授業深掘りセミナーに参加して(大澤)

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 私は先日、授業深掘りセミナーに参加させていただきました。

 はじめに、伊藤先生の国語の授業を観察しました。子どもから用をたす場所について、いろいろな言いまわしを確認し、便所・お手洗い・トイレ・はばかり・WC・化粧室の中でどれが1ばん臭いかを問います。

 このとき、伊藤先生は考え込む子どもに対して、「感覚でいいんだよ!」と声をかけます。すると、全員が手をあげました。そして子どもが順番づけをした後、伊藤先生は「国語は、根拠をだして説明してするものです。感覚ではいけません。なぜこの順番づけにしたかメモに書いてください。」と条件を提示します。

 ここに、はっと気づかされる部分がありました。最初に感覚でいいと言われてした順番づけには、実は感覚のなかにも無意識のうちに根拠づけて順番づけしたものであること。そこをついて、子どもから根拠をだして説明すること、いわば国語力を引き出そうとしているところがすごいと思いました。

 次に、野木森先生の理科の授業に児童役で参加しました。野木森先生は、前時の振り返りをした後、「じゃあ今度はどんなことを知りたい?」と聴き、子どもが言ったことをそのまま課題にしていました。

 課題を教師が提示して今日学習する内容を植えつけるのではなく、子どもが自発的にこんなことを知りたいと思ったことを課題につなげていて、同じ学習をするにしても課題の出会わせ方を教師が工夫することで、その授業に対する意欲や期待感が変わるのだと感じました。また、実験中に「何か不思議に思うことはないですか?」と聞いてきてくれました。

 隣の人と発見したことを伝えると、「じゃあそれを確かめるにはどうすればいいかな?」と、さらに考えさせて実験を展開できるようになっていました。子どもの興味関心のままに、また、試行錯誤を繰り返して行われた野木森先生のような授業を受けることができたら幸せだなと思いました。私もそのような授業を目指したいです。

 最後に、今回もこのような貴重な機会をいただいたこと、本当にありがとうございました。(大澤)
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