小学校教育実習を終えて(中野)

 こんにちは。6期生の中野です!小学校での教育実習が終わりましたので記事に感想を書かせていただきたいと思います。

 まず最初に出てくる言葉は本当に楽しかったの一言です。子供たちと遊ぶことももちろんのこと、授業を行うことが何よりもとても楽しかったです。一つ一つのことが自分の経験になっている感覚しかありませんでした。今年の教育実習は新型コロナウイルス感染拡大の影響で二週間という短い期間での実習になってしまったにも関わらず、私が沢山授業を行える様に工夫してくださり、20回以上授業を行わせていただきました。

 その中で特に感じたことは、国語算数の授業においては、私が一つの単元を全て授業を行わせてもらったのですが、先を見据えて授業をすることの難しさです。最終的なゴールを目指して一つ一つの授業を大切に行わなければならず、そしてその一つ一つの授業をしっかりと関連づけていくことがとても難しかったです。自分が行った単元の児童のテストの様子を見た時に、ここをもう少ししっかり教えてよけばよかったなどの後悔がかなりありました。このように経験を積んでいき、どんどん単元ごとのポイントが見えてくるのかなと感じ、経験をどんどん積んでいくことの大切さを実感しました。経験と言えば、私は実習中にかなり黒板の丸文字を指摘されたので、これも本当に練習していかなければならないと痛感しました。
 
 本当に教員という職業は経験がとても大事であると思いました。経験を積んでいくことで、どんなとも初めてのことではなくなっていき、対処の方法を記憶から呼び起こせるようになりたいです。あの時こう思ったからこうしようというように、どんどん引き出しを多くしていきたいなと思いました。
 
 今回の実習で、本当に教員になりたいという気持ちが強くなりました。この実習での記憶を忘れずにいい教師になれるようにこれからゼミでもっとたくさんのことを学んでいきたいと思います。(中野)

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11月10日味岡小学校での学び(二宮)

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 こんにちは、五期生の二宮です。11月10日、味岡小学校で保坂先生の授業を2つ見させていただきました。本日はそれらの授業から、自分が外国語の授業する時に大切にしたいと感じたことを二つ書きます。

 一つ目は、メリハリをつけて授業を楽しむことです。外国語活動の授業では特に身体を動かしながらアクティビティを行なっていました。身体を動かすことで、実際に見させていただいた授業の様に方向指示の活動などは楽しみながら覚えることができます。それでも学級全体が楽しみ過ぎてしまっては指示が通りにくい上に、最悪怪我になってしまうこともあると思いました。なので落ち着きながら英語にしっかり触れられる活動があればいいですが、まずは楽しめる活動で指示をきちんと通すことができるようになりたいと思います。

 二つ目は、子どもの反応に応じて授業を変えることです。外国語科の授業では、買い物をするアクティビティを行っていましたが、実際に行われていたやりとりが日本語で考えた時に少々物足りなく感じました。授業が終わって保坂先生にそのことを伺ったところ、子どもと授業中に話し合ってそこを埋める言葉は出たものの、あえて無くしたと仰っていました。会話のレベルや児童の実態に合わせて、子どもと授業の進行を一緒に考えて、それを活かしていくことが全く悪いことではないと感じました。

 最後に、教師が楽しんで子どものことをよく考えて、授業を楽しめれば「幸せ」であると保坂先生は仰っていました。私は英語専修であり、約1年半前、1ヶ月だけニュージーランドで過ごした経験がありますが、今英語の授業についてはあまり自信がありません。自信は無くても授業を楽しむことだけは絶対に忘れず、勉強し続けることが改めて必要だと感じました。

 短い時間ではありましたが、英語のことだけでなく教師としての心構えなど、本当に多くのことを学ぶことができました。玉置先生、保坂先生、味岡小学校の先生方、宮野さん、貴重な機会をありがとうございました。(二宮)

11月10日味岡小学校での学び(宮野)

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 こんにちは!5期生の宮野です。今回は、味岡小学校にて、保坂先生の英語の授業を参観させて頂きました。その際の学びを書きます。

 保坂先生の授業は、子供たちが生き生きと英語を使い、とにかく活動しながら学ぶという印象を受けました。どうしてこのような活発な英語の授業ができるのだろうと疑問に思い、保坂先生に伺ったところ、主に次の2つのことが重要であると感じました。
 
 1つ目に、まずは教師が楽しいと思える授業づくりを行うことです。保坂先生は、教科書の内容を見て、子供たちが楽しんで活動している様子が想像できなければ、アレンジを加えるとおっしゃっていました。子供たちが生き生きと活動する様子を思い浮かべながら教材研究をするのが、楽しいと仰っていたのがとても印象的でした。教師自身の授業を仕組む際のワクワク感が、活発で楽しい授業に繋がるのだと感じました。
 
 2つ目に、英語教育に関するさまざまな本やALTから、アイデアを得ることです。保坂先生に、いくつか英語教育に関する本で参考にされているものを紹介していただき、やはり本を読み知見を広げることが大切だと感じました。また、ALTの先生の特性を踏まえた上で、共に相談しながら、授業のアイデアを生み出していくと仰っていました。私自身、実習の際、ALTの先生からたくさんアイデアを頂き、授業で活用したことを思い出しました。本や周りの先生から貪欲に学ぶ教師の姿勢が、活発で楽しい授業を作り出すのだと改めて感じました。
 
