「算数楽しく授業術」(坪田耕三)から1(早川)

◯P0(はじめに)最下部
 日々教室で子どもと共にいるのだが、子どもも一個の人間である。大勢の子どもが集まるのだから、そこには様々な葛藤も生まれる。異なった考えの子もいて当然。いろいろな存在があってこその授業であって、それがよいのである。まずは、そのことが納得され、異なった考えをもつ者を受け入れることが大切である。「共生」の考えと言ってもよい。
 また、一緒に授業を進め、一緒に活動するのだから、相手の気持ちを考えに入れ、いたわりの心をもって、共に新しいことを創り出していくのが授業であると考えたい。「共創」の考えといってもよい。

● 自身の教育実習でも経験したが、子どもたちは誰かの意見に対して「同じです」といいがちである。しかし、再度自分の言葉で考えを述べるように促すと、さっきは「同じです」と言ったにも関わらず、微妙に考えが違うということがあった。この微妙な違いを大事にできる先生でありたい。”相手の気持ちを考えに入れ、いたわりの心をもって”という部分は子どもたちに任せていても難しい部分であると思うので、模範となるよう、まずは先生が子どもたちの個々の考えを受け入れる状態を常につくるようにすべきだと考える。(早川)
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