2月17日 佐々木先生の教師力アップセミナーに参加して (安部、大久保)

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 こんにちは。 4期生の安部と5期生の大久保です。2月17日の教師力アップセミナーに参加させていただいて、学んだことを書きたいと思います!

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 こんにちは。4期生の安部です。今年度最後の教師力アップセミナーに参加させていただきました!今回は理科の専門科でいらっしゃる佐々木先生の講演でした。私はまったくの文系なので、理科には疎い部分が多々ありますが、先生の今日の講演は、紙コップが天井に向かって発射する実験やふりこの実験の再現など具体物で示されるものばかりで、とても分かりやすく、わくわくする内容でした。

 先生の講演の中で特に印象に残ったことは、理科の実験の授業が「ミステリー型問題解決的な学習」と「サスペンス型問題解決的な学習」に分けられるということです。「ミステリー型問題解決的な学習」とは、実験の結果を知らされておらず、結果を予想することで学びを深めていく学習方法で、「サスペンス型問題解決的な学習」とは、初めに結果が示されていて、どうしてそうなるか理由を考え、検証していくことで学びを深めていく学習方法のことを言うのだそうです。

 理科の授業にそのような区別があるとは全く考えもしませんでしたが、今日、佐々木先生の講演を聞いて、なるほどなと思いました。従来の理科の授業は前者のミステリー型が多かったそうですが、どの実験もこの方法を用いると、授業初めに一生懸命予想をしたのに、結果的にその予想が外れてしまった子どもの思考がどこか腑に落ちないままで、もやもやした状態で終わってしまうことがあるそうです。そこで、佐々木先生は、実験によっては、結果をあらかじめ示す学習方法か、示さない学習方法かを考える必要があるとおっしゃっていました。

 私は昔から理科が苦手で、どんな結果になるのかをどう予想してよいのかさっぱり分かりませんでしたが、学校の授業で「どうしてそのような結果になるのか」理由を考える学習をしておくと、色々な因果関係と結びつけて結果を予想できるようになるのではないかと思いました。

 先日のセミナーで大西さんもおっしゃっていましたが、苦手な教科、苦手な分野だからこそ子どもの立場になって考えられることがたくさんあると思うので、「何で?どうして?」という感情を大切にして、それを追求していこうとする気持ちを持ち続けたいと思います。

 今年度の教師力アップセミナーは今回で最後となりましたが、毎回毎回、多様な学びをさせていただいてます。玉置先生、酒井先生を初め、関係者の皆様、そしてお忙しい中、わざわざ来てくださった佐々木先生、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは。5期生の大久保樹です。2月17日に大口中学校にて行われた、佐々木昭弘先生の「教師力アップセミナー」に参加させていただきました。そこで学び得たことを書き記していきます。

 まずとても面白いと思ったことについてです。佐々木先生は、チューリップの絵を描いてくださいと私たちに伝えました。その後、何名か指名して黒板に書かせると、そこには一人一人違ったチューリップが出来上がりました。

 これを児童に置き換えて考えてみます。児童が40人いれば、40人全員に描かせるそうです。「どのチューリップが1番本物に近い?」と児童に発問して、順番に手を挙げさせたあと「どうしてそれが本物?」と追質問すると、児童は「だって葉っぱが〜」といったように回答するでしょう。

 すると、これだけで葉についての問題が出来上がります。線は入ってる? 枚数は?といった感じです。同様に、茎や花についても問題が出来上がります。これが正解だろうと思って描いたものが実は間違っているというのは、児童にとっては印象に残るでしょう。これだけで知識の定着が見込めます。

 大まかな問題が出来上がったところで、児童に実際に見に行かせるそうです。ただ最近は、スマホで調べたり、図鑑で調べたりといった方法になってきていると佐々木先生は嘆いておられました。

 さて、私は今回のセミナーで最も印象に残っている内容を書き記していきます。

 それは、ノートの書き方についてです。佐々木先生は、目のマークとハートのマークを活用していました。

 目のマークには、実際に目で見た事実を書き、ハートのマークでは、その事実に基づいた推察を書かなければならないというものです。これは佐々木先生がセミナー冒頭部で仰っていた「国語や算数で学んだことを理科で活かす」というのに繋がる工夫だと思います。

 さらに、児童の意見を板書する際も目とハートのマークを活用するそうです。児童が言ったことが事実なのか、事実に基づいた解釈なのかを先生の中で篩にかけて板書し、子どもが後ほどノートを書く際の判断材料にするそうです。こういった工夫によって、児童は実験結果を書きやすくなると思います。とても勉強になりました。

 佐々木先生、お忙しい中ご講演いただきありがとうございました。(大久保)
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