授業深掘りセミナー・教育と笑いの会に参加して(高橋・加藤奨)

 こんにちは。4期生の高橋と加藤奨基です。今回は、12月1日に参加させていただいた、授業深掘りセミナーと、教育と笑いの会で学んだことについて、書きせていただきます。

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 こんにちは。4期生の高橋です。12月1日に行われた、授業深掘りセミナーと、教育と笑いの会に参加させていただきました。今回は、特に野口先生の模擬授業を見て学んだことについて書いていきたいと思います。

 野口先生の模擬授業を見させていただいた中で、印象に残っている言葉が2つあります。

 1つ目は「分からなさの自覚」です。これは授業の中で何度もおっしゃっていた言葉です。分かった人は◯、分からない人は×を付ける◯×法を要所要所で用いて、子どもたちに自分の立場を明確にさせていました。そこで野口先生は、「分からないことを自覚しないといけない」とおっしゃっていました。 「分からなさの自覚」をすると「分かりたい」という気持ちになってくるのだそうです。子ども自身に、自分は分からないんだということを認めさせることで、自然と知りたいという気持ちが湧いてくるのだと思いました。

 また、子どもたちが「分からなさの自覚」をした後の言葉も印象的でした。「分からないの自覚をすると、分かりたいと思ってくるよ。」「よかったなぁ、今日来て。」「間違いが分かるのはいいこと。」などの言葉で、分からないと言ってもいいんだということが、授業の中で確かに保障されていたことが子どもたちにとっては良い環境づくりになっていたのではないかと思いました。

 2つ目は「教育はそのままにしないこと」という言葉です。その言葉の通り、野口先生は模擬授業の中で、読むときの声の大きさ、手を挙げるときに肘や指を曲げないこと、発言のときの声の大きさなど、子どもたちが出来るようになるまで妥協せずにやらせていました。特に、黒板に書いた文字(詩の一部)を読むときには、1回や2回ではなく、野口先生が求めている姿になるまで何度も何度も声を出させていました。常に善くし続ける、出来ないことを出来るようにするという野口先生の言葉がまさに現れているなと思いました。その他にも、厳しさの中にも、表情や価値付けをする言葉からあたたかさや愛情が感じられ、優しいだけ、厳しいだけの教師ではいけないのだということを感じました。

 今回も野口先生の模擬授業、検討会、そして教育と笑いの会と、とても濃い時間を過ごさせていただきました。このような機会を与えてくださった玉置先生をはじめ、関係者の皆様、本当にありがとうございました。(高橋)

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 こんにちは、四期の加藤奨基です。今回は12月1日に行われた「教育と笑いの会」の、「野口芳宏先生の授業深掘りセミナー」からの学びについて記事にさせていただきます。

 今回の先生の授業でやはり印象的だったことが、「向上的変容の連続的保障」についてです。実際に見せていただいた先生の授業では、以前からお話に聞いたり、本で読んだりしたように「分からない・できないを自覚して、分かる・できるにすることが授業である」という信念の元に授業が展開されていました。その後の深掘りでもあったように、野口先生は子どもに求めたことを決して妥協せず、引かない姿勢で追究され続けていました。野口先生のこの姿勢には、先生に特有の迫力があり自分が授業を受ける立場だったらかなり気圧されるだろうな、と感じました。ですが、先生が迫力を持って様々な子を厳しく追究していくことで、他の子の意見に興味を持ちながら授業を受ける子どもの姿もありました。まだまだ先の話になりますが、自分も教師になった時には、「これだけは譲れない」というものを持ち、決して妥協しない、引かない信念を持って教育に臨みたいと感じました。

 深掘りの時にもう一つ印象的だったことが、志水先生の「子どもが『いいです』と言ったら、『本当にいいのか』と問い直す」ということです。この「いいです」という子どもの発言は教育実習でずっと見てきて気になっていたので、志水先生の「子どもが先生に配慮してしまっている」ということを聞いてとても納得しました。子どもが本当の意味で「いいです」ではなくなった時に教師がどのように切り返せるのかが、子どもの力をつけさせることに繋がっていくということを学ぶことができました。

 今回の「教育と笑いの会」では本格的な落語と、「深掘りセミナー」では譲らない信念のある授業を見させていただくことができました。セミナーではいつも新しい発見をすることができます。授業を見せていただいた野口先生、このような機会をくださった玉置先生をはじめとする関係者の皆様、本当にありがとうございます。(加藤)
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