4月17日 第3期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤菜月です。4月17日に第2回3期生ゼミがありました。今回私は、発表する立場でしたので、発表したことについてお話ししたいと思います。

 私が読んだ本は千葉市教育センター著作の『達人に学ぶ授業力〜10年目までに身に付ける授業の4力[よぢから]』です。この本は、授業の達人と呼ばれる方々にヒヤリングをし、どんなコンピテンシー(力量、能力)が教師には必要なのかをまとめた本です。そのコンピテンシーは4つに分類することができ、、その中で今回は「授業コミュニケーション能力」、「一瞬の対応力」についてお話しします。

 「授業コミュニケーション能力」を育成させるためのプログラムでなるほどなと思った一つに「視•観•察」があります。この本に載っていた場面を紹介します。

 ある生徒が授業中ぼーっと楽しそうな体育を見てため息をついていて、その時、その生徒に気づき、教師は「オイ、どこ見てる」「けしからん」「たっとれ!」と言ったという場面が載っていました。これでは自分の思い込みで勝手に子どもを診断し、手立てを打っています。教師は子どもの気持ちを読みとれていません。そこで、大事なのが「視・観・察」の際に子どもをしっかりと解釈することだそうです。ぼーっとしているのは「授業がつまらない、問題がわからない」といったSOSのサインかもしれないし、もしかしたら、すでに難しい問題を解き終えて「もっと解きたいなぁ」とひと休みしているかもしれない。こういうことを考えることが解釈で、解釈をし、子どもを診断することで、それに応じた手立てを打つことが大切だそうです。早く問題を解き終わって退屈している子どもが出ないように、プリントを用意したり、次に解く問題を指示したりすることが大切だなと感じました。

 「一瞬の対応力」を育成させるためのプログラムで印象に残ったものの一つに『コメント力で授業が変わる、子どもが変わる〜温かいシャワー(ほめる)と冷たいシャワー(叱る)』というものがあります。なぜコメント力が教師に求められるかという理由がこの本に3つ書かれていたので紹介します。1つ目は、「なるほど、そういうことだったのか」と、子どもたちの知見を「広げる」ことができるということです。2つ目は、子どもたちが「がんばってよかったな」と思えるように「勇気づける」ことができるということです。3つ目は、「私の発表はよかったんだ」と自分の言動の価値に気づかせる、つまり「位置づける」ことができるということです。よって教師にはコメント力が必要であることが分かりました。教師のコメント次第で子どもたちの考え方が変わってくるし、子どもの学習が深まってくるなと感じました。教育実習までにコメント力を磨いていこうと思いました。

 このように授業力についてたくさんのことを学ぶことができました。教師が多くの力を身につけなければ授業は良くなっていかないので、もっともっと勉強していきたいなと感じました。

 今回私はこの2つに注目して発表していきましたが、次回は残りの2つについて発表していきたいと思います。(嶋藤)

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