8月28日 真打会からの学び(安部・高橋・加藤奨基)

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 こんにちは、4期生の安部です。第2回の真打会は玉置ゼミ1期生の大澤さんの模擬授業と3期生の嶋藤さんの模擬授業の二本立てでした。私はその中でも嶋藤さんの模擬授業に関して別室での和田先生のフォロー、それを踏まえての嶋藤さんの授業で学び得たことを書きたいと思います。
 
 内容は、小学校5年生の「分母の違う分数でも等しい分数がいくつもある」という内容でした。この授業を終えて、子どもに持ってほしい視点は、「分母の異なる分数でも分子を揃えて等しくすれば大きさは比べられる」と和田先生はおっしゃっていました。
 
 嶋藤さんが前もって用意しておいた問題は、子どもに一番考えさせたい場面で、6分の4と4分の3のピザの大きさを比べる問題でしたが、和田先生は「この2つの数字を比べるのはいきなりハードルが高すぎるから2分の1と4分の2にした方が良い。」とはっきりおっしゃいました。

 嶋藤さんも意図があってこの2つの数字を持って来たと思うので、少しぐらい難しくてもいいのではないか、と私は思ってしまいましたが、その後の和田先生のアドバイスを聞くと、どうして2分の1と4分の2で考えさせる必要があるのか、納得できました。

 今回の授業で子どもにどうなってほしいかというのは、先程も確認したように「分母の異なる分数を等しくする」という視点でした。つまり、数がとても大きく、見た目では比べにくい分数を比較できることが目的ではなくて、あくまでも分母の違うでも“等しいものはある”という見方・考え方でした。これを授業で身に付けられればどんな大きな数の分数でも等しくしよう、揃えようという気持ちが出てきて、応用問題でも対応できるということです。このことから私は、塾では計算のやり方、方法ばかりが先行して教えられるかもしれないが、学校の授業ではどんなことにも共通する見方・考え方をそれぞれの教科を通して身に付けさせることが大切であるなぁ、と感じました。

 実習まで本当に残りわずかとなりました。今日見させていただいた、3期生の嶋藤さんのように堂々と自信を持ってあれだけ素晴らしい授業は絶対に私にはできないと思います。しかし、 一生懸命やって失敗したら失敗した分だけ大きく成長することができるので、実習生という肩書きで授業をさせていただくことに感謝をし、自分が今できる最高の授業をして来たいと思います。

 本日も本当に多くのことを学ばせていただきました。玉置先生をはじめ、関係者の方々、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは、4期生の高橋です。今回は3期生の嶋藤さんの模擬授業を見て学んだことを書きたいと思います。

 模擬授業の前の作戦会議では、前回同様この授業の終わりに、子どもたちになんと言わせたいのかを考え、そこから逆算していく方法で授業を考えていったそうです。今回は分数の授業だったので、1時間のゴールは「等しい分数がいくつもある」ということでした。
 
 まず和田先生がおっしゃっていたのは、ゴールとなる言葉は先生が言わないということです。そのため、課題にも「等しい」という言葉は入れず、子どもの分からないから課題につなげていくことが大切だと学びました。今回の場合、分母が違っても等しい分数があるということを課題につなげるため、2分の1と4分の2はどちらが大きい?という発問から、「分母が違う」という発言を子どもから引き出せるようにしなければいけないということでした。

 分母が揃っている分数の比べ方は知っているけれど、分母の違う分数は比べられない、と、子どもの反応から繋げていく和田先生の授業技術は見ている私たちも思わず声が出てしまうほどすごかったです。

 また、教科書の2分の1、4分の1という数字にもきちんと意味があることを知りました。2分の1とは半分のことで、子どもたちにとって「半分」という言い方は身近であるし、2と4だったら比較的分かりやすいという理由からだそうです。

 模擬授業では、前回の真打会の記憶がフラッシュバックしました。そして、やっぱり先輩は違うなと感じました。子どもの意見を拾う言葉であったり、キーワードを聞き逃さないところ、また模擬授業をする堂々とした姿はとてもかっこいいと思いました。これから教育実習でたくさんの経験値を積んでいくことになります。その経験値をきちんと自分の力にできるよう、頑張っていきたいです。(高橋)

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 こんにちは、四期の加藤奨基です!8月28日にEDUCOMさんの愛知本社で行われた真打会での学びについて書かせていただきます。

 今回は以前の高橋さんの時のように、三期生の嶋藤さんの模擬授業を元に和田先生が授業作りのコツを教えてくださいました。和田先生の教えてくださったコツの中で特に印象的だったことが、板書のコツについてです。その板書のコツの中で最も大切だと感じたことが、「板書は子どもが考える時の手掛かりになる」ということです。テンポの良い授業はメリットもたくさんあるのですが、子どもが置いていかれやすいというデメリットもあります。

 そんな時に子どもが食らいつけるように手掛かりになるのが、子どもの発言を書いた板書だということを学びました。また以前の学びからも考えると、この時気を付けなければいけないのが、子どもの発言以上のことを教師が勝手に付け足して板書しない、ということだと思います。

 もう一つ印象的だったこととして、少し限定的な場面に限られてしまうのですが、子どもの見つけたものを、あえて規則的に見えるような板書をして子どもに自発的に規則性を見つけ出させる板書の方法(1, ,4, ,16,32…など)もなるほど!と感じました。確かに自然と規則性を考えてしまいます(笑) また、子どもが教壇に立ち実際に板書しに来る時にありがちな、書き方で悩んで手が止まってしまうといった時は「どうしたいの?」と簡単に声をかけてあげるだけでも子どもは書き表す前に言葉として考えをアウトプットできるのでまとまりやすいといったことも学ぶことができました。

 今回は以前から気になっていた板書のコツについて多く学ぶことができました。また、和田先生に教えをいただく時は授業のコツだけでなく、授業を展開した時の実際の子どもたちの反応や様子までも教えていただけます。これから実習を控える自分としてはとても貴重な情報です!和田先生のいらっしゃるセミナーでは本当に多くのことを学ぶことができます。今回もありがとうございました!(加藤)
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