学び合う学習とは(佐藤)

画像1
 2月21日(日)、小牧市の味岡児童館でゼミの勉強会が行われました。そこでは、『学び合う学習』について後藤孝文先生のお話を聞かせていただきました。

 講話の中で、特にキーワードとなったのが「学びは一人ではできない」ということです。そもそも「学び」という漢字が、大人の手に子どもが包まれている様子を表しているように、子どもが安心して学べる環境を整える必要があることがよく分かりました。その具体的な取り組みとしては、大きく2つあります。

 1つ目は机をコの字形にすることです。こうすることで、お互いの表情を確認しながら意見交流ができ、話し合いや聴き合いが行いやすくなります。過去のゼミでも、実際に机をコの字形にしている小学校や中学校の授業を参観させていただいたことがあり、確かに意見交流は活発でした。話し合いはもちろん大切ですが、聴き合いはもっと大切だと後藤先生もおっしゃっていたように、子どもの話を聴く姿勢についても着目していかなければならないと感じました。

 2つ目はグループ学習です。班学習とは異なり、4人までで男女は一松模様、考えを聴き合い擦り合わせ、自分の考えを深めるのが目標になります。一人で考え込んでいると、特定の考えに偏ってしまうか、内容が分からないのに分からないままになってしまう可能性があります。そこで、グループ学習の時間を設けることで、内容が分からない子どもが一人にならず「教えて!」と素直に言えるようにすべきだと分かりました。しかし、授業中のどのタイミングで一斉授業からグループ学習に切り替えるべきかは難しいと思いました。

 私は教育実習の授業で何とかグループ学習を取り入れようと試みましたが、グループ学習が長引いてしまい、授業の時間配分を間違えてしまったことがありました。自分の理解が浅かったことが原因ではありますが、単にグループ学習を行えば良いというものではなく、教師の発問によって左右されてきます。教師の発問が弓、子どもの発言が矢に例えられていたように、弓(教師の発問)が良ければ、鋭く飛ぶように矢(子どもの発言)が出ます。教師の発問についてよく考えなければならないことを改めて痛感しました。

 卒業論文の研究がなかなか進まず、まずはアクティブラーニングについて調べようと思っていた私ですが、『学び合う学習』特にその中の「聴き合い」についても関心が高まりました。なかなか軸を持って研究に取り組めていませんが、今回の勉強会で学んだことを、少しでも研究に取り入れられるようにしたいです。(佐藤)
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

27ゼミ生レポート

教育資料