 英語の授業を見させて頂くのはとても久々で、有り難く、たくさんの学びをいただきました。英語専修で学んできた身として、保坂先生のように、活発で低学力の子も進んで参加できるような英語の授業づくりを目指したいです。保坂先生はじめ味岡小学校の先生方、またこのような機会を与えてくださった玉置先生、共に学んだ二宮くん、ありがとうございました!(宮野)

11月4日5期生ゼミでの学び(北神)

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 こんにちは!五期生の北神です。11月4日のゼミで第6学年算数の「角柱と円柱の体積」という単元の授業を行いました。今回はその模擬授業について書きます。

 私は、10月中旬に幼稚園実習へ行きました。そこで活動の導入の大切さを学びました。幼児はとても素直です。興味がない活動はなかなか取り組もうとしません。だから、主な活動の前に、絵本、手遊びや歌で、いかに子ども達の興味を惹きつけることができるかが重要だと教えて頂きました。

 これは、授業でも同じだと思います。導入で、子ども達に「やってみたい!」「なんで?」と思わせることが、まず大切だと考えています。

 そのことを意識して、円柱や角柱を発展させた形を、チーズケーキ、バームクーヘン、ロールケーキ、ティラミスに見立て、「どのケーキが一番大きいかな?」と問いかけることで、子どもの興味を惹きつけようと考えました。

 また、教材を出す順番も工夫しました。直径が分かっているチーズケーキ、円柱をくり抜くバームクーヘン、円柱が倒れているロールケーキ、角柱が組み合わさっているティラミスという順にしました。

 実習先の子ども達は、倒れている円柱や傾いている円柱に苦戦していました。底辺がどこか分からなくなるからです。そこで、ロールケーキは最後の方にして、底辺がどこかを全体で確認してから考えさせるようにしました。

 しかし、ロールケーキからティラミスにした意図は特にありませんでした。玉置先生にアドバイスを頂き、ティラミスを長靴のような形に角柱を組み合わせたものに変更しました。その立体は、公式を使うと一つの式で求めることができ、どこを底辺にすると良いか考えさせるために打ってつけのものでした。

 その立体を出すことで、「底辺は金太郎飴みたいにどこを切っても変わらない場所だ」と、底辺について深く考える子がでてきました。教材研究の大切さと面白さを改めて感じました。(北神)

11月4日5期生模擬授業からの学び(遠藤)

 こんにちは!5期生の遠藤です。今回は、11/4のゼミで、ICTを使った図工の模擬授業を行なったので、そこでの学びや気付きをまとめていきたいと思います。

 この教材は、「私のワンピース」という絵本を読んでいて思いついたものです。ウサギさんが作った真っ白のワンピースは、花畑では花柄に、雨が降ったらしずく模様に変化します。そのストーリーから、真ん中をくりぬいた厚紙をChromebookで写真に撮り、身の周りの風景を「切り取ろう」という図工の授業を思いつきました。対象は4年生です。

 今回配慮したのは大きく分けて2つです。
 
 一つ目は、工夫した点を書き込みツールで書くよう指示することで、キーボード入力が苦手な子も取り組みやすくした点です。4年生を想定して行ったので、タイピングの速度にばらつきがあることが予想されます。書けずに写真だけ出してしまう子がいないよう、作品に関しての情報は書き込みで、比較的文字数が少なくてよい感想などではタイピングで行うようにしました。

 二つ目は自分自身が実際に試して、いくつも失敗をし、その対策を考えておくことです。これを事前にしていたことで、当日予定していたアプリが起動しない子や、指示した表示が出ない子がいた際、スムーズに対応することができました。以前和田先生が、ICTを信頼しすぎて頼りきりになってはいけない、と仰っていましたが、その通りだと身をもって理解しました。先生のこのお言葉のおかげで、画用紙やペンなど万が一に備えた準備をすることができ、子どもがスムーズに学べるよう導くことができました。

 反省点として、盛り上がって大きな声を出している子どもへの注意が疎かになってしまったことが挙げられます。これは、授業後に子ども役でわざと大きい声を出してくれていたゼミ生から指摘してもらい、気付くことができました。最初に「騒ぎすぎないで、他のクラスの迷惑にならないように。」と約束をしたのだから、最後まで教師がそれを貫くべきでした。

 もう一つが、子どもと子どもを繋ぐ声かけが不十分だったことです。つまずいている子がいた際、「これはこうすればいい。」と私が自ら操作を手伝ってしまいました。出来ている子がいるのなら、その子をミニ先生として手伝ってもらったらいいのでは、とゼミ生から提案してもらい、成る程!と感じました。「教師がやってあげなくては。」という意識に縛られないよう、気をつけたいです。

 初めて自分で考えた教材で授業をしてみて、改めて授業の難しさと面白さを感じました。子ども役のゼミ生のみんなが、目を輝かせて写真を撮ったり、楽しそうに絵を描き込んだりする姿を見れて、とても嬉しかったです。しかしそれと同時に、たくさんの課題も見つかりました。ICTを使うと、特に「教師が手伝ってあげないと。」という意識が強くなってしまうことを実感しました。その為、積極的に子どもに協力してもらうなどして、子どもたち自身の力で進めていけるよう配慮したいと思います。

