特別講座を受講して<2>(佐藤)

 2月27日(土)に大学で教育実践養成講座がありました。「教師の生き甲斐と教科指導等」というタイトルで、加納中学校の西門純先生に来ていただきました。今回もなかなかお聞きすることのできない貴重なお話が多かったです。

 まず、自分の経験からどんな教師が良かったのかを振り返りました。勉強以外のことでも相談に乗ってくれる。常に新しい知識を自分の中に入れてくれる。力をつけようと厳しく授業をしてくれる。名前を覚えてくれている。この背景には”我が子のように愛情を注いでいたか”がポイントになってきます。教師は一日を共に過ごす時間が保護者よりも長くなります。だからこそ、人間性豊かで、誰からも信頼され確かな(1)授業力(2)学級経営力(3)生徒を理解する力(4)家庭・地域と連携する力(5)事務処理力に加えて、使命感・責任感を身につけている教師であることが求められます。どの子どもも必ず成長するということを理解し、まず気持ちを受容し毅然とした態度で接することを心掛けたいです。「できた」のは子どもの頑張り、「できない」のは教師の責任と西門先生もおっしゃっていたように、子どもに教えて考えさせ、できるようにすることが目的であることを見失わないようにしたいです。
 ここで特に取り上げられていたのが(2)学級経営力です。子どもが40人いれば40通りの個に応じた指導が必要になります。その根底には担任の生き方があります。学級目標、つまり学級の進むべき方向と一致するどうかは学級開きの際の担任の第一声にかかっています。集団を育て個を鍛えることで、子どもの人間力が育つことを意識しなければならないと感じました。

 次に教科指導については、確かな学力が身に付いてなおかつ楽しい授業について考えていきました。
(1)教師と子どもの間に信頼関係がある
(2)自分の力を出し切れる
(3)学習規律を守れる集団である
(4)進め方がスムーズである
(5)身に付けさせたいことがハッキリしている
(6)本時のねらいと出口が明確である
(7)指導・援助・評価に意図がある
教師という仕事はチョーク1本で給料をいただいています。その授業で勝負するのだから、教科のプロを志す者として教科について語れるように今から専門性を高めていかなければならないことを痛感しました。

 最後に西門先生からこんなお言葉をいただきました。
「教師は五者たれ」(1)学者[専門分野](2)医者[よく見て](3)易者[成長へ導く](4)役者[演じ切る](5)芸者[一芸に秀でる]
時と場合によって立場を変えていかなければなりませんが、子どものことを常に考えた言動ができる教師を目指したと強く思いました。自分の中のモチベーションが高まった、本当に充実した時間でした。無駄にしないように自分の中にしっかり留めて生かせるようにしたいです。(佐藤)
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