8月27日 美和総合福祉センター 玉置先生の講演からの学び(安部、高桑、加藤諒)

 こんにちは。4期生の安部です。毎回、セミナーや講演会に参加させていただく度に、私たちは学生時代にものすごい経験をさせていただいているなとつくづく感じます!今日の講演会の中でも多くの学びを得ることができました。

 その中でも私が記事に書かせていただくのは「能力(コンピテンシー)は直接教えることが困難」という内容です。その例として、小学校6年生に平行四辺形の面積の求める問題を出すと、与えられた数を使って96%の児童が正解することができるのに対して、それを少し応用した問題、情報量の多い地図の中から公園の面積の大きさを出すという問題では、18.2%の児童しか正解できないという事実を出されていました。

 この事実からも基礎的な知識・技能を教師が教えることはできるけれど、それを使って新たな問題を解く力をつけさせるのはとても難しいということが分かります。そのような能力(コンピテンシー)は子どもたち自身が試行錯誤しながら必要な情報を取捨選択し、実際に試してみることで身についていくものだということを学びました。

 また、このコンピテンシーを付けるために教師がどのような授業をすれば良いのか、玉置先生は3つの視点を話されていました。その中でも「異質な集団で交流する」という視点にとても納得させられました。教室の中には、答えが分かる児童、なんとなく分かる児童、まったく分からない児童、様々いると思います。

 しかしそのような色々なつまずきや思考をする人がいる中で一緒に学ぶからこそ得られるもの、それが新たな発見や思考の深まりということだそうです。まさに「学び合い」の実現が大切なんだということを再認識しました。

 教員採用試験が終わったところですが、気を抜きすぎず、引き続き、授業技術をたくさん学んでいきたいと思います。講演をしていただいた玉置先生、そしてあま市の教育委員の方を初め、関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)


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 こんにちは。4期生の高桑です。先日は、美和総合福祉センターで行われた玉置先生の講演に参加しました。今回は、そこで学んだことを書きたいと思います。

 私が特に印象に残ったのは、子どもたちが自己選択できる場面をどのようにつくり、子どもたちの主体性を育んでいくかについてです。私は、これまで数あるセミナーや講演に参加して、子どもに自己選択させることが大切だと学んできました。

 しかし、いざ教壇に立つと授業の内容を終わらせることや話したいことをわかりやすく伝えることに集中してしまい、子どもに自己選択させる余裕がなくなってしまうということがほとんどでした。また、自己選択をどこでさせるかというのも悩みどころでした。

 今回の講演でこの悩みが少し解消された気がします。そのきっかけとなったのは、玉置先生の「子どもに自己選択させず、教師がすぐ言ってしまうと、子どもは教師の動きを待つのが当たり前になってしまう」というお言葉です。これを聞いて、子どもたちが教師の意図しないうちに、「どうせ、先生が言うから考えなくていいや」というような思考に至ってしまうのは、とても怖いことだなと感じました。

 また、「自己選択は些細なことでもいい」とおっしゃっていました。三角形を扱った後の授業で、教師が「次は四角形をやります」と言ってしまうのと、「次は何をやる?」と聞いて子どもから「四角形」と引き出すのでは、その後の子どもたちの主体性が大きく変わってきます。玉置先生の算数の模擬授業でも、「1はつくれました。じゃあ次は何をつくる?」と些細な部分を子どもに聞くことを行なっていました。自分で考えられる子どもを育てるため、全てにおいて教師から指示をするのではなく、どんな些細なことでも子どもの声を引き出すことを意識して、子どもと関わっていこうと改めて思いました。

 最後になりましたが、今回の講演後も玉置先生に喫茶店に連れて行っていただきました。その時に玉置先生がおっしゃっていた、「どんなに嫌いな人でも積極的に関わって、その人の良さを見つける」というお言葉から、玉置先生の人としての魅力に改めて気づかされました。これからも尊敬する玉置先生のもとで学び続け、教師として、また人としての磨きをかけていきたいと思います。

 玉置先生をはじめとした関係者の皆様、このような素敵な講演会に参加させていただきありがとうございました。(高桑)

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は8月27日のあま市での講演についての記事を書きたいと思います!

 今回、私が特に学んだことは主体的というものはどう実現するかということです。私はこの講演を聞くまで主体的な学習とは、学習者が興味を持って夢中になって取り組むことだと考えていました。

 しかし、この講演を聞いた時、主体的な学習とは自己選択がある授業であると聞いてなるほどと感じました。自ら選び、考える授業にすることで学習者は学びの主体となります。そこに教材の面白さや発問の工夫が加わることで主体的な学びが形成されていくのだということを学びました。

 講演の中で主体的とは相手意識を持つことだと玉置先生がおっしゃっていました。自己開示しながら授業を行い、子どもたちを主体的した授業の例のように、子どもと先生、子どもと教材といったような子どもたちが相手意識を持てるような授業が大切だと学びました。例えば、身近なものを授業の例に使うとよいとよくご指導頂いたことがありますが、これは相手意識を持たせるために大切なことなのではないかと考えました。

 また、対話というものについてもお話を頂きました。自分で解決するということも大切ですが、対話をすることで、他人の意見を聞きながら良いとこは取り入れ、自分の意見を昇華させていくことに意味があるのだということを学びました。講演の中で子どもたちが自分はできるのにそれを伝えるとなるとわからないという場面があるということを知りました。自分が小学生の頃、友達に教えられて初めて分かっただよと言われたことを思い出し、確かにその通りだなと改めて実感しました。だからこそ、玉置先生がおっしゃっているわからないと言える子どもを育てることが大切だと感じました。分かっている子どもが教えるのではなく、わからない子どもも夢中になって「教えてよ!」と言えるような学級を私も作りたいと強く思いました。

 そして最後には玉置先生が、道徳の命の授業について模擬授業。最初の導入から深く考えさせられるものでした。言葉をポンと見せられるより、穴あきの文を考える方が心に刺さるものがありました。それに加えて鈴木中人さんのお話、心に直接訴えかけられるような授業でした。命は自分だけのものではない。自分自身も改めて命について考えようと思うことができる授業でした。

 玉置先生をはじめこのような機会を作ってくださった多くの先生方本当にありがとうございました。(加藤諒太)
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