8月25日真打会での学び(加藤奨・高桑)

 こんにちは、4期の加藤奨基です。今回は真打会からの、特にゼミの先輩である白井さんの道徳模擬授業からの学びを書きたいと思います。

 自分は白井さんの勤務先でボランティアをさせていただいていて、現場で実際に子どもたちと関わられている白井さんも見せていただくことがあります。現場での優しいはつらつとした様子と全く変わらず、模擬授業中も子ども役の学生に暖かく対応されていて、白井さんの人柄の良さを実感しました。

 今回、特に印象的だったことは、白井さんの「子どもを見る目」です。白井さんは子ども役の反応(頷き、表情、首を傾げるなど)を敏感に瞬時に察知して意見を繋げていました。ボランティアという立場からですが実際の現場を見ていると、あの約30人の反応を細かに見て繋げるということは簡単ではなく、自分ならかなりのハードルだなと思います。模擬授業でもそれを当たり前に行われる姿見て、白井さんの技量の高さを感じました。

 自分は褒めることで子どもたちに自信を持たせたいと思っています。そのためには子どもたちを深く細かく見て、瞬時に褒めなければならないと考えています。今回の白井さんのお姿は、自分の教育の具体的な姿の一つだと思いました。自分も白井さんのように、よく見てよく反応できる教師を目指します。そのためにも、これから卒業までボランティアに積極的に参加し、白井さんや周りの先生方から技術や考えをどんどん吸収していこうと思います。

 最後にもう一つ、今回の「きんのおの」という物語を扱う際に白井さんが実物で用意されていたお手製の斧にも驚きました。確かに、1年生では斧を知らない子どももいそうですし、具体物があることで子どもの乗り気も違うと思います。とても(とても)元気いっぱいなクラスでは、特にウケそうだなと思いました(笑) 自分も、早くクラスの子どもたちに合わせて授業を作ってみたいです。大変だと思いますが、子どもたちの顔を思い浮かべながら作る授業は、きっと楽しいのだろうなと思います。

 今回も多くの学びがありました。セミナーに参加するたび、現場に出ることが楽しみになっていきます。玉置先生、白井さん、関係者の皆様、今回もありがとうございました。(加藤)


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 こんにちは、4期生の高桑です。教員採用試験が終わり、夏休みを満喫している中、真打会に参加してきました。加藤くんが白井さんの道徳の授業について書いてくれたので、私は岩月先生の算数の授業から学んだことを書かせていただきます。

 算数の授業は、小学校1年生を対象とした、8+3などの繰り上がりのある足し算について、ブロックの操作を通して計算方法を見出していくという内容でした。

 まず、私は授業全体を通して、子どもを引きつけるテクニックが至る所に散りばめられていることに感動しました。私は、教員採用試験に向けて場面指導の練習を何度も行っていました。その経験から、教壇に立つときは1.声の抑揚 2.適度に間を取ること 3.子ども同士をつなげる、価値づける声掛けをすること が大切だと気づき、3つのことを意識して授業を見ていました。

 すると、導入でフラッシュカードを使った際、教師の十分な声の抑揚と間が相まって、授業に心地の良いリズムが生み出されていました。また、教師が子どもに発問を投げかけた際は、子どもの意見をそのまま受け取るのではなく、「◯◯さん今何て言ってた?」や「この意味わかる?」と他の子どもに聞くことで子ども同士をつなげていました。他にも、問題文をみんなで読むときに教師が数字を手で隠すことで子どもが注目できるように工夫していたことや、机間指導の時に「これどうやったの?」と聞き、考え方を見て「すごいね」と価値づけていました。大切な1つ1つのポイントを確実に行っていた岩月先生の姿を見て、私も子どもたちが居心地のよい雰囲気で授業を受けられるよう1つ1つを大切にしようと思いました。

 そして、和田先生のお話から、子どもが「10にするといいんだ」と気づけるように教科書の挿絵を使って生活上にあるもので話せる時間をつくることの大切さを学びました。私たちゼミ生だけで教材研究をした際、10がきりのよい数字であることを子どもたちが理解できるようにするためにはどうしたらよいか、ということがわからず結局答えがでませんでした。

 和田先生は、挿絵を使って、「2台で駐車場がいっぱいになる」などの子どもたちなりの表し方を引き出し、「いっぱいになる」=10台という認識を持たせるとおっしゃっていました。確かに、日常と学習を結びつけることで腑に落ちたり、感覚で掴めたりする部分があると思います。大切なポイントを子どもたち自身に気づかせるためにはどうすればよいのかを教師が柔軟に考え、教材研究を進めていくことが重要であると感じました。

 今回の真打会では、先輩方のような考え尽くされた授業ができるようになりたいと心から思いました。そのために、これからも精一杯学び続けていきます。玉置先生を始め、関係者の皆様、素晴らしい学びをありがとうございました。(高桑)
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