は話したこともないんですから。
これは生徒さんの作文に出てきた犯罪加害者の家族の方を世間が見る目と通ずることがあると思いました。

 そのご家族がどんな風に今までを過ごされて今を生きているかなんて、ニュースや噂だけで判断できるわけがありません。いえ、してはいけないと思います。今回この作文を書いた生徒さんは自分の五感を使って、このご家族と関わろうとしました。だから、このご家族も涙を流されたのだと思います。

 私自身、シングルファーザーの家庭で育ち、周りの人に「おかあさんいなくてかわいそう」と言われたことが何度かあります。その言葉をかけられたとき、毎回こう私は思いま
す。

「私のことちゃんと見ていてくれていないね」と。

 私はかわいそうではありません。むしろ、幸せです。何倍もの愛情を父をはじめ色々な人から頂いて育つことができたのですから。だから、私は人と関わるにはちゃんと自分の五感を使うべきだと思います。その五感でその人を見なくてはいけないと思います。

これって、本当に難しいことです。根気もいりますしね。正直、自分もできていないことが多々あります。でも、この五感で人を見ることをこれからの時代、忘れてはいけないと思います。

 教師になる人間として、忘れたくないと思い、今日このお話を書かせていただきました。読んでいただき、ありがとうございました。(矢崎)

 ※写真は、火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」のサイトより(玉置)
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9月30日5期生ゼミでの学び(北神)

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 こんにちは!5期生の北神です。今回は9月30日のゼミで行った模擬授業について書きます。模擬授業を行うのは久しぶりで、とても緊張しました。

 私は、第6学年国語の「生活の中の言葉」という単元で授業を行いました。この単元は、教育実習の研究授業でも扱いました。その時に先生方から頂いたアドバイスをもとに授業を考え直しました。

 研究授業では、例をもとに、敬語を使うべき場面とそうでない場面があることにを気付かせ、5年生で学習した敬語について復習をしました。復習はさらっとする予定でしたが、理解できている子と理解できていない子の差が大きく、説明に思っていたよりも時間をかけてしまいました。その後、例文を適切な言葉遣いに直し、役割演技をして確認しました。

 苦手な子にも理解してほしいと思いながら説明をしていましたが、塾のように教えること中心の授業になってしまいました。

 この反省点をもとに、今回は教えること中心の授業にならないように心がけました。模擬授業の25分は、子どもが活動したり考えたりすることが中心でしたが、後半はやはり敬語について教えることが中心の授業展開でした。

 ですが、その後、ゼミで話し合ったことで、授業のゴールを忘れていることに気がつかされました。今回の授業のゴールは、場に応じて適切な言葉づかいで話すことができるようになることです。敬語の種類を覚えることではありません。あれもこれも教えたいと思っているうちに、いつの間にかゴールが変わっていた気がします。授業のゴールから展開を考えることの大切さを改めて感じました。(北神)

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