10月28日授業深堀セミナーに参加して(吉田・佐久間)

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 こんにちは、
 10月28日に行われた授業深堀セミナーに参加させていただきました。今回のセミナーでは生徒役として、野木森先生の理科と神戸先生の算数を受けさせていただきました。「こんな授業を自分もしてみたい」と思えることばかりで多く学ばせていただきました。
今回は2期生の中でも「ほのぼのとしている」吉田と佐久間で記事を書かせていただきます。

○ 野木森先生の授業 (吉田)
 野木森先生から学ぶことは多いですが、その中から3つに絞って書かせていただきます。

 1つ目は教材研究のきめ細かさについてです。
 先生の授業で大事にされたこととして「ヨウ素液との出会い」と話されました。実際に教科書では、「ヨウ素液はでんぷんに反応して青紫色になる」という説明で終わっていました。より主体的に参加できる授業を行うには、子供がアッと驚く場面が必要だと思います。そのような子供の変化を起こさせるためには、教材研究において「どんなことを学ばせるか」「教科書にこの内容を書いている意図」「より反応がわかりやすいようにするには」といった多くの視点から教材を深めていく工夫が必要なのだと改めて感じました。今度模擬授業する際にも心掛けていこうと思います。

 2つ目は子供たちから意見を生み、つないでいくことで考察に面白さを感じられるようにということです。

 理科の授業について児童に尋ねると「実験は好き」という児童がいます。教育実習時にもこのようなことがあり、考察の時間で「結果から考える楽しさ」を感じさせるにはどうしたらよいのかということは私自身の課題でもありました。本授業の中で先生は子供の意見を引き出すため「意図的に構造化した板書」や「子供の意見を聞きながら、周りの反応を確認し、つなげる」といった工夫をされていました。子供たちが一人一人意見を把握できることを目的とした丁寧な教師の動き、自由に言葉が出てくるような雰囲気づくりをされる中で事象を焦点化させていくことで活発な話し合いになるのだと体感しました。また、この際に笑顔や価値づけを繰り返し行うことも忘れてはいけないと改めて感じました。

 3つ目は子供に選択させる場面があると主体的になるという点です。
 よく玉置先生の講演会で「授業の中で選択させる場面を作ってください」という内容を話されます。それは指示されてやる学習からの脱却という意味合いがあると思うのですが、野木森先生の授業の場面でも多くのこのような場面が存在しました。「今度はどんな実験をしよう」「何を調べたい」といった選択する場面を子供たちに与えることで「こんなにも発想が広がるのか」ということを生徒役として感じました。まさに主体的になっていたのだと思います。どんな授業でも原理原則があるのだということに気付くことができました。理科は面白い教科だと感じ、子供がイキイキとする授業の大切さを学びました。ありがとうございました。


○ 神戸先生の授業(佐久間)
 神戸先生の算数の模擬授業では、算数科の学習における「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を子どもたちに行わせるための工夫がいくつもあると感じた授業でした。児童役をやらせていただきましたが、児童役ということを忘れ、恥ずかしながらも必死で問題を解こうとしていました。

 授業を受けていて気づいたことは、子ども自身が考えた問題を、子ども自身が解き、子ども自身でなぜその答えになったのかを考え、子ども自身で説明する、といった授業の流れどの場面をとっても子どもが主体になっていたことです。その中でも特に「なぜその答えになったのか」を「説明することができる」ことがこの授業で最も重要な場面であったと感じました。もちろん子どもだけで考えることができる訳ではないので、神戸先生は、答えは言わず、本当に全員が問題に詰まり始めた時にヒントを与えていました。受けている側としては、「問題の答えはわかっているのに、説明できない!」という状況になるので、何を考えればよいか必死で考えていました。これが「数学的な見方・考え方」を自然と子どもたちに働かせようとしていた工夫の一つだったと思います。説明するための方法や根拠を子どもたち自身で導き出せるような授業を自分もしてみたいと思いました。
グループ討議の時間では、分かった子どもの言葉を拾って全体に確認をしていて、みんなで同じことを考えさせる授業の広げ方をしている点が挙げられました。他にも、自分で考えてわかったときの感動がある授業だったという意見もありました。

 「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を実現するとは何かを、神戸先生の模擬授業を受け、理解することができました。本当に面白い授業で勉強になりました。神戸先生、ありがとうございました。

 半年後は先生として働くうえで、大切なことを多く学ばせていただきました。ありがとうございました。(吉田 佐久間)

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