6月23日(土)教師力アップセミナー(永田繁雄先生)に参加して(松田、岡田、丹羽)

 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。6月23日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は永田繁雄先生が道徳について講演して下さいました。そこから学んだことを3期生の松田、岡田、丹羽で紹介します。

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 私が講演で特に印象的であったのは、子どもが納得できる価値観を持つことができれば良いということです。

 子どもが納得できるようにするには、道徳の問題を「自分事」として捉え向き合うことができるような教師の発問が鍵となることが分かりました。

 私が教育実習で行った道徳の授業の価値はきまりを守ることは大切という「公共」で、遠足のときの話で主人公が飛んでいったビニール袋を取りに行くのか、それとも友達と遊ぶのかという気持ちの葛藤の末、ビニール袋を取りに行き、清々しい気持ちになったという話でした。私は始めに、遠足に関わる体験を子どもに問いました。しかし、遠足という狭い範囲の中での出来事しか子どもは思い出すことができず、他人事としか考えられない状況を作り出してしまったと反省しました。そうではなく、「何かきまりを守って気持ちが良かったことはあるか」と広く聞くことで、自分の体験を思い出す幅が大きくなったのではないかと感じました。

 また、自分事として考えられるように講演の中で紹介された「実話をもとにした道徳ノンフィクション資料」という本を手に取り、昔いじめをした相手に会って謝りたいという話である「いじめと生きる」という資料を読みました。人を傷つけたり人を裏切ったりすることは、相手が傷つくだけでなく、した本人も傷つけたという事実を一生背負って生きていかなければならなくなるという、リアリティを感じるものでした。自分事と考えることができるようにするために、実話の資料も有効であることが分かりました。

 子どもを教師や教材が位置づける価値に近づけようとするのではなく、子どもが納得できる価値を持てるよう問題を自分事として捉える問いをし、広く受け止めることを大切にしていくことを学びました。ありがとうございました。(松田)

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 こんにちは。3期生の岡田です。今回は学んだうちの二つのことを書いていきます。

 一つ目は、枠に囚われてはいけない、ということです。
 これまで、自分が道徳をするときはこのやり方でやろうと考えているものがありました。しかし、今回のお話を受け、それでは全く柔軟性がないのだということに気付かされました。

「フレーム」から「パターン」へ、さらに「スタイル」へ…!

というお言葉があったように、その時その時で児童の思考や発言によって柔軟に対応できる「スタイル」を確立したいと思います。

 二つ目は、数値で評価をしない、ということです。
 私はそのことを知っていたつもりでしたが、数値とは、単に1.2.3……と数字等のことだけを指すのではなく、花丸の丸の数や花びらの枚数等、少しの違いが同じ意味を持つのだということを学びました。

 自分の実習中のワークシートを思い返すと、波線や二重傍線を用いており、知らぬ間に数値で評価をしてしまっていました。少しの違いも数値評価に値するのだということを忘れず、統一させることを徹底したいと思います。

 この他にも、多くのことを学ばせて頂きました。今回のセミナーを受け、もう一度自分の中で道徳について考えたいと思います。ありがとうございました。(岡田)

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 こんにちは。丹羽亜由美です。私が永田先生の話を聞く中で最も大切にしていきたいと思ったことは、「教師の価値を押し付けない」ことの大切さです。実際に教育実習で、道徳の授業をさせてもらいましたが、私の考えている価値観で進めてしまったために、子どもたちの柔軟な考え方を潰してしまったように感じます。

 本日の講演では、道徳の授業の際には、子どもたちがどれだけ理解したかではなく、どれだけ自分のこととして考えられたかということが大切であったり、マイナスな質問から入ったりするのではなく、絵や写真をみせるすることで、子どもたちの日常や経験と結びつけることができると学びました。

 私が教員となって授業をする際には、教師がやりやすい授業をするのではなく、子どもにとって楽しい授業をするために、1時間に1つは仕掛けを用意することを心がけたいと思います。素敵な講演をありがとうございました。(丹羽)
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