学び合いの授業のお話(中田啓)

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 味岡児童館での特別ゲストの方二人目は後藤孝文先生です。後藤先生は学び合いの授業についてお話してくださいました。

 学び合いの授業は「基本四人のグループ学習」と「コの字型の机の配列」でできるとおっしゃられていました。その形をつくれば学び合いの授業の型にはなるとおっしゃられており、その先重要になるのが教師の支援です。また、学び合いの授業の最大の目標は「一人一人の児童生徒の学びを保証すること」であり、そこで大切になるのは教室内の環境です。

 「學ぶ(旧字体)」という漢字の成り立ちは「大人の手によって子ども同士が安心して関わりあえる」というものであり、そこからも分かるように「学び」は一人ですることが出来ず、また安心して「分からない」と言いあえる環境も「学び」には必要なものであるということが分かります。

 これらのことに配慮しながら学び合いの授業を進めていくことが形だけの学び合いにならないために大切なことだと思います。

 後藤先生はお話の中で「安心して」「一人にしない」という言葉を多く使っていました。子どもたちが、お互いに「安心して」授業を受けるには、出来る子も出来ない子も「分からない」「教えて」という言葉をお互いに言える関係をつくることが大切です。
全員参加の授業を目指していく上で「分からない子」をいかに授業に参加させるかが大切だと思います。

 私は教育実習中にいろいろな先生の授業を見させていただく中で、分からないからと授業に参加するのを放棄してしまっている子どもを見ました。

 そういった場面で周りの子がその子に対して関わるような関係が出来ていれば、その子も放棄せず、周りに助けを求めるといった行動が出来ていたのかなと思います。また、周りの子たちもその子に対して声をかけてあげることが出来ていたのかなと思います。そういうことが「安心して」「一人にしない」ということにもつながってくると思います。この姿勢を学級経営や授業の中でつくり、育てていくことが大切だとわかりました。

 学び合いの授業の基本的な流れで〈共有の学び〉と〈ジャンプの学び〉の例として配付されたプリントの問題がとてもややこしく解くのが大変でした。(笑)

 最後になりますが、今回とてもためになるお話を聞かせていただいてありがとうございました。今後もお世話になることがありましたらよろしくお願いします。(中田啓)
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