 玉置先生、五期生のみんな、六期生の伊藤くん、たくさんの学びをありがとうございました。(遠藤)
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11月4日5期生模擬授業からの学び(木下)

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 こんにちは。5期生の木下です。今回は11月4日のゼミでの模擬授業からの学びを書きます。

 私は今回、小学校社会の模擬授業に挑戦しました。対象は5年生。地理の「つくり育てる漁業」で養殖についてを学ぶ授業です。これは実際、私が小学校教育実習時に担当クラスである5年生のクラスで行った授業です。

 小学校教育実習時のこの授業は、社会ができる子どもだけで進み、知識注入型の授業で、教科書を読んで答え探しのようななんともひどい授業でした。そして、このひどい授業があったからこそ卒業論文のテーマを「全員参加の授業づくり」にしよう!と決意するきっかけにもなりました。

 私の卒業論文では、このひどい授業の指導案を多くの先生方の教育書で学んだ作法を使って、全員参加の授業の指導案へと変化させます。今回の模擬授業では、卒業論文でとりあげる指導案(全員参加の授業の指導案へと変化を遂げたもの)を実際に14人のゼミ生に向けて授業してみようという、実は私にとって大きな挑戦でした。なぜ大きな挑戦かというと、今回の模擬授業で大失敗(小学校教育実習時のような授業)をしたら自動的に私の卒業論文も一からスタートとなります。うまくいかなかったらどうしよう、子どもが全員参加できなかったらどうしよう、と正直色々な不安が前日の夜は頭を巡りました。

 実際授業をしてみると、うまくいった部分と気付かされた部分がありました。
 
 うまくいった部分は、全員参加の授業づくりの作法を何個も入れることができたことです。隠すことで子どもたちが考えたくなる流れや、子ども役のゼミ生全員の様子を広く見て意図的指名をすることができました。これは小学校教育実習時からの成長だと自分で感じました。(小学校教育実習時の私は教室を広く見て意図的指名をするなどの考えがまったく浮かばなかったこともあったので…)何よりも嬉しかった言葉はゼミ生からの「25間飽きない授業で楽しかった」の言葉です。

 気付かされた部分は、板書の仕方です。簡潔に、早い板書を意識しすぎて単語だけが並んでいる板書でした。子どもたちが後からノートを見て、何のことかわかるような板書を心がけたいです。また、グラフを読み取る際には縦軸と横軸に何が表されているかを確認すべきでした。自分の中では「これくらいわかるだろう」と簡単に考えていましたが、実際授業をするとなったら相手は小学生です。一緒に縦横それぞれ何が表されているか丁寧に確認をしてから読み取る作業にすることで、グラフが苦手な子どもも理解しやすいことをあらためて気付かされました。

 今回の模擬授業であらためて感じたことは、ゼミ生からの意見ほどありがたく、ためになるものはないということです。指導案を自分の中で何度も考えるだけよりも、やはり実際模擬授業をして多くの視点から意見を言ってもらうことで「なるほど」と自分の中で納得できる部分がいくつもありました。これからもお互い刺激をし合っていきたいなあと思いました。(木下)

11月15日みんなで育てよう!こまきこども未来館ワークショップで提言と進行(玉置)

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 11月15日午前は、こまきこども未来館体験ひろばで、「みんなで育てよう!こまきこども未来館 ワークショップ」に関わらせていただきました。

 参加していただいた方に、まずは施設見学をしていただき、体験ひろばの概要説明を運営の10人村さんから聞いていただいた後が私の担当です。

 こまきこども未来館講座運営会議会長として「こども未来館に期待すること」と題して提案。一番伝えたかったことは、こども未来館は単なる大型遊戯施設場ではないこと、遊びを学びに繋ぐための一言価値付けをしていただきたいこと。

 全体トークでは、皆さんに「私の関わり方カード」と「つぶやきカード」を書いてもらい、カテゴリー分けされたカードをもとに、皆さんに考えを発表してもらうように進行。副会長の長江先生や10人村の古谷さんと打合せなしのほどよい展開ができた。

 ますます期待と会長としての責任を感じた午前。新たな皆さんと縁ができたことにも感謝。(玉置)

11月2日篠岡中学校社会科授業参観からの学び(杉山)

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 こんにちは。5期生の杉山です。今回は、11月2日の篠原中学校の社会科授業参観から学んだことを記します。

 1〜3年生、地理、歴史、公民と、全ての学年・種類の社会科授業を拝見しました。どうしても知識注入型の授業になってしまうなか、どのように「良い社会科授業」をつくればいいのかを学ぶために、このような機会を頂きました。

 まずは1年生の歴史の授業から拝見しました。教科書はほとんど用いることはなく、鎌倉時代の武士の暮らしが描かれた絵巻(多分『一遍絵巻』?)のみを配布し、生徒がそれから、「鎌倉時代の人々は幸せだったのか?」という本時の課題解決に向けて、意欲的に読み取ったり、何か発見して仲間と話し合う姿が印象的でした。

