2月13日四日市市立山手中学校の校内研修に参加して(吉田)

こんにちは、2期生の吉田です。2月13日に四日市市山手中学校に参加させていただきました。玉置先生の講演会に縁あって、多く参加していますが、三重県の学校を訪問させていただくことは初めてです。三重弁が飛び交う新鮮な空気の中、道徳の授業参観と協議会で多くのことを学ぶことができました。今回は参観させていただいた授業から3点の学びをピックアップして記事にさせて頂きます。

道徳:いろいろの立場になって考える (相互理解・寛容)

1つ目は中学生の言語活動の豊かさです。
小学校の授業を見てきた感覚から授業参観時に「言葉の選択」「まとめ方の質」といった言語レベルの違いに気付きました。生徒の成長と共に言語が豊かになっていくことは「当然のこと」かもしれませんが、本授業までにどのような指導がなされたのかという視点で考えれば、幼児教育時から積み上げが根幹にあると考えることができます。「どの段階でどれくらい」という基準を私自身はっきりと理解できていませんが、教師自身が子供の発する言語の違いに着目して、意図的に「発表のやり方」「伝え方」を価値づけ・指導していくことを私自身4月から行っていきたいです。

また、本授業では「豊かさ」ゆえの難しさも垣間見えました。それは必ずしも「言語の豊かさ」=「道徳的深まり」ではないということです。授業中、高等な表現をされついていけない子や言葉が先行し、深まりが乏しくなる子などが見受けられました。しかし、授業者の先生はグループ活動や生徒に意見を書かせて、全体交流をするなど「考える・発言できる」雰囲気を作り出されておられました。言葉だけにとらわれるのではなく、その奥にある考えを揺さぶっていくことが重要なのだと学ばせていただきました。

2つ目はある1場面を切り取った道徳教材です。
今回、初めて読み物資料ではない道徳を見させていただきました。2つのショートストーリーから、道徳的な価値に迫っていく授業展開です。このような教材を扱う上で「生徒が簡単にイメージしやすいもの」=「日常の一場面・有名な物語」を題材とし、分かりやすい指示で進めていくといった先生の工夫が見受けられました。またインパクトのある教材であったため、子供たちがどんどん集中し、話し合いも活発に行われていました。

読み物資料・今回のような教材の両者とも、「子供が教材(ストーリー・場面)を想像できること」「変化に注目する」といった共通点がありました。道徳を行う上でこれらの要素は欠かせない考え方なのだと再認識させていただきました。

3つ目は生徒と先生の関係性です。
授業中「同じ意見なのに、選んだ数が違うんだ。」「近くの人に聞いてから譲る」といった素敵な意見が多く飛び交っていました。先生は机間指導時に確認し、意図的指名をする・子供の頷きを見て発表させるといった子供の意見で授業を進めて行こうという意識が各所に感じられました。また、困っている班の所へ出向くといった先生の姿もあり、このような1つ1つの行動が「先生と生徒の関係性を良くし、授業をよりよくしていくのだ」と感じました。信頼を築いていくことができる先生になれるよう私も頑張りたいと思います。

最後に現職の先生方から「玉置ゼミのホームページの学生が書く記事が私たち教員にとっても、為になっています。」というお言葉をいただきました。とても光栄なことです。今後も玉置先生を筆頭に32名のゼミ生でよりよい学びを行い、記事にさせていただきます。
お忙しい中、参加させていただきました。ありがとうございました。(吉田)

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