特別講座を受講して<1>(佐藤)

 2月13日(土)、大学で教育実践養成講座がありました。『未来を担う子供たちのために〜教師を志すみなさんへ〜』というタイトルで、岐阜市立長良小学校の小出直弘先生のお話を聞きました。岐阜県の教育ビジョンより3つの求められる教師像から、教師に大切な資質や心構えを学びました。

(1)誰一人悲しい思いをさせない、愛情と使命感あふれる教師
 子どもから信頼される教師であるためには、子ども一人一人を心から信頼しなければなりません。子どもの行動には何らかの理由や思いがあるはずので、まずじっくり話を聞くようにしたいです。また、「感化の教育」と呼ばれるように、自分の姿で示すことは基本になります。姿で示すということは、子どもに課したことは自分にも課しているかどうかが大切になってきます。正直、今の自分の行動を振り返ると、まだまだ至らないところばかりで、日々の生活の中でもっと目的意識をもって過ごさなければならないと強く感じました。そして、小出先生の講話の中で特に印象に残っている言葉があります。それは「教師が頑張れば頑張る程子どもは返してくれる」という言葉です。どんな子どもを育てたいのか、今から具体的なイメージをしていきたいです。

(2)指導法を工夫し、児童生徒に確かな学力をつける教師
「腹を空かせた子どもに賢くない親は魚を与える。賢い親は魚の捕まえ方を教える。」
こんな言葉があるように、子どもは発見することで自分のものにしていきます。実際に「じどう車くらべ(小学校1年生下)」を例に考えていきましたが、自分がパッと短時間で思い付いた授業展開は、小学校1年生の児童には難し過ぎました。どうしたら分かりやすい授業ができるのかを考えて教材研究を行い、工夫に工夫を重ね子どもたちに考えさせることで、扱う教材の奥深さに触れられるようにしたいです。

(3)幅広い教養と高い専門性をもち、常に学び続ける教師
 ここでは特に「聞く力」について取り上げられました。教育実習では全く意識したことがありませんでしたが、教師の立ち位置によっても子どもの聞く姿勢が大きく変わることに驚きました。クラス全員に伝えたいことは教卓前の真ん中で、全体を見渡す時は教室の端から、子どもに大きな声で話してほしい時は子どもと対角線の位置でというように、立ち位置1つにも念入りに工夫を凝らし、どうしたら子どもの「聞く力」を育てられるのか。正解がある訳ではないかもしれませんが、自分なりのルールとして確立するためには、やはり教師自身が考え続けることが重要だと改めて分かりました。

以上のように、現職の先生のお話は大変参考になりました。教員採用試験に向けて、先の自分が教壇に立つ日に向けて、今回学んだことを自分なりに考え直そうと思います。(佐藤)
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