 また、全体交流する際、先生は生徒の意見から更なる疑問を投げかけ、さらにそれを生徒たちが考えていくという、「考える連鎖」が起きていました。発問の難易度も生徒が取り組みやすいものであり、全体参加の授業かつ、知識注入ではない「思考する」社会科授業が完成されていました。子供の思考はとても柔軟で、我々大学生にも考えがつかないようなことも考察してくるため、それに対する教師の切り返しも非常に重要になってきます。そのための教材研究力も、知識とともにさらにアップデートしていかねばならないと感じました。

 3年生の公民の授業では、流通についての授業でした。導入で生徒が食いつく身近なもの(販売されている場所によって、同一商品でも価格が異なる画像)を提示し、生徒の興味を引き付けていました。印象に残った場面は、授業の核となる大切な部分は、教師が先導して教えるのではなく、生徒に確認させて、それを生徒から全体へ広めていたところです。教師が教えるよりも、仲間から得た知識のほうが、生徒は効率よく知識を吸収します。それをしっかりと毎時間実践することは、時間の都合もあり、簡単なようでとても難しいことだと感じています。意図的指名で、わからない子供をつくらない工夫も見えて、学ぶことばかりでした。

 2年生の地理の授業では、中部地方の農業の特徴についてでした。グループ活動でホワイトボードを用いていて、生徒一人一人自分の意見や考えを持つ時間が設定されていて、それらをグループ交流させることで、活発な生徒の姿を見ることができました。また、全体に向けて教師が授業をする際も、たくさんの資料を準備されていて、生徒たちの興味がひきつけられるものになっていました。こういったことから、授業の事前準備の大切さや、資料が生徒にとって有効であるかどうかの吟味も良くすべきであると改めて感じました。

 最後に桑山先生からお話を伺う機会を頂きました。その中で印象に残った言葉が2つあります。まず1つ目は、「生徒の言葉で授業を創る」ということ、2つ目は「知識は授業の経験と、そのあとで肉付けする」ということです。この2つのお言葉は、これまでの僕の社会科授業の価値観を変えるものとなりました。

 こういったご時世の中、快く授業公開を引き受けてくださった篠岡中学校の先生方、このような機会をくださった玉置先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

11月14日尾張小牧歴史文化振興会第48回歴史勉強会で講話(玉置)

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 尾張小牧歴史文化振興会から依頼を受けて2時間の「落語の歴史」講話。

 参加者は歴史好きな方が多いことから、歴史物語を語る講談と落語の違いを入れて、参加の皆さんが少しでも知的に楽しんでいただけるように務めたつもり。

 玉置先生ファンです(笑)と参加していただいた方もあって感激。地元で話をさせていただくのは有り難い限り。(玉置)

11月2日 篠岡中学校訪問での学び(二村)

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 こんにちは!5期生の二村です!
 私は社会科を専攻しています。教育実習では、知識注入型の授業になってしまい、社会科のいい授業とはなんだろうと授業づくりに行き詰まっている中、玉置先生が貴重な機会を設けてくださり、小牧市立篠岡中学校で授業研究として見学させていただきました。今回は篠岡中での授業研究の学びを書かせていただきます。

 三人の社会科の先生の授業を見学させていただき、三者三様の全く違う授業のスタイルで、とても勉強になりました。篠岡中では、どの学年でも席の形がコの字型で、子どもたち同士はすぐにグループになり、仲間と共に学び合う関係性ができていて、どのようにその下地を作っているのかとても興味が湧きました。

 最初は、一年生の歴史の授業を見学させていただきました。配布された一つの資料を見て、疑問に思ったことや、読み取れることをどんどん自分たちで書き込んでいく姿がとても印象的でした。子どもたちは、全員が話し合いに積極的に参加し、頭を寄せ合いながら多面的・多角的に資料を見て、予測していました。子どもたちの考え方はとても柔軟で、私が考えても思い浮かばないような考えや予測があり、私の教材研究力もまだまだ全然足りないことを実感させられました。桑山先生は必ず発言する生徒の対角線上に立ち位置を変えて発言を聞いたり、全員が参加して考えることができる課題を設定をしたり、子どもの発言から出たキーワードを拾い、意図的指名をして子どもと子どもをつなげているなど一つの授業の中にたくさんの細かい工夫をされていて、私も見習っていきたいものばかりでした。

 二つ目の授業は、三年生の公民の授業を見学させていただきました。印象的だったのは、授業として押さえておきたい大切なところでは、子ども同士での話し合いをさせることによって、子どもの口から答えを引き出し、教師が説明しなくても大切なポイントを押さえているところです。私が授業をしたら、知識として教師から教え込んでしまうところも子どもから引き出しているのを見て、基礎ベースができているからこそ子どもを信頼して託すことができるのだと思いました。また子どもたちがどんな顔して聞いているか、なにが困っているかなど、表情や身振り手振りから感じ取り、意図的に指名することで、全員参加する授業を作っていらっしゃいました。

 三つ目の授業は、二年生の地理の授業を見学させていただきました。グループ活動では、一人一つホワイトボードを活用して、それぞれが資料から読み取ったことをまとめ、四人で交流する姿が見られました。先生が「はいどんどんつないで〜」とおっしゃっているのがとても印象深く、全員が意見をつないでいく意識のある暖かい雰囲気の授業でした。たくさんの資料や写真を活用した授業をされていて、事前準備の大切さを学びました。資料や写真が切り替わるたびに子どもたちの興味を引きつけることができるので、集中がなかなか続かない子にとってとてもいい工夫だと思いました。

