「スペシャリスト直伝!成功する自治的集団を育てる学級づくりの極意」を読んで(松田)

画像1
 こんにちは。3期生の松田です。今週の土曜日のセミナーで講演をして下さる赤坂真二先生の「スペシャリスト直伝!成功する自治的集団を育てる学級づくりの極意」を読んでの学びをまとめます。1期生、2期生の先輩方がされていた「セミナーの前に講演される先生の著書を読む」という取り組みを私もしてみようと思い、玉置先生に本を貸していただきました。

 この本を読み、特に印象に残ったことが2つあります。

  1つ目は、「協同的集団を作る」ことです。「協働」とは、力を合わせて仕事をすること、そして赤坂先生が用いている「協同」とは、心と力を合わせて助け合って仕事をすることです。本には、子どもの中には力を発揮することのできない子が必ずおり、子どもが平等に授業や活動に参加できるようにするという考えは、みんなが同じレベルにあるという前提があるため、人並みにできないということに対して心理的なストレスを感じてしまう子がいるとありました。そこで、個別学習ではなく、力を発揮できない子に力のある子が支援し、協力できる協同的集団を作ることで、友達のおかげで分かった、また、仲間を支援できた達成感が生まれ、集団を高めていけるということを学びました。

 また、「わからない」という子は、純粋に分からなくてやる気が低下するのではなく、周りと比べてできないという感情が自尊感情の低下につながり、やる気の低下につながるため、そこをサポートできる子がいることでやる気の低下を防げることを学びました。

 2つ目は「自立=たった1人でやること」ではないということです。本には、課題解決の力ではなく、困ったときに近くの人に助けをお願いしたり、困っている人を見かけたら「お手伝いしましょうか」と手助けしたりできる力の方が大事であるとありました。私は今まで自立とは、1人で生きていく力であると考えていましたが、それだけでなく、協力することも自立であるということを学びました。このことから、1人になったときに、協力してあげることのできる力を子どもに付けさせることが自立のために大切であると学びました。

 そしてこの協同的集団を作ること、協力してあげることのできる力を子どもに付けるために、私は教師が子どもに「人に貢献する満足感」を与えることが必要であると思いました。その子がした行為が嬉しかった、気持ちが明るくなったと伝えることで、自分がした行為は人を喜ばせるものであったということを認識することになり、協力できる力を付けることにつながるのではないかと思いました。

 採用試験に向けての勉強での中で「協働」「自立」などという言葉を何度も目にしますが、ただ言葉を覚えるのではなく、その言葉の意味について知ることで、より理解を図れると感じました。土曜日のセミナーでも多くの学びを得たいと思います。(松田)

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31