4月28日教師力アップセミナー(赤坂真二先生)に参加して (安部・竹内)

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 こんにちは。4期生の安部と竹内です。先日の教師力アップセミナーに参加して学んだことを書きたいと思います。

 講演の中で私が特に印象に残ったことは2つあります。
 
 まず、1つ目は「つながれないことは人生のリスクである」という言葉です。これはまさに、今の日本の社会と教育を象徴する言葉だと私は思いました。私が小学生当時は、勉強は自分1人でやるものであり、1人で問題解決するのが当たり前だと思っていました。ですから、学校の学習の中でも仲間と共に学んでいる、人とつながって生きているという意識はそれほどありませんでした。

 しかし、今の教育現場では、すぐに「隣の人と意見交流をしてください」「グループを作ってください」と、1時間の授業の中で一回は必ず周りの子と関わる機会が与えられます。それは、自分以外の人とつながらないと生きていけない世の中になってきているからだと私は考えます。今後、予想できない未来を生きていく子どもたちは色々な人とつながって協同的に物事を解決しないと進んでいけないのです。だからこそ新しい学習指導要領では、‘主体的で対話的な深い学び’が重要視され、子どもたちが人とつながり、協働的に学んでいくことを目指しているのだなということに気がつきました。大人である私たちもいろんな人とつながり、協同的に生きていくことを良しとする心をもう一度意識しなければならないなぁ、と感じました。

 2つ目は、学級経営がとても重要なことだということです。私は教師の資質能力として、学級経営経営力より授業力の方が必要だと勝手に思っていました。しかし、赤坂先生のお言葉からすると、学級経営力:教材力(授業実践力)=6:4だそうです。実はこの比率、私が当てずっぽで予想したものと一緒だったのですが、玉置先生はもっと学級経営力よりだと考えていました。

 しかし、よく考えてみたらそれは大変なことだと思いました。なぜなら学級経営は実際に現場に出てから学んでいくことの方が断然多いからです。学級崩壊にならないように、学級がうまく回るようにとテクニックや術を学ぶことは今からでもできますが、実際に子どもたちを目の前にしないと、その問題も解決策もなかなか感覚としてつかめるものではありません。ですから、現場に行って一年目、必ず悩み、苦労するのが学級経営ではないか、と思います。しかし、学級経営なくして授業は成り立たないし、一人一人の学び、成長も得られないので、今の段階ではとりあえず、学級経営は教師にとって大事な資質なのだ、ということを心に留めておきたいと思います。(安部)


 こんにちは。4期生の竹内です。今回は4月28日の教師力アップセミナーに参加して学んだことを書かせていただきます。

 今回のセミナーは上越教育大学大学院教授の赤坂先生の講話だったのですが、実は今ゼミの発表でもこの赤坂先生の本を読んでおり、実際にお会いできるということで大変良い機会になりました。

 今回の講話を聞いて感じたことは新学習指導要領やこれからの教育のキーワードは「協同的問題解決能力」ということでした。今までの内容中心教育では、知識・技能を身につければそれを活用する力が付き、社会に貢献する力がつくだろうと思われていました。しかし実際に学習というのはそう簡単には転移しない。これからの社会というのはAIの発達により過去の経験では対応できないものであり、正解が見いだせものがほとんどであると予想される。それらの問題に一人で立ち向かうのは負荷が大きすぎるので、他者と力を合わせてそういった状況の中で最適解を見出す力がこれからの社会には求められる。そういったことからこれからの教育では「協同的問題解決力」が必要であると赤坂先生は仰られていました。

 また学級経営のことも話されており、新学習指導要領では中高の規定にも学級経営を取り入れ、さらに授業は教材4割・学級経営6割で決まると聞き、学級経営の大切さを感じさせられました。しかし、アクティブラーニングにも落とし穴があり、学年が上がるにつれて協同的な学習に対する内発的動機づけが低下するという研究結果も出ていることを知り、どんな方法にもメリットとデメリットがあるのだと思いました。

 初めて教師力アップセミナーに参加をしたのですが、講話を聞くのは楽しくさらに勉強になるので次のセミナーが待ち遠しいです。玉置ゼミに入ってこのような機会が増え学ぶことが多いですがまずは9月にある教育実習に向けて使える知識を増やしていきたいと思います。(竹内)


 今回のセミナーもとても多くのことを学ばさせていただき、とても良い経験になりました。ありがとうございました。

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