6月2日授業づくり楽会に参加して(関口・安部・小谷川)

画像1
 こんにちは。6月2日の授業づくり学会について、関口、安倍、小谷川の三人で順番に記事を書いて行きます。

***

 午前中、わたしたちは名人会の前に前座会真打会の中に混ぜていただき道徳の指導案づくりに参加しました。

 講義で指導案は一応作りましたが、資料を渡されても何から考えればいいかわからず早川さんに習い、線を引きながら読んでいきました。大事になる箇所をみんなで話し合いながら進めていったのですが、中澤くんの意見は誰も目をつけていなかったところで面白いなと思いました。もしかしたら伝えたいと決めたことから少しずれているかもしれませんが、子どもの意見にもそういったものがあると思います。それをどう生かし深めていくのか。指導案をみんなで作ること自体が初めてだったためそういう視点を見られることが面白かったです。

 前座会の方が授業をしてくださり、わたしたちは生徒役として授業を受けました。指導案を作るために読み込んだにもかかわらず、主発問の前に自分の生活と組み合わせた発問で考えが変わったり自分でも面白いほど揺さぶられててヤラレター!って感じでした。

 午後の名人会では野木森先生の理科の授業を受けました。受ける前、脳内が文系(文系が得意なわけでもない)な私なので、当てられたどうしよう。用語とかわからないどうしよう。と思っていましたが、始まったらそんな不安はすぐに吹き飛びました。一言一句メモしなければと思っていたのですが、授業が楽しくて楽しくて全然メモを取りきることができませんでした。だから記事が書けません。詳しい内容は他の方の記事を読んでください。

 その後、落語を観ました。とても面白かったのですが、その話を客の反応を見ながら選んでいるということに驚きました。何を言ったら笑うのか、気持ちをつかむことができるのか。すぐに真似できることではないですが、できるようになりたいですね。できなくてはいけないですね。本買おうかな。教育実習の自己紹介で参考にします!(関口)

***

 こんにちは。4期生の安部です。今回のセミナーでも心が震えるような深い学びをさせていただきました。その中でも特に印象に残ったのは、午前中に行われた道徳の模擬授業です。今回は道徳の資料がその場で渡され、まずはグループに分かれて教材研究を行い、そのあと玉置ゼミ1期生の先輩2人がそれぞれ模擬授業をしてくれました。2年前まで学生だったとは思えないほど素晴らしく、言うことのない、授業でした。

 2人の先生の何があれほど完璧な道徳の授業にしたのか、色々考えてみたところ、多くのポイントが出てきました。計画的な板書、意図的な指名、自然に声をかけながら赤ペンを入れていく机間指導、1番考えさせたいところでの揺さぶり‥‥挙げてみるときりがないほど多くのポイントがありました。教員生活2年でこれほどの力を身につけられているお二人は本当にすごいなぁ、と感心しました。

 また、あれだけの授業を展開できるもう一つの要因は目の前の子ども(今回は私たち4期生が生徒役をやりました)に真剣に向き合って授業をしていたということです。多くの先生方から見られ、緊張したでしょうし、また本物の小学生ではない私たちに向かって授業をするのがどれほどやりにくいか、そう簡単にはいつも通りの授業をできるはずがないと思います。しかし、お二人ともとても落ち着いていて私たちに向き合ってくれているな、というのがとてもよく伝わってきました。

 生徒役の私も自然と授業を受けようという気持ちになりました。子どもたちに授業をするとき、先生の真剣な姿、みんなに向き合おうとする姿を見せるのはとても大切なことだと思います。今回は生徒役としてお二人の先生のクラスの子になった気分を身をもって感じることができました。授業技術や教材研究を勉強することもとても大切なことですが、いざ子どもたちを目の前にし、授業をするとなったときには、先生が先頭になって導いていく授業ではなく、子どもと一緒に考えていく、子どもの表情、つぶやき、発言を大切にしていこうとする心構えが大切だなと感じました。