 最後に桑山先生にお話を伺う時間を設けていただきました。お話の中で、「つまりこういうことと子どもが自分の言葉で意味が言えることが大切」と教えていただき、単語は後から肉付けしていけばいいことを学びました。仲間と共に様々な角度から資料を見つめ、時代の背景やイメージを捉えさせることに重点を置く授業をしていきたいと思います。

 コロナ禍の中、また大変お忙しい中、貴重なお時間を設けていただきありがとうございました。自分の中でたくさんの学びを得ることができ、充実した濃い1日でした。篠岡中学校の先生方、生徒の皆さん、そして玉置先生ありがとうございました。(二村)

11月13日各務原市生涯学習講座「落語の楽しみ方」(玉置)

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 今日は各務原市西ライフデザインセンターへ。10時から12時まで生涯学習短期講座「落語の楽しみ方」で講師を務めました。ソーシャルディスタンスをとるために、応募者から抽選された36名の市民の皆さんに、落語の基本のことを学び、落語そのものを楽しんでいただきました。

 主催者からすぐに届いたメール文を紹介して記録とさせていただきます。

 本日はとても素晴らしい講座にしていただき本当にありがとうございました。

 講座が終了したあとのみなさんの大きな拍手と、満足そうな表情を見て玉置先生にお願いして良かったなあと心から思いました。

 アンケート用紙をちらっと見ましたら、楽しかった、とても分かりやすかった、また玉置先生のお話を聞きたいといったことが書かれていました。先生の落語を聴きたいという方も!(私もです)

 受講生の方に書いてもらったアンケート用紙はこれから詳細をまとめますので、来週にはデータでお送りしたいと思っています。

 以上です。(玉置)

11月2日 篠岡中学校訪問での学び(長谷川)

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 こんにちは。5期生の長谷川です。11月2日に小牧市立篠岡中学校で社会科授業を参観させて頂きました。教育実習やゼミの模擬授業で社会科授業に苦しんでいたので、沢山のヒントを得ることができました。贅沢にも3人の先生方の授業を見させて頂いたので、そこで学んだことをまとめます。

 まず、3つの社会科授業に共通したことは、どの授業も「子どもたちの興味を惹きつけるような資料提示」があったことです。例えば、3年生の物流について学ぶための切り口となる資料では「なんで、同じ商品なのに買う場所によって値段がこんなにも違うの?知りたい!」と思うようなものでした。この展開であれば、子どもたちも自然と「教科書や資料集を使って調べてみたい」という気持ちになります。私は子どもたちが先生に言われたからという理由で、嫌々教科書を使って調べても、きっとあまり効果は無いと思います。せっかく使うならば、子どもたちの好奇心を引き出した上で活用していきたいです。

 また、今回は身近にあるスーパーやコンビニなどの写真でしたが、他にも社会科では、旅先のパンフレットや広告、など教材にしようと思えば活用できるものは沢山あると思います。常にアンテナをはって、教材で使えそうなものをストックしておきたいです。

 次に1年生の歴史の授業では、資料活用の面白さを体感しました。それは「みんな同じ資料を見ているのに、人によって読み取り方が違う」ことです。資料を読み取る中で、門の前で立っている人がいます。その人を「お坊さん!」という子もいれば「門の前に立っているから門番人だよ!」と考える子もいました。

 また「なんで1枚の絵に同じ人物が2人いるの?」や「塀に囲まれているから位の高い人の集まりなのでは?」と様々な疑問が出ていました。正直私には、門番人!という発想はなかったです。教材研究の中で「この資料を見たとき、子どもはなんていうのだろう」と想像しながら、資料を見て発問を考えることを大切にしたいです。私はこの授業から資料1つにしても、じっくり読み取る時間を設けることで、色々な見方や考え方ができ、沢山の疑問が集まって、自然と子ども同士で話し合いたくなる授業にすることができるのだと新たな学びに繋がりました。

 2年生の地理の授業では「発表の仕方の工夫」について気づきました。教科書や資料から読み取ったことをホワイトボードにまとめることで、グループ発表のときに、相手に見せながら話すことができ、見やすかったです。また、グループ内でまとめたことを発表する際も、ホワイトボードを見ながらの発表なので、教科書を丸読みして伝えるのではなく、自分の言葉で発表することができます。みんなで学び合うためには、発表の仕方の工夫も必要だと感じました。

 また、中部地方の農業のイメージが湧くように、多くの資料を活用していました。スライドが切り替わるたびに、集中が切れてしまいそうな子でも、興味を惹かれ授業に引き戻すことができます。私は資料1つでも、授業の流れを変えることができると思うので、資料提示の仕方など、細かい部分にもこだわって授業作りをしたいです。

 最後に桑山先生とお話をする時間を設けてくださいました。その中で「用語は後から付けるものであり、用語説明は緩く子どもの言葉で言えれば大丈夫」だと教えて頂きました。この言葉で気持ちが軽くなり、授業の中ではしっかり用語の意味を理解し説明できるようになることよりも、その時代背景やイメージを、資料をもとにして話し合い、授業を楽しむことに重点を置きたいなと思いました。

