7月15日 5期生 ゼミ発表からの学び(長谷川)

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 こんにちは。5期生の長谷川です!7月15日に道徳教材で有名である「手品師」の模擬授業を行いました。そこで学び得たことをまとめます。

 今回は『道徳教育』という教育雑誌の数冊を参考に、現場で行われている授業を、そのまま実践してみました。玉置先生は「手品師の授業は、教師の数だけ何通りもある。」と仰っていました。まさにその通りで、手品師の授業展開は、沢山のパターンがあり、とても悩みました。その中でも、私は、手品師の教材を通して、多面的、多角的に考えることができる授業を行いました。

 まず、今日は誠実な生き方について考えるよ、と課題提示をしました。次に、誠実の意味について確認をしました。これらは、主発問の際に道がそれることを防ぎ、誠実な生き方について、立ち返ることができるようにするためです。そして、「手品師は迷いに迷いました。」という部分を取り上げ、ここで、あなたが手品師だったらどのような行動をとりますか?という主発問をしました。このとき、ワークシートに"心のものさし"を準備しておき、自分の立ち位置を明確にしてから、理由を書いてもらうようにしました。

 道徳は、ゆさぶりが大切なので児童役の意見が出た後、ゆさぶり1:男の子との約束は守れたけど、手品師の大劇場に出る、という夢は叶えられなかったよね?手品師は自分自身に誠実であったと言えるかな? ゆさぶり2:自分の夢には正直になれたけど、男の子との約束は…?誠実って、正直という意味もあったけど…。と、2つのゆさぶりをかけました。その後、意見が変わった子がいるかどうかを聞き、最後に、手品師のどのような行動をとることが、誠実な行動だったと言えるだろうか、と発問をする授業展開でした。最後の方は時間が足りず割愛となりましたが、また授業をする機会があれば、最後まで通してみたいと思います。

 道徳の授業で大切なことは、もう1つあり、自分のことに置き換えて考えさせることです。自分だったら…と答えてくれた子には「自分のこととして考え、発表できたことはいいことだね。」と褒めて、価値付けをすることが大切だと学びました。

 道徳の授業は初めて挑戦しましたが、特に葛藤場面を深く考えさせるための、ゆさぶりが重要だと感じました。また、児童の発言を上手く拾い、臨機応変に対応したり、切り返したりする授業スキルがいるなぁ、と実感しました。どんな発言が来たとしても、しっかり対応出来るようにするためには、事前に教材研究や分析、補助発問を準備しておく必要があると感じました。

 振り返ると、1回目の発表はとても緊張していて、自分がどんな授業をしたのかすら、覚えていない状態でした(笑)。経験を積むことで、少しは自信がつき、授業をすることの楽しさを感じることができました。何事も経験は大切なので、これからもたくさん挑戦したいと思います!(長谷川)
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