7月22日 五期生ゼミ 二宮くんの発表から学んだこと(遠藤)

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 こんにちは!五期生の遠藤です。今回は、7/22に行われた前期最後の五期生ゼミでの、二宮くんの発表について書きたいと思います。

 二宮くんは、「ブランコ乗りとピエロ」という教材を使って、道徳の授業を行いました。非常に難しい教材にも関わらず、個性的な観点から授業を組み立てていて、とても面白かったです。そして、授業が進むにつれて進めるのが困難な場面や、言葉がけに悩むような状況が出てきて、非常に勉強になりました。どのような発見や学びがあったのか、具体的には次の二つの点がありました。

 一つ目は、全ての子供に役割を持たせることの大切さです。今回二宮くんは、三人一組の班をつくり、その中で発表者と書記という役割を作りました。しかし、それでは残った一人が「何の役割もない子」になってしまいます。確実に班の全員に役割を持たせることで、一人一人が責任ある言動を心がけることが出来るのだと感じました。話し合いの時間が盛り上がらない、まとまらないといった悩みはよくありますが、役割を分担することでその悩みは大きく改善されると思います。またこのことから、何かトラブルがあった時、率先して自分は何の役割か考える姿勢を持てるようになるのでは、と期待します。道徳の授業で話し合いの形式が定着し、一人一人が自分の言葉に責任を持てるようになる授業工夫だと感じました。

 二つ目は、出てきた意見に少しでも良いからコメントすることの大切さです。今回の授業ではホワイトボードを活用し、全ての子供の意見をしっかりと見える形に表していました。この方法ならば全員の意見も見えるし、子供が言葉をまとめる能力も高めることが出来ます。そして、それにプラスして重要なのがその意見を見て、早口でも一言でも良いからコメントすることです。そうすることで自分の意見を見てもらえた、肯定されたという満足感を得ることが出来ます。教師側も、それらの意見の中から意図的にピックアップして疑問をぶつけることで、進めたい方向へ子供の意見を繋いでいくことが出来ます。どちらの面からも非常に有効で、且つ道徳だけで無く様々な授業でも活用できるような授業技術であると感じました。長すぎず単調過ぎないコメントをする力を養い、子供達がもっと意見を言おうと思えるような授業を目指したいと思います。

 これまで二宮くんのゼミ発表について記事を書かせて頂きましたが、二宮くんは子供達一人一人が自分の考えをもち、交流して意見交換をするという時間をとても大切にしていることが、どの発表からも感じられました。このことは非常に大切ですが、教師が意図的な対話の場面を設定しないと、ただの子供任せになってしまう恐れもあるのだと学びました。子供の意見を認める姿勢、工夫について学ばせてくれた二宮くんの今回の授業は、前期ゼミのまとめに相応しく、挑戦する大切さも学べるものでした。二宮くん、お疲れ様でした!(遠藤)
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