 コロナ禍で大変お忙しい中、貴重な学びの時間をありがとうございました。(長谷川)

11月12日飛島学園8年生数学飛び込み授業(玉置)

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 11月12日、飛島村教育委員会の依頼を受けて、8年生で数学飛び込み授業をさせていただきました。

 見ていただく先生方に伝えたかったことは、「子どもに考えさせる、つなげる、子どもが語る、対話する授業の具体像」です。必死でした(笑)。なんとか伝えることができたのではないかと思っています。

 ちなみに和田裕枝先生は5年生で算数飛び込み授業、終了後、二人で授業の在り方を伝えました。(玉置)

11月2日小牧市立篠岡中学校訪問での学び(木下)

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 こんにちは。5期生の木下です。11月2日に訪問させていただいた篠岡中学校での学びを書きたいと思います。今回は教育実習でうまく授業ができず悩んだり、ゼミでの社会授業で悩みを抱えている社会専修のゼミ生で篠岡中学校訪問をさせていただきました。半日でしたが、3人の先生方の社会科授業を見せていただくことができました。

 どの授業でも生徒たちの交流が活発で、4人のグループになって交流をするというスタイルが自然とつくられていたのが印象的でした。全員が1時間中前を向いて受ける授業ではなく、4人グループの交流を授業内に何回も取り入れることで、なかなか授業に参加できていない生徒に教師側もすぐに気づきやすいことを感じました。今まで私はグループ交流が始まると、生徒一人一人の発言や生徒同士の話を聞くだけでした。しかし、教室の隅の方から全体を見てみるとずっと下を向いていたり、交流から離れている生徒に気づくことができます。これは、4人という人数で交流をしているからこそすぐに気づけるのではないかと感じました。

 3人の先生方の授業後には、2時間目に授業をしていただいた桑山先生とお話をする時間もとっていただくことができました。その中で1番深い学びにつながったことは「語句や用語は後からつける」ということです。私は桑山先生の話を伺う前までは、「語句や用語を授業内に生徒に教えなければならない」と考えていました。もちろんこの考えが全く違うわけではありませんでした。しかし、授業の中では資料を読み取りイメージをしっかりと生徒自身が付け、その後にイメージに語句や用語の暗記を付け足すことが大切であるということを学びました。生徒たちは授業内で付けたイメージが頭の中にあるので、語句や用語をいざ暗記するとなった時にスッと暗記をすることができます。私が中学生であればどうだろうと考えてみると、最初から語句や用語を「このことは〜といいます」と教えられるのではなく、まずイメージを学んでから「授業で習ったイメージは〜というのか」と納得をして学んだ方が定着率もいいのではないかと感じました。そして、そのような考え方は今まで聞くことも、もちろん思いつくこともなかったので感動しました。

 コロナ禍の中、そしてお忙しい一日の中でとても貴重なお時間をいただくことができました。篠岡中学校の先生方、生徒の皆様、そして玉置先生ありがとうございました。

11月11日岡崎市立額田中学校研究発表会で指導助言(玉置)

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 3年前から関わらせていただいている岡崎市立額田中学校の研究発表会で指導助言をさせていただいた。とはいえ、コロナ禍で発表は紙上発表で、参観者は教育長をはじめ教育委員会、新任研修を兼ねているので対象者というわずかな人数。とても残念。

 コロナ禍でさえなかったら、全国の先生方に見ていただきたい子どもの学ぶ姿。1時間に6クラスの授業を参観したが、研究主題のテーマ「学びに向かう力を発揮する生徒の育成〜小集団の学習を核とした授業への転換〜」が、見事に子どもの姿で示されている。どこの学級、どの子どもを見ても、主体的に仲間と学び合っている姿。取材の中日新聞社記者さんも感激の表情で、その興奮ぶりもこちらに伝わってくるほど。「努力の成果は加速度的に現れる」という言葉も思い出した。10月に訪問させていただいたときは、ようやく授業が順調に進み始めたところで、まだしっくりきていなかったが、今日はこれまでの先生方の取組の成果がよく見えた!一気に上位に駆け上ったと確信。関わらせていただいていることに深く感謝。(玉置)

子どもたちが笑顔になった理由(矢崎)

 こんにちは。5期生の矢崎です。今日見たニュースについて書かせていただきます。

 今日、愛知県のある小学校で地元の名産であるさつまいもや無花果を使ったパンを商品開発するという活動を行っているというニュースを見ました。小学校四年生の児童が地元の名産を使ったパンを考え、イラストを描き、それを地元のパン屋さんに見ていただき選ばれたパンは実際に商品化されていました。

 児童のパンにはただ地元の名産を使うというだけでなく
「最近くらいニュースが多いから、このパンを食べてみんなが笑顔になってほしいと願いを込めた」
「いつかみんながマスクを取って笑い合えますようにと願いを込めた」
と素敵な願いも込められていました。

