出川小学校 第1回 校内授業研究会に参加して(中田昂)

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第3学年1組算数科を参観して思ったこと、感じたことをつらつらと書いていこう思います。

まず、チャイム前に全員が着席し机の上に教科書ノートが全員置いてあることが素直にすごいと思った。当たり前のことかもしれないが、それができない。日頃からの指導の賜物であることは間違いないと思った。

本時の授業では、二桁×一桁の計算の仕方を考えた。

導入では、最初にめあてを確認した。教師が指示棒でどこを読むのか示すことで、児童が皆で一緒に読むことができていた。このような小さな配慮が授業の質を高めるのだろうと思う。
その後問題の確認をした。ゼミの模擬授業の中で、問題を見て「わかることは何?」「どう思う?」などの発問があった。
今回の問題であれば、「鉛筆が一箱に12本入っている箱が4つあります。鉛筆は全部で何本あるでしょう」という問題。
先の発問のように「わかることは何?」ならまだしも、「どう思う?」の発問では全く算数ではない。むしろ国語だ。

今回の授業では、問題に対して、「聞かれていることは何?」という発問であった。端的でわかりやすいと思った。追加質問は、「何算になる?」だった。算数的な問いの読み解き方を身に付けていくことのできる発問の流れだと思った。

展開の部分でノートに書き込む場面があった。そこでは実物投影機でノートを撮影し、スクリーンに映し出していた。教師が書いたマスと同じとこに書けば、全員同じノートに仕上がり、後から見返した時も分かりやすくなる。とてもいいノート指導だと思った。しかし、児童のノートを見ると同じように書けている児童とそうでない児童は半々くらいであった。ノートに書き込む前に、「先生と同じマスに書いてね」などの一言があったら、もっと質が高まったのではないだろうか。

また、度々教科書を一斉に読ませたりする場面があった。最初の方は皆で読めていたものの、後の方になってくると次第に読まない児童も出てきていた。さらに、教師も一緒に読んでいない時もあった。唱和することはとてもいいことだけど、体がアクティブになってるだけで、脳がアクティブなっていないように感じた。他の方法も交えるといいのだと思うが、自分には思いつかない。

終結にかけて児童が発言する場面が増えてきた。ステップ問題からジャンプ問題を解き、段階を踏んでいる授業の作り方は見習いたい。
児童の発言の場面で、ある児童が正解を言った時にそれを教師がそのまま受け止めて終わってしまっている場面があった。こんな時玉置先生だったら、他の児童にも聞いてその答えが本当に正解であるか確かめるのだろうなと思った。
また児童に、黒板に数え棒の掲示物を貼らせる場面があったが、そこで教師が手にしていた掲示物の量が答えとなるものの数量と同じであった。この時あえて多めに持っておいて、児童を揺さぶることがあっても面白かったなと思う。

ペア学習の場面では、それぞれが自分のノートを見せ合いながら説明できていた。この時教師から、「窓側の人からどうぞ」と声かけがあった。こういう声かけがあれば、全体を見渡した時にあのペアは終わってるななどと把握することができる。

タブレットpcも授業内で使われていたが、結局それじゃなくても代替可能だよなと思ってしまった。もっと有効的な使い方を見つけ出したい。

とても勉強になる授業でした。長文失礼しました。(中田昂)

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