9月5日あま市正則小学校での学び(竹内・加藤奨基・安部)

 こんにちは。4期生の竹内、加藤奨基、安部です。正則小学校で玉置先生の講演を聞かせていただき、学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は先日行われたあま市正則小学校での玉置先生による講演会に参加したことについて書きます。

 今回の主な内容は対話的な学びについてでした。

 対話的な学びを実現させるためには、互いに聴き合う関係が大切です。しかし、古谷和久先生による学び合いの教室の映像では「分からない」となかなか言えず、周りの子に聞けない児童が居り、児童にとって「分からない」とは言いにくいのが現実です。実際に私の生活を振り返ってもなかなか「分からない」と言うことに抵抗を感じます。玉置先生は口からでた言葉だけではなく、表情発言やメモを取った子などを意図的指名し、振っていくことが大切だとおっしゃられていました。まずは教師が子どもたちをつなげていき、聴き合い、学び合う環境の土台を作っていかなければいけないと思いました。

 そもそも対話とは自分の意見に相手の意見がプラスされた時に成立すると学者の中原淳さんはおっしゃられています。私は教室内で発言力のある子は相手の意見を無視して自分の意見を押し通してしまうのではないか、と疑問に思っていました。玉置先生はそういう場合も例に出し、児童が相手の考えを否定することなく、寄り添うことが大事であることを学びました。実際にはそういった関係を作ることは難しいと思います。

 しかし、これからの教師生活において、相手の意見に寄り添い、聴き合う学級づくりを一つの目標にしたいと思いました。

 また、先生のお話の中で一番心に残ったことは聴き合う関係づくりにおいて、教師が良い姿をたくさん価値付けし、褒めていくことです。そうすることで、子どもたちは良い姿を真似していきます。これは先日の真打会において1期生の牧野先生がおっしゃられていた「授業の中でも学級経営を」という言葉につながると思い、褒めて価値付けしていくことは改めて大切にしていきたいです。

 最近、玉置先生による講演会に頻繁に参加させていただいていますが、毎回話を聞く視点が異なります。内容は似ていたとしても、前回を踏まえて聞くので聞いた時に感じる思いが違います。それも一つの成長を実感できる機会であり、これからの玉置先生による講演会もとても楽しみです。今回参加させていただいたあま市立正則小学校の先生方、玉置先生ありがとうございました。(竹内)

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 こんにちは、四期の加藤奨基です。9月5日に行われた、正則小学校での玉置先生のご講演からの学びを記事にしたいと思います。今回のお話は何度か聞いたことがありますが、ボランティアなどですぐにでも実践できそうな学びがあったので、そこに焦点を当てて書きます。

 まず、私事ですが8月21日にビッグイベントである教員採用試験を終えました。試験に万全を期すため仲間同士で集まって面接の練習も多く行っていたのですが、その面接質問の中で、「授業作りにおいて、早く課題をこなしてしまった子どもにはどうしますか」という質問をされたことが何度かありました。それに対して私たちは、「その子どもに『ミニ先生』になってもらい、他の子どもにアドバイスをさせる」という一つの方法があると学んでいました。分かる子どもは教えることで知識をアウトプットすることができますし、分からない子どももマンツーマンで教えてもらうことができるため、良い方法だなと思っていました。

 しかし、玉置先生のお話を聞いて「ミニ先生」は難易度がかなり高い、ということが分かったのです。

 なぜ「ミニ先生」は難易度が高いのか。それは、子どもの一生懸命さにあります。子どもが教師に、「あなたが(先生役として)教えてあげて」と言われたら懸命に教えると思います。また、教えられる子どもも懸命に理解しようとすると思います。自分も数学が大の苦手なので、友達によく聞いていました。友達も一生懸命に教えてくれます。なので、最後に「分かった?」と言われると、分かってないのに「分かった」と言ってしまうことがよくありました。今でもあります。このように、友達同士で教え合いをさせてしまうと、分からない子どもが分かりきらないうちに終わってしまう可能性が高い、そのため「ミニ先生」は扱いが難しい方法であると学びました。

 「○○さん、教えてあげて」と子ども同士をつなぐことはとても大切です。しかし、玉置先生はまず「分からない子どもが『分からないから、教えて』と自分で言えるようにさせること」が先決であると仰っていました。自分のボランティア先でも、立場的に聞きやすいのか子どもたちは積極的に質問をしてくれます。うっかりすると全てに応えたくなってしまうのですが、一歩引いて考えると友達に聞くほうが効果的だと思う質問がほとんどです。こういった時にすぐ目の前の子どもだけに注力してしまうのではなく、子どもたちの「周りと繋がる力」を養うためにも「他の子はどうやっているか聞いてごらん」と声をかけられる力を磨いていきたいです。

 教員採用試験を終えて、様々な人たちと出会い、様々な考え方や知識・実践を学びました。学級でやってみたいこと、子どもたちと関わりたいことがたくさんあります。ひとまず今は羽を伸ばして、再開したボランティアと秋から始まるゼミ活動で今の学びを生かしていきたいな、と思います。玉置先生、今回もありがとうございました。
(加藤)

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 こんにちは。4期生の安部です。玉置先生の講演を聞かせていただきました!何度聞いても学び得ることがたくさんあります。また、今回は講演後にラーメンを一緒に食べさせていただきました。先生と一緒に食べるラーメンは格別美味しかったです!

 今日の講演では、対話の難しさを改めて感じました。また、それは大きく2つの視点から言えることだと思いました。

 1つは、「会話」ではなく「対話」させることの難しさ、もう一つはそれを見取ることの難しさです。

 1つ目について、玉置先生は「対話」を「会話」と区別して、“相互に異なる視点を得るもの”とおっしゃっていました。しかしこれを小学生の子どもが実現するのはなかなか難しいものです。授業中に子どもたちが「なるほど〜その考え方は自分にはなかった!」と言えるようになるにはすごく時間がかかることだと思います。そこで、少しでも対話に近づけるように子ども同士をつなぐのが教師の役割だと先生はおっしゃっていました。

 そのための手段は様々あります。例えば相手の発言に対してうまく掘り下げていけるように「それってどうゆうこと?例えば?」などの質問をする『オープン・クエスチョン』を伝授する、また、学級全体の机を隙間なくくっつけて、話しやすい環境をつくるというのがあります。玉置先生も繰り返しおっしゃっていましたが、授業中に「対話」を実現させるためには子ども同士が普段から安心してつながっていることが大切だと思います。授業だけではなく、普段の学級経営から子どもたち一人一人がクラスメイトと繋がっていることを意識できるように教師として色々な手立てを施していきたいものです。

 2つ目にそもそも子どもたち一人一人が対話をしていることを評価することが難しいということです。玉置先生はよく様々な学校に飛び込み授業に行かれますが、そこで子どもたちの話している内容を聞き取り、対話になっているかどうか見取るのはとても難しいとおっしゃっていました。子ども同士で行われる対話は、普段見ている先生だからこそ分かるものだそうです。なるほどなと納得しつつも、やはり対話を見取るためには教壇の前から子どもたちを見ているだけではなく、机間指導で一人一人の側へ行き、話している内容に耳を傾けることが大切だなということを感じました。

 本日も多くのことを学ばさせていただきました。玉置先生、正則小学校の先生方、ありがとうございました。(安部)
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