6月1日「前座・真打勉強会」と「名人会」からの学び(高桑・高橋・中西)

 こんにちは、4期生の高桑です。最近はいきなり大雨が降ったり雷が鳴ったりと安定しない天気が続いてますね。雨の日は心もどんよりしていて、自然とため息が出てしまいますが、雨音を聞きながら勉強すると落ち着いてできることに最近気づきました!

 さて、今回は6月1日に行われた前座会での牧野さんと松井さんの授業から学んだことを書きたいと思います。

 まず、授業を受ける前に国語の「ふしぎ」という教材をどう授業するかゼミ生だけで話し合う時間がありました。詩の教材で授業した経験がない私たちは、まず授業後の子どもの姿を想像することにも一苦労で、ゴールが決まってもそのためにはどういう流れで進めていくか迷走していました。

 その様子に見かねた和田先生から、「子どもが自由に意見を出して発散した先に真髄になるものがある。まずは何ていうと子どもが食いつくか、「言ってみたい」「してみたい」と思えるような発問が大事」というアドバイスをいただきました。

 私たちはどうしてもゴールに近づけようと、自分たちの気づかないうちに教師主体の授業をつくろうとしていました。子どもの意見がないと教師の教え込みになってしまうということに改めて気づかさせていただきました。

 教材研究の時間が終わり、先輩たちはどのような授業を考えたのだろうと楽しみにしていたのですが、自分たちでは考えられなかった発想や技術が散りばめられており、圧倒されました。その中でも、松井さんが行なっていた「詩の1連だけを提示して、残りの2連、3連、4連の順番を子どもたちに考えさせる」という工夫がとても印象に残っています。

 まず1連を提示した時に「たまらないってどういうこと?ふしぎでたまらないってどういう気持ち?みんなもこんなこと考えたことある?」と子どもたちに聞き、ベースづくりをしてから並べ替えに移りました。子ども役をしていた私は、このベースづくりがあったからこそ、詩を自分ごととして考えられました。

 また、このまま真面目に詩の解読していくのかなと思ったら、先生が「順番わからなくなっちゃった、みんなに助けてほしい」と言い、詩の並び替えを手伝う流れになったのでいい意味で裏切られた感があって、これこそが子どもの主体性を生む瞬間だと感じました。

 このように、先輩方の授業は1つ1つの言動に意図があって、でもそれが子どもに気づかれないほど自然で、うまく言葉で表現できませんが、純粋に私もこんな授業をやれるようになりたい!と思いました。これからも先生方や先輩方の素晴らしい授業から学び、自分の力にしていきたいです。

 学ぶ機会を与えてくださった玉置先生、授業をしてくださった牧野さん、松井さん、アドバイスをくださった和田先生、ありがとうございました。(高桑)
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 こんにちは!4期生の高橋です。先日行われた、名人会に参加させていただきました。
1日を通してたくさんの学びがあったのですが、私は特に、山田先生の模擬授業からの学びについて書いていきたいと思います。

 まず私が驚いたのは、開始して、内容を少し確認したと思ったらすぐに資料を片付けるよう指示されたことです。その後、発問に対して目を閉じて考える時間が与えられました。

 資料がないからこそ、すぐにお話から抜け出すことができ、子どもたちが自分自身の気持ちと向き合うことができたのではないかと思います。

 その時私は、中学校の教育実習での道徳の授業を思い出しました。上手くいかなかった、苦い思い出です。

 それは、生徒たちが「◯ページの何行目にこう書いてあって…」と、考えの根拠を資料の中から探そうとする発言に終始してしまったことです。国語の読み取りの授業のようになってしまったことがとても悔しく、生徒たちが自分のこととして考えられるように導く難しさを感じました。そして、その後の深掘りの時間には、語彙にはこだわらず、如何に自分自身のこととして感じられるかが国語との違いだということを学ぶことができました。

 また、赤と青の心情円盤というものを使って、心情を表す方法が私にとって新しく、とても興味深かったです。自分がお母さんだったら、バスに乗り続ける(青)か、降りる(赤)か、という発問でした。

 イエスかノーかで答えられる発問の内容ですが、心情円盤を用いることによって、気持ちの微妙な違いを表すことができます。乗り続けるにしても、降りるにしても、0か100かではないはずですから、山田先生は、乗り続けることを選びながらも、心情円盤に確かに表されていた「降りる」の気持ちにも踏み込んで質問されていました。やり方次第で、考えが深まるし、自分自身の気持ちと向き合うことができるんだと、とても勉強になりました。

 山田先生の模擬授業を見させていだだくのは命の授業づくりセミナーに続いて2回目でしたが、全く違う授業展開でした。しかし、中学生の頃まで、国語に似た教科、という認識だった道徳の授業のイメージが180度変わるほど、たくさんの工夫があり、最後まで心が動かされたのはどちらの授業も共通していました。

 今回もたくさんの学びのある1日となりました。このような機会を与えてくださった関係者の皆さん、本当にありがとうございました。(高橋)

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 こんにちは。5期生の中西です。6月1日のセミナーの中から、庄野アナウンサーのお話を聞いての感想や学んだことを書かせていただきます。

 私が最も印象に残ったことは、話す時のスピードについてです。テレビ番組は、時間帯によって見る人の年齢などが変化することから、アナウンサーはその時々で話すスピードを変えているとのことでした。これまで何気なくニュース番組などを見てきましたが、アナウンサーの人がみる人に合わせてスピードを変化させていることに衝撃を受けました。
 でもこれは教師でも言えることだと思います。小学校6年生の子どもと、小学校1年生の子どもに同じ速さで伝えるかというと、そうではありません。当然6年生よりも1年生の子に対してゆっくり話すことを意識します。伝える相手に合わせたスピードが、教師にも問われてくることを再確認しました。

 また、内容に応じた話すスピードを意識することも必要です。庄野アナウンサーは、伝わりにくい言葉や難しいニュースはゆっくり話し、誰が聞いてもわかるような内容はテンポ良く話すとおっしゃっていました。教師においても、授業中の大切なキーワードや伝わりにくい言葉、表現・内容はゆっくり話さなければ子ども達には伝わりません。スピードの変化をつけることで子どもは意識して聞こうとします。時と場合に応じた話し方のスピードを変化させる対応力を教師は身につける必要があると思いました。

 今回も沢山の新たな学びがありました。このような場を与えてくださった玉置先生、庄野アナウンサーはじめ関係者のみなさま、ありがとうございました。(中西)
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