12月26日の真打会について(松田、安部、嶋藤)

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 こんにちは。3期生の松田、嶋藤と4期生の安部です。私たちは、12月26日に行われた真打会に参加してきました。今回は、前半に現役の先生の算数の授業、後半にゼミ3期生の菱川さんの道徳の授業の2本立てでした。そこでの学びを記事に書いていきたいと思います。

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 3期生の松田です。丹羽先生の授業で、3つのことを学びました。

 1つ目は、簡単なことでも丁寧に確認することを学びました。クラブの希望者と定員が書かれた表が黒板に貼られたときに、「クラブは何種類?」と表の確認を行いました。見たら答えられる質問を始めにすることで、苦手な子どもでも発言することができると感じ、表への注目も集めることができると思いました。

 2つ目は、子どもの発言を言い換えることなく復唱したり、板書したりすることを学びました。私は、実習や模擬授業などで子どもの意見を繰り返して言うことが難しいことであることを実感しました。丹羽先生は、生徒役の発言を言いながらそのまま素早く板書をされていました。しかし、長いときは、全ての発言を板書するのではなく「半分」や「2倍」などのキーワードになる言葉を拾い、板書をされていました。

 3つ目は、言葉を補うことの重要性です。ワークシートが配られたのですが、私はどこに何を書いたらよいか分かりませんでした。机間指導で先生が個別に教えて下さったので、取り組むことができました。教師は、子どもが初めてワークシートを見たときに困ることはないかということを考えることが必要であると感じました。改めて子どもの立場で作ることの大切さを学びました。

 4月から、自分も授業をすると思いながら生徒役を行いましたが、生徒役は子どもの気持ちになることができるのでとてもいい学習になると実感しました。ありがとうございました。(松田)

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 4期生の安部です。後半の菱川さんの授業は、本番前に一度ゼミ生内で授業展開を確認し、みんなで意見を出し合ってよりよい授業にするためにもう一度構想しました。

 小学4年生を対象とし、教材名は「あかいセミ」でした。初め、玉置先生と和田先生が見られる中で授業展開をさらっとやり、先生方からの意見をいただきました。お二人の注目する点、主発問の場所は異なっていて、どちらの考えも納得できるものであったので、ゼミ生内で考える際も、どのような展開でいくのか、すごく悩みました。

 和田先生が言われた言葉の中でとても印象的だったのが、「資料から早く抜け出して、早くいっちゃん(主人公)になってほしい。」というものです。道徳は国語ではないので、やはり主人公が置かれている状況を自分ごととして考えることが大切ではないかと改めて思いました。

 また、玉置先生が言われたことで1番印象に残ったことが、いつも先生が言われることですが、「最後、子どもに何と言ってほしいか」です。教えるべきことが決まっている主要5教科だけではなく、道徳においても、子どもに最後何と言ってほしいのか、どう変わってほしいのかを明確にしておくことが大切であるということを学びました。私の中で、道徳の授業の指導観が未だに曖昧で、中学校実習でも失敗をしてしまったので、道徳だから、と構えすぎず、授業案を考えるプロセスは他の教科と変わらないということを念頭に置いて指導案を考えるようにしていきたいなと思いました。

 真打会では、模擬授業に参加させていただき、毎回多くの学びを得させていただいています。このような機会を設けてくださる玉置先生初め、多くの関係者の方々に感謝の気持ちを申し上げたいと思います。ありがとうございました。(安部)

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 3期生の嶋藤です。後半の菱川君の授業を学んだことは、3つあります。

 1つ目は、場面を想像させるためには黒板に絵を貼った方がいいということを学びました。低学年は絵を貼ったり、ペープサートを用いたりすることは大切だと思っていましたが、教科書を見せないなら尚更、黒板に絵を貼って場面を想像しやすくすることが大切だと学びました。4年生だから想像できるだろうと決め付けるのではなく、みんなが想像しやすいようにするのが教師の役目だと思いました。

 また、ただ絵を貼るだけではなく、感情の変化によって貼る位置を変えることも数人の子どもにとって救われるので取り入れていこうと思います。

 2つ目は、反対の意見は別の場所に板書するといいということを学びました。菱川君は、プラスの考えもマイナスの考えも意見が出た順番に板書をしていました。それだと意見がぐちゃぐちゃしていて、せっかく板書したのに分かりにくくなっていました。反対の意見が出たときには、別の場所に書くことで、あとから振り返る時に分かりやすいですし、子どもにとっても一目でぱっと分かるので、そういった板書の書き方をすることが大事だと学びました。

 3つ目は、ゆさぶりをかけるタイミングについて学びました。ゆさぶりは道徳の授業をする上で必要なものだと思います。しかし、どこでゆさぶるかが重要になってきますし、教師によって違うと思います。今回菱川君は、いっちゃんがお母さんに消しゴムを見せるときどんな気持ちだったかを聞いた後、「いっちゃんはお母さんに万引きしたことを正直に話していたが、先生だったら話さずに過ごす。なんでいっちゃんはお母さんに言ったのだろう」というゆさぶりをかけていました。

 そのゆさぶりをかけるタイミングについてのアドバイスで、どんな気持ちだったかを考えさせるのはなしにして、最初から「ばれるのになんでいっちゃんはお母さんに打ち明けたのだろう」ということを聞いた方がよかったのではないかという意見がありました。確かに、そのように聞いた方が、話し合う時に子どもが混乱せずに済むのではないかと思いました。教師によって、どうゆさぶりをかけるかはそれぞれだと思いますが、今回はいろんな方の意見が聞けて、その中で自分なら何を目の前の子どもたちに伝えたいかを考えて授業を構成していくことが大切だと思いました。

 今回も、真打会では自分自身が児童役をやることで多くのことを学ばせていただきました。このような会に参加できているのも、玉置先生をはじめとする先生方のおかげです。本当にありがとうございました。(嶋藤)

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