7月2日4期生ゼミ 3回目の発表を終えて(安部)

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 こんにちは。4期生の安部です。先日、3回目のゼミ発表が終わったのでその振り返りをしたいと思います。

 最後の発表では金大竜先生の『「気になる子」「苦しんでいる子」の育て方』という本を選びました。この本は授業技術などのハウツー本ではないので、現場ですぐに使える技などは載っていません。しかし、金先生の教員生活のエピソードとともに先生が1人1人の子どもをとても大切に指導されている考え方が一冊に渡ってずっと書かれており、読めば読むほどとても温かい気持ちになりました。教育実習まで残り2ヶ月を切り、不安と期待で少し緊張してきた今だからこそ子どもと関わる上での心構えをもう一度学んでおこうと思い、今回この本を選びました。

 3回目の発表で、しかも最後の発表だったので、とにかく悔いの残らないようにしようと思い、レジュメの書き方、発表の仕方ともによく練って挑みました。

 良かった点は前2回の発表より落ち着いて余裕をもって聞く側の人たちを意識して発表できたことです。私は前に出ると緊張してしまうこともあり、どうしても一方的に伝える形になってしまいます。聞いている人の存在を無視して進んでいってしまうのです。だから今回の発表では、目の前に小学生の子どもたちがいることを想定して聞き側の存在を意識して発表するように心がけました。

 最初の「後出しジャンケン」では、金先生が言われていた通り子どもたち全員の視線が集まる感覚を味わうことができました。授業をしているときは伝えるだけで精いっぱいになってしまい、この「みんなの視線が集まる感覚」を意識するのはなかなか難しいことだと思います。しかし、授業の中で1番伝えたいことを言うときだけでもこの感覚を味わうことは必要なのではないかと思いました。

 玉置先生に指摘していただいたのは以下の3点です。

1.子どもに考えさせる時間が長すぎると授業全体がだらけてしまうということ
2.机間指導の言葉がけをもう少し工夫すること
3.発問が唐突すぎると、聞いている人にとっては何をどう考えたらよいかまったく分からない、ということ

3は特に想定外の失敗だったので、自分なりに分析してみました。確かに私が発問をした後、すぐにノートに自分の考えを書き始められた人は1人もいませんでした。みんな「ん?どういうことだろう?」と頭にハテナを浮かべながらも私の意図を汲み取ろうと必死に考えてくれていました。今回は対象が大学生だったので、何とかこちらが意図していた答えが出てきましたが、対象が子どもだったら絶対に違う方向に考えが逸れてしまっていたと思います。発問を考える際には、子どもがどういう方向で考えてほしいのかをあらかじめ明確にしておき、考える根拠や手立てを必要に応じて与えなければいけないな、ということに気づかされました。実習前にこのことに気がつけて本当に良かったです。

 3回目の発表を終えて1、2回目の発表に比べると記事の振り返りを見ても分かるように、少しですがレベルアップできたと思います。しかしまだまだ自信をもって前に立てるわけでもなく、実習が不安なことには変わりがありません。しかし、ゼミで発表をすることを通して学んだことはとても大きく、実習で必ず活きてくると思います。前期残りわずかのゼミですが、いろんなことをたくさん吸収してできるだけ万全の状態で実習に臨みたいと思います!

 玉置先生をはじめ、4期生のゼミのみなさん、ありがとうございました!(安部)

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