6月2日授業づくり楽会に参加して(高橋、鏡味、高桑)

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 こんにちは!6月2日の授業づくり楽会で学んだことについて、4期生の高橋と、鏡味と、高桑で書いていきたいと思います。

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 4期生の高橋です。先日の授業づくり楽会で学んだことを3つ、まとめていきたいと思います。

 まずは、道徳の授業づくりで学んだことについて書きます。2人の先生の模擬授業を見て学んだことは、この教材を通して子どもたちにどうなってほしいかを考えることの大切さです。わたしは生徒役で「本当に負け続けていいの?」という問いを投げかけられたときに、「道夫くんを誘う」という結論が出で終わりではダメなんだ、と思いました。建前で終わらず、本音で語り合うことや、実生活での解決の方法まで考えていくことが、集団を高め合うことだということが分かりました。

 また、授業内での明確な指示が子どもにとって重要であることも実感しました。「ペアで話し合って。」「左から右の人へ伝えよう」という指示で、すんなりペア交流に入ることができて、とてもやりやすかったです。ぜひ真似してみたいと思いました。

 野木森先生の理科の模擬授業では、机間指導での「ヒントを与えすぎない一言」というのが印象に残っています。机間指導で、子どもに応じた言葉がけをして、考える視点を伝えてあげることで、思考が深まっていくことが分かりました。

 そして、最後に立川談慶さんこお話で心に残っていることについて書きます。それは、「基礎基本を大切にする」ということです。授業技術の基礎、話し方の基本をしっかり身につけ、そこで初めて個性を出すことができるというお話にとても納得しました。落語家さんは、最初は師匠の息継ぎの仕方まで真似てやるんだと知り驚きました。いきなり自己流でやるのではなく、まずは基本に忠実にやってみることが大切なんだと思いました。わたしも、これから授業名人の授業技術や、良いところをたくさん吸収して、その通りにやってみることを実践してみたいと思いました。
 
 今回は、あまり経験することのできない道徳の授業づくりと理科の模擬授業で子ども役をすることができて、とても勉強になりました。教育実習でも使えそうな技を教わることができ、とても充実した1日になりました。ありがとうございました。(高橋)

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 今回のセミナーでは午前中に道徳の授業、午後は理科の模擬授業、そして落語を見させていただきました。その中での学びを3点述べたいと思います。

 1点目は、授業は、最終的な子どもの見たい姿から授業を考えることです。特に道徳は、子ども達がそれぞれ違った価値観を持っているので、子ども達が最終的に考えることはそれぞれ違ってしまいます。

 その考えを教師が否定するのではなく、授業の中で教師が子ども達にこれだけは押さえてほしいことを明確に持っておくことが大切であると学びました。

 2点目は、机間指導のやり方です。理科の模擬授業をしてくださった野木森先生は、個々の机間指導をとても丁寧にしてくださいました。その時に、考えられた部分までをまず評価してくださり、その後に考える視点を与えてくださいました。こうすることで次にどのように考えていけば良いかが明確になります。検討会では、学校が始まる4月は考える視点が必要だが次第にその視点を与えなくても生徒が考えられるようになることを学びました。

 3点目は落語を見て、授業には落語のような話すスキルが必要であることです。私は落語を見ていて、すぐに心を掴まれました。このような、子どもを引きつける話し方ができると授業力がさらに上がるのだと分かりました。

 今回のセミナーでは授業法についてたくさん学ぶことができました。とてもいい勉強になりました。(鏡味)

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 こんにちは。4期生の高桑です。先日行われた名人会では、偉大な1期生の先輩方の道徳の授業を生徒役として見させていただきました。またとない機会を嬉しく思うと共に、私には全く考えつかないような発想で授業が進められ、得るものが多くありました。学んだことを3点に分けて書いていきたいと思います。

 まず1点目は子どもにこの言葉を言わせたいというゴールを決めることです。私たちゼミ生は模擬授業を受ける前に、5人ほどのグループで1つの板書計画をつくりました。道徳についての知識が全くない私たちは、主人公のコロコロ変わっていく心情を追うことや説明がなくわかりづらい文章への補足に気をとられて単調で何が大切なのかわからない板書になってしまいました。この原因としてゴールが明確に決められていなかったことが挙げられると思います。先輩たちは最終的に子ども達に何を考えさせたいのか、学んだことを日常生活にどう取り入れさせたいか、1つの資料からそのクラスにあったゴールを見つけ、授業の方向性を決めていました。

 また、そのゴールにつなげるために必要な部分(パワーバランスや人物像など)をしっかりとおさえて、そうではない部分はさらっと流すという子どもたちが方向性に気づけるようなめりはりをつけていました。これが2点目です。1回目の模擬授業では「ぼくはどきっとした。」という一文からなぜぼくがどきっとしたのか理由をおさえるために、普段どんなことにどきっとするのかノートに書かせペアごとに交流をしてから全体で交流をしました。これが2回目では生徒1人1人に近づいて「どんなときにどきっとする?」と聞いて回ることに変わっていました。補助発問としてこの一文はおさえておく必要があるが、あくまで主発問の前置きであるため、時間をかけるよりもリズムよく指名していった方がいいという判断だったのかなと思いました。

 3点目は綺麗事で終わらすのではなく、ゆさぶりを入れて子どもたちが本音で語れるようにするということです。今回の主発問である、「みんながぼくだったらどんな行動をするか」という問いかけに対し、多くの生徒が「謝って一緒にやろうと誘う」などと綺麗事を並べました。実際の子どもたちも、人に思いやりの気持ちをもって優しくすることが正解だと認識しています。しかし綺麗事を並べるだけの授業は、よりよい生きる力を引き出すことや関わりを豊かにすることにはつながりません。これを解決するために、「みんな優しいね。先生いじわるなこと言っていい?」と切り出し、ゆさぶりをかけていました。このゆさぶりによって、子どもたちが実生活で体験している内容と関わらせて、「みんなが気持ちよく過ごせるためにはどうしたらよいか」を集団で確かめ合えるような流れができていました。

 私が今まで受けてきた道徳の授業を思い返すと綺麗事で終わるイメージがあったため、この予想もしていなかったクライマックスに度肝を抜かれました。また授業中に細かなテクニックが散りばめられており、「さすが玉置ゼミの1期生の先輩だ」と感銘を受ける場面が多くありました。私たちも3年後、1期生の先輩たちのように道徳の授業をできるかはわかりませんが、まずは3ヶ月後に控えている教育実習にいかしていきたいと思いました。これからも玉置先生のもとで多くのことを学んでいきたいと改めて思えた、充実した1日でした。ありがとうございました。(高桑)

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