 その素敵なパンの案たちを無駄にしないように、できるだけ多くの児童の案を一つにまとめられるようにと地元のパン屋さんも一生懸命に考えていらっしゃいました。

 そうしてできた6つのパンを試食した児童たちの顔には笑顔がありました。

 この活動をニュースキャスターの方が
「子どもたちが考えたっていうだけでも胸があったかくなりますね」とおっしゃっていました。私も全くその通りだと思いました。

 私はちょうど先週の水曜に教育実践演習で総合的な学習の時間についての学習をして、実際にどのような活動を行いたいかのレポートを書いたところでした。この愛知県の小学校の活動はまさにこの総合的な学習の時間の活動にぴったりなのではないかと思いました。また、この活動で子どもたちが笑顔になったポイントは「自分の想いが形になった」ことにあるのではないでしょうか。想いが形になることは誰でも嬉しいことです。それが実現した今回の活動は子どもたちにとって、一生思い出に残ることだと思います。

 今回このニュースを見てこのような活動をするためには、地域との連携が必要不可欠だとわかりました。この愛知県の小学校では日々、先生方が地域の方々と交流をされているから実現したことなんだろうなと感じました。

 私もいつか子どもたちが笑顔になる活動を作るために、コミュニケーション能力をもっと磨いていきたいなと思いました。(矢崎)
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10月28日模擬授業での学び(大久保)

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 こんにちは!5期生の大久保です!

 今回はゼミで行った模擬授業からの学びを記事にしていきます。今回の模擬授業では、私の卒業論文のテーマである作文教育に絡めた授業を提案しました。卒業論文を進めていく中で野口先生の本を中心に読み込んでいて、その中で絵話作文という取り組みに興味をもちました。それを基に私なりにアレンジして、挑戦しました。

 まず4枚の絵を提示します。それを自由に並び替えて、お話を作るということをさせました。

 その4枚の絵は、人によって並び方が変わるよう、色々な話が生まれる絵を選びました。

 野口先生流では、ここは口頭で登場人物を提示するのみなので、ここをアレンジしてみました。そこからは、ほぼほぼ野口先生流の絵話作文に則り進めていきました。

 私が今回の授業で最も意識したことは、作文という言葉を使わないことです。あくまでお話を自由に作る、想像力を膨らませることに重点を置きました。2年生を想定して授業したのですが、やはり低学年は作文教育の基盤ともなる学年だと考えます。「書くことが楽しい」と思ってもらうことのみを重視しました。

 授業を通して大変痛感したことがあります。それは、書いていく中で助詞や接続詞が間違っている子への声掛けです。今回は楽しむことを重視していたので、間違っている子へしつこく声掛けはしませんでした。しかし、学年が上がるにつれ、そういった細かい文法の間違いに児童自身が気付けるようにならないといけないと思います。如何に児童のやる気を削がず、また短い時間で間違いに気付かせる声掛けが必要になっていくはずです。私はその力が圧倒的に足りないと痛感しました。

 少しでも教師が困った顔をすると、児童にもその困りは伝わってしまいます。児童が私の予想の斜め上を行く書き方をしていたとしても、焦らず冷静に適切な声掛けをするだけの技量が必要だと感じました。

 今、卒業論文を進めています。私にできることは作文教育の進め方を知り、自分の中に落とし込むことだと思います。しっかりと書くだけで終えるのではなく、考えながら、自分の力としていくことを意識して書き進めたいです。

 ご指導してくださった玉置先生、授業を受けてくれた5期生と6期生の伊藤くんありがとうございました。最後までご高欄いただき、ありがとうございました。(大久保)

10月27日犬山中学校 公開授業の学び(伊藤)

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 先日、部屋の掃除をしていたら中学の授業で作った人生設計図という物が出てきました。そこには、自分の将来の出来事を年表に予想して書いてありました。

 先生は「書いたことは実現しやすい」と言ってたのを思い出しまして読んでみました。ここでは、大学生所に書いてあった私の人生設計図発表したいと思います。

 まず、大学1年時に可愛い彼女を作る。2年で別れ、3年で新たに彼女ができ、その人と26歳で結婚と書いてありました。実際、今の私の大学生での出来事は、1年彼女なし、2年彼女なし、3年今のところ彼女なし、、、。先生が言ったことは嘘だったのか?あと少しの大学生生活で挽回できるのか?中学生の私は1度2年生で別れを経験したかったのか?
謎は深まるばかりです。

 おはようございます!人生なかなかうまく行かない6期生の伊藤幹太です。

 10月27日犬山中学校の公開授業を見に行きました。そこで沢山の学びがあったので記事にまとめたいと思います。

 まずは5時間目の授業は色々な授業見たいと思いずっと歩き回ってました。どの授業も先生方の熱意が感じられる授業で生徒も先生に負けじと必死に学んでいる姿がどの教室からも見ることができ、とても素晴らしい学校だなと思いました。いい学校を作るには、やはり先生が熱意を持って授業をし生徒ともに作り上げていくことが大切だと改めて感じることができました。

 6時間目は数学は五角形の相似な図形を証明する授業でした。私が真似したいと思ったポイントが2つありました。

 1つ目はグループ分けを考えのにている人で組み話しあいで解決に向かわせることです。まず課題に足してどのように解くかをノートに書かせて、その上で意見の似ている人でグループを組む。このことによって深く話し合いができ、深い学びができるなと思いました。

