愛知大学教職研究セミナーに参加して(寺坂)

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 こんにちは。お久しぶりです。2期生の寺坂です。

 11月24日に愛知大学教職研究セミナーがあり,名進研小学校の岩下修先生が講演をされるということで,参加してきました。学んだことをせっかくなら発信しようと久々に書きます。

演題 「心を動かす国語授業の基本技〜子どもの心を動かす授業エンジン〜」

模擬授業:2年 ふきのとう 文くどうなおこ

 授業エンジンとは,子どもの心を動かし授業を推進させる身体化された教師の技のこと。

1日本語の理に適った音読法
2リズム&テンポ
3発問・指示←授業エンジンの核
4対比を活用
5数の力の活用
6実物の力&映像の力の使い分け
7子どもをフォローするための2つのみると4つの聴く
8フォローの言葉 5つのステップと3分類
9教師の動き&ポジショニング
10子どもの根源的欲求を満たす

1・2について
 国語は,文章から頭の中に映像を映す。そのために,岩下先生は,意味句読みとリズム読みを使い分ける。
 句読点でわけて読むのではなく,意味でわける。そうすることで,頭の中に映像が鮮明に映る。ブツブツわけると,映像が区切れてしまう。また,読点は教科書会社の都合でつけているものもあるということも知った。日本語のリズムを感じるには、金子みすゞさんの詩がとても良いらしい。
 また,音読の仕方について「文節末・文末は声をおとす」「声の高さは,高から低」ということも学んだ。是非実践してほしい。本当に聞きやすい。

3・4・5について
 発問とは,子どもの思考内容の提示のこと。
 指示とは,子どもの思考方法の提示のこと

 発問には,4つの種類がある。
1.ダイレクトに問う
 「どんなとこで心が変わった?」
2.対比的に問う
 「囁いているとは,話すとは違うの?」
3.選択的に問う
 「この場面の季節は?1春2夏3秋」
4.不思議だねぇと問う
 「ふきのとうは,雪の下に顔を出したの?不思議だねえ」

 指示では,明確に答え方・書き方を伝える。2の発問の指示は,「話しているは〜,囁いているは〜」
 3や4では,反対意見から考えさせる。反対からにすることで,全部の意見について考えることができる。
 また,指示で困ったら数を指定する。子どもは,数の情報に敏感。「そう思える行動を4つ書きます」など。

6について
 岩下先生は,カラス貝の写真を見せたスイミーの授業を見た。45分の授業が終わったときに,岩下先生の頭の中では,授業の内容よりカラス貝の写真が残っていた。実物の持つ力は強いが,使いどころは考えるべきである。説明文であれば,使った方がよい。

7について
 みるについては,「見・視・看」を使い分ける。特に看るでは,まなざしをかたむけることをする。「まねざし」の範囲において,子どもたちは安心して「間違い」が出せるのである。

 きくについて
1.発言との繋がり
2.過去の言動との繋がり
3.テキストとの繋がり
4.言葉にならない思いとの繋がり
を聞くことが大切である。

8について
 5ステップ
 うなずき・反復し・褒めて・助けて・価値付ける
 3分類
 できたことを褒める・努力したことを褒める・資質を褒める

と,ここで講演の時間終了。
 最後に,国語の授業とは「言葉が描いている人物像の映像を,音読や発問で明確にしていくもの」と話があった。


 メモのようになってしまいましたが,とても勉強になった1時間半でした。特に,言葉から映像を子どもたちが描けるように,工夫していきたいと思います。全部を明日から!とは,なかなかいきませんが,少しずつ取り入れていきたいと思います。

 学芸会も終わり,5年生としてはじめて行事がない期間に入ります。今までと同じには絶対いきませんが,子どもたちと楽しく厳しく学級をつくっていきます。(寺坂)


※ 寺坂君の写真は2017年5月7日撮影のもの(玉置)

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