 今回も本当に多くのことを学ばさせていただきました。ありがとうございました。(安部)

***

 こんにちは、特別に参加させていただきました小谷川です。今回は名人会での学んだことをかかせていただきます。

 この日は午前中に道徳の授業研究を行いました。実習を控えている身としてはとても参考になることばかりでした。特に道徳という教科は実習では必ずやるものであるが、なかなか上手く掴めない教科でもあり、最終地点をどこに持って行くべきなのか、従来の自分が受けてきた道徳と同じようなものにならないためにはどこをどう工夫するべきか、綺麗事で終わらせないためにはどのように発問していけばいいか、また教材選びなども他の教科に比べて正解というものが本当にわからないものでした。

 名人会では模擬授業に生徒役として参加をするという形でそれらの問題・疑問についてなにかしらの糸口となるようなものを学べたらとおもっていたのですが、糸口どころか全ての技などを盗んでしまいたいと思ってしまうくらい完成度が高く教科としての道徳を学んだ感じがしました。

 特に私が取り入れるべきだと感じたことは3点あり、1つはゆさぶりです。「でも〜だと思わない?」、「本当にそう思う?」などの正解のような行動と逆を問うことで生徒の建前と本音を上手くゆさぶり綺麗事だけで終わらせない道徳の授業が作れると感じました。しかしこれによって着地地点をいったいどうすればいいのか、この時もその点についてはかなり議論になりました。とても難しい所ではありますが、様々な持っていき方、考えがあるというところこそ道徳の良さなのかとも受け取ることができ、私なりの着地の持っていき方をこれからの様々な経験から見つけていきたいです。

 もう一つは道徳限らず、授業の基盤ができていたらそれだけでも良い授業になるということです。様々な技法を上手く使いこなすだけでとてもハイレベルな授業になっていてとても感動しました。道徳に限らずということで他の教科でも使えるものがたくさんあり、勉強になりました。

 最後の一つは道徳の教材内容を自分のこととして認識させることです。私が今までに受けてきた道徳の授業だとこれができず、綺麗事としか受け止められなかったという記憶しかなく、自分が道徳の授業をする際にはいかにこの綺麗事だという気持ちを捨て去ることができるかが問題でした。

 今回の名人会ではその問題の解決を手助けできそうなことを知ることができました。まずは登場人物の気持ちを表す言葉などを自分たちはいつどのような時にこのような気持ちになるかと問うことでより身近なものにさせることです。自身の体験を思い出すことで、この時主人公はこのような気持ちだったのかなと連想させやすいのです。またもう一つに内容から読み取ったこと、様々な意見を通してクラス全体のルールを決めるなど、学んだことを通して集団を高めあうというものです。道徳といえば個人個人の様々な考えがあると一人単位で見ていましたが、道徳で学んだことを応用してクラス全体を高めるというのはすごく画期的に思えました。

 今回の道徳の模擬授業と検討会から様々なことを学び、私なりの道徳の授業はどのようなものが作れるだろうかと実習に対してより意欲を増すことができたと思います。

 また午後にはベテランの先生の理科の模擬授業を受けたりしました。二種免許で理科をとっているのでとても参考になるものが多くありました。その後の落語でも教育と通ずるものなど多くあったりなるほどと思うものなど学べたことはたくさんあるのですが、長くなってしまうので今回の記事内容は道徳を中心にかかせていただきました。

 今回の名人会で学んだことは書ききれなかったことも含めて実習や他のセミナーなどに活かしていきたいと同時に、今回参加していた2年目の教師の方やベテランの教師の方、たくさんいらっしゃいましたが、全員がこれからの教育についての考えを持っていたり、より高めあうためにはどうすれば良いのか、より良くしていくにはなにが必要かとどれだけ経験を積んでいても学び続ける姿勢が同じで、自身の目標にしたい素晴らしい先生方の集まりだということと、教師という仕事の奥深さとおもしろさに改めて気づくことができた1日でした。(小谷川)
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30