 2つ目は揺さぶりです。グループでの話し合い中に間違っているとこがありました。そこで先生はその間違いをあらかじめ予想しており、会えて生徒たちが困るような声かけをしていました。その結果グループで必死になって考え意見を出し合う姿が見れました。揺さぶりをすることで生徒が深くまで思考を巡らせることができ、素晴らしい先生の技術だな思いました。

 コロナの影響でなかなか受け入れてもらえない中このような素晴らしい公開授業を見させていただき、犬山中学校の先生方、玉置先生ありがとうございました。(伊藤)

10月27日犬山中学校公開授業での学び(葛山)

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 こんにちは!準ゼミ生の葛山です。10月27日に犬山市立犬山中学校で行われた公開授業に特別に参加させていただきました。この日の学びを書いていきます。

 犬山中学校では子どもたちの「変容」を看取っていくことを重要視されていました。子どもたちが「変容」していくためにどんな工夫をするのか、またそれを看取るとはどういうことか、公開授業の説明の時から疑問と期待が膨らんでいました。「変容」とはその以前と以後で子どもの考え方や行動が変わっていることを表します。今回は、その「変容」についての学びがありました

 二つ見た授業の中で、最初に見たのは三年生の道徳の授業でした。生命を尊重するとはどういうことかというテーマを、臓器移植の話・実際のドナー提供者の動画等から考えていくという内容でした。

 私の学びは「『変容』のためには周りの人がどんな考えであるかを知る場を作ることが必要である」ということです。これは、ただ交流の場を設けてしまえば終わりということではありません。この授業内では、個人→ペア、ペア、全体という様々な話し合いの形式をとっていました。私が個人的に参考にしたいと思ったのは、全体で発表している合間にペアでの話し合いを入れ込むということです。

 子どもたちが新しく深い考えに「変容」していくためには、周りの人がどんな考えであるかを知ることが基盤になります。人の考えなしでは変容はありえないからです。この授業内では「変容」していない生徒もいましたが、「揺さぶられた」生徒は大勢いたように思います。それは、みんなの意見を自分の意見と照らし合わせた結果なのではないでしょうか。この授業を見て私は、全体に共有した意見についてペアで短く話し合う時間を設けることによって、テンポよく「変容」の順序が踏めるのだと感じました。

 最後に、今回の私の学びである「『変容』のためには周りの人がどんな考えであるかを知る場を作ることが必要である」に関連して、二つ目に見た国語の公開授業の反省の中で、ある先生がこんな言葉をおっしゃいました。

「何がどう変わったのかをどの瞬間で看取るのか」

 私は授業においてこの言葉を意識することがとても大切だと思いました。私なりに解釈すると、「子どもたちの何がどう変わったのかをどんな場面を設定して看取るのか」ということです。子どもたちの考えが「変容」していくためには、自分と同じ考え、自分と違う考え、自分と少し違う考えなど、様々な考えに触れる必要があります。また考えに触れた後、再思考する時間も必要です。私が見た道徳の授業では、考えに触れる機会と、再思考の時間がテンポよく生み出されていました。

 今回見た道徳の授業は「何がどう変わったのかをどの瞬間で看取るのか」ということを事前に考えられた授業だと思い、来年、自分もこの言葉を意識して授業を作っていきたいと思いました。

 このような経験ができたのは、犬山中学校の先生方、生徒の皆様、玉置先生、一緒に参加した玉置ゼミ生など、色んな人々のおかげです。貴重な経験をありがとうございました。(葛山)

10月28日模擬授業での学び(矢崎)

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 こんにちは。五期生の矢崎です。今回は、ゼミで行った二回目の模擬授業の学びを書かせていただきます。

 今回私は、「ごんぎつね」の4、5場面で授業をさせていただきました。4、5場面はごんが兵十に自分が栗などを持っていていることに気づいてほしいという心に揺れを持ち始める場面です。私はこのごんの心の揺れに児童が気づける授業にしたいと思い、授業を構成しました。

 児童に範読を聞きながらごんの行動に直線、ごんの気持ちに波線を引いてもらいました。そこから、ごんの行動からごんの気持ちを読み取り、意図的指名をしました。最終的にごんの「引き合わないなあ」にスッポットを当てて、ごんのこころの揺れに触れる機会を作りました。

授業を終えてからの講評で
・何行目かを言わせるとよかった。
・今日の授業は道徳になっていないか。
・授業の核に近づいた時に早口になってしまっていた。
という意見をいただきました。

 やはり、道徳と国語の違いをまだまだ明確に自分が理解できていないと感じました。「文章から読み取ることができるもの」が国語だから、その文章からごんの気持ちを想像することは、道徳に傾きかけているということです。

 では、どのように展開していけばよかったのか。正直、今の自分ではわかりません。この国語と道徳の違いを明確にしていくことが重要であると思いました。また、授業の核に近づくと教師側の気持ちが高ぶっていることを今回悟られてしまったので、児童の前で走る授業ではなく、一歩下がりつつ児童に後ろから声をかけるような授業をしていきたいと思いました。

 あと一回、模擬授業をさせていただける機会があります。ごんの6場面に挑戦します。
今回の反省を活かして、国語と道徳の違いを明確にできる授業をしていきたいと思います。(矢崎)
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