特別記事(お母さんの学びメモ「第3回 授業深掘りセミナー」)

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 昨日(3月15日)で、第3回授業深掘りセミナーに参加したゼミ生・準ゼミ生の記事発信が完了しました。今回は、保護者の立場で深掘りセミナーに参加された前小牧中学校PTA会長の斎藤早苗さんに許可を得て、「お母さんの学びメモ」をここに掲載させていただきました。このときのセミナーに参加したゼミ生には、特に参考となると思います。ありがとうございました。(玉置)

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お母さんの学びメモ「第3回 授業深掘りセミナー」
斎藤 早苗·2016年3月11日
2/27(土)「第3回 授業深掘りセミナー」でのお母さんの学びをメモしておきます。

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・模擬授業1: 国語 伊藤 彰敏先生
・模擬授業2: 小6理科 野木森 広先生
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●「考える」ことを考えた授業
伊藤先生の国語の授業も、野木森先生の理科の授業でも、「考える」ということをずっと考えさせられる授業だった。

2つの授業を通して私が感じたのは「先生方が、子どもに付けたい力として念頭におかれているのは『考える力』だな」ということだ。

国語では、ユニークな教材を扱いながら(トイレの話とはビックリした)、予想外の発問の連発(知られていないことや考えたこともなかったようなこと)で、正解がわからないからじっくりと考えた。

みんなが同じように「初めて考える」状態だったので、「間違っていたら恥ずかしい」という気持ちを持つことなく、頭をフル回転させて、適度な緊張感と静かな時間を共有できた。

あとで振り返ると、「沈思黙考」の字のごとくだなぁと感じた。
十分に考えさせて、それぞれの意見を全体で共有する場面では、子ども役に「どうしてそう思うのか」という根拠を示させる。
最初に意見を聞いただけでは「?」と思うようなことでも、その人なりの根拠を聞くと、「なるほど、そんな考え方もあるんだ」と妙に素直に受け入れられる。
根拠が示せるようになるためには、じっくり考える必要がある。そして、言葉を取捨選択する必要もある。
たくさんの言葉を獲得すること、適切に使えることなど、伊藤先生が言葉を大切にされていることを感じた。

理科では、子どもが大好きな「実験」。見ている方もワクワクする。
ペアでわいわいやりながらも、ここでも「考えることの大切さ」が見えた。

実験は、予想を立てて、それを実験してみて、結果から何がわかるのかを考えるという流れだ。

野木森先生が振り返りのトークセッションで指摘されていたことの中で、「『考えたことが正しいかどうかを実験で見つける』パターンと『実験してそれはどういうことなのかを考える』パターンと、『考える』には2パターンある」というお話があり、「おぉ〜たしかにそうだ」と共感した。

子ども役の皆さんは、ただやみくもに実験を繰り返していたのではなく、「こうしたらこうなるかな?」という見通しを持って実験をしていた。また一方では、「こんな結果になったけど、これはどうしてだ?」という疑問もわいてきて、お隣の人と積極的に意見交換をしていた。まさに2パターンの「考える」があった。

「考える」ことや「思考力」は大切!とよく言われる。そのとおりだと思う。
でも、なんとなく漠然としていて、具体的なイメージがわきにくい。思い浮かぶのは「う〜ん」というポーズで知られるロダンの「考える人」かな(泣)
そんな「『考える』ことを考えていた」今回のセミナーだったが、それぞれの模擬授業で、ちょっぴりその形が見えたような気がした。(考えたような気になっているだけかもしれないが・・・)

スピード感のある授業もありつつ、じっくり考える静かな授業もある。授業って奥が深いな〜と思った。

【おまけ】
今回の子ども役は「国語」の授業。
トイレつながりで「かわや」の話題になり、「漢字で書いてみてください」となった。
自信はなかったが、なんと正解していて、一番最初に「○」をもらったことが超うれしくて、ほめられるとうれしい子どもの気持ちを実感した(笑)
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