10月8日 教師力アップセミナーに参加して(安部・山田)

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 こんにちは。4期生の安部です。今日は先日参加させていただいた教師力アップセミナーで学んだことを書きたいと思います。

 今回の講師の先生は、なんと、あの有名な野口芳宏先生で、ゼミでも関口さんが本を読んで発表をしていたので、すごく印象に残っていて、今回、実際にお会いできることをとても楽しみにしていました。

 私は伊藤先生の国語の模擬授業の子供役をやらせていただきましたが、子供役であることを半分忘れ、俳句の情景について真剣に考え、思わず挙手をしたくなるほど、とても引き込まれる授業でした。

 さすが伊藤先生だなと感じたのですが、その後の深掘りで野口先生が色々なことを指摘され、 あまりの野口節にとても圧倒されました。特に印象に残っているのが、“間違った発言をした子どもをそのままにしておかず、その場で指導をする”ということです。算数や理科、社会ならともかく国語の授業でも、最終的な答えから逸れた意見が出れば、子どもの意見でもその場でバッサリ切ってしまうというのは本当に衝撃でした。国語の授業というのは、決まりきった正解を提示しにくいからこそ、教えるのが難しいんだ、とずっと思っていたからです。

 続いて野口先生は、自分がもしこの授業をしようとすれば、「選択的発問」をするとおっしゃいました。「選択的発問」とは、今日の授業で言うと、「俳句が読まれた時刻が朝なのか、昼なのか、夕方なのか、夜なのか」という選択式で発問をするということです。これを子どもに問うことで、自ずとその情景をよく考え、作品を深く読み取ろうとする、そして先生が最終的に正解はこれなんだ!と答えを提示することで子どもはどうして?なぜ?とさらによく考え、最終的に納得をする。そうすることで、今日学んだことがその子の技術となり、学力となり、次に作品を読むときの武器になるそうです。

 私は初め、野口先生のぶれない教育法にただただ圧倒されるばかりでしたが、先生の話を聞くうちに、「教育をそのままで終わらせない」、「あいまいな状態で終わらせない」という考え方は現代の教育にこそ必要な考え方ではないか、と感じるようになりました。

 今日初めて野口先生にお会いして、本当に良い刺激をもらいました。自分が今まで読んできた本、自分の考えとは180度異なる見方、考え方もあったからです。もっともっと野口先生の教育論、人生観を知りたいと思ったので、これを機に、野口先生が書かれた本をいくつか読んでみたいと思いました。

 今回もとても多くの学びをさせていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは。4期生の山田です。今日は先日参加させていただいた教師力アップセミナーで学んだことを書きたいと思います。

 今回の講師の先生は玉置先生の師匠でもあるあの有名な野口芳宏先生で、ゼミでも関口さんが野口先生の授業技術について発表してくれていたので、芸能人のイベントに行くような気持ちでした。

 わたしは今回写真係をさせていただいたのですが、以前の関口さんの野口先生の本の内容を発表で聞いて、なんだか厳しそうな人なのかなと思っていたので、写真を撮りながらこんなにも優しい笑顔をみせる方なんだなと少し驚きました。また、指導の仕方や話し方も、キレがある中にも温かさを感じました。これだけ影響力のある方なのに、飾ったり、驕ったりしない所がまた人を惹きつけるのではないかなと思いました。

 私が、一番心に残っているのは「意見を束ねる」という言葉です。さまざまな子供の意見をまとめるということを「束ねる」というのがなるほど素敵だなと思ったし、私が小学校実習の授業で一番苦戦したことだったからです。児童の意見を否定するのではなく、いろんな子の意見をみんなで吟味しながら一緒に正解の問いにたどり着くような授業がしたかったのですが、これが本当に難しくて。いろんな意見が出れば出る程着地点がわからなくなって収集がつかなくなってしまいます。野口先生が伊藤先生にアドバイスされていたように、束ねるところは束ねながら進めて行くことを中学校実習で実践してみたいなと思いました。

 セミナーが終わって、4期生がゼミで発表してくれた野口先生の本の内容を改めて読み返してみました。実際に野口先生にお会いし、野口先生の人柄に触れると、野口先生の言葉が字面だけのものではなくて魂を持つようになったというか、うまく言えないけれど今までより深く染み込んでくるように感じました。本を読んで学習するだけでもいいのに、玉置先生がこうしていろんな先生方との出会いの場をわざわざ作ってくださることは意味のあることなんだなあと実感したし、本当にありがたいことだな、恵まれているなと思います。

 サークル活動などであまり多くはセミナーに参加できていないけれど、せっかくの素敵な出会いのチャンスを逃さないように自分から時間を作って参加させていただきたいです。(山田)
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