「学び合う学習」を学ぶ(小川)

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 小牧市にある味岡児童館で、後藤孝文先生による学び合う学習についてお話を聞かせていただきました。

 後藤先生は「学び」とは他者との関わりにより学ぶものであると考え、学びは一人ではできないと言われました。そして、一人ひとりの児童生徒の学びを保障するために、「学び合い」が大切であると説明されました。

 学び合いは子ども主体の授業であり、他者との関わりによって学習を進めていくため、授業の中で「誰も一人にしない」状態を作り上げることができます。実際に学び合いが行われている授業をビデオで見させていただいて、私は子どもが子どもを放っておかない姿にすばらしいと感じました。

 授業の中での教師はグループの学びの際についていけない子や学び合いに入れずにいる子への支援を心がけてやることで、誰も一人にしません。このように子どもたちが考えを聴き合い、擦り合わせて自分の考えを深めることこそ、学び合いの目的です。学び合いこそアクティブラーニングと言えるのではないでしょうか。

 しかし、学び合う学習にも課題があります。授業進度の遅れや、学力になかなか結びつかない等といったものがあります。学力に結びつかないというのは知識理解面の定着が難しいことです。後藤先生は学力調査のように目に見えた形で学力向上の成果を上げることはなかなか見えないと仰っていました。

 私は学び合いが21世紀型の授業の一つであると考えます。学び合いの中で、学習面だけでなく、他者との関わり、生活面に大きく影響を及ぼすことができ、生きる力を育む授業であると感じました。このような授業の工夫をさらに知りたいと強く思いました。(小川)
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