5月27日の五期生ゼミ発表を通した学び (遠藤)

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 こんにちは!先日、久しぶりに「かもめ食堂」を読み返していたら、どうしてもシナモンロールが食べたくなり、パン屋さんまで買いに走ってしまった5期生の遠藤です。「かもめ食堂」、のんびりした世界観に安心しているうちに、いつのまにか引き込まれてつい最後まで読んでしまう素敵な本です!是非一度読んでみてください!ただ、お腹が減ってしまう可能性はおおいにありますので、その点のみどうぞお気をつけください(笑)。

 さて今回は、5月27日に行われた5期生ゼミでの発表から学んだことについてお話したいと思います。私が選んだのは、森川正樹先生の書いた「教師のすごい!書く指導」という本です。この本は大学の図書館でたまたま見つけたのですが、ポイントを簡潔にまとめている点や、「書く力」の意義を子供たちと共に考えていく点などが素敵だなと感じ、選びました。

 今回自分が挑戦したのは、ワークシートを使った学習です。もともと私はワークシートの学習が苦手で、聞き手が自らノートを取った方が自由度も高く、個性が出せるのではと考えていました。

 しかし、ほかのゼミ生の子たちが作るワークシートを見ていると、机間指導の時にチェックをしやすかったり子供同士で見せる時にわかりやすかったりなどのメリットがあった為、取り入れてみました。実際にやってみると、そうしたことに加えて「次に何をやるか、見通しが立てやすい」というメリットがあることにも気がつきました。

 私は今回最初の問題を、初級と上級に分けるという工夫をしてみたのですが、そのことで聞き手側のリアクションを反映して進める授業形式を組み立てることが出来ました。苦手意識を持って敬遠するのではなく、まずはチャレンジしてから取捨選択をする工夫をしたいと思います。

 もう一つ、今回得た大きな学びは、授業を見に来てくださった菱川さんからのアドバイスです。私はこの本に載っていた「書き慣れレシピ」を通して、様々な子供が褒められる機会を作りたいと考えていました。

 しかし、私の想定していた褒める言葉では、いわゆる「優等生」と呼ばれる子しか褒められないということに気付かせて頂きました。また、私の知らないような葛藤を抱えた子供達が、一生懸命授業に取り組んでいるのだと知り、まだまだ未熟だったと反省しました。また、今回行った授業では、一文字も書けない子供が出てきてしまう可能性があるとご指摘を頂き、衝撃を受けました。私のなかでは、全員が参加できる授業を目指していたからです。教育実習に行く前に、こうした視点を教えて頂けて、心の底からありがたかったです。

 こうした自分の視野の狭さを自覚した時、私は最初に紹介した、「かもめ食堂」の主人公の女性を思い出しました。彼女も、これなら必ず美味しい!という料理への自信があるのに、お店が流行らず不思議に思っていましたが、やがて様々な視点を学び、徐々にお客さんが何を求めているのか、に気づいていきます。私もそんな風に、自分の考えだけに拘るのではなく、様々な視野を学んで、「誰の為の学びか」、考えていけるようになりたいです。

 私は幸いなことに、フィンランドの地で一人食堂を営むような孤独な立場ではないので、まずはそうした学びを得やすい恵まれた環境に感謝したいです。そして、他のゼミ生や沢山の本から学びを深め、現場のリアルな教育実態を意識して、これからも授業を考えていきたいです。(遠藤
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