10月8日教師力アップセミナーに参加して(山下・早川)

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 今回は、10月8日に行われた野口芳宏先生の教師力アップセミナーに参加しての記事を3期生の山下と早川が記事にします。

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 こんにちは。3期生の山下です。
 今回は教師力アップセミナーの午前の部で行われた野口芳宏先生の道徳の講義や模擬授業で学んだことについて書かせていただきます。

 まず、道徳教育とはよい気づきの勉強であり学びであるとおっしゃっていました。教材の中でよい気づきをする→私も今度そうしようと思う→実際にやってみる→褒められる→学校で学んだことが役に立った→学習意欲の向上や道徳的実践力の育成に繋がるというサイクルがストンと落ちてきて子どもたちはそのように道徳心を育んでいくのかとすごく納得しました。

 そしてもう少し大きな話になりますが教育とはそのままにしない、今よりよくし続けるというお話がありました。模擬授業の中でも指名された先生が小さな声で話していたのを見過ごさず、すぐに指摘することで変わるという姿を目の当たりにしました。ボランティアで小学校に行かせていただいていても子どもたちの小さな良いところや悪いところに気がついて褒めたり注意したりするうちに子どもの姿が変わっていると感じることがよくあります。私も先生方のように行動の裏にある思いに気づくアンテナを常に張り、そのままにしない教師になりたいと感じました。

 朝から晩までたくさんのお話を聞かせていただいて、授業をお休みしてでも出てよかったと感じられた1日でした。野口先生をはじめ、野口先生にお会いできる機会を作ってくださった玉置先生、教師力アップセミナーの運営委員のみなさま、ほんとうにありがとうございました。

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 記事にするのが遅れてしまいました。皆様こんにちは。3期生の早川です。

 私は山下の書いた午前中の内容に続いて、午後に行われた伊藤先生による国語の模擬授業について書いていきます。

 伊藤先生は「閑けさや 岩に染み入る 蝉の声」の松尾芭蕉の俳句を題材に授業を進められました。私はその授業に生徒役として参加しましたが、伊藤先生は常に私ら生徒の意見を聞き入れながら授業を進めていくので、いつ当てられるだろうかという緊張感を持ちながら受けていました。これならば、たとえ授業に興味がなかなかわかないとしても、生徒は、真剣に授業の内容に取り組み、理解は深まっていくだろうと感じました。
 
 その一方で授業終了後に野口先生の批評の際には、この授業の前後で生徒の何が変わったのかがわからないとおっしゃっていました。実際に生徒役である玉置ゼミ生に質問をなさっていましたが、端的に変わった点を誰も述べることが出来ていませんでした。

 授業では、ただ一方的に内容を教え込んだり、逆に考えさせることはできていても、結局それの思考を通して何を教師から生徒へ伝えたかったのか、生徒のなかのなにかが変化していなければだめだということを学びました。

 また、印象的だったのは、ゼミ生が野口先生の質問に答えている際に「もっと一言でわかりやすく」と何度も指摘を受けていたことです。考えてみると、私達大学生には、与えられた課題や質問に「どうにか長く喋って、それっぽいことを述べておけばことが済む」という思考がある気がします。長々と喋ったところで、自分の伝えたい一番の内容が相手に伝わっていなければ、その回答の時間は無駄でしかありません。

 つい最近まで戦っていた教採の面接にも通ずるところがあるように感じました。いかに自分の思いや考えを、自分の言葉でわかりやすく端的に述べられるか。そんなことを思いながら野口先生の授業批評を聞いていました。

 こんな記事を書きながら、改めて文章に起こしてみると自分の思考がまとまるなあなんて思いつつ、5期生もそろそろ入ってくるのかあとも思いつつ(笑) 私達4年生(3期生)は、すでに卒業式まで150日を切っています。大学生である今を大事に、遊びと学びの両立をしていければいいなと思う早川でした